リスボンから小一時間で行くことの出来る可愛らしい村オビドス。ポルトガルの七不思議にも数えられ、『谷間の真珠』と称される美しい景観が魅力的です。白を基調とした村の建物は、青や黄色のカラフルなラインがあしらわれた稀有な様式。村を囲む石造りの城壁にはのぼることも出来ます。コンパクトな村ですが、城門や教会ではポルトガルならではの繊細なアズレージョを堪能できます。村の名産である「ジンジャ」というサクランボの甘いお酒は小さなチョコレートのカップでどうぞ!
オビドスの基本情報
オビドスの気候
海洋性気候です。年中比較的温暖で、冬も平均気温は10度前後と、そこまで寒くなりません。6月~9月の初夏から秋にかけてが雨も少なく、ベストシーズンとなります。服装は日本の四季とほぼ同様の感覚で問題なく、実際に行く時に微調整します。坂道や階段もある石畳の道なので、靴はスニーカーなどの歩きやすく履きなれたものがおすすめです。
オビドスへの行き方
リスボンからタクシーまたはバスでのアクセスが可能です。ツアーを組んで専用車を利用することも可能です。バスの場合、リスボンのカンポ・グランデ(Campo Grande)駅のバスターミナルから出ており約1時間10分の道のりです。チケットはバスの運転手から購入でき、約8€(変動の可能性あり)です。オビドスの停留所で降りたら、向かいのリスボン行きのバス停で帰りの時刻を確認しましょう。
住所 | ポルトガル オービドス |
オビドスのお役立ち情報
オビドスを訪れたら絶対に内部を見たいサンタ・マリア教会。入場時間が限られており、時期によっても変わるため事前確認をおすすめします。4月~9月の開館時間は9:30-12:30及び14:30-19:00、10月~3月は閉館が17:00となります。(変動の可能性あり)料金は無料です。その他、3月にはチョコレートフェスティバル、7月には中世祭り、冬はクリスマスのイルミネーション等季節のイベントも必見です。
住所 | Praça de Santa Maria, 2510-001 Óbidos, ポルトガル |
電話 | +351-262-959633 |
絵本の主人公になれる?!おとぎの村オビドスの世界観
ローマ時代に築かれたオビドスは、ムーア人による支配を経て王妃の直轄地として栄えました。城壁に囲まれた村に入るには、イスラム時代に造られたポルタ・ダ・ヴィラという門をくぐります。敵の侵入を防ぐため、二重構造になっています。アーチ状の門の内側に見どころの巨大なアズレージョ(ポルトガル式の装飾タイル)がありますのでお見逃しなく!美しい青が印象的なアズレージョには、聖書の場面が描かれています。
門をくぐればそこは一面おとぎの国!白を基調とした村の家は、壁に鮮やかな青や黄色のラインが塗られた独特なデザインで統一されています。メインストリートのディレイタ通りは土産屋も多く賑わいます。ここでおすすめの特産品が「ジンジャ」というさくらんぼのお酒!小さなチョコレートのカップで飲むのが定番です。甘く口当たりも良いので飲みやすく、お酒が滲みたチョコも絶品。瓶もお土産にぴったりの可愛らしいデザインです。
最大の見どころは村の中心部に位置するサンタ・マリア教会。外観も綺麗ですが、内側に広がるアズレージョの世界は言葉に出来ないほどの壮麗さ。その近くにあるサン・ティアゴ教会は中に入ってびっくり!厳かな教会かと思いきや、中は現在書店になっていました。教会の中に本棚が並ぶ様は、異世界に潜り込んだかのよう。また、村の城壁にはのぼることもできます。日帰りでも楽しめますが、素朴な夜景を満喫するために1泊するのもおすすめです。
まとめ
リスボンから日帰りで観光することもできますがぜひ1泊していただきたいです。
おとぎの国への入り口でもあるポルタ・ダ・ヴィラの門をくぐって古城を改装したポサーダに宿泊して箱庭のようなオビドスの街並みを堪能しましょう。