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今回は古代遺跡ツアーと、エーゲ海クルーズについて話をしたいと思います。古代から文明の発達したギリシャは歴史的な見どころが多く古代遺跡を中心としたテーマで旅するのもいいかと思います。各遺跡は点在しているので全てを1回の旅行で見尽くすのは無理ですが、5~6ヶ所くらいは回ることができます。片やエーゲ海クルーズも忘れてはいけません。エーゲ海クルーズを使ったおすすめツアーもここでご案内します。
ギリシャの遺跡情報
デルフィ遺跡
古代に世界の中心として信仰されていたのがデルフィ。大地の中心を決めるため、最高神ゼウスが地平線の両端から放った2羽のワシが出合った場所として伝えられています。デルフィではアポロンの神託(神のお告げ)が行われ、国の大事な決定をしていました。山の斜面に広がる遺跡は確かに神々しい独特の雰囲気を持っています。
古代ギリシャの遺跡を探訪するのなら、ぜひとも行ってみたい遺跡です。ツアーで周遊する方法以外にもアテネから日帰りのツアーも出ているので、それを使うという方法もあります。
オリンピア遺跡
残念ながら2020年7月に開催できなかった東京オリンピック。しかし、オリンピックの聖火だけは2020年春にここオリンピアのヘラ神殿で採火されました。オリンピアはオリンピックの発祥の地です。今から2800年前、最高神ゼウスにささげる大祭としてこの地で生まれました。広大な敷地に残る数々の建物の跡が当時の様子を今に伝えています。ペルポネソス半島にあるオリンピアは交通の便が悪く、ツアーを利用するのが一般的です
クノッソスの宮殿
ギリシャ神話によると、クレタ島のミノス王は一度入ったら二度と出ることのできない迷宮を建て、ミノタウロスをいう牛頭人物の怪物を閉じ込めていたと伝えられています。これは長い間、単なる神話だと受け止められていましたが、1900年アーサー・エヴァンスの発掘により、それが実在の宮殿であることが判明しました。宮殿は1辺が160mの複雑な建物。4階建ての部分もあり、何と1200以上もの部屋があったと考えられています。まさに迷宮都市! クソッソスの宮殿に行った後は、同じクレタ島の考古学博物館を訪れることが必要。クレタ文明の出土品がそこに収められているからです。
古代遺跡巡りとエーゲ海クルーズのおすすめは?
(1)ギリシャ古代遺跡周遊の旅
日本→機中泊→アテネ2泊→コリントス→ミケーネ→エピダウルス→オリンピア1泊→デルフィ→カランバカ1泊→アテネ1泊→機中泊→日本
ギリシャの古代遺跡を周遊するのに最もオーソドックスなパターン。カランバカでメテオラ修道院を観光します。アテネ滞在の間、アクロポリスなどの遺跡を見学する他に、エーゲ海ミニクルーズに参加することも考えられます。このクルーズで訪問するエギナ島では紀元前5世紀のアフェア神殿を訪問できます。また基本コースにサントリーニ島を加えるのもいいかも知れません。
(2)クレタ島、デルフィ遺跡、メテオラ修道院の旅
日本→機中泊→アテネ1泊→デルフィ→カランバカ1泊→アテネ1泊→イラクリオン1泊(クレタ島)→アテネ1泊→機中泊→日本
遺跡や世界遺産中心の旅なら、このパターンも推薦できます。クレタ島は大きな島なので、時間があればもう1泊増やす方がベターです。その際はベネチアの面影を残すクレタ第2の町ハニアにも立ち寄るのも一案です。
(3)エーゲ海クルーズのおすすめ
日本→機中泊→アテネ1泊→ミコノス島1泊→クサダシ(エフェス遺跡観光)→パトモス島1泊→クレタ島→サントリーニ2泊→アテネ1泊→機中泊→日本
2020年はコロナのため、クルーズ旅行は無理でしたが、2021年は希望を持ちたいと思います。さて、エーゲ海の島々を周遊するのならクルーズが一番いいですが問題点もあります。①1つ1つの島の滞在時間が短い。②クルーズで団体行動なのでアフターコロナの時代をどうクリアしていくかと言う問題も。
②はともかく、①の問題を解決するのがこのコース。3泊4日クルーズに参加したあと、クルーズを下船し、サントリーニで2泊滞在。空路でアテネに戻ると内容。たくさんの島を見た後、サントリーニ島でゆったり滞在といいとこ取りのコースになっています。