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エジプトはギザのピラミッド・スフィンクスなどの文化や遺跡があることで有名ですが、グルメになると意外と知らないという方も多いのではないでしょうか?
実はエジプトには、異国情緒を感じられる魅力的な料理やスイーツが盛り沢山!
ナイル川と地中海の恩恵によって農作物や家畜、水産物などが手に入りやすいエジプトでは様々な食材を使用した、バリエーション豊かな料理を楽しむことができます。
また、マイルドな辛みのグルメも多いため、日本人の口に合うとエジプト旅行に訪れたお客様からも評判です。
こちらではエジプト料理の特徴をはじめ、人気の定番メニューについて厳選紹介させて頂きます。
エジプト国民に親しまれている肉料理『ハマーム・マフシー』
中東の料理と聞くと、日本国内の飲食店でも有名なケバブについてまず最初に思い浮かべる方が多いかと思いますが、エジプト料理の中でもケバブと引けを取らない人気を誇るのが『ハマーム・マフシー』という肉料理です。
牛肉や鶏肉、羊肉を使っているケバブに対し、ハマーム・マフシーはなんと鳩を丸ごと焼き上げた非常に珍しいグルメ。
鳩の肉は鉄分やビタミンB1・B2が豊富な栄養満点の食材で、鶏肉よりも身が引き締まっており、コリコリとした食感を楽しむことができます。
日本ではほとんど鳩を食べる機会がないため、最初は少し勇気がいるかもしれません!
しかし、意外とクセが少なく、小ぶりでペロッと食べやすいのでせっかくエジプトに訪れるのであれば、思い出作りの1つとして是非トライしてみてはいかがでしょうか?
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ナイル川のもたらす恩恵!野菜に魚などフレッシュな食材が勢揃い
ナイル川の水資源に恵まれたエジプトでは、温暖な気候と日当たりを好むトマトやきゅうり、ナスなどの野菜類が通年で生産されていることから、各家庭でもほぼ毎日食べられていると言われています。
エジプトに宿泊する際は、朝食ビュッフェ付きプランを選んで頂くと色んな種類の野菜料理を存分に楽しむことができますよ!
特に有名なエジプトの野菜料理は『ムルキーヤ』というモロヘイヤスープで、絶世の美女クレオパトラも愛していたという伝説が残っています。
お肌に嬉しいビタミン・ミネラル類がたっぷり含まれている他、にんにくが効いた味わいで、旅をより一層楽しむためにガツンと体力をつけたい時にも最適な一品です。
肉料理の印象が強いエジプトですが、昔は肉よりも魚が食べられていたそうで、その名残や海に恵まれた環境と言うこともあり、エジプトではシーフード専門のレストランが多く点在しています。
アスワンのレストランに訪れた我々が今回注文したのは、ぷりぷり食感を楽しめる新鮮な海老のグリル!ハーブやライムなどの柑橘類がたっぷりと使われていて、さっぱりとしていながらもコクのある奥深い味わいでした。
また、ミイラとして発見されたこともあるナイルパーチなどの淡水魚を油で揚げたフライは、古代エジプト時代から愛されていたんだとか。
現代においても人気のようで、隣りのテーブルの男性グループは山盛りの海鮮フライを食べていて、こちらも大変美味しそうでした!
主食はエジプトの人々の命を支えるパン『アエーシ』
エジプトで主食として食べられているのは、アエーシと言う素朴な丸いパン。イースト菌を使用しておらず、小麦粉本来の味わいを堪能することができます。
アエーシは、アラビア語で命を支えるという意味を持っているほどエジプトの食文化において重要な位置づけで、国内の各家庭ではそれぞれ自分好みのパン屋さんで買い込んでいるそうです。
アエーシは、中がふんわりと空洞になっていることが特徴的で、メインメニューなどと組み合わせて食べるのはもちろん、ターメイヤやごまのペーストなどを挟んでサンドイッチとしてアレンジするのも大人気の食べ方です。
ターメイヤはそら豆と野菜を使用したコロッケのような料理。ほんのり甘いホクホクのそら豆と香ばしいごまの食感が絶妙で、ベジタリアンの方もそうでない方も、もれなく舌鼓を打つこと間違いなしの一品です!
中東発の個性派料理『コシャリ』&『シャクシューカ』
エジプトではパンだけでなくお米も食べられているのですが、その品種は日本由来のヤバニ米(ジャポニカ米)というもの。
写真はエジプトのソウルフード『コシャリ』という料理で、ご飯とマカロニ・パスタなどの炭水化物に豆類とトマトベースのソース・熱々のフライドオニオンがかかっている混ぜご飯のようなグルメです。
エキゾチックな香りと様々な食感の組み合わせを楽しめるコシャリは、日本で言うラーメン並みに人気が高く、お店によっても味が違うためはしごして食べ比べするのもおすすめですよ。
また、エジプトのお米は主食と言うよりも料理の素材として使われていることが多く、コシャリ以外にもピーマンやトマトなどの野菜にお米やハーブを詰めた『マハーシ』という料理や、ライスプディングのようなスイーツまで幅広く食べられています。
カイロのピラミッドエリアは整備が進んでいて、観光客向けのレストランもあります。テラスからはピラミッドも眺望することができ、高級感漂う雰囲気に包まれながらいただく朝食は格別でした!
写真の一番左に映っている『シャクシューカ』は中東地域や北アフリカなど、広範囲に渡って愛されている定番の朝食メニュー。トマトや玉ねぎが入ったスパイシーな味付けのひき肉に卵を落とし、エジプトではオーブンでカリッと焼き上げるのが主流です。
国や地域によって味や調理法がそれぞれ異なりますので、エジプトならではのシャクシューカも是非試してみて下さいね。
お土産におすすめのオーガニックストア『Abu Auf』
エジプト国内で200以上の店舗を展開している『Abu Auf』は、ホテルで軽くつまめるものやお土産になるような品物を探している方にぴったりのお店です。
2010年設立のナッツ専門の自然派食料品店で、ナッツの他にも高品質なコーヒーやドライフルーツ、クッキーなどが販売されています。
特におすすめなのはナツメヤシの実の『デ―ツ』。干し柿のような甘さと食感が特徴的なデーツは、ポリフェノールやミネラル、食物繊維が豊富なスーパーフードとして知られており、美容と健康に良いだけでなく、食べ始めるとつい止まらなくなるくらい美味しいです。
また、ドライフルーツになっているため日持ちの心配もありません。様々な種類のデーツがありますので、悩んだ時は店員さんにおすすめや特徴について尋ねてみましょう。
スイーツは驚愕の甘さ!でも不思議とクセになる
イスラム教徒が多い中東では、アルコールを嗜むのはタブーというのが一般的。飲酒文化が発達しなかった影響からか、男女ともに甘党の方が多い傾向にあります。
中でもエジプトの街中でよく見かけるのは、『バクラヴァ』というピスタチオ入りの焼き菓子です。
バクラヴァは”世界一甘い菓子”という別名もあるスイーツで、パイ生地のサクサク感・ナッツのザクザク感・バターシロップのしっとりとした感じなど様々な食感を味わうことができます。
日本で一般的に食べられている焼き菓子よりも砂糖がたっぷり使われているため、最初のひと口目は甘すぎると驚いてしまうかと思いますが、食べ進めていくと段々やみつきに…。
いつの間にかハマってしまうほど美味しいスイーツですので、旅が終わる頃には普通の甘さでは物足りないと感じてしまうかもしれません!
エジプトでは、中東地域ならではのスイーツだけでなく、生クリームを使った洋風のケーキもあります。冷蔵庫がなかった時代から親しまれており、長期保存ができるよう砂糖と一緒に澄ましバターが大量に配合されています。
伝統的なもの、洋風なもの、どちらが好みかご家族やご友人とシェアしながら試してみるのも楽しいかと思います。
ただし、初めて食べる方は衝撃を受けてしまうほど甘いので、ブラックコーヒーや茶葉をしっかり煮出した濃いめの紅茶と一緒に食べることをおすすめします。
まとめ
異国情緒溢れる、魅惑のエジプト料理に舌鼓。
本記事では、エジプト料理の特徴をはじめ、代表的なメニューを中心にご紹介させて頂きました。一つ注意点としては、エジプトは日本に比べると衛生状態が良い国とは言えません。
そのため、基本的に生水は飲まないようにし、飲食店で提供されている生野菜のサラダやフルーツなど、火を通していない料理は避けて頂いた方が安心です。
また、ファイブスタークラブでは、観光だけでなく旅行中にエジプトならではのグルメを満喫したい方向けのプランについてもご用意しております。
レストランの予約代行はもちろん、現地でのアテンドも承っておりますので、エジプトグルメにご興味があるお客様はお気軽にお問合せ下さい。