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ヨーロッパとアジアの交差点に位置するトルコ。紀元前から現在のトルコ共和国となるまで、その地理的特徴から様々な王朝や帝国が発展と滅亡を繰り返し、文化や宗教が混ざり合ってきました。そんなトルコには、現在登録されている18の世界遺産の1つ、イスタンブールをはじめとした息をのむほど感動する絶景スポットがたくさん存在します。好きな国を聞かれたらトルコ!と即答する私が、魅力たっぷりの国トルコから7つの絶景をご紹介します。
空いっぱいに広がるカラフルな気球(カッパドキア)
トルコで一番感動した絶景が、キノコ型の奇岩で有名な世界遺産カッパドキア、その上空を無数に飛ぶカラフルな気球です。この絶景を一番楽しめる方法は、気球ツアーへの参加でしょう。夜が明ける前から準備をし、ひんやりと静まり返った雰囲気の中気球へと乗り込みます。眼前に広がる美しい奇岩、たくさんのカラフルな気球、朝焼けによってグラデーションとなった空の組み合わせは、まさに息を呑む程の絶景です。
高所恐怖症だから気球は無理!そんな方は地上から気球の絶景を満喫しましょう。朝、目が覚めて窓の外を見ると一面に気球の大群が…。人生で一番最高の目覚めになること間違いなしです。また、テラスがあるホテルに宿泊すれば、チャイティーを飲みながら優雅に絶景を満喫することも可能です!
アクセス | 飛行機:イスタンブール~ネヴシェヒル又はカイセリ(約1時間半) バス:イスタンブール~ネヴシェヒル又はカイセリ(12~17時間) |
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ギョレメの展望スポットからのサンセット(カッパドキア)
気球が幻想的なカッパドキアですが、状況によっては気球が飛ばないことも。少し残念ですが、そんな時でも心配は無用です。なぜなら、気球の絶景に負けず劣らず美しいサンセットがあるから。奇岩と共にある街並みが夕焼けに包まれていき、宝石のように光る夜景へと姿を変えていく。旅行中の1日の終わりとして、最高と言えるのではないでしょうか。ギョレメという町の展望台では、世界遺産の絶景を彩る夕焼けを楽しむことができます。
ぜひギョレメの街に滞在して、サンセットポイントからの夕焼けを楽しんでみてください。高台にあるので上り坂が少し大変ですが、徒歩10~15分くらいで展望台につきます。頑張った後に見る絶景は通常の何倍も美しいはずです。サンセットを見るために多くの人が集まり、カフェからは音楽が流れ、夕日が沈むと拍手が起きる。そんな体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 | Sunset Aydın Kırağı Seyir Yeri, 50180 Göreme/Nevşehir Merkez/Nevşehir, トルコ |
アクセス | ギョレメのオトガル(バスターミナル)より徒歩約15分 |
備考 | 2019年は無料でしたが、2021年現在入場料3リラがかかる可能性があります。 |
世界で最も美しいブルーモスク(イスタンブール)
世界遺産のイスタンブール歴史地区。その構成要素の1つであるブルーモスクは、イスタンブールのシンボルとして旧市街の中心広場に堂々と建てられています。完成当時、イスラム教の聖地メッカにある神殿とミナレットが6本で同数になってしまったので、建設を命じたスルタンアフメト1世はメッカに7本目を増築させ、聖地の体裁を保ったのだとか。聖地のモスクと並ぶほど荘厳なモスクの美しさは、イスタンブールのシンボルとして愛されているのも納得できます。
正式名称はスルタン・アフメト・ジャーミィですが、ブルーモスクの愛称で呼ばれている理由は、モスクの内壁を彩る無数のイズニックタイル。青を主とした美しいもので、何万枚ものタイルを用いて様々な模様が描かれています。そのあまりの美しさから、ブルーモスクという愛称でトルコの人々に親しまれ、世界中にその名が広まっているのです。
エリア | イスタンブール |
住所 | Sultanahmet Square, Fatih, Istanbul |
電話 | +902125221750 |
営業時間 | 毎日 |
休館日 | なし |
入場料 | 無料 |
サイト | https://ayasofyacamii.gov.tr/ |
備考 | 博物館からモスクへと変わったため、金曜礼拝の時間は避けた方がベターです。 |
歴代スルタンの居城、トプカプ宮殿(イスタンブール)
オスマン帝国の歴代スルタンが居城として利用していたのがトプカプ宮殿です。この宮殿も世界遺産・イスタンブール歴史地区の構成要素とされ、博物館として一般に公開されています。この宮殿の建築を命じたのはメフメト2世。その後、歴代スルタンが増築を重ね、現在の約70万㎡という広大な敷地となりました。宮殿に入って最初に驚かされるのがその広さ。一歩足を踏み入れただけで、オスマン帝国がいかに強大だったかを体感することができます。
広大なトプカプ宮殿は見所がたくさんありますが、その中でも必見の場所がハレムです。スルタンとその妻たちが暮らしていたハレム。その見所は何といっても鮮やかで美しいイズニックタイルで装飾されたムラト3世の間です。美しすぎて見上げていると首が痛くなってしまいそうですが、息をのむほど美しい装飾は圧巻です。
エリア | イスタンブール |
住所 | Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul |
電話 | +902125120480 |
営業時間 | 夏期 9:00~18:00 冬期 9:00~17:00 |
休館日 | 火曜日 |
入場料 | 200リラ(ハレムは別途100リラ)※2021年現在 |
サイト | https://www.millisaraylar.gov.tr/saraylar/topkapi-sarayi/ |
備考 | 昼過ぎからは混雑するため午前中に行く方がおすすめです。 |
綿の城を意味する石灰棚の世界遺産パムッカレ
大きく広がる白い石灰棚と、温泉水が溜まって見られるブルーのコントラスト。そんな不思議な景色が楽しめる世界遺産のパムッカレもトルコを代表する絶景です。現在は温泉の流れを制御しているため、ブルーの温泉水を見られる場所が減っています。そのせいで「残念観光地」なんて言われてしまうこともあるのですが、雪のような白い台地が続く絶景は人生で一度は見ないと損です。
パムッカレに入る際は靴を脱いで裸足になります。世界遺産を裸足で歩く経験はなかなかないかも!と思っていると、無防備な裸足を襲うごつごつとした石灰棚。石灰棚は足つぼ地獄です。足つぼが苦手な私は痛みに耐えながら、頂上から白い大地を眺めるために坂道を登りました。頂上で待っていたのは、石灰棚とパムッカレ村を同時に一望できるスポットです。絶景をみて痛みは吹っ飛び、足つぼ効果なのか体が軽く感じられました。
エリア | デニズリ |
住所 | Merkez, 20190 Pamukkale/Denizli, |
電話 | +904446893 |
営業時間 | 南門入り口 パムッカレ村入り口 6:00~21:00(冬期~17:00) 北門入り口 8:00~21:00(冬期~17:00) |
休館日 | なし |
入場料 | 80リラ(ヒエラポリスと共通)※2021年現在 |
サイト | https://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/denizli/gezilecekyer/pamukkale-termal-sulari |
備考 | パムッカレ温泉は別途料金が必要となります。 |
ネムルト山の山頂に築かれた紀元前の巨大墳墓
標高2150mのネムルト山の山頂に並ぶ巨大な頭部の石像。それらはアポロン、ゼウス、ヘラクレス、女神フォルトゥナ、そして紀元前1世紀に興ったコンマゲネ王国のアンティオコス1世を表し、神々を守護する獅子とワシの石像も存在します。標高の高い山頂に、ギリシャとペルシャの神々が混在した石像があるというこの不思議な景色は、ネムルト・ダーの巨大墳墓として世界遺産に登録されました。
オフシーズンである冬は積雪や凍結のため山頂まで行けないので注意しましょう。また、観光シーズンだといっても、サンライズやサンセットツアーに参加する場合かなり冷えるので防寒対策を忘れずに。
ツアーが始まると、山頂に並ぶ石像がオレンジ色に照らされていきます。ただでさえ不思議な景色の遺跡が朝日や夕日に照らされていく様は神秘的です。トルコ東部の秘境にある神秘的な世界遺産を楽しんでみてください。
住所 | 02402 Kayadibi/Kâhta/Adıyaman |
アクセス | 公共交通機関で行けないため、ツアー参加 サンセットツアー、サンライズツアー 約35~250リラ。 |
トルコ屈指のリゾート地ボドルム
白い街並みと紺碧の海が有名なエーゲ海リゾートといえばギリシャの島々を思い浮かべるかもしれませんが、トルコも忘れてはいけません。炎天下の真夏の旅行には、エーゲ海と地中海の境目に位置するトルコ屈指のリゾート地ボドルムがおすすめです。
ボドルムの街並みは、多くの人が想像するトルコとは全く異なるものでしょう。太陽に照らされてまぶしいくらい白い壁、青く彩られた窓枠やドア、そしてなんといっても、紺碧に輝く広い海。イスタンブールのような喧噪の中から離れてのんびりするのには最適の場所ではないでしょうか。魅力あふれるトルコの様々な姿を楽しむためには、ボドルムは必見です。
アクセス | 飛行機 イスタンブール~ボドルム(約1時間半) バス イスタンブール~ボドルム(約13時間) |
まとめ
広大な土地を持つトルコ。人気のイスタンブールやカッパドキアはもちろん、今回ご紹介したネムルト山やボドルムのように見どころは沢山あります。もしこの記事を読んで少しでもトルコに興味を持ったなら、トルコ旅行の計画をたててみてはいかがでしょうか?