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西アフリカ・トーゴとはどんな国?観光は?行き方やツアーも紹介

ロメのグランドマーケット

ロメのグランドマーケット

今回は、西アフリカの知られざる国、トーゴをご紹介いたします。

日本人にとってあまり馴染みのある国ではありません。観光地を見ても、ブードゥー教や奴隷制度の悲しい歴史にまつわるスポットは、お隣のガーナやベナンにも多く見られるためです。しかし、敬虔な国民性や風景、生活から感じられるアフリカらしい雰囲気が、トーゴの魅力となっています。特にブードゥー教に関する祭りや舞踊を鑑賞したいと考えている方にとっては、最適な場所と言えるでしょう。

トーゴってこんな国

呪術市場にて

呪術市場にて

南をギニア湾に面し、人口約700万人の西アフリカの国、トーゴ共和国。東はベナン、西はガーナ、北はブルキナファソに接しています。総面積は57万平方キロメートル。日本の1/7ほどの小さな国ですが、国土は南北に長いため気候や文化が南北で大きく異なります。南部は熱帯気候であり、北部はサバンナ気候です。乾期と雨期に区分され、雨季は3~7月の大雨季と9~11月の小雨季の2回あります。訪れるなら7~8月の雨が少ない乾季がトーゴのベストシーズンと言えるでしょう。南部にはキリスト教を信仰するエウェ人、北部にはイスラム教を信仰するカブレ人が多数を占めています。

正式名はフランス語でレピュブリク・トゴレーズですが、現地ではトーゴと短縮して通じます。”トーゴ”は現地の言葉で「川辺の村」を意味します。もともとはドイツの植民地でしたが、第1次世界大戦の後にイギリスとフランスに割譲され、イギリス側はガーナの一部となり、フランス領は1960年に独立しトーゴとなりました。かつてドイツ領だったことから、トーゴではアフリカで一番美味しいと評判のビールを楽しむことができます。

「MUSEE」、つまりフランス語で「博物館」の意味

「MUSEE」、つまりフランス語で「博物館」の意味

フランス領の名残りのためか、公用語はフランス語。トーゴ人の間でもエヴェ語、カブレ語など民族によって多岐にわたる言語があるため、現地人同士の会話でもよくフランス語が使われます。

またトーゴの人々の信仰宗教は大多数がブードゥー教のような土着の宗教と言われています。キリスト教は約2割、イスラム教が1割程度と少数派です。ただブードゥー教がメインの宗教といっても、我々のような海外からの旅行客が注意すべきタブーは多くありません。

ちなみにトーゴの通貨はCFAフラン(セーファーフラン)。これは旧フランス領だった国で流通している統一通貨で、トーゴのほかにもお隣のベナンやブルキナファソ、ニジェール、セネガル、コートジボワールなどでも利用可能です。

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トーゴへの行き方は?

西アフリカへの移動が楽なエチオピア航空

西アフリカへの移動が楽なエチオピア航空

日本からトーゴへのアクセスは限られています。もっとも簡単な方法は、日本に唯一乗り入れているアフリカ系航空会社、エチオピア航空を利用すること。日本ーアジスアベバは韓国のソウル経由となりますが、アジスアベバ1回乗り継ぎでロメまで行くことができます。ほかの方法としてはかつての宗主国のフランスのエールフランスを利用してパリ乗り継ぎ、あるいは同じフランスの植民地だったモロッコのカサブランカ乗り継ぎでロメに入ることもできます。

エチオピア航空のエコノミー席

エチオピア航空のエコノミー席

そのほかロメは西アフリカ諸国が出資するアスカイ航空の拠点となる都市のため、ほかのアフリカ諸国からのアクセスも悪くはありません。
陸路の場合は、隣のガーナやベナンからも入国が可能ですが、陸路か空路かは旅行人数や旅行日数によって検討する余地がありそうです。

いずれの場合もトーゴ入国に際してはビザが必要です。日本からは余裕をもって事前に準備していきましょう。

トーゴの観光、見どころは?

独立記念モニュメント

独立記念モニュメント

トーゴ旅行の起点になる街はロメ。ロメはガーナとの国境沿いに面している世界でも珍しい首都です。お隣のガーナやベナンと比べると高層ビルの数は少なく、赤茶けた風景が印象的。西アフリカ諸国の中でもあか抜けない魅力があります。

ここでは4つのロメの見どころを紹介いたします。

独立広場
1960年のトーゴの独立を記念して造られた広場。中央のモニュメントは鎖を引き裂き、自由を獲得した男性のシルエット。その前には道を照らすための火ともされる女性の像が建っています。苦難に負けず、男性と女性が共に自由と平和を願う、トーゴの人々の思いが込められています。

国立博物館
トーゴの歴史や文化に関する展示を行っている、現時点でロメ市内にある唯一の国営の博物館です。ここでトーゴの先住民族や伝統的な工芸品、彫刻などについての展示があります。ただし、国立という割には展示数は少なく、写真撮影も禁止されています。

ブードゥー教のシャーマン(呪術師)

ブードゥー教のシャーマン(呪術師)

3. フェティッシュマーケット
ブードゥー教の祈祷のために使われるグッズを扱うマーケット。伝統的な薬草や霊的なアイテムを販売している様子を観光できます。カバや馬の頭蓋骨、鳥やヤモリの死骸など、ブードゥー教のおどろおどろしいイメージそのままの珍しい品々が並んでいて、見学や購入もできます。ガイド同行で巡れば、販売されているアイテムについてどのように使うのかも教えてくれます。

4. グランドマーケット
まるで渋谷の交差点のような活気を見せるのが西アフリカでも最大規模のグランドマーケットです。野菜や果物のほかには、屋台のスナック、トーゴの伝統的な衣装、サッカーのユニフォームから靴下まで、生活に必要なありとあらゆるものがこの市場に集まります。路上では頭に商品を乗せて売り歩く歩く商人の声が響き、リヤカーが行き交い、まさにアフリカらしいカオスを感じることができます。
他にも、トーゴ北部のクタマクにある世界遺産の独特な住居「タタゾンベヤマ」や、トーゴ中部の街・ソコデで行われるブードゥー教の炎の儀式など、見どころは少なくありません。

トーゴへのツアーは?

ローカルフードのフーフーとティラピアのスープ

ローカルフードのフーフーとティラピアのスープ

残念ながら、トーゴのツアーはまだまだ多くはありません。また、トーゴ自体が小国のため、トーゴ単体のツアーは存在せず、お隣のガーナやベナンなどとの組み合わせが王道のパターンです。訪問先としては、首都のロメを中心とした観光地に限られています。

ソコデで見られる伝統的な炎の儀式

ソコデで見られる伝統的な炎の儀式

トーゴへの旅行で参加者が多いのは団体ツアーですが、団体ツアーだと出発日が決まっていたり、訪問場所が固定されており、自分の希望通りに行かないこともあります。とはいえ、航空券だけ握りしめて完全個人で行くのも考えものです。トーゴを始めとした西アフリカ諸国では、一般の旅行者はほとんどおらず、観光に関するローカルの人々の理解やインフラが整っていません。

希望の内容に合うツアーがなければ、トーゴへの個人ツアーを行うファイブスタークラブにご相談ください。トーゴへの旅行経験のあるスタッフがお客様の要望に合わせてプランニングをいたします。安全で快適なトーゴの旅行をお約束いたします。

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まとめ

トーゴとベナンを旅したドライバー、ガイドと

トーゴとベナンを旅したドライバー、ガイドと

いかがでしょうか?
今回は以下の件についてまとめてみました。

トーゴってこんな国
トーゴへの行き方は?
トーゴの観光、見どころは?
トーゴへのツアーは?

今後トーゴ旅行をお考えの皆さんの旅が、安全で快適で思い出に残るものになることを願っています。

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