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美食の王国スペイン・バスク地方へ旅する時に絶対に外せないのは?
そう聞かれたら、私はこう答えます。
バスクでの一番の楽しみは美味しいピンチョスに出会うこと。
そしてピンチョスを日本に帰ってからも作れたら、きっとホームパーティーでみんなに大喜びされること間違いなし!
今回私はバスクのグルメ都市サンセバスチャンでピンチョスの料理レッスンに参加してみました。ビールやワインを飲みながら、ワイワイと楽しいレッスンは、美味しいだけでなく、バスク滞在中の一番の思い出に残るひと時となったのです。
バルで働いていたバスクのママさんが先生
サンセバスチャン滞在中バルを訪れて、美味しいピンチョスをたらふく食べるのはまさに至福のひと時です。エビやイカ、タコ、タラに生ハム、マッシュルームなどなど。色々味見して楽しんだ後は、自分でも作ってみたくなる人も多いのでは?
地元の閑静な住宅地にあるお宅で料理レッスン。オーシャンビューで自然に囲まれた素敵なマンションで教えてくれるのは、以前バルでたくさんのピンチョスを作っていた経歴を持つ、優しいママ先生です。
もとバルの料理人だったというだけあって、ママ先生は手際よく5~6種のピンチョスを次々に作っていきます。スペイン語しか話さない先生なので、ガイドさんが通訳してくれるので安心です。
野菜を切ったり巻いたり、教わった通りに料理していくと、お上手ですね!とほめてくれる優しい先生。
料理をしながらビールやワインも出してくれるので、ほろ酔い加減のキッチンドリンカーとなりながら、ますます楽しいおしゃべりにも花を咲かせるひと時。出来上がっての試食会も大盛り上がりで、まるで女子会のようです。地元の先生とも知り合えて、なかなかできない体験となりました。
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サンセバスチャンの本場ピンチョス作り
①アンチョビとオリーブ ②タラの身inパプリカ
ではレッスンで作ったピンチョスをご紹介しましょう。
①アンチョビとオリーブとトマト
まず、スライスしたバゲットをカリカリに焼きます。網にのせて焼く、独特のパン焼き機です。トマトの小さな角切りと薄切りの両方をパンにのせて、アンチョビをくるりと巻いてオリーブと一緒にパンに刺せば出来上がり。
簡単にできる1品ですが、ワインが進みます。
②タラの身inパプリカ
①を作りながら下ごしらえをします。玉ねぎをざく切りにしてミキサーへ。それを塩抜きした塩タラの身と一緒にミルクで煮込みます。さらに玉ねぎやニンジンをスープで煮込んでミキサーにかけたものを混ぜて仕上げます。
種を取った赤パプリカの缶詰は三角の大きな袋状になっています。これに先ほどのタラの身を詰めて、ニンジンのソースをかけてオーブンに。
ピンチョスといっても串に刺したものだけでなく、こうした普通の料理も多く、とりわけ焼き立ての熱々は絶品です。
③ジャンボマッシュルームのトリオ ④生ハム、ピーマンときのこ
③ジャンボマッシュルームのトリオ
これはインスタ映えするピンチョスらしい一品です。大きなマッシュルームをバターや小麦粉、ミルクを入れて煮込み準備します。
味がしみ込んだらマッシュルーム3個を長い串で刺し、パンにのせてトロリと煮込んだソースをたっぷりかけて出来上がり。
見た目もユニークですが味もピカ一。バルに行った時も同じようなピンチョスがありました!
日本でも大きなマッシュルームを見つけたら作ってみたいものです。
④生ハム、ピーマンときのこ
これまた大きなピーマンの登場です。こちらは平らなキノコ(大きなシメジのよう)と一緒に焼いていきます。焼いたバゲットにスペイン産の生ハムを載せて、キノコとピーマンを載せて串を指したら出来上がり。あっさりした仕上がりですが、生ハムの塩味がちょうどいい味わいです。
⑤ウナギの稚魚とベーコン、ズッキーニ ⑥黄色い唐辛子とアンチョビ・オリーブ
⑤ウナギの稚魚とベーコン、ズッキーニ
スペインらしいのがウナギの稚魚の缶詰。パンに焼いたベーコンとズッキーニを載せて、そこにウナギの稚魚をたっぷりと載せます。まだ終わりではありません。この上にはなんと鶉(ウズラ)卵のミニ目玉焼きを載せるのです!!普通の目玉焼きは大きすぎるのでウズラを使うとはうまく考えています。見た目も可愛く美味しそうな出来映えです。
⑥黄色い唐辛子とアンチョビ・オリーブ
ベーシックなようで人気のあるピンチョスでしょう。黄色い唐辛子がいい味を出しています。これまたお酒が進みます。
プロ直伝!工夫があって本格的なピンチョス揃い
いかがでしたか?どれも工夫があってプロの味で美味揃い!見た目にも美しくて見るからに食欲が湧いてきて、ワインが飲みたくなるのです。
特にマッシュルームはいい香りが漂ってお腹が鳴る~!
美味しいビールや白ワイン、赤ワインをたくさん出してくれて、食後にはバスクのチーズケーキとカスタードクリームを挟んだガトーバスクも頂きました。カフェコンレッチェも。
満腹になって満足なレッスンでした。
バスクのサンセバスチャンに行ったら、ぜひともレッスンに参加するのがおすすめ。日本でも作れそうなものは真似してみよう!意気込んでいる私です。。。