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日本の約5倍の面積の国土に35個もの世界遺産を誇る、実は世界でも有数の観光大国メキシコ。コロニアル調の可愛らしい街並みや神秘の遺跡群はもちろんのこと、美味しいコーヒーに喉越し最高のビール、シラントローたっぷりのタコス・アル・パストール、独特の色彩のアート、情熱的なサルサ等々、私の大好きなものが全て詰まっている言っても過言ではありません。そして何より、目が合えばにっこりと微笑む屈託のないメヒカーノスの懐の深さやいかに。是非ご自身で感じてみて下さい。魅惑のメキシコの旅へ、いざVamos!
UNAM メキシコ国立自治大学 (Universidad Nacional Autónoma de México)
メキシコシティ南西部にある、ラテンアメリカで最大規模を誇る大学。キャンパスの広さ約700万㎡とちょっとした町ひとつぶんの大きさ(!)と、その広大さゆえ、大学のエリア一帯が「C.U.」(Ciudad Universitaria=大学都市)と呼ばれています。
見どころは何といっても、オゴルマンによる大規模な壁画に四面を埋め尽くされた中央図書館。4つの壁画はそれぞれ、アステカ文明、スペイン植民地時代、太陽と月・宇宙・科学・政治、そしてUNAMの校章と現代メキシコといったテーマとなっているそうですが、その細部にわたる造形たるや一見の価値あり。また大学らしく、広い中庭にはフットサルに夢中な学生、芝生に寝ころび愛を語らいあう恋人達、メキシコらしい眩しい若者で溢れています。そんな風景を眺めつつ、つかの間の学生気分を味わってみてはいかがでしょう。
エリア | 大学都市(Ciudad de Universitad),メキシコシティ(CDMX) |
行き方 | モザイク壁画のある中央図書館(Biblioteca Central)へは、メトロブス1号線のDoctor Galvezから徒歩15分。 メトロ3号線のCopilco駅から徒歩20分。 |
住所 | Av Universidad 3000, Ciudad Universitaria, Coyoacan, 04510 |
HP | https://www.unam.mx/ |
入場料 | 無料 |
サン・アンヘルの土曜市 Bazar del Sábado
色とりどりのアレブリヘやテナンゴ刺繍、セルビン焼やタラベラ焼などなど、見ているだけで心躍るメキシコ雑貨の数々。シティではシウダデラやMercado Artesanal Mexicanoなどの市場だけでなく至る所の露店等で買うことが出来ますが、是非一度行ってみて頂きたいのがバサール・デル・サバド(Bazar del Sábado)。
メキシコシティで指折りのオシャレ地区、サン・アンヘル(San Ángel)のサン・ハシント広場(Plaza de San Jacinto)周辺で、毎週土曜日に行われる民芸品とアートの市場です。他の市場や露店で売っているものより全体的にお値段は少しお高め、でもそのぶん質も良し。雑貨のみならずアンティークや絵画等、メキシコらしい一品を生産者やアーティストから直接購入することが出来ます。
エリア | サン・アンヘル(San Angel),メキシコシティ(CDMX) |
行き方 | メトロブス1号線でAltavista駅またはLa Bombilla駅下車。 バザールは広範囲で行われているが、中心地のサン・ハシント広場へはいずれの駅からも徒歩約10分。 |
住所 | Pl. San Jacinto 11, San Angel TNT, San Angel, Alvaro Obregon, 01000 Ciudad de Mexico, CDMX, Mexico |
HP | https://www.bazaarsabado.com/es/ |
営業日 | 毎週土曜日、10:00~18:00頃(※店舗により営業時間は異なる) |
入場料 | 無料 |
タスコ
メキシコシティから南西へ約170㎞、18世紀の壮麗な建物が並ぶ、かつて銀の採掘で栄えた小さな街。コロニアル風の白い家々が美しく、シティの喧騒とは打って変わった穏やかでのんびりとした時間が流れています。タスコは銀製品が有名な街。見ているだけでうっとりするような繊細な模様の銀細工の数々、街を歩けば職人さんの素敵な作品に出会えることも。
このタスコの良いところは、シティからバスで片道3時間というアクセスの良さ。同じようなコロニアル調が美しいグアナファトやサンミゲルデアジェンデ等と比較しても、段違いの近さで、時間の限られる旅行者の方でも、ものすごくお手軽に行けちゃうんです。非常にこじんまりとしていて1日あれば街のほとんどを見て回れますが、坂(それもかなり急)が多く、石畳の街なので、スニーカーなど歩きやすい靴がマストです。
エリア | ゲレーロ州(Estado de Guerrero) |
行き方 | メキシコシティの南方面バスターミナルから頻繁にバスが運行。タスコにはバスターミナルが2つあり、 町の南側にEstrella de Oro社、東側にEstrella Blanca社があり、いずれも中心地のボルダ広場へは徒歩15分程。 |
住所 | Plaza Borda 1, Centro, 40200 Taxco, Gro., Mexico(サンタ・プリスカ教会) |
HP | https://visittaxco.travel/(タスコ州政府観光局) |
オアハカ Oaxaca
メキシコの「死者の日」が盛り上がるスポットのひとつとして、有名なのがこのオアハカ。11月1‐2日の死者の日には、ガイコツと色とりどりの祭壇でいっぱいの街並みを散策、夜は死者の日の墓地訪問、 更にはガイコツのフェイスペイントで地元の人と盛り上がる等々、お楽しみが盛りだくさん!
オアハカ州のインディヘナ(先住民族)の割合は約40%で、その先住民族文化が大きな観光資源になっています。彼らが作り出す独特の民芸品の数々は芸術的な刺繍が施されていたり、想像の斜め上行く色使いだったり、一見の価値あり。雑貨・民芸品ショッピングを楽しむも良し、ただただ街を歩くのも良し、行くだけで心が満たされる満足度120%の街です。
タスコ Taxco
メキシコシティから南西へ約170㎞、18世紀の壮麗な建物が並ぶ、かつて銀の採掘で栄えた小さな街。コロニアル風の白い家々が美しく、シティの喧騒とは打って変わった穏やかでのんびりとした時間が流れています。タスコは銀製品が有名な街。見ているだけでうっとりするような繊細な模様の銀細工の数々、街を歩けば職人さんの素敵な作品に出会えることも。
このタスコの良いところは、シティからバスで片道3時間というアクセスの良さ。同じようなコロニアル調が美しいグアナファトやサンミゲルデアジェンデ等と比較しても、段違いの近さで、時間の限られる旅行者の方でも、ものすごくお手軽に行けちゃうんです。非常にこじんまりとしていて1日あれば街のほとんどを見て回れますが、坂(それもかなり急)が多く、石畳の街なので、スニーカーなど歩きやすい靴がマストです。
エリア | ゲレーロ州(Estado de Guerrero) |
行き方 | メキシコシティの南方面バスターミナルから頻繁にバスが運行。タスコにはバスターミナルが2つあり、 町の南側にEstrella de Oro社、東側にEstrella Blanca社があり、いずれも中心地のボルダ広場へは徒歩15分程。 |
住所 | Plaza Borda 1, Centro, 40200 Taxco, Gro., Mexico(サンタ・プリスカ教会) |
HP | https://visittaxco.travel/(タスコ州政府観光局) |
エリア | オアハカ州(Estado de Oaxaca) |
行き方 | 空路の場合、メキシコシティから約1時間、アエロメヒコ航空やインテルジェット航空が毎日運航。陸路の場合、 メキシコシティの東方面バスターミナルから直行便で約6~7時間。 |
住所 | C. Macedonio Alcala s/n, RUTA INDEPENDENCIA, Centro, 68000 Oaxaca de Juarez, Oax., Mexico(サント・ドミンゴ教会) |
HP | http://oaxaca.travel/index.php/en/(オアハカ州政府観光局) |
グアナファト Guanajuato
街全体が世界遺産というメキシコ中部のコロニアル都市、グアナファト。赤やピンク、水色、黄色といったメキシコらしいカラフルな建物が並ぶ様は、どこを切り取ってもとってもフォトジェニック。
このカラフルな景色を堪能するには高台から見下ろすのが一番。フアレス劇場裏側からケーブルカーに乗って「ピピラの丘」へ行けば、街を一望出来ます。その景色はまるでリアル絵本の中の世界。昼はカラフルなおもちゃ箱、夜はキラキラな宝石箱といった様相で、是非昼と夜両方行ってみて下さい。ピピラの丘へは歩いて上ることも出来ますが、治安の問題もあるので、ひとりで行くときや夜間は必ずケーブルカーをご利用下さいね。
エリア | グアナフアト州(Estado de Guanajuato) |
行き方 | 空路の場合、メキシコシティから約1時間、アエロメヒコ航空などが毎日数便運航。 陸路の場合、メキシコシティの北方面バスターミナルから直行便で約5時間。 |
住所 | C. Ponciano Aguilar 7, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto., Mexico(バシリカ/ラパス広場) |
HP | https://guanajuato.mx/(グアナファト州政府観光局) |
モナルカ蝶 Mariposa Monarca
世界的に渡り蝶として有名であり、世界中でも最も遠距離移動をする昆虫の一つ、それがモナルカ蝶。その生態はまだまだ謎に包まれているものの、およそ2か月間かけて何百万蝶もの群れがカナダからメキシコまで4,000km以上の距離を移動し、越冬の為ミチョアカン州・モレリアにあるアンガンゲオの森林を訪れます。
何千年も前から続くこの光景。自然の神秘とはまさにこのこと。モナルカ蝶1匹じたいは、長さ12㎝、重さ僅か0.5gだそうですが、何百万と連なった蝶の重さで目の前のモミの大木の枝がギシギシときしむ音がずっと聞こえているのです。蝶を驚かさないよう皆声を出さずにじっと蝶の生命の音に耳を傾けています。なんとも神秘的な気持ちになれるこのツアーは12月~3月中旬迄ですが、ベストシーズンは1~2月です。
エリア | モナルカ蝶保護区(Santuario de la Mariposa Monarca),ミチョアカン州(Estado de Michoacan) |
行き方 | メキシコシティの西方面バスターミナルからミチョアカン州の州都モレリアへ(約4~5時間)。 モレリアから170㎞東に位置する山間部の小さな田舎町アンガンゲオ(Angangueo)までバスを乗り継ぎ、 町から保護区まではタクシーを利用するのが一般的。モレリアからツアーに参加するのがオススメ。 |
HP | https://www.gob.mx/semarnat/acciones-y-programas/santuario-de-la-mariposa-monarca |
時期 | 11月末~3月頃 |
パレンケ遺跡 Palenque
メキシコ南部のチアパス州に位置し、マヤ文明が色濃く残るパレンケ遺跡。グアテマラのティカル遺跡やホンジュラスのコパン遺跡と並び、重要なマヤ遺跡の一つに数えられています。ジャングルの中に突如現れるおよそ1,500年前の人工建造物は圧巻です。
エジプトのピラミッドとは異なり、マヤ遺跡は墳墓として神殿が建てられているケースはあまりないそうですが、このパレンケは数少ない王族の墳墓となった遺跡です。一番背の高いピラミッド「碑銘の神殿」は、7世紀にパレンケを大国に成長させた”パカル王”の墓となっています。残念ながら神殿の内部には入ることができませんが、内部の詳細はメキシコシティにある国立人類学博物館で見ることができますので、パレンケを訪れる前後にあわせて行ってみることをお勧めします!
エリア | チアパス州(Estado de Chiapas) |
行き方 | 遺跡の玄関口、パレンケの町の中心部から東へ8km。ミニバスが6:30~18:00頃迄、およそ15分間隔で運航(所要約20分) |
住所 | Carretera a Palenque- Zona Archaeologica Km. 8, 29960 Palenque, Chis., Mexico |
HP | https://www.gob.mx/semarnat/acciones-y-programas/santuario-de-la-mariposa-monarca |
営業日 | 毎日、08:00~17:00(※入場は~16:30迄) |
チチェンイッツァ遺跡 Chichén Itzá
いまだ数々の謎を持つマヤ文明最大規模の遺跡であるチチェンイッツァは、世界中から多くのマヤ文明マニアを惹きつけています。私が最初に行った2005年当時はククルカンを祀るピラミッド「エル・カスティージョ」の上まで登ることが出来たのですが、滑落事故や遺跡保護の観点から残念ながら現在は全面登頂禁止となってしまいました…。エル・カスティージョの4面に配された各91の階段に最上部の神殿を加えると階段の総数=365となり、全体で1年を表す有名なマヤの暦となっています。
メリダから約2時間、カンクンからは約3時間の距離ですが、遺跡から1時間程の街、バジャドリー(Valladolid)に滞在するのもお勧めです。バジャドリーは静かな街並みで治安も良く、政府観光局が選出する”魔法のように魅惑的な街”=プエブロ・マヒコ(Pueblos Mágicos)に認定されています。
エリア | ユカタン州(Estado de Yucatan),ユカタン半島 |
行き方 | チチェンイツァはカンクンとメリダの間に位置する。カンクンからは遺跡のメインゲートまで所要約3時間、 メリダからは所要約2時間で、それぞれ毎日数便のバスが運行している。 |
住所 | Yucatan, Mexico |
HP | https://www.chichenitza.com/ |
営業日 | 毎日、08:00~17:00(※入場は~16:30迄) |
トゥルム遺跡 Tulu’um
カンクンから南へ約130㎞、約2時間。カリブ海に面した断崖にたたずむマヤ遺跡、トゥルム。ながらくジャングルで発展したマヤ文化が最後にたどり着いた地と言われています。余談ですが、かつてのビッグカップル、松田聖子と神田正輝が共演した1985年上映の映画「カリブ・愛のシンフォニー」のロケ地で、映画の中でお二人が結ばれた場所でもあります(笑)。
この遺跡のおすすめポイントは、カリブ海の真っ青なブルー、真っ白なビーチ、そしてグレーがかった遺跡とのコントラストの圧巻の美しさ。遺跡からはビーチに降りることもでき、その逆も然り、海水浴ができる世界遺産として、欧米の旅行者から絶大な支持を得ています。マヤ遺跡とカリブ海、一度に2つ楽しめるというコスパの良さ。Tシャツの下に水着を着て行って、遺跡見学後は真っ青なカリブ海に飛び込みましょう。
エリア | キンターナ・ロー州(Estado de Quintana Roo),ユカタン半島 |
行き方 | カンクンからトゥルムの町まで約2時間、およそ30分間隔でバスが出ており、「トゥルム・ルイナス」のバス停から 遺跡まで約1㎞で徒歩圏内。トゥルムの中心地から遺跡までは4㎞程離れており、タクシーが一般的。 |
住所 | Carretera Federal, Cancun – Chetumal Km 230, 307, 77780 Tulum, Q.R., Mexico |
HP | https://www.inah.gob.mx/zonas/99-zona-arqueologica-de-tulum |
営業日 | 毎日、09:00~17:00(※入場は~15:30迄) |
イスラ・ムヘーレス Isla Mujeres
メキシコの知る人ぞ知る「楽園」、イスラ・ムヘーレス。カンクンの港からフェリーで約20分のアクセスですが、そこは華やかなネオン溢れるカンクンとは別世界。カジノもクラブも、マックもスタバもありません。
とにかくのんびりとした時間を過ごしたい方にとってもお勧め。カンクンは人の出も多く夜通し遊べる賑やかなリゾートですが、イスラ・ムヘーレスは何といっても素朴。昼間はダイビングを楽しんだり、夜はビーチで天の川を眺めてみたり…。もちろん「何もしない」もアリです。携帯の電源も切って、美しいビーチでのんびり過ごす、最高の贅沢ではないでしょうか。全長8kmほどの細長くこじんまりとした島で、比較的治安も良い為、ホテルからビーチエリアへは大抵歩いて行けちゃいます。
エリア | キンターナ・ロー州(Estado de Quintana Roo) |
行き方 | カンクンの7つの港からフェリーや小型ボートが毎日運行、いずれも所要30~40分。 頻繁に便のあるGran Puerto(グラン・プエルト)からは高速船が毎時1~2便運行しており、 Ultramar社のフェリーは比較的新しく、デッキにも出られるのでおすすめ。 |
住所 | Quintana Roo, Isla Mujeres, Centro – Supmza. 001, Mexico(プラヤ・ノルテ) |
HP | https://www.isla-mujeres.net/ |
まとめ
いかがでしたしょうか。
色彩豊かでアートフルな街並みや伝統の食文化、ミステリアスな太古の遺跡群に、カリビアンブルーの完璧なリゾートと豊かな自然などなど、実に多種多様な魅力に溢れるメキシコ。
遊びどころ・見どころ満載のメキシコへ、1日も早く旅立てる日が来ますように!