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コスタリカ旅行・エコツーリズム発祥の地【こんな国あります!!世界の秘境】

近くでナマケモノを見れるのもコスタリカならでは

近くでナマケモノを見れるのもコスタリカならでは

日本人としては観光地の候補に挙がらないであろう中米コスタリカ。あなたはコスタリカと言えば思い浮かぶキーワードはありますか?

実はざっと挙げるだけでも
「エコツーリズム発祥の地」、「単位面積当たりの動植物種がもっとも多い国」、「国土の4分の1が国立公園及び自然保護区」、「幸福度ランキング1位の国」、「火山の国」、「自然エネルギー100%自給自足の国」「世界で唯一軍隊を持たない国」「ジュラシックパークのモデル」
など、様々なキーワードで語れる国なのです。

あなたもコスタリカで世界でも先進的な取り組みを間近に見てみませんか?

コスタリカってどんな国?

マヌエル・アントニオ国立公園のビーチ

マヌエル・アントニオ国立公園のビーチ

コスタリカは北はニカラグア、南東にパナマと国境を接し、太平洋とカリブ海に挟まれた九州と四国を併せてたくらいの面積を持つ国です。
中米と聞くと治安の悪そうなイメージを持つかもしれませんが、中米の中ではかなり治安のよい国なのです。
外務省による海外安全ホームページによりますとコスタリカはサンホセのみが危険度1、それ以外の地域は危険度0となっています(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_247.html#ad-image-0)。危険度1というと日本人に人気のタイのバンコクやセブ島、バリ島と同程度。もちろん日本のみならず世界からみても「安全」と位置付けられています。世界中に支社を持つシンクタンクVisionof Humanity社によりますと、コスタリカの平和度指数(Global Peace Index)は163カ国中32位にランクされています。(https://www.visionofhumanity.org/maps/#/)
これは日本のお隣の台湾(37位)や韓国(48位)と比べても高い順位なのです。

鮮やかなモルフォ蝶もコスタリカの名物

鮮やかなモルフォ蝶もコスタリカの名物

人種は他の中米諸国と比べて白人層が多く、白人とメスティソが人口構成の97%と大多数を占めています。宗教はキリスト教カトリックが85%、言語はスペイン語が公用語となっています。

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エコツーリズムとは?

タルコレス川のクロコダイルに接近

タルコレス川のクロコダイルに接近

ここでコスタリカ観光には欠かさせない、エコツーリズムの概念について説明しましょう。
エコツーリズムとは自然や歴史等を観光の対象としながら、環境の保全性と持続可能性を両立させる取り組みのことです。
例えば、自然に訪れながら環境についても学習するツアーや、少数民族が暮らす村を訪問し暮らしや文化・風習を学ぶツアーなどがよい例です。

セルバトゥーラパークのハチドリ

セルバトゥーラパークのハチドリ

しかしなぜコスタリカは恵まれた生態系をもっているのでしょう?それは九州と四国を併せてたくらいの面積しかない国土の3分の1が3,000m級の高山と800mから1,400mの高山盆地、残りは熱帯低地および太平洋、カリブ海に沿った低地で複雑に構成されているためです。さらに太平洋・カリブ海の両大洋岸からの環境の差が多種多様な動植物種を生み出す要因となっているのです。

コスタリカ観光の拠点となる首都サンホセ

サンホセの宝くじ売り場

サンホセの宝くじ売り場

コスタリカの首都サンホセは標高1150mの高原都市。年間を通じて穏やかで、夏の軽井沢のような爽やかな気候です。

そんなサンホセはコスタリカ観光の拠点となる街で、モンテベルデやマヌエル・アントニオなど各地へのバスもサンホセから発着しています。

重厚な佇まいの国立劇場

重厚な佇まいの国立劇場

さすがにコスタリカの中心都市だけあり、他の都市では見られないような歴史ある建造物を目にすることができます。碁盤の目のように配置されたコロニアル調の街並みや国立劇場もその1つです。
街の中心は文化広場。広場に面したアベニーダ・セントラルはコスタリカ一の賑やかな通りで、若者向けのアパレル店やレストランが軒を連ねていますので、コスタリカの人々の日々の暮らしを垣間見るにはうってつけのエリアです。

ビーチとジャングルがあるマヌエルアントニオ国立公園

マヌエル・アントニオ国立公園を散策中

マヌエル・アントニオ国立公園を散策中

コスタリカで最も人気のある国立公園を挙げるのであれば、こちらのマヌエル・アントニオ国立公園かもしれません。

首都サンホセから車で約3時間半。ジャングルのトレイルは綺麗に整備されており、国立公園の近くにはカフェやホテルなどの観光客向けの施設が整っています。
マヌエル・アントニオの主役は固有の動植物だけではありません。国立公園内には4つの白浜のビーチがあり、シュノーケリングにも最適なのです。
ビーチでのんびり過ごしても良し、国立公園でトレッキングやアニマルウォッチングをしても良し。幅広い楽しみ方ができるのがこのマヌエル・アントニオ国立公園の魅力なのです。

マヌエル・アントニオ国立公園では乗馬ツアーも人気

マヌエル・アントニオ国立公園では乗馬ツアーも人気

私も実際マヌエル・アントニオ国立公園に訪れた際には野生のナマケモノの他に、イグアナやノドジロオマキザル、さらにコンゴウインコやオオハシなどカラフルな野鳥と遭遇できました。

コスタリカに生息する代表的な動物たちを一挙に見ることができるのですが、コスタリカ有数の人気観光地ですので、野生動物と同じくらい観光客の数も多かったのが印象的でした(笑)。

動植物の美しい モンテベルデ自然保護区

モンテベルデ自然保護区で見たケツァール

世界一美しい鳥と言われるケツァール

私が訪れたコスタリカの国立公園・保護区において最も自然を感じた場所が、このモンテベルデ自然保護区です。

モンテベルデ自然保護区は熱帯雲霧林地帯に属し、ほとんど1年中霧に覆われた熱帯の密林です。この保護区では約100種もの哺乳類動物、2,500種の植物が生育し、中でも鳥類は400種以上いると言われています。そのためモンテベルデは「バードウォッチングの聖地」とも呼ばれているほど鳥好きには堪らないエリアなのです。もちろんコスタリカ観光の目玉でもあるマヤ文明時代に「聖なる鳥」と崇められた「ケツァール」の数少ない観察場所としても知られています。

モンテベルデ自然保護区内の吊り橋

モンテベルデ自然保護区内の吊り橋

モンテベルデに宿泊するなら是非参加してほしいのが吊り橋ツアー。約1時間半かけてトレイルを練り歩き、途中8つもの吊り橋がありそこからの景色を楽しむというものです。吊り橋の上からは、まるで空中散歩しているかのように、コスタリカの壮大な大自然を堪能できます。珍しい植物だけでなく、突然の動物たちとの出会いも楽しみの1つですね。

秘境のジャングル トルトゥゲーロ国立公園

スパイダーモンキー

スパイダーモンキー

数あるコスタリカの国立公園・保護区の中でも、カリブ海に面している珍しい国立公園がトルトゥゲーロです。トルトゥゲーロ国立公園がユニークなのは川と海に囲まれているため陸路では行けない点です。そのため国立公園へは運河をクルーズしながら渡ることになります。

この運河クルーズもトルトゥゲーロ国立公園の魅力の1つで、クルーズの途中には数多くの水辺の野鳥に始まり、ワニ、イグアナ、ナマケモノ、ホエザル、クモザルなども観察できます。
トルトゥゲーロ国立公園の観光は1泊2日のプランが定番で、クルーズのあとはトルトゥゲーロ国立公園内にあるホテルにて1泊します。ジャングル独特の湿気とあちこちから聞こえる鳥や猿たちの鳴き声は、まさにジュラシックパークの世界に来たかのようです。

トルトゥゲーロ国立公園にてジャングルクルーズ

トルトゥゲーロ国立公園にてジャングルクルーズ

トルトゥゲーロ国立公園はウミガメの産卵地として知られており、産卵時期の7月~10月には数多くのウミガメがトルトゥゲーロの海岸へやってきます。ウミガメの産卵シーズンには、専門ガイドが案内するツアーが行われます。ウミガメは非常に用心深いため、ツアーは原則として10人以下、懐中電灯を持っていいのはガイドだけです。写真撮影も禁止されています。

動物たちの生活空間に人間たちがお邪魔させてもらう、まさにエコツーリズムの原点のような国立公園です。

ケツァールの聖地!サン・ヘラルド・デ・ドータ

ケツァール ウォッチングツアー

ケツァール ウォッチングツアー

サンホセから車で2時間。標高3,000mの山奥にあるサン・ヘラルド・デ・ドータは数ある野生のケツァールの観察スポットの中でも最も遭遇率が高いといわれるエリアです。
ケツァールは手塚治虫の「火の鳥」のモデルとも言われている、エメラルドグリーンの翼と長い尾っぽ、お腹の鮮やかな赤色が印象的な可愛らしい鳥。
なかなか人前に姿を見せないため世界中の野鳥愛好家の憧れと言われているのも納得です。

日本のテレビ番組でもケツァールを撮影するために、TVクルーがこの地を訪れたことがあるのでご存じの方も多いかもしれませんね。

サン・ヘラルド・デ・ドータのトロゴン・ロッジ

サン・ヘラルド・デ・ドータのトロゴン・ロッジ

バードウォッチングツアーは早朝に始まり、朝5時頃からサン・ヘラルド・デ・ドータの森の中を2時間ほど散策します。
野鳥に詳しいガイドであれば、ケツァールの好物であるリトル・アボカドの木が多数生息している場所を知っているので、高確率でケツァールに遭遇できるでしょう。特に1月~3月は繁殖期のためケツァールは活発に動きまわり観察できるチャンスも増えるのだとか。

コスタリカへの行き方

野生のハナグマ アレナル火山国立公園にて

野生のハナグマ アレナル火山国立公園にて

では、コスタリカへはどのようにして向かうのが一般的なのでしょうか?
最もメジャーな方法はアメリカン航空やユナイテッド航空などの米系航空会社を利用してアメリカ乗継ぎで向かう方法です。

アメリカ乗継ぎ以外ですとメキシコシティ乗継ぎのアエロメヒコ航空を利用するのも良い方法です。

オレンジが美しいFIVE SPOTTED LONGWING

オレンジが美しいFIVE SPOTTED LONGWING

コスタリカのみの観光でも十分楽しめますが、他の国との周遊を考えるとお隣のパナマがお勧めです。サンホセからパナマはコパ航空が定期運行を頻繁に行っていますのでアクセスが良く、コスタリカ同様治安のよい国として知られています。パナマ運河などのパナマを代表する観光地も比較的容易に行けますので、もしコスタリカの他に2、3日余裕ができるなら訪れてほしい国の1つです。

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コスタリカへのツアー

アレナル火山国立公園の野生のナマケモノ

アレナル火山国立公園の野生のナマケモノ

コスタリカのツアーは数多く存在しますが、本当に自分にあったツアーを見つけるのは難しいかもしれません。コスタリカ特有の珍しい野鳥を見に行く場合と、ナマケモノなどの哺乳類を見に行く場合によって行先が異なるためです。

例えば「火の鳥」のモデルにもなったと言われる世界一美しい幻の鳥ケツァールが目的であればサン・ヘラルド・デ・ドータは外せません。
一方ナマケモノが目的であればナマケモが保護されている野生動物保護センター(Toucan Rescue Ranch)や野生のナマケモノが見られる可能性が高いマヌエル・アントニオ国立公園あるいはアレナル火山国立公園にも訪れるのがベストです。

温泉が楽しめるタバコン・リゾート

温泉が楽しめるタバコン・リゾート

そのためまず何を見たいのかをじっくり考えた上で、旅行可能な日数やルート、予算を考慮に入れながら現地に詳しい専門の旅行会社に見繕ってもらうのが正解です。

「見たかった動物がみれなかった~」、そんな後悔がないようにコスタリカでは100%満足のいくような事前のプランニングが肝心なのです。

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