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スウェーデンの首都であるストックホルムは、14の島から構成されており、また全体が水と緑地、市街それぞれ3分の1ずつの割合で形成されているため、まさに自然と都市が調和した美しい街と言えます。しかし、ストックホルムといっても、何が有名でどこに行くべきか悩む方も多くいると思います。そこで、今回は、初めてストックホルムに行く人のために、スウェーデンの文化溢れる魅力的な観光スポットを、日本との関係性も一部盛り込んでご紹介していきたいと思います。5日間でゆったりと観光するイメージでご覧下さい。
ストックホルム市庁舎(1日目)
ストックホルムのシンボルである市庁舎の塔には、「魔女の宅急便」のモデルであるガムラ・スタンを一望できる絶景スポットがあります。市庁舎の中に入ると、テレビでよく見るノーベル賞授与式の晩餐会が開かれる青の間が現れます。授与式には1300人ほどこの場所に集まるため、人と人との間が狭く、食事中に腕が他の人に当たってしまいそうです。普段、観光する際には、ノーベル受賞者が降りる階段などを実際に自分の足で歩くことができ、受賞者気分を味わえます。
続いて、ヴァイキング様式の市議会議事堂、壁に絵と同じ風景を反対の窓から見渡せる王子のギャラリー、3つの王冠の間と進んで行きます。最後に現れる黄金の間は、1800万枚の金箔が施され、生で見ると写真よりさらに煌びやかなその姿に目を奪われてしまいます。
エリア | ストックホルム |
住所 | Hantverkargatan 1, 111 52 Stockholm, スウェーデン |
電話 | +46850829000 |
営業時間 | 8:00~16:00 |
休館日 | 10~4月はタワーは休業 |
入場料 | 50 SEK(約600円) ※ストックホルムパスを持っていれば無料で入れます |
アクセス | ストックホルム中央駅から徒歩8分 |
公式サイト | https://international.stockholm.se/ |
備考 | 9:10より40分間隔でツアーが行われますが、定員が30名のため、早めにチケットを購入しておくことをオススメします。 |
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ストックホルム市立図書館(1日目)
こちらの図書館は、スウェーデンの建築家、エーリック・グンナール・アスプルンドにより設計され、日本映画「図書館戦争」のモデルになった図書館であり、他にもCMのロケ地にもなっています。建物の中心に進んでいくと、本に360度囲まれた空間が現れます。3階まで吹き抜けの円形構造になっていて、本自体が装飾のように輝いており、まるで本のプラネタリウムのような光景に目を奪われてしまいます。スウェーデン語の本だけでなく、世界各国の言語で書かれた本も数多く並んでおり、貧富の差に関係なく読む機会が与えられているので、海外の移民たちにとっても大切な場所です。また、図書館がある丘の上には天文台があり、そこから見るストックホルムの街は大変美しいものでした。図書館に来たなら是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
エリア | ストックホルム |
住所 | Sveavägen 73, 113 80 Stockholm, スウェーデン |
電話 | +46850830900 |
営業時間 | 月〜木曜日 9:00~21:00 金曜日 9:00~19:00 土・日曜日 12:00~16:00 ※夏至祭後とクリスマス前後は営業時間短縮 |
休館日 | 5/1、6/6, 12/24~26、12/31~1/1 |
入場料 | 無料 |
アクセス | 地下鉄ロドマンズガータン(Raadmansgatan)駅から徒歩2分 |
公式サイト | https://biblioteket.stockholm.se/ |
備考 | ストックホルム市内には、「ストックホルム国立図書館」という図書館もあるので、間違えないようにしましょう |
ヒョートリエット(1日目)
ヒュートリエットの広場では、月曜日から土曜日まで新鮮な野菜や果物などを売る野外市場が開かれ、意気盛んな客引きの声が響き渡り、視覚的にも聴覚的も楽しく、雰囲気のある場所です。日曜日には、蚤の市が開催され、様々なアンティーク商品や古着など、置くだけで部屋をオシャレにできるような掘り出し物が見つかるかも。また、広場に面したビルの地下にあるヒュートリスハーレンでは、名物の雷鳥の肉、ザリガニ、トナカイなど、日本ではあまり見られない珍しい食材が売られていて、目がずっと輝いてしまいました。他にも、カフェや老舗のケバブのお店など、軽食をとるのにも便利です。
広場の近くには、ストックホルム・コンサートハウスがあり、ジャズ公園やクラッシックコンサートが行われます。ノーベル賞の授与式も、ここで行われます。
エリア | ストックホルム |
住所 | Hötorget 8, 111 57 Stockholm |
営業時間 | 月~木 10:00~18:00 金 10:00~19:00 土 10:00~16:00 |
休館日 | 日曜日 |
入場料 | 無料 |
アクセス | 地下鉄ヒョートリエット駅から徒歩ですぐ |
公式サイト | http://letsgo-sweden.com/hotorget/ |
ガムラ・スタン(2日目)
ガムラ・スタンは中世からの街並みが広がる旧市街で、「魔女の宅急便」のモデルにもなりました。街の至る所に見られる鉄の壁飾りは、アニメでも再現されており、アニメの中に迷い込んだような感覚に興奮したのを覚えています。この街には、ストックホルム最古の大聖堂や高い小塔をもつリッダーホルム教会、オランダ・バロック様式の貴族の館、大広場に面して立つノーベル博物館、そしてガムラ・スタンで最も狭い通りであるモーテン・トローツィグ・グレンなど、魅力的な観光名所が多く詰まっています。ぜひゆっくり、散歩をしながら一日かけて見所満載のこの街並みの雰囲気を味わってはいかがでしょうか。
1日に1回、ガムラ・スタンの王宮の西にある中庭で衛兵交替式が行われるので、早めに並んで余裕を持って見れるようにするのがベストです。
エリア | ストックホルム |
住所 | Gamla Stan, Södermalm, Stockholm, Sweden |
営業時間 | 24時間営業 |
休館日 | なし |
入場料 | 無料 |
アクセス | 地下鉄ガムラスタン駅Gamla Stanより徒歩 |
公式サイト | http://letsgo-sweden.com/%E3%82%AC%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3/ |
備考 | 衛兵交代式の開催時間は季節によって異なるので注意が必要です |
ヴァーサ号博物館(3日目)
こちらはユールゴールデン島内にある博物館で、展示されているヴァーサ号は、江戸時代前期頃に造られ、出航はしましたが、強風の影響で水深32mの海底に沈んでしまいました。しかし、強風のせいだったのか、はたまた設計ミスで沈んだのか、本当の原因は未だに解明されていないそうです。復元作業も難航し、世界一難しいジグソーパズルだと言われています。
過酷な復元作業の甲斐あり、世界で最も完全な状態で残ったこの船には、180もの彫刻が施されていて、特に船尾の彫刻の素晴らしさには鳥肌が立ってしまいます。館内はこの船を様々な角度から楽しめるよう工夫されており、二階から見ても1番上には手が届かないほどのスケールです。その姿を実際に見た時は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界にいるのかと錯覚するほどでした。
エリア | ストックホルム |
住所 | Galärvarvsvägen 14, 115 21 Stockholm, スウェーデン |
電話 | +46851954880 |
営業時間 | 10~17時 (水曜日は20時) ※時期により変動あり |
休館日 | 1/1、12/23~25 |
入場料 | 大人:130SEK 学生:100SEK 18歳以下:無料 |
アクセス | ノルディスカ ミュージィエットから徒歩3分 |
公式サイト | https://www.vasamuseet.se/en |
備考 | オーディオガイドも利用できます |
スカンセン野外民族博物館(3日目)
ユールゴールデン島内にあるスカンセン野外民族博物館は、1891年にオープンした世界初の野外博物館で、自然と調和して生きてきた昔の人々の暮らしが再現されており、ゆったりとした時間を感じることができます。季節ごとに伝統的なイベントが開催され、私はフォークダンスイベントの行われる夏に訪れたところ、民族衣装が可愛いかったです。また、夏には野生のリスやクジャクが見られるので、動物好きの私には最高の場所でした。スカンセン内のタウンクオーターでは、いくつか工房が再現されていて、ここで現地の人々と触れ合えるのもスカンセンの楽しみの一つです。
他にも、ハーブガーデン、動物園、結婚式やコンサートなどが行われるゼクラーク教会など、多くの見所が満載です。もし時間に余裕があるなら、1日かけて回ることをオススメします。
エリア | ストックホルム |
住所 | Djurgårdsslätten 49-51, 115 21 Stockholm, スウェーデン |
電話 | +4684428000 |
営業時間 | 10:00 ~ 18:00 ※閉店時間は季節によって異なります |
入場料 | 大人:125~195SEK 学生・シニア・グループ:105~175SEK 6-15歳:60SEK ※料金は季節により異なる |
アクセス | 地下鉄13番・Karlaplanで下車、67番バスに乗りスカンセンで下車 |
公式サイト | https://www.skansen.se/ |
スクーグシェルコゴーデン(4日目)
ここは、スウェーデン語で「森の墓地」を意味する市民墓地で、1994年に世界遺産に登録され、10万基以上の墓が建てられています。正門に入るとすぐに現れる花崗岩の十字架は、生命循環のシンボルとして建てられており、敷地内にある5つの礼拝堂の内の1つである希望の礼拝堂の、人が船に乗って旅立っていく美しい絵にもそれが表れています。これは、人間は死後、精神的故郷である森へ還っていくという死生観を軸に作られているからであり、墓地の中心もあくまで自然、そのため墓地は自然の中に、墓石は低く簡素に建てられています。また、スウェーデン最大の散骨場がある瞑想の丘では、その上から森を見渡していると、ひんやりとした空気の中で森に包まれているという安心感やあたたかさを感じ、時間を忘れて生や死について思わず考えてしまいます。
エリア | ストックホルム |
住所 | Sockenvägen, Stockholm, スウェーデン |
電話 | +46850831730 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
休館日 | 無休 |
入場料 | 墓地への入園は無料。 ※ガイドツアー、一般ツアーは有料(100SEK) |
アクセス | 地下鉄グリーン線・スコーグスシュルコゴーデン駅から徒歩 |
公式サイト | https://skogskyrkogarden.stockholm.se/ |
備考 | ストックホルムパスを利用すると、特典を受けられる可能性があります |
ドロットニングホルム宮殿(5日目)
ドロットニングホルム宮殿は、現在も王国一家の住居で、1991年にユネスコ世界遺産に登録されており、「北欧のベルサイユ」と呼ばれています。ストックホルム市内中心部から宮殿までは、船か地下鉄で行くことができますが、メーラレン湖を進みながら街から自然への変化を楽しむ蒸気船での移動をオススメします。宮殿や庭園のほとんどは一般公開されていて、宮殿内の部屋それぞれに豪華な装飾が施されており、謁見用寝室や国家の間、ライブラリーなどは特に必見です。
庭園は2つ、当時の姿のままで残されており、まるで過去に戻ったかのように王国時代の雰囲気を感じることができます。他にも敷地内には、当時の女王に誕生日プレゼントとして贈られたロココ調の中国離宮や現在もオペラやバレエの公演が行われる宮廷劇場などがあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は5日間の旅行をイメージしてストックホルムの観光スポットをご紹介させて頂きましたが、時間に余裕がある内容になっていますので、こちらの旅程にご自身で他に気になる観光スポットを追加して、オリジナルのツアーを作ってみてはいかがでしょうか?