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映画『スター・ウォーズ』は映画に詳しくない人でも、だれもが知っている映画の一つ。宇宙を舞台に、水に覆われた惑星や砂漠の星、緑豊かな美しい惑星や、マグマが流れ出る地獄のような星など、様々な惑星がでてきます。そんな映画がどこで撮影されたのか気になりませんか?もちろんCGで作られた映像もありますが、地球上に実在する場所で撮影されたシーンも多く、実際に訪れることのできるロケ地も数多く残っています。今回は、その中でもおすすめのロケ地をご紹介します。
マトマタ/チュニジア
チュニジア南部の砂漠に近い場所にある街マトマタ。この辺りは一見何もない大地なのですが、実は先住民であるベルベル人が作った穴居住宅が残っています。
その穴居住宅を使って、主人公であるルークの家の撮影が行われたのです。撮影に使われた穴居住宅は、現在シディ・イドリスという名のホテルになっています。
またこのホテルのバーを使ってルークとハン・ソロが出会うシーンも撮影されています。モスアイズリー宇宙港の近くの酒場という設定で、バーがそのまま使われたのだそうです。ちなみに、この酒場の外観として使われた場所は同じチュニジアのジェルバ島にあります。
シディ・イドリスはホテルなのでもちろん宿泊することもできますが、立ち寄るだけの観光客が多いです。日中はカフェやレストランとして利用できますよ。
アクセス | チュニスからガベスへ飛行機で約1時間またはバスで約6時間、ガベスからバスで約1時間 |
オング・エル・ジャメル(モス・エスパ)/チュニジア
チュニジアにはスター・ウォーズのセットが何か所もありますが、その中でも撮影時の大がかりなセットが残っているのがオング・エル・ジャメルです。
ここはアナキンが幼少時代を過ごした奴隷の住む街として使われました。さらに、アナキンが働いていたワトーのジャンクショップの外観部分もありますよ。また、オング・エル・ジャメルでは、エピソード1でダース・モールがクワイ=ガン・ジンを襲撃するシーンの撮影も行われました。
大きなセットがそのまま残されているので、スター・ウォーズの世界に遊びに来たような感覚を味わえます。有名なシーンのセットに入り込んで記念撮影ができるので、スター・ウォーズのファンでなくてもテンションが上がってしまいますね。
アクセス | チュニスからトズールへ飛行機で約1時間またはバスで約7時間、トズールから車で約40分 |
クサール・ハッダダ/チュニジア
チュニジアではルークの故郷、惑星タトウィーンの場面がたくさん撮影されていますが、タタウィンと言う名の小さな町もあります。このタタウィンの町から約20kmの場所にあるクサール・ハッダダという町もスター・ウォーズのロケ地として使われています。
こちらもアナキンの幼少時代のシーンで、アナキンの家として使われた場所です。アナキンがお母さんにさよならを告げる、あの印象的な場面もここで撮影されたのだそうですよ。独特の土色の町並みでタタウィンらしい雰囲気が漂っています。
このあたりのエリアを訪れるなら、個人では移動が難しいので、タクシーをチャーターするか、ツアーに参加するのがおすすめです。
アクセス | チュニスからタタウィンまでバスで約9時間、タタウィンから約20km |
ティカル遺跡/グアテマラ
今度は中米のグアテマラのロケ地をご紹介します。
古代マヤ遺跡の中でも最大規模のティカル遺跡。ジャングルの中にピラミッド型の遺跡や住居跡が残っています。
この遺跡は、スター・ウォーズ・シリーズの1作目である旧三部作のエピソード4で、反乱軍の秘密基地があるヤヴィン第4衛星として使われています。加工無しで遺跡をそのまま使って撮影されたので、ティカル遺跡を見れば、映画そのままの光景を見ることができるのです。
ティカル遺跡の最大の見どころは、マヤ遺跡の中でもかなり大規模なⅣ号神殿。高さ64.6mとティカル遺跡の中で最も高く、頂上まで登ることができます。ジャングルの木々の間から他の神殿の上部が飛び出た頂上からの眺めは映画内でも使われていて、ミレニアム・ファルコン号が遺跡上空を飛んでいきますよ。
アクセス | グアテマラシティからフローレスまで飛行機で1時間、またはバスで7~8時間、そこからシャトルバスで約1時間~1時間半 |
入場料 | 通常のチケット:150ケツァール(6~18時) サンライズ:100ケツァール(4~8時) サンセット:100ケツァール(18~20時) 博物館:30ケツァール ※チケットはBANRURAL銀行で事前購入が必要 |
スペイン広場/スペイン
こちらはスペイン南部のセビリアの街にあるエピソード2のロケ地です。1929年の万国博覧会の会場として造られたもので、広場を囲むように半楕円形の建物が建てられています。アンダルシア地方の伝統的なムデハル様式の建築で、イスラム建築とキリスト建築が融合し、各地のスペイン広場の中でも特に美しいと言われています。
緩やかなカーブを描いた回廊は、陽が差すと柱の影が伸びてロマンティックな雰囲気に。ここが惑星ナブーの宮殿として使われ、アナキンとパドメがR2-D2を連れて歩いた場面が撮影されました。
スペイン各県の歴史や特徴を描いたタイルも有名です。そのエキゾチックで美しい景色から、スター・ウォーズだけでなく、映画「アラビアのロレンス」にも使われています。セビリアを訪れたら、ぜひ立ち寄ってみたいですね。
アクセス | カテドラル(セビリア大聖堂) から徒歩で約10分、またはトラムT1線プラド・デ・サンセバスチャン(Prado de San Sebastian)駅から徒歩で約10分 |
ルブアルハリ砂漠/サウジアラビア、オマーン他
2015年にエピソード7「フォースの覚醒」が公開された当時は、10年ぶりの続編で、しかも監督が変わるということで話題になりましたね。
その作品の主人公レイが住んでいた砂漠の惑星ジャクーのロケ地がルブアルハリ砂漠です。当時はCMで何度もこの砂漠の風景を目にした記憶があります。
ルブアルハリ砂漠はサウジアラビア、オマーン、UAE、イエメンの4ヶ国にまたがる広大な砂漠。映画で見たのと同じ、砂の広がる遠い惑星のような景色や、そこに沈む美しい夕陽を見ることができます。
実際に見に行きたいと思ったら、オマーンのサラーラや、UAEのアブダビから訪れることが可能です。