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皆さんはシリヤラインをご存知ですか?
北欧や中央ヨーロッパのバルト海を取り囲む国々では大型客船でのクルーズ旅行が人気です。
バルト海クルーズで最も定番なのが今回ご紹介するシリヤライン。フィンランドのヘルシンキを中心にスウェーデンやエストニアを結んでいます。これらの国へは陸路では簡単に行くことはできませんので、大型のフェリーでの移動は飛行機と同じくらい人気があるのです。しかも客船は超豪華なんです!
この記事ではシリヤラインの基本的な情報とその魅力について語りたいと思います。
シリヤラインの航路
まずシリヤラインの航路ですが以下の5ルートとなります。
1:ヘルシンキ-ストックホルム(夜行便)
2:ヘルシンキ-タリン
3:ストックホルム-トゥルク(夜行便)
4:ストックホルム-タリン(夜行便)
5:ストックホルム-リガ(夜行便)
日本人に最も人気があるのがヘルシンキからストックホルムを結ぶ航路です。
今のところ日本からストックホルムへの直行便はありません。そのため、直行便のあるフィンランドのヘルシンキから、気軽にストックホルムへ行けるシリヤラインは日本人旅行者の強い味方となっています。
ヘルシンキへは直行便のフィンランド航空を利用しながらヘルシンキ→ストックホルム→タリン→ヘルシンキというような3国周遊も可能です(ストックホルム→リガの航路を利用して、リガからタリンは陸路すれば4国周遊も可能ですね)。
「そんなに長くお休みが取れない!」とお嘆きのあなたには、ヘルシンキからエストニアへの日帰り旅行はいかがでしょうか?ヘルシンキからエストニアの首都タリンへは所要約2時間の短いルートですので日帰り旅行にもピッタリです。
シリヤラインの乗り方
そんなシリヤラインの発着地となるフェリーターミナルはいずれの都市も市内近郊にありますので、滞在先のホテルからはトラムやバスの利用が便利です。
シリヤラインのチェックインは出発の30分前に締め切りとなりますので、出発の1時間前にはフェリーターミナルに到着するように心がけてください。
2時間前チェックインの国際便と比べるとかなり気楽ですよね。とは言ってもパスポートはお忘れなく。
日本の代理店でシリヤラインの乗船券を購入した場合は、まずシリヤラインのカウンターに行き予約確認書とチケットを引き換えてください。
シリヤラインのチケットには宿泊する部屋番号、夕食のレストラン名、WIFIのパスワードなど重要な情報が記載されているので無くさないように注意しましょう。
シリヤラインの内部案内
シリヤラインのお部屋には窓なしのキャビンから始まり、窓付でも海側又は内側の景観が見えるキャビンやホテルの1室のようなスイートキャビンまで幅広いタイプがあります。
私が宿泊したのは海側向きの景観のAキャビン。船の中の部屋ゆえ、スーツケースを広げるには手狭でしたが、寝るだけと考えれば十分でした。
Aキャビンよりもランクの下のBキャビンやCキャビンのお部屋も見せてもらいました。BやCキャビンには窓がなく、低層フロアの客室のため振動やエンジン音が気になる方には不向きかなと感じました。
日本の大型船のように大浴場はありませんが、シリヤラインの船のほとんどにはサウナやジャグジーがついています。船上でサウナなんて、まさに北欧らしくていい思い出になりそうですね。
またレストランの種類もブッフェ形式やアラカルトのお洒落なレストラン、さらにはハンバーガー店にケバブ屋さんなどカジュアルなお店まで大充実。とても1晩では周りきれません。
楽しみ充実!シリヤラインの過ごし方
シリヤラインでは夕陽や日の出の鑑賞も楽しみの1つですが、シリヤラインが熱くなるのは何と言っても夜です。
船内では生演奏のショーやダンスショーを繰り広げるステージがあります。無料ですので出入りが自由なのが嬉しいですよね。カジノや免税店巡りに疲れたらエンターテイメントショーでお酒でも飲みながらひと休みするのがお勧めの過ごし方です。
船の屋上のバーではカラオケやディスコもあり、地元のフィンランドの方々も踊っていました。どこにでもいそうな地元フィンランドのおばさんやおじさんが自然に踊る姿を見て、日本だとよほどのイケイケな人じゃないと人前で踊るってことを見ないため、日本とのカルチャーの違いを目の当たりにした記憶が残っています(笑)。
ちなみに船内にはキッズルームもありますので、お子様連れのお客様もここは欧米スタイルを見習って、夫婦水入らずで過ごすのもアリです。
実は買い物天国?お土産探しに最適
実はシリヤラインはお土産を買うにもピッタリな場所です。吹抜けが印象的なプロムナードにはバーやレストランなどの飲食店の他にも高級ブランド店がずらり。シリヤラインだけでしか買えないマグカップやトートバッグなど限定品も取り揃えています。中でも嬉しいのがマリメッコやイッタラ、ムーミングッズなどフィンランドデザインの商品が市内の販売店や空港の免税店よりも安く買えること。
私は家族のお土産用にマリメッコのハンカチや靴下を購入。後から空港で免税手続きしなくていいのもラクですよね。
商品の種類はそこまで多くはありませんが、北欧ブランドに少し興味がある程度の方だったらシリヤラインで買うのがお勧めです。
プロムナードの下のフロアはちょっとしたスーパーマーケットになっており、高級ブランドの化粧品や香水はもちろん、お酒やチョコレートなどを各種取り揃えており現地の人々にも大人気。
中にはカートにビールのケースを山積みして買って帰る人もいるほどでした。
地元っ子のシリヤラインの楽しみ方とは?
聞いた話によるとバルト海の定期航路が一番盛り上がるのは夏。地元のフィンランドやスウェーデンの若者が、酒税がかからないという理由から船上で酒盛りをすることもあるのだとか。まさに「海の上の居酒屋」!なんだか楽しそうですよね。
でも安心してください。シリヤラインはクルーズ会社の中でも高級な部類ですので、酔っ払いのお客さんはそれほど多くはありません。バルト海クルーズの定期航路にはシリヤラインの他にもバイキングラインという地元客向けのクルーズ会社があり、地元のお客さんはそちらを選ぶことの方が多いのだとか。
確かに、酒税がかからないので物価が高い北欧において、お酒を気軽に楽しめるのは嬉しいですよね。
船内の免税店にはワインなども豊富にありますので、もしグループでワイワイ楽しみたい方には最適です。ちなみに免税店のビールはケースでしか販売していないのでよほどの大人数か、お土産として持って帰ることを考えておいて下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シリヤラインの基本情報と魅力をお伝えしてきました。
単なる移動手段だけでなく、船内で過ごすことそれ自体が目的になってしまいそうなシリヤラインをぜひ北欧に訪れた際に利用下さい。特に気のおけない友達同士やご家族での滞在は何事にも変えがたい思い出になること間違いありません!