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モルドバ共和国を皆さんご存知でしょうか?
「モルドバ」と聞いてすぐに場所を思い浮かべることができる方はかなりの地理マニアの方ではないでしょうか。
モルドバは東ヨーロッパに位置する国の一つです。ルーマニアとウクライナに挟まれていて、大きさは九州くらいしかない小さな国です。
美人がたくさんいたり、ワインが美味しかったりなど、実際に旅して見つけたモルドバの魅力をご紹介します!
モルドバ共和国ってどんな国?
もともとモルドバは、ルーマニア人国家であるモルダビア公国でした。16世紀にオスマン帝国の支配下となり、その後1812年にロシアの手に渡りました。第一次世界大戦後に再びルーマニアのもとに戻りましたが、1940年に旧ソビエト連邦に組み込まれます。そして、1991年に旧ソビエト連邦から独立し、現在のモルドバ共和国が誕生しました。
モルドバに住んでいる80%の人はモルドバ人ですが、民族や文化の面ではルーマニア人とほぼ同じです。公用語のモルドバ語もほぼルーマニア語と同じです。道路標識や看板はルーマニア語で表記されています。
地域によっては未だにロシア語を話す人も多くいるようです。
モルドバ人はとってもフレンドリーです。4歳の娘と旅したときは、日本人の子供を初めて見た!という人も多く、どこに行っても娘は人気者でした♪
モルドバには自称独立国家である沿ドニエストル共和国があります。1つの国の中にもう一つ別の国が存在するとは、なんてミステリアスな国なのでしょう!
モルドバ共和国への行き方
日本からモルドバ共和国への直行便は現在運航がありません。
モルドバへはターキッシュエアラインズでイスタンブール乗り継ぎ、首都のキシニョウ(キシナウ)に入るのが日本からの最短ルートになります。
モスクワからアエロフロート航空、ウクライナのキエフからモルドバ航空、ルーマニアのブカレストからルーマニア航空が飛んでいます。
モスクワ、キエフ、ブカレストからキシニョウまでは国際列車も走っています。
ルーマニアのヤシからは長距離バスもあります。
いずれも毎日運航がないので、周辺国との周遊をする場合は、スケジュール変更に対応できるように余裕を持った行程にするのがおすすめです。
また、深夜に到着するような列車などは避けたほうが良いと思います。
モルドバ共和国のツアー
モルドバ共和国へ旅するのであれば、ルーマニアやブルガリアとセットで旅するのがおすすめです。モルドバは3泊もあれば見どころは十分見られます。
団体旅行だと1泊しかしないなど駆け足の旅行になってしまい、せっかくのモルドバの魅力を味わえないまま旅は終了!なんてことになってしまうかもしれません。
団体ではなく個人旅行を扱っている旅行会社に、モルドバと周辺の国をセットで行くプランを組んでもらうのが得策です。
このような未知の国への旅は、実際に訪れたことがあるスタッフがいる旅行社に相談したほうが、自分好みの旅行に行くことができます。
ガイドブックには載っていない、行った人しか知らない情報を持っているかもしれません。
旧ソ連の面影残る 首都キシニョウ(キシナウ)
モルドバ共和国の首都であり玄関口であるキシニョウ(キシナウ)は、緑豊かな街です。ヨーロッパの街が持つ独特の華やかさはありません。通りが碁盤の目のように整然と並ぶ町並みは、旧ソビエト連邦の面影を色濃く残しています。
【ミニ凱旋門!勝利の門】
シュテファン・チェル・マレ通りには、パリの凱旋門のミニチュア版のような小さな凱旋門が立っています。 正式名称は勝利の門。この門は、1840年にロシアがトルコに勝利したことを記念に建てられました。
【ナステレア大聖堂(キシニョウ大聖堂)】
キシニョウの中心にある広場にひときわ目立つパステルカラーの教会があります。それはモルドバ正教会の教会であるナステレア大聖堂です。ブルーを基調とした教会内部は必見の美しさです。
住所 | Piața Marii Adunări Naționale 12, Chișinău, Moldova |
オープン | 8:00-16:00(土曜日のみ8:00-20:00)要確認 |
公式ホームページ | https://en.mitropolia.md/ |
断崖絶壁に建てられたオルヘイヴェッキの洞窟教会
首都キシニョウ郊外にオルヘイヴェッキのという田舎町があります。青い空と見渡す限りの大草原の丘の上に、小さな教会がポツン立っています。それは、洞窟式に建てられた修道院です。
修道院が現役で使われていた頃には、実際にこの中で生活をしていた人もいたそうです。
とっても小さな入り口を通って階段を下ると神秘的な雰囲気が漂う礼拝所が現れます。
暗い礼拝堂内には、人々の祈りが込められたロウソクが灯す光のみが輝いていました。
教会の外には断崖絶壁に建てられた大きな十字架があります。この十字架の周りを1周すると願いが叶うと言われています。ただ、かなり危険そうだったので、くれぐれも足元にはご注意ください!!
住所 | Manastirea Orhei Vechi, Butuceni, Moldova |
備考 | モルドバの首都キシニョウの北東、車で約1時間。 オールドオルヘイ地区のブトゥツェニ村にある修道院。 |
その規模はギネス級!!モルドバのワイナリー
モルドバの一番のおすすめはワインです。モルドバワインは、3,000年の歴史を持っています。
ヨーロッパ各国の王室御用達であったというほど、クオリティは高く、ここ数年で急速に注目を集めるようになっています。
ミレシュティ・ミッチワイナリーは、世界最長のワインセラーを持っているワイナリーとしてギネスに登録されています。地下100mに迷路のように張り巡らされたワインセラー。その長さはなんと200km!自家用車でのみの見学となるので現地旅行社に事前予約が必要です。
住所 | Mileștii Mici, Ialoveni, Republica Moldova, MD-6819 |
備考 | モルドバの首都キシニョウの南。車で約15分 ※注意※見学は事前予約が必要なので旅行会社にお問い合わせください。 |
公式ホームページ | https://www.milestii-mici.md |
クリコバワイナリーは、モルドバでミレシュティ・ミッチに次ぐ第二位の長さを持つワインセラーです。その長さは120km。ワイナリーツアーに力をいれているので個人でも簡単にツアーに参加することができます。このワイナリーには世界のセレブたちのプライベートワインのコレクションを見ることができておもしろいです。
毎年10月の第1週末には、国を挙げてのワイン祭りが催され、首都キシニョウに各地のワインが集まってきます。
まとめ
ガイドブックの掲載ページも少なく、日本にはあまり情報が届かない未知の国のひとつですが、実際に行ってみると安全でとても楽しいことがわかりました。
モルドバは他のヨーロッパの国に比べ物価が安いので、ワインも1本10ユーロ程でとっても美味しいワインがゲットできちゃいます。ワイン好きのそこのあなた!ぜひ次の旅先はモルドバへ!