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美食の街サンセバスチャンで忘れてはいけないバル巡り。そこでの楽しみはなんといってもピンチョスです。ビールやワインなどとよく合う美味しいものが勢ぞろい。旧市街にある300軒近くのバルでは、日々シェフがしのぎを削って新しいピンチョスが生み出されているそうです。
バルを最大限に楽しみたいと思っても、どこで何を食べたらいいのかわからない人も多いはず。そこで今回は地元に精通しピンチョスを食べ尽くした、日本語ガイドさんがおすすめのバルを5軒ご紹介いたしましょう!厳選ピンチョスも併せてご紹介!
サンセバスチャンのバル巡りについて
サンセバスチャンに行くなら誰もが一度は行ってみたいバル巡り。旧市街に行けばたくさんのバルが軒を連ねています。どの店も夜になるとたくさんの人で賑わいを見せています。
さていったいどのバルに入ればいいのだろうか?どんなピンチョスが食べられるのか?言葉の壁もあるし、超混雑した店内で注文することすら難しそう・・・・。
コロナ前のようにピンチョスがカウンターに盛り上げてあって自由に取る、ということはできなくなっています。かろうじてガラスのショーケースの中のピンチョスを一つ二つ頼めても、作り立ての料理をオーダーするのは、スペイン語が堪能かかなり慣れていないとほぼ不可能でしょう。
そこでおすすめなのが、地元のバルに精通した日本語ガイドさんによる4時間プライベートツアーのバル巡りです。4~5軒、お薦めピンチョスの内容を聞きながら、飲み物もそれに合わせて自分の好みをチョイスします。それには作り立ての料理や裏メニューなんかも含まれます。地元でピンチョスを食べ尽くし、バルのスタッフと顔見知りのガイドさんだからできるのです。
では、おすすめ5軒に行って私たちが食べたり飲んだりしたメニューを一例としてご紹介いたしましょう。
スペイン・サンセバスチャンのおすすめツアーはこちら
サンセバスチャンのおすすめバル5選
BAR SPORT
まず1軒目に入ったのがこのバルです。もちろん大人気で、夜になると店先から外にまでお客さんが溢れ出しています。
まずはビールで乾杯。バルごとに1杯は頼むのであまり飲めない私はビールを小で頼みました。
ピンチョスは3人で4品オーダー。
★フォアグラのオープンサンド。
フォアグラがフランスパンの上でとろけるチーズと一緒にこれでもかというほどたくさん盛り上げてある豪華なピンチョスです。
★羊肉のカリっとフライ。
★イカのオイル焼き
★そして一番美味しいと思ったのがカニの甲羅焼きです。
蟹の身に玉ねぎやニンジンのみじん切りをソテーして加え甲羅に詰めて焼いてあります。日本人も大好きな味です。
このお店ではすべて作り立ての熱々の料理をいただきました。フランスパンに載せて串に刺したシーフードだけがピンチョスではないのです。こうした裏メニューこそ頼む価値があるのだと知りました。ガイドさんに感謝です。
一軒の予算は1人ドリンク1杯とピンチョス1つとして、大体1人6~10ユーロが目安です。
バル名 | Bar Sport |
TEL | Fermin Calbeton Kalea, 10, 20003 Donostia, Gipuzkoa, Spain |
TEL | +34943426888 |
BORDA BERRI
2軒目のお店は赤い扉と門構えのお店です。ここもぎっしりのお客さんで、カウンターの足元には可愛いワンちゃんも!おとなしくてお利口さんのワンちゃんです。
ここでも作り立ての裏メニューなど、ガイドさんが私たちに好みを聞いて色々頼んでくれました。メニューにあっても注文するのが難しいものもありました。お店のスタッフに今日のおススメを訊いてくれました。そして選んだのが下記です。
まずは白ワインのグラスを2人分とチャコリのグラス1杯をオーダーします。チャコリはバスクなどスペイン北部でよく作られる、微発泡性で酸味の強いアルコール度数は低めのワインです。
★ホワイトアスパラにポルチーニの味噌風ソース掛け
ホワイトアスパラはちょうどシーズンとあって新鮮で美味しいものでした。ソースにポルチーニ茸を使っているのが日本人には贅沢感たっぷりですばらしい。
★エビとベーコンのラビオリ
ピンチョスというより立派なイタリアンのパスタです!そして焦がした玉ねぎの輪切りが載っているのもいいです。こういうのも嬉しいものです。
★白身魚のグリル
これはさすが海に面したサンセバスチャンだけあって新鮮な魚です。皮目をカリッと焼いてさっぱり塩コショウだけ。パプリカの千切りを添え、オリーブオイルをかけてあるのがスペインっぽいです。
バル名 | BORDA BERRI |
住所 | Fermin Calbeton Kalea, 12, 20003 Donostia, Gipuzkoa,Spain |
TEL | +34943430342 |
TABERNA GANDARIAS
3軒目は以前も行ったことがあるお店で、カウンターにはガラスケースの中にたくさんのピンチョスが並び、上には生ハムがいっぱい吊ってあります。壁には黒板に白字でスペイン語のメニューもズラリ。これはタパスとピンチョスで項目を分けてありました。写真映えするムード満点のお店としてはトップクラスでしょう。
コロナ前はガラスケースなどなかったのが、衛生面を考えてすべてのお店にガラスケースを義務付けたとかで、勝手にお皿を取ることができなくなりました。そしてかつてのようなぎっしり盛り上げたピンチョスは見られなくなって残念です。
ここで頼んでもらったのは下記のとおりです。
★生ハムとイワシを載せたフランスパン
★ウニのイクラ載せ
ウニの殻にウニの身と細切りジャガイモ、イクラを詰めて。
★マッシュルームの特大のを3つ串にさして生ハムと一緒にフランスパンに載せたもの
★エビのグリル
ブロシェット(串刺し)にしてフランスパンに載せたもの トマトソースがいい味
どれもが写真映えするピンチョスばかりで、シェフのセンスの良さを感じたお店です。
飲み物は白ワインのグラスを2杯と、オレンジジュース1杯をオーダー
バル名 | Gandarias |
住所 | 31 de Agosto Kalea, 23, 20003 Donostia, Gipuzkoa,Spain |
TEL | +34943426362 |
CASA VERGARA 1948
ピンチョス最後の店はカウンターの上のガラスケースに、美しい盛り付けのピンチョスが説明付きでズラリと並ぶ、ここは辛うじて自分で見て頼みやすいお店かもしれません。ただし、やはり見るだけでは何が入っているのかスペイン語なのでわからないかも・・・。値段も明記してないので少し不安です。奥の方のカウンターには殻付きの牡蠣や大きくて立派なエビも生のまま飾ってあります。美味しそう!
そこでガイドさんに〆のピンチョス選びの相談をして選んだのが下記です。
飲みすぎたので、ここではジュースを1杯だけオーダー。全員が飲み物を頼む必要はなさそうです。
★ウニとマッシュポテトの1品
私にはちょっと味付けが濃いようです。
★タコとジャガイモのチーズかけ
4軒も巡った我々はもはやお腹がいっぱいです。
バル名 | Casa Vergara |
住所 | C. Mayor, 21, 20003 Donostia-San Sebastian, Gipuzkoa, Spain |
TEL | +34943431073 |
BAR RESTAURANT LA VINA
それでもデザートは別腹です。しかもバスクと言えば日本では「バスチー」と呼ばれるバスクチーズケーキを忘れてはいけません。
ガイドさんのお薦めするこのお店は、なんとバスクチーズケーキの発祥のお店です。他のピンチョスやタパスも置いていますが、やっぱりここではバスチーですよ、というガイドさんのアドバイスに従って食べてみました。
本物のバスクチーズケーキ発祥のお店だけあって、ふわりとまろやかで、しっとり感もあって最高の味わいです。もはや日本でよく見かける固くなった模倣のバスチーは食べられなくなりました。
焼き立ての熱々は出さないらしく、出来立てしかないときは待たされることも断られることも多いそうです。タイミングよく来店して食べることができた我々はラッキーでした。
バル名 | La Viña |
住所 | 31 de Agosto Kalea, 3, 20003 Donostia, Gipuzkoa, Sapain |
TEL | +34943427495 |
公式サイト | https://lavinarestaurante.com/en/ |
バル巡りは日本語ガイドさん付きがおすすめ
こうして日本語ガイドさんと一緒のバル巡りをしてみてはっきりわかりました。
自分では絶対に今回のような美味しい出来立てのピンチョスは頼むことも食べることも無理だということを!!今までは作り置きのピンチョスを指さしてオーダーしていました。それも悪くないけれど、本当に美味しいピンチョスはやはり出来立てに限ります!
大混雑のバルで、ガイドさんが手慣れたやり方でテキパキと大きな声のスペイン語で注文から支払いまでやってくれる安心感。そのメリットは大です。
結論
①日本語ガイドさんは人気店とその店のおすすめメニューを知っているし、裏メニューもオーダーしてもらえること。
②人気店はたいてい満席で立ち席しかなくてオーダーもままならないが、ガイドさんだと確実に優先的にオーダーを受けてもらっていた。
③混雑しているバルだけれど、ガイドさんと一緒なら安心してお店にいられる。そして安心して酔っぱらうこともできます。
④バルのスタッフとガイドさんは顔見知りだから、店の写真やスタッフさんの写真など、いいショットが撮れる。
ガイドさん同行で、お手軽にバルの絶品ピンチョスを!
いかがでしたでしょうか?サンセバスチャンのバル巡りに行ってみたくなったのでは?
バルで食べるピンチョスの美味しさは、どんな3つ星レストランにも引けを取らないもので、思い出に残るはずです。
計画するときは地元に精通しバルに詳しい日本語ガイドさんのツアーで行くことを強くおすすめします。食べられるピンチョスのレベルも格段に上がるし、楽しい時間が過ごせるはずです。