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ヨーロッパとアジアの交差点であるトルコは、観光大国として世界中の人々を魅了し続けています。チューリップの原産国としても有名なトルコは、親日国なのでどこを訪れても温か迎え入れてくれます。そんなトルコは観光地が豊富なので、どこに行くべきか迷う方も多いはず。ここではイスタンブールやカッパドキアのメジャーどころから、見逃しがちなサフランボルやトロイの木馬などちょっとコアな部分までを網羅した、外せないベスト15を厳選してご紹介します。
正式名称 | トルコ共和国 |
首都 | アンカラ |
人口 | 約8200万3822人(2018年) |
面性 | 約78万576km2(日本の2倍強) |
時差 | 日本との時差は-6時間。トルコの方が遅れている。サマータイムはない。 日本の14:00はトルコの8:00 |
民族 | トルコ人、クルド人など |
宗教 | イスラム教 |
通貨 | トルコリラ(1トルコリラ=約13円*21年10月参考) |
国の花 | チューリップ(ターキッシュ エアラインズの機体にもデザインされている) |
国旗 | 赤地に白の星と月の星月旗。トルコ語でアル・バイラックAl Bayrak。通称アイ・ユルドゥズAy Yildizともいう。 |
国家 | 独立行進曲 Istiklal Marsi イスティクラール・マルシュ |
グランドバザール イスタンブール
イスタンブールでショッピングを楽しむなら、定番のグランドバザールは欠かせません。旧市街中心に位置する巨大な市場には無数の商店が立ち並び、ここで買えないお土産は恐らくありません。もちろん見るだけでも楽しめます。バザール内の両替所は市内でもレートがいいので、ここで両替も済ませてしまいましょう。
スパイスや石鹸、コスメだけでなく、トルコランプなどのおしゃれな雑貨をここでは買うことができます。基本的に表示価格は高く設定されているので、値引き交渉をすることを忘れないでください。これも案外、癖になりますが、やりすぎると店主に呆れられることもあります。また他の都市を周ってみると「グランドバザールでの金額が高かった。。。」なんてこともあるので、よく吟味して購入することをおすすめします。
位置 | イスタンブール旧市街 |
場所 | トラムヴァイ(路面電車)T1番線、チェンベルリタシュ(Cemberlitas)駅から徒歩3分 |
費用 | 無料 |
時間 | 8:30~19:00 定休日=日曜日、宗教の休日 |
参考URL | http://kapalicarsi.com.tr/ |
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アヤソフィア(ハギア・ソフィア大聖堂) イスタンブール
トルコはボスボラス海峡を挟んて、東ヨーロッパとアジアを繋いできたことから、イスラム教とキリスト教が融合したとても神秘的な場所でもあります。このアヤソフィアはイスラム教のモスクとして、そしてキリスト教会としても利用されてきました。今まで見てきたモスクや教会とは異なる不思議な雰囲気が漂っています。
内部は博物館として見学が可能で、豊富なレリーフやモザイク画は、保存状態が良くその美しさは健在です。日中は観光客で混み合うので、朝一の見学をおすすめします。また夜になるとライトアップされるので、市内を周り終えたら最後にアヤソフィアに立ち寄り、見とれるような美しい外観を目に焼き付けて下さい。(2020年7月24日からは再びモスクになりました)
位置 | イスタンブール旧市街 |
場所 | トラムヴァイ(路面電車)T1番線、スルタンアフメット(Sultanahmet)駅から徒歩5分 |
費用 | 無料 |
時間 | 24時間*行事等で変動あり。月曜日は休み |
参考URL | https://ayasofyacamii.gov.tr/en |
ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク) イスタンブール
アヤソフィアの向かいで存在感を放っているモスク、それがブルーモスクです。1616年に建てられたこのモスクには、今でも信仰の中心として、多くのイスラム教徒が訪れます。ミナレット6本を有する外観はまるで要塞のように荘厳です。内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られていることから、ブルーモスクと呼ばれています。現地ではブルーモスクでは通じないことがあったので、スルタンアフメ・ジャミィと伝えるとすぐに分かります。※ジャミィ=モスク
早朝にアザーンが市内に響き渡り、不謹慎かもしれませんがこれが目覚まし代わりになります。イスラム圏にいるのだなと実感する瞬間でもあります。
また朝、晩とでは照明で外観の美しさが変わりますので、アヤソフィアと一緒に、朝に夕に観賞すると効率的でおすすめです。
位置 | イスタンブール旧市街 |
場所 | トラムヴァイ(路面電車)T1番線、スルタンアフメット(Sultanahmet)駅から徒歩2分 |
費用 | 無料*寄付をお願いします |
時間 | 4/01~9/30:8:30~19:00(金曜14:00~) 10/01~3/31:8:30~17:00(金曜14:00~) *礼拝時不可、季節より変動あり |
参考URL | http://www.sultanahmetcamii.org |
ボスポラス海峡クルーズ イスタンブール
「ちょっとイスタンブールでは時間がないけど、いろいろ見てみたい!」という方にお勧めなのが、ボスポラス海峡クルーズです。ボスボラス海峡に沿ってベイレルベイ宮殿、ルーメリ・ヒサル、オルタキョイモスクなどをクルーズ船から臨むことができます。また分断された大陸を繋ぐボスボラス大橋やガラタ橋の下をくぐり抜ける時は、スケールの大きさにびっくりする人も多かったです。
クルーズでなければ、周り切れなかったので、とてもお得感があり、楽しむことができました。
クルーズ周遊が終われば、下船場所にトルコのB級グルメ「サバサンド」が売られています。名物で手軽に楽しめるので来たからには是非ご賞味ください。結構気に入った私ですが、特にサイドのピンク色をしたピクルスが絶品です。
位置 | イスタンブール |
場所 | ボスポラス海峡内 |
費用 | 運航会社、所要時間により異なる |
時間 | 運航会社、所要時間により異なる |
参考URL | http://www.tourismturkey.jp/guide/istanbul/istanbul_boaz/ |
バシリカ・シスタン/イェレバタン地下貯水池(イスタンブールの地下宮殿)
イスタンブールには地下貯水池がいくつかあり、その中でも最大規模なのがバシリカ・シスタンです。コンスタンティノープルと呼ばれていた東ローマ帝国時代の遺産として、1980年から一般公開を開始しました。内装は大理石の石柱336本が均等に並び、アーチ状の天井と宮殿のように美しい様から地下宮殿と呼ばれ観光客の人気を集めています。中に入るとひんやりと涼しいので、日中に暑さから逃げるのにも最適です。
奥に進むとメデューサの首が逆さに置かれている柱がありますので、探してみてください。私は見つけるのに30分くらいかかりました。目を合わせたら、石にされてしまうかもしれません?!なお、映画「007 ロシアより愛をこめて」のロケ地でもあるので、チェックしてから行くともっと楽しめます。
位置 | イスタンブール旧市街 |
場所 | トラムヴァイ(路面電車)T1番線、スルタンアフメット(Sultanahmet)駅から徒歩2分 |
費用 | 有料(大人20トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 9:00~17:30 |
参考URL | http://www.yerebatan.com |
カッパドキアでのバルーン(気球) カッパドキア
近年、SNSの効果で人気に火が付き、世界中からバルーンフライトを目的にカッパドキアを訪れる人が増えています。高度約3,000mから見渡せる360°のパノラマ景色は圧巻の一言です。そこに朝日が岩肌を照らし出すことで、また違った一面を見せてくれます。
ほとんどの観光客が希望するバルーンは予約が取れないこともしょっちゅうなので、早めの予約がマストです。また天候の影響を大きく受けるので、比較的風が安定している早朝に催行されます。天候によっては中止になるので、あとは運を天にまかせましょう。注意事項は寝坊厳禁と、上空は地上よりも大幅に気温が下がりますので上着を忘れずにお持ちください。
位置 | 中央部の中央アナトリア地方。カイセリ州 |
費用 | 運行会社、コース内容により異なる |
時間 | 早朝(5:00~6:00)発。飛行時間は50~90分*悪天候の場合は中止 |
ギョレメ野外博物館 カッパドキア
カッパドキアはバルーンだけではなく、ギョレメ野外博物館に是非訪れてみてください。カッパドキアでは、9世紀頃にイスラム教の弾圧を受けたキリスト教徒がひっそりと信仰するため、岩を掘って教会や聖堂、修道院などを造ったとされています。その中心がギョレメにあり、野外博物館として歴史を伝え続けています。
いくつも教会があり、その中には美しいフレスコ画が存在しています。ただ保存状態を維持する為、写真撮影が禁止されているので、実際に訪れて自分の目に焼き付けてください。
敷地内は広く、歩きやすい靴と水分補給は忘れない様に。また日中は混み合うので、朝のうちの観光をおすすめします。
場所 | イスタンブールから国内線で最寄りのネヴシェビル空港まで約1時間25分。 空港からギョレメまで車で約30分。ギョレメから徒歩で約20分 |
費用 | 有料(大人100トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 夏期:8:00~19:00 冬期:8:00~18:15 |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?SectionId=GRM01&DistId=GRM |
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カイマクル地下都市 カッパドキア
実際にここに訪れた人はその地下都市の広さに驚愕します。ローマ帝国の迫害を逃れてこの地に辿り着いた初期キリスト教徒たちが隠れ住むことに利用されたとされています。ただ、作られた年代は正確には判明していないとされており、なんとも冒険心をくすぐります。中に足を踏み入れると、そこはアリの巣のようにあちらこちらに張り巡らされた通路があり、地下8階までそれは続いています。
当時はもちろん電気なんてないので、火の明かりでこの通路を行き来していたと思うと、とても驚かされます。中には、寝室や学校、トイレなどがしっかりと分けられて、何世紀も前にも関わらず生活感があるのがなんとも不思議でした。
位置 | 中央部の中央アナトリア地方。カイセリ州 |
場所 | イスタンブールから国内線で最寄りのネヴシェビル空港まで約1時間25分。 空港からネヴシェビル市内まで約30㎞。ネヴシェヒルから車で約20分。 |
費用 | 有料(60トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 夏期:8:00~19:00) 冬期:8:00~18:15 |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=KYY01&distId=KYY |
パムッカレ(ヒエラポリス パムッカレ)
パムッカレはトルコ南西部にあるデニズリにあり、世界自然遺産にも登録されている温泉地です。パムッカレはトルコ語で【綿の宮殿】を意味し、このあたりで綿花が多く生産されていたことが由来とされています。
この地を流れる温泉水にはミネラルやカルシウム、炭酸水素塩が多く含まれており、保養地として中世から栄えてきました。
位置 | 南西部のエーゲ海地方。デニズリ県 |
場所 | イスタンブールから国内線で最寄りのデニズリ空港まで約1時間15分。デニズリから車で約60分 |
参考URL | https://gopamukkaleturkiye.com/see |
石灰棚が流れ落ちる温泉によって浸食され、美しい棚田が形成されました。現在は景観保護の為、入場は規制されており、一部のエリアでの足湯、又はパムッカレ・テルメルにある温泉プールでのみ、堪能することが可能です。なお、プールに入る際には水着をお忘れなく。
場所 | ヒエラポリス パムッカレから車で15分 |
費用 | 有料(100トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 3/01~5/31、10/1~10/31:8:00~20:00 6/01~9/30:8:00~21:00 11/01~2/29:8:00~18:00 |
参考URL | https://www.pamukkale-turkey.com/cleopatras-pool.html#.YWfqQxrP1yw |
場所 | デニズリから車で約20分 |
費用 | 有料(110トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 6:30~20:00 |
参考URL | https://www.goturkeytourism.com/things-to-do/pamukkale-travertines-denizli.html |
エフェソス(エフェス)遺跡 エフェソス
良好な保存状態で残されている古代都市として有名なエフェソス遺跡。イオニア人によって建設された都市国家の遺跡として2015年に世界遺産に登録されました。
なかでも群を抜く美しさを誇るのがセルシウス図書館の跡地です。壁には知識などを象徴する4体の像(レプリカ)が立ち、柱、梁は細部にまで精緻な装飾が施されています。
117年に建設、1万冊以上の貯蔵書があったとされ、アレキサンドリア、ペルガモンに並んで、世界3大図書館としても有名です。”
他にも大劇場の跡地は最大収容人数2万5000人を誇る、圧巻のスケールで来訪者を魅了します。半円状の構造で音響効果に優れ、今でもオペラやコンサートなどが催されることもあるといいます。歴史の息吹を感じられる遺跡が盛りだくさんなので、どこを見ても想像が掻き立てられるエフェソスは外せない観光スポットです。
位置 | 西北部のエーゲ海地方。イズミール県のセルチュク近郊 |
場所 | イスタンブールから国内線で最寄りのイズミール空港へ約60分。空港から拠点のセルチュクまで約60分。 セルチュクから入口まで約3㎞/バスで約10分 |
費用 | 有料(120トルコリラ)*21年10月現在 テラスハウス(55トルコリラ)。エフェソス博物館(30トルコリラ) |
時間 | 夏期:8:00~19:30(入場券~18:30) 冬期:8:30~19:00(入場券~18:30) |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=EFS01&distId=EFS |
サフランボル
香料のサフランの集積地として繁栄した歴史から、サフランボルという地名がつけられました。サフランボル市街はモスク、歴史的な噴水、トルコ式浴場や数百のイスラム建築住居などの歴史的建造物によって出来上がっていることから、世界遺産に登録されています。
サフランボルは手工芸、ガラス細工、鍛冶の街としても有名で、サフランの香水や石鹸、味わいのあるガラス細工や銅製器は、お土産にすれば喜ばれること間違いありません。
街を歩いていると軒先でおばあちゃんが手芸している様子や、鉄を打つ音が聞こえ、古き良きトルコを垣間見ることができるでしょう。徒歩で周れるぐらいの広さもうれしいところですね。
位置 | 東部の黒海地方。カラビュック県 |
場所 | イスタンブールから最寄りのアンカラ空港へ国内線で約60分。アンカラから車で約3時間 |
参考URL | https://www.safranbolu.bel.tr/safranbolu-turizm/safrabolu-tarihce |
アンタルヤ
アンタルヤはトルコ南西部に位置し、地中海に面したトルコ屈指のリゾート地です。晴天率は年間300日ほどと太陽が味方する観光地ですが、まだ日本ではそこまで知名度が高くないので、早めにチェックすることをおすすめします。
位置 | 南西部の地中海地方。アンタルヤ県 |
場所 | イスタンブールから国内線で約1時間15分 |
参考URL | http://www.tourismturkey.jp/guide/antalya_mediterranean/ |
見所は美しいビーチのあるリゾートエリアだけではなく、石畳の情緒溢れる旧市街も魅力的で、街歩きにおすすめです。旧市街のカレイチでは、オスマン帝国時代の城壁や家屋などから当時の名残を垣間見ることができます。またおしゃれな雑貨はもとより、良質なオリーブオイルの産地としても有名なので、訪れた際にはお土産もお忘れなく。
参考URL | http://www.antalya.gov.tr/kaleici |
備考 | 時計台が入口にある |
アンカラ
意外に知られていないのが、トルコの首都はイスタンブールではなく、アンカラということです。その為、トルコ旅行ではスルーされがちですが、ここは押さえておきたい場所の一つです。特にトルコ建国の父、初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクが眠るアタテュルク廟は、立派な建物のデザインや中庭の広さが特徴的でおすすめです。
位置 | 中央部の中央アナトリア地方。アンカラ県 |
場所 | イスタンブールから国内線で約60分。高速鉄道で約4時間30分 |
参考URL | http://www.tourismturkey.jp/guide/ankara_anatoria/ankara_midokoro/ |
場所 | アンカライ(地下鉄)、アナドル(Anadolu)駅から徒歩5分 |
費用 | 無料 |
時間 | 2/01~5/14:9:00~16:30 5/15~10/31:9:00~17:00 11/01~1/31:9:00~16:30 |
休業日 | 祝祭日 |
参考URL | https://www.anitkabir.tsk.tr/ |
首都のアンカラを含むアジア大陸の最西端に位置するアナトリア半島周辺の地域を指す「アナトリア」。アナトリア文明博物館では、文明の歴史をたどる貴重な資料が豊富にあり、最盛期のヒッタイト族が持っていた優れた製鉄技術などを見て取ることができます。
場所 | 地下鉄M1番線、ウルス(Ulus)駅から徒歩20分 |
費用 | 有料(50トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 夏期:9:00~19:00(入場券~18:15) 冬期:8:30~19:00(入場券~18:15) |
休業日 | 祝祭日 |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=AMM01&distId=AMM |
コンヤ
メブラーナ教の総本山であるコンヤは、首都アンカラと高速鉄道で結ばれています。(所要1時間30分程)
ここでは他の都市には見ることができない、神秘的な男性ムードがあり必見です。メブラーナ教は旋舞教団といわれ、スカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転をし踊ることが祈りの手段とされています。歴史的な文化として、今ではイスタンブールのディナークルーズでもショーをみることができます。
位置 | 中央部の中央アナトリア地方。コンヤ県 |
場所 | イスタンブールから国内線で約1時間30分。 アンカラから高速鉄道で約1時間30分 |
参考URL | http://www.konyabuyuksehir.tv/turistikcanliyayin.php |
メブラーナ博物館には9世紀のコーランなど歴史的に貴重な資料が多く貯蔵されています。またエメラルドグリーンの装飾が施されたミナレットは必見です。敷地内に入る場合は、肌の露出を控えます。特に女性は髪が隠れるようスカーフなどの着用が求められます。
場所 | トラムヴァイ(路面電車)、メブラーナ駅下車 |
費用 | 無料 |
時間 | 夏期:9:00~18:00(入場~17:45) 冬期:9:00~17:30(入場~17:00) |
休業日 | 祝祭日 |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=MEV01&distId=MEV |
備考 | 施舞「セマー」=ユネスコ無形文化遺産 |
トロイの木馬
1998年に世界文化遺産に登録されたトロイの古代遺跡は、ギリシャ神話の中では強大な都市とされています。そして詩人ホメロスの叙事詩『イリアス』によると、ギリシャとの間で王妃ヘレネをめぐり勃発したトロイ戦争を集結させたのが、ギリシャの秘策「トロイの木馬」です。贈り物として用意した巨大な木馬の内部に兵士が隠れ、トロイの城内から奇襲をかけるという作戦で、トロイは一夜にして滅んだと神話では言い伝えられています。
この神話を信じたドイツ人の実業家ハインリッヒ・シュリーマンが発掘を進めましたが、考古学の知識が乏しく、やみくもに掘ったため、遺跡の大部分が失われてしまいました。その為、トロイ遺跡が『イリアス』に登場する都市であったかは、今でも謎のままです。
位置 | 西北部のマルマラ地方。チャナッカレ県 |
場所 | イスタンブールからチャナッカレまで車で約5時間30分。チャナッカレから遺跡までバスで約30分 |
費用 | 有料(60トルコリラ)*21年10月現在 |
時間 | 夏期:9:00~20:00(入場券~19:30) 冬期:8:00~19:00(入場券~18:30) |
休業日 | 祝祭日 |
参考URL | https://muze.gov.tr/muze-detay?SectionId=TRV01&DistId=TRV |
まとめ
ヨーロッパとアジアの交差点で、文明の十字路でもあるトルコ。ここで紹介した以外にも変化に富む地形や様々な時代の遺跡、大きく華麗な建築物、世界3大料理のトルコ料理は本格的なものからB級グルメまで、地中海とエーゲ海沿岸のビーチリゾート、18の世界遺産、5000年以上に渡り造られたワインなど、見どころや楽しみ方も多数あります。親日国でもあるトルコは古くからのおもてなしの精神で、みなさんを温かく迎えてくれるでしょう。トルコのことが気になってきた、そこのあなた。ぜひご相談ください。