皆さんはマウンテンゴリラがどこに生息しており、現在世界で何頭いるかご存じですか?マウンテンゴリラはアフリカ中央部に900頭ばかり生息するほどの希少な動物なのです。マウンテンゴリラの生息地は低地の湿地や山林など生息できる地域が限られており、人間の生活圏とも近いため、世界で最も保護活動が求められている動物の一つです。ウガンダ・ルワンダではそんなマウンテンゴリラに会いに行けるツアーが大人気です。ここでは一番人気のブウィンディ原生国立公園のゴリラトレッキングをご紹介いたします。
ブウィンディ国立公園の基本情報
正式国名 | ウガンダ共和国 |
場所 | ウガンダは、アフリカ大陸の東アフリカに位置し、東にケニア、南にタンザニア、南西にルワンダ、西にコンゴ民主共和国、 北に南スーダンとの国境に囲まれた内陸国 |
首都 | カンパラ |
面積 | 24.1万平方キロメートル(ほぼ本州大) |
人口 | 4,427万人(2019年、世界銀行) |
通貨 | ウガンダシリング |
宗教 | キリスト教(6割)、伝統宗教(3割)、イスラム教(1割) |
民族構成 | バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族等 |
言語 | 英語、スワヒリ語、(ルガンダ語) |
場所 | ブウィンディ原生国立公園はウガンダ南西部、コンゴとルワンダの国境近くのアフリカ大地溝帯の西リフトバレーに位置 |
HP | https://www.ugandawildlife.org/explore-our-parks/parks-by-name-a-z/bwindi-impenetrable-national-park |
備考 | ブウィンディ原生国立公園 世界自然遺産 (1994年) |
ブウィンディ国立公園の気候
気温は24℃~30℃で一年を通して大きな変動はありません。そのため年間を通じて観光は可能です。もし時期を選べるとしたら2つの乾季の時期、すなわち6月~8月と12月~2月が降水量が少ない為、トレッキングや写真撮影に適しているといえるでしょう。特に6月~8月は世界中からゴリラトレッキングのために観光客が増える時期ですので、早目のご予約をお勧めします。
ブウィンディ国立公園への行き方
ブウィンディ原生国立公園へのツアーはウガンダのカンパラ又はルワンダのキガリから1泊2日が一般的です。1日目に公園近くの宿に泊まり、2日目の早朝にゴリラトレッキングを行います。ブウィンディ原生国立公園までの移動所要時間は、ウガンダのカンパラから片道8時間、ルワンダのキガリからは片道4時間。キガリから行く場合は国境を越える必要がありますのでビザを忘れずに。ウガンダ・ルワンダ・ケニアの3カ国を移動できる東アフリカ観光ビザが便利です。
ブウィンディ国立公園のお役立ち情報
ブウィンディ原生国立公園のゴリラトレッキングに参加すればマウンテンゴリラとの遭遇率はほぼ100%です。しかし裏を返せば「見つけるまで探し続けている」からとも言えます。マウンテンゴリラは毎日移動しているため、どのくらい歩くかは実際参加しないとわかりませんが、片道3時間もあるけば遭遇できる可能性はかなり高いそうです。そのため登山靴はもちろん、防水のウインドブレーカー上下、手袋、帽子に日焼け止めなど万全の装備でご参加することをお勧めします。
ブウィンディ原生国立公園のゴリラトレッキング
まずは観光客に向けたブリーフィングから。このブリーフィングは朝8時頃に行われ、マウンテンゴリラの置かれている危機的状況や生態、そして環境保護のためのトレッキング中の注意事項などが説明されます。ブリーフィングの後、事務所スタッフ主導でトレッキングメンバーのグループ分けがされます。私が参加した時のメンバーはスウェーデンとフランスからの3組のカップルと私の合計7人。そして、グループごとにリーダー格のレンジャーとサポート役のレンジャー2人、計3名のレンジャーがつきます。
8時半、ゴリラトレッキングスタート!山道は基本的には平たんですが、時々険しい坂道にぬかるみ、沢もあるので注意が必要です。しっかりした登山靴と手袋は必ずお持ちください。我々は1時間半ほど歩いたところでゴリラの群れと遭遇。レンジャーがふと立ち止まりゴリラの鳴き真似をすると茂みの奥からガサゴソと草木の揺れる音が。念願のマウンテンゴリラとの対面です。森の中に突如現れた全身毛むくじゃらの生き物が、とても現実のものとは思えません。その神秘的な瞬間に夢中でシャッターをきりました。
感激のゴリラとの対面の後は山の中腹でランチタイム。ホテルでパックしてもらったサンドイッチで腹ごしらえ。ランチ後はブリーフィングが行われた出発地点に戻り、ゴリラトレッキングの参加証明書を受け取り終了となります。ポーターを雇った場合は料金15米ドル(2,320円)とチップをお支払いください。なおポーターは必ず雇うことをおすすめします。多少の荷物でも荷物があるとないとでは圧倒的に疲労度合いが違います。
まとめ
ゴリラトレッキングと聞くとかなりハードなイメージがあるかもしれませんが、日頃運動習慣のない女性スタッフでも服装や靴の準備をきちんとしていただければ、ハイキング気分で参加できる内容です。
サファリカーを使用したサファリ、ボートサファリ、待ち伏せスタイルのサファリ等サファリには様々な種類がありますが、サファリトレッキングで目の前にマウンテンゴリラに遭遇する興奮は是非とも体験していただきたいプログラムです。えっ!?本当に!?こんな間近で!?と「びっくりー」を楽しみにしていただければと思います。