沿ドニエストル共和国 TRANSNISTRIA
謎の未承認国家
モルドバ共和国の東方にウクライナとの国境に沿って、少し西側を流れるドニエストル川(ルーマニア名:ニストル川)という川が流れています。この川とウクライナ国境との間の狭い地域には、ロシア系住民が多く、彼らはソ連からの独立後にモルドバ共和国がとった西側寄りの政策に反発して、1990年「沿ドニエストル共和国」という名で独立を宣言し、内戦に陥りました。現在、モルドバ共和国の施政権が及ばない事実上の独立国家になっていますが、国際的にはほとんど承認されず、日本も認めていない「幻の未承認国家」です。
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Infomation
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現地旅行情報
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Knowledge 沿ドニエストル共和国を知る
基本情報
- 首都
- チラスポリ(ティラスポール)
- 言語
- ロシア語、モルドバ語、ウクライナ語。英語はあまり通じません。
- 宗教
- キリスト教(東方正教会)
- 時差
- 日本との時差は-7時間 ※サマータイム時-6時間 (日本が正午のとき、チラスポリは05:00)
- 通貨・両替
- 通貨単位は沿ドニエストル・ルーブル(PRB)。ドニエストル・ルーブルは沿ドニエストル共和国内でないと両替をすることができません。また未承認国家の通貨であるという特性上、ATMから現金を引き出したりクレジットカードを使用することは難しいでしょう。半日~1日程の滞在であれば特別なことがない限り10ユーロ程度の両替で十分です。
- 物価・チップ
- 物価は安く、高いレストランや店などはあまりありません。例えば観光地の入場料が約50ドニエストル・ルーブル(350円程)、レストランでの昼食が65ドニエストル・ルーブル(500円程)です。社会主義の影響が強く、基本的にチップの習慣はありません。
- 気候・ベストシーズン
- 一般的には夏(4~9月)と冬(10~3月)が半年ずつの繰り返しです。6~9月の最高気温は約26~28℃、最低気温は14~16℃程です。一方最も寒い1月の最高気温は約1℃、最低気温は約-7℃ですので冬に訪れる計画を立てる場合は寒さ対策をした方がいいでしょう。
- 服装・マナー
- 夏は1日の中で寒暖差が激しいので厚手のガーディガンやジャケットなどを持っていき、着脱しやすい服装が便利です。10月頃になると気温が下がり朝晩はかなり冷え込みますので時期によってはコート類を持っていた方がいいかもしれません。
- 治安
- モルドバ政府の統治が及んでいませんが基本的に治安は悪くありません。貴重品をきちんと管理するなど基本的な注意は怠らないようにしましょう。また、英語があまり通じませんのでスマホなどの通信機器をWi-Fiなどで使えるようにしておくと便利です。
- 病気
- 特に春から夏にかけてはマダニから感染するライム病に注意しましょう。咬まれないように虫除けをつかったり、長そで長ズボンなどで肌の露出を避けるようにしましょう。また、夏季は1日の寒暖差が激しく、冬季は寒いので体調を崩しやすいです。念のため常備薬を持っていくと安心です。
- 食事
- ウクライナやロシア、モルドバ料理など様々な国の影響を受けていて、スープやじゃがいもなど素朴な料理も多いです。また、マクドナルドなどのチェーン店は全くなく、レストランも少ないです。全体的に料金も安いです。
- 飲み物
- 水道水は汚染されている可能性があったり、そこを通る水道管の錆などの影響もあるので必ずしも安全とは言えません。そのまま飲むのは避け、ミネラルウォーターなどを飲料するようにしましょう。