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アルゼンチンというとサッカーやタンゴで有名ですが、観光するなら豊かな自然も見逃せません。高々とそびえるアンデス山脈や大迫力の「イグアスの滝」、「パタゴニアの氷河」、「海獣の聖域バルデス半島」など、スケールの大きな景観は見る者を圧倒します。絶景本でもお馴染みの、アルゼンチンのウユニ塩湖「サリーナス・グランデス」や南米のグランドキャニオン「ウマワカ渓谷」等、インスタ映えするフォトジェニックなスポットが目白押しです。今回は、そんなアルゼンチンのおすすめ観光スポット10選(PART①で5つ、PART②で残り5つ)をご紹介します。
パタゴニアの秀峰「フィッツロイ山」(エルチャルテン)
フィッツロイ山は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方、アンデス山脈にある山で、世界遺産に登録されたロス・グラシアレス国立公園の一部をなしています。アウトドアメーカー「パタゴニア」のロゴになっていることで有名で、その威風堂々と構える姿のみならず、朝日の10分間だけ赤く燃える様に見えるひと味違った姿は絶景です。
「燃えるフィッツロイ」を見るためには、片道約4時間のトレッキングで、朝日の時間までには目的地に到着していなければならないため、夜中出発となりますがその苦労の価値は十分あります。朝日に照らされて、燃えるように少しずつ少しずつ、赤く輝いていく、「燃えるフィッツロイ」は必見です。
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岩砂漠 イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群
「イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群」は、サン・フアン州の「イスチグアラスト州立公園」と、ラ・リオハ州「タランパジャ国立公園」から構成され、東京都より広い2754平方kmという広大な面積を誇ります。この地域では2億年前にあたる三畳紀の地層が露出していて、恐竜や植物など様々な化石が出土しており、2000年に世界遺産に登録されています。
隣あった公園ですが景観は全く異なっていて「イスチグアラスト州立公園」は別名「月の谷」と呼ばれ白い世界が広がります。奇岩や立ちはだかる大きな壁、見たこともない絶景はまるで違う惑星に来たかのよう。一方、「タランパジャ国立公園」はアメリカのグランドサークルのように一面の赤が広がるので、2つ合わせて訪れるのがおすすめです。
海獣の聖域 バルデス半島
バルデス半島は、ミナミセミクジラやミナミゾウアザラシの繁殖地としての重要性や自然環境などが評価され1999年にユネスコの世界自然遺産として登録されています。2009年に公開されたドキュメンタリー映画『オーシャンズ』のロケ地としても有名です。
南半球の夏には、マゼランペンギン、ミナミゾウアザラシ、イルカ、シャチなど、南半球の冬から春にかけては、ミナミセミクジラのシーズンになります。オタリア(アシカの1種)や、鳥類、キツネ、アルマジロ、レア、グアナコ、マラなどの陸上動物は年間通じて観察することが出来ます。お勧めの旅行シーズンは、ペンギンとクジラの両方を観察できる9月終わりから11月の終わりまでとなります。
南米のパリ ブエノスアイレス
ヨーロッパからの移民が築いたブエノスアイレスの街は「南米のパリ」と呼ばれるほどヨーロッパ風の街並みを目指して築かれた歴史を持っています。道は碁盤の目になっているので歩きやすく、各地区に特徴があるのでとても観光がしやすい街です。
歴史の始まったモンセラート地区、繁華街のあるサン・ニコラス地区、コロニアルな建物にノスタルジックなムードの漂うサン・テルモ地区、お洒落なレストランへと変身を遂げた港沿いの旧レンガ倉庫や、かつてドック(船の修繕を行う施設)であった場所が現在は観光地となっているプエルト・マデーロ地区、タンゴが生まれ画家の卵達が露店を出すカラフルなカミニート(小径)が必見のボカ地区、など他にも山の手地区や長閑な地区など見どころは満載です。
メンドーサのワイナリー
アルゼンチンは世界第5位の生産量を誇るワイン大国です。中でもメンドーサ州はアルゼンチンワインのシェア70%を占める、ワインの一大産地です。ワイナリーツアーが盛んで、テイスティングはもちろん、ブドウ収穫体験や畑散策なども楽しめます。
ブドウの種類、収穫時期、樽の選別、熟成方法など、プロの解説を聞きながら飲むワインには、なんとも贅沢な気分にさせられます。レストランが併設されているワイナリーも多いので、アルゼンチン名物の肉料理を筆頭に、ワインと料理のマリアージュを楽しむことも可能です。そこでしか手に入らないオリジナル・ワインを購入できるのも嬉しいですね。