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前回、その1ではチーターやゴリラ、ボノボなどとの触れ合いを取り上げましたが、今回その2では舞台をアフリカのケニア、マダガスカル、ジンバブエに加えアジアへも広げます。ケニアではサイの保護区があるオルペジェタ動物保護区(スイートウォーター動物保護区)やユニークなお猿さんがいっぱいのマダガスカル。ライオンとお散歩ができるビクトリア滝の近くの人気ツアーもあるのです。スリランカでは象の孤児院で子象たちに出会えます。インドネシア・カリマンタンの愛嬌たっぷりのオランウータンたちとの出会いも、生涯の思い出になることでしょう。
サイの保護区もあるオルペジェタ動物保護区(スイートウォーター動物保護区)
動物との触れ合いが好きな人で、ケニアへ行くチャンスがあるなら、マサイマラでのサファリの後にオルペジェタ動物保護区を日程に追加するのがお薦めです。サファリをするほかにロッジにいながらアニマルウォッチングを楽しんだり、チンパンジーの森でチンパンジーを観察したり、サイの保護区で人に慣れたサイに触って記念写真を撮ったりも。それこそ盛り沢山の動物三昧フルコースなのです。加えてその1で取り上げたマウントケニアサファリクラブが近いので組み合わせるとベストプランとなります。
私が最初に行ったときはモレニーという名のサイがいました、次に行ったときは2代目スーダンがその役目を担っていました。ところが2018年にスーダンが死んでしまったという記事を新聞で読んでびっくりしました。しかもスーダンが地球上で最後のキタシロサイの雄だったことを知りました。今は雌2頭が残されたそうです。どうか長生きしてください。
愛らしいオランウータン@タンジュン・プティン国立公園(インドネシア)
野生のオランウータンに餌付けするところを真近で見られると聞きました。カリマンタン島へはジャカルタから国内線で移動。そこから港へ移動し2泊3日のジャングルクルーズです。はるばる訪れるのはタンジュン・プティン国立公園。
宿泊するボートは2階建てで設備もよく、専用のガイドさん、コックさんがお世話してくれる優雅な旅。この国立公園では、カリマンタン島とスマトラ島にしか生息していない野生のオランウータンをはじめ、カリマンタン島固有種のテングザル、ワニなどが多く生息しています。
オランウータンの餌付け場では少し距離をあけての見学ですが、それでも迫力は存分に伝わってきます。ガイドさんが大声で鳴き真似をすると、森のあちこちからオランウータンがやってきます。親子連れも、ボスも来ました。餌付けのバナナを美味しそうに食べたり、ミルクを飲んだり、散策路をのそのそ歩いたりする姿を見られるのは素晴らしい体験です。オランウータンは不思議な魅力で人々を虜にしてしまいました。また会いたい!誰もがそう思うはず。
ライオンと一緒にお散歩が楽しめるビクトリア滝(ジンバブエ)
世界3大滝のひとつビクトリア滝。ジンバブエとザンビアの国境にある壮大な滝は大自然の神秘を感じる世界で有数の観光スポットです。でもここには滝観光だけしかないと思ったら大間違い。動物とのふれあいとしては象に乗ってサファリをするエレファントバックサファリもお薦めですが、ここでは百獣の王ライオンを目指しましょう。
1人ずつ交代でライオンの横を歩いたり、ライオンに触って記念写真を撮ったりさせてくれるのです。ライオンがひと休みで地面に座り込んだら、その時が最大のシャッターチャンスです。インスタ映え間違いなしのライオンとの2ショットをゲットしてください。思い出の1枚が撮れること間違いなしです。
ユニークなキツネザルのいるレミュールパーク(マダガスカル)
バオバブの並木道で有名なマダガスカル。この島国にはたくさんのユニークなお猿さんが生息しています。首都アンタナナリボの郊外にあるレミュールパークでは、レミュール(キツネザルの意)という名の通り、9種類のキツネザルと横っ飛びのベローシファカ、そして70種類もの珍しい植物が見られることで人気が高い動物パークです。豊かな自然のある園内ではワオキツネザル、チャイロキツネザル、バンブーキツネザル、シロクロエリマキキツネザルなどと共に、横っ飛びで知られるベローシファカなど2種のシファカも放し飼いにされています。
パークのガイドが動植物の生態について説明しながら案内してくれるのでいろいろ見学できて楽しいのです。自然保護区だと木の葉に隠れていたり、すばしっこく動いてなかなか写真でとらえるのも難しいですが、このパーク内だと近くで観察することが可能でシャッターチャンスも多いのが魅力です。あなたもキツネザルとの2ショットを狙ってみてください。
ピンナワラの象の孤児院(スリランカ)
スリランカには象を見られるところがあちこちにあります。でもその中で忘れてはいけないのがキャンディから車で1時間ほどにあるピンナワラの「象の孤児院」です。孤児となった象を育てていて、たくさんの象を間近で見られるとあって大人気です。1975年にアジア象の絶滅を食い止めるためスリランカ政府の野生生物保護局によって設立されました。現在は100頭弱の象がいて自然な環境の中で暮らしつつ、見学に訪れる観光客を受け入れています。
お客さん向けに芸をしたりするわけではなく、象は1日2回水浴びをするために孤児院から川へのを往復の行進をします。その様子が大迫力なので見逃せません。そして象が水浴びをする様子は本当に気持ち良さそう。
3歳以下の赤ちゃん象へのミルクタイムも見逃せません。1日3回その時間に合わせて訪問すれば、かわいい赤ちゃん象に哺乳瓶でミルクをあげるシーンを見ることができます。子象の愛らしさに胸がキュンキュンするはずです。