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“When one door is closed, many more is open.”レゲエの神様ボブ・マーリーの名言の中で好きな言葉の一つです。「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ。」という、視野を広げて考えられる前向きな励ましの言葉。そんな美しい価値観を持ち、音楽で世界を変えた彼の故郷ジャマイカ。この国の人々は彼のことも、彼の愛したレゲエも崇拝し、自由と音楽に満ちた日々を過ごしています。旅も、視野を広げる行動のひとつ!ジャマイカで羽をのばしてみませんか?
正式名称 | ジャマイカ(Jamaica) |
面積 | 10,990平方キロメートル(秋田県とほぼ同じ大きさ) |
人口 | 296.1万人(2020年 世界銀行統計) |
首都 | キングストン |
通貨 | ジャマイカ・ドル(J$) |
民族 | アフリカ系92.1%、混血6.1%、その他1.9% |
言語 | 英語(公用語)、ジャマイカ・クレオール語(いわゆる「パトワ語」を含む) |
宗教 | キリスト教(プロテスタント、英国国教会等) |
圧倒的な異国感を味わえる
「異国感」を味わうのは、旅の醍醐味のひとつ。ジャマイカが放つパワフルな異国感は、強い印象を受けること間違いなし!ビーチリゾート特有のゆるやかな時の流れや、人があふれるダウンタウンの雑然とした雰囲気。この国の精神的な支えとなっているレゲエ音楽とボブ・マーリーの存在、それらに由来するファッション。そして、植民地時代の歴史が残るスパニッシュ・タウンや、街の随所にみられるイギリス統治時代の名残・・・。
建造物や文化に限らず、現地の人々が最も異国感を放っているかもしれません。最初は近寄りがたい雰囲気でも、話すと和やかで明るく陽気、そして音楽が大好き。独立を望んだ国民の支えにもなったレゲエ音楽さながら、ゆったりとした時の流れの中に自由を求める探求心や叫びが聞こえるような国の雰囲気が、多くの旅人を惹きつけることが良くわかります。
海賊気分を満喫できるカリブ海に癒される
カリブ海が輝くリゾートエリアの玄関口はモンテゴ・ベイ。1920年以降、ここにあるドクターズ・ケーブ・ビーチの薬効を求めて海水浴の人気が高まり、リゾートとして栄えました。海でのアクティビティは勿論、ダウンタウンでは煉瓦造りの牢獄やジャマイカでも屈指の美しさを誇る英国国教会など、歴史的価値の高い建造物を見ることも出来ます。
サンセットを見るならばモンテゴ・ベイからネグリルへ!ジャマイカの西端にあり、カリブ海の水平線に沈む夕陽を見られる絶好の場所です。11km続く白砂ビーチが自慢のセブン・マイル・ビーチや、ゆったり夕景を楽しめるリックス・カフェの店内からは直接海へのダイブ体験が出来ることでも有名。さらに素朴な場所を好む方には、東にあるオーチョ・リオスがおすすめ。深緑の森での滝のぼり体験は外せません!
エリア | ジャマイカ北海岸に位置するセントジェームズ教区の中心都市。首都のキングストンからは北西へ約170km。 |
アクセス | 首都キングストンからは長距離バスで約3-4時間、小型飛行機で約40分。尚、米国からの直行便も多数。 |
備考 | クルーズ船の埠頭がある主要な港でもあり、その中心街の周辺には多数のビーチリゾートやゴルフコースが。 人気のあるビーチは、ドクターズケーブビーチや、遊園地のあるウォルターフレッチャービーチなど。 モンテゴベイ海洋公園の保護海域では、サンゴ礁でのシュノーケリングやダイビングも出来る。 |
ボブ・マーリーが崇拝されるレゲエの聖地
レゲエの聖地ジャマイカ。音楽は一種の思想表現だと捉えていますが、特にレゲエはその傾向が強いもの。単純に音楽として、独特のリズムや訴えかけるような旋律も楽しめますが、その曲が持つメッセージ性まで考えると、より深くレゲエに浸ることが出来ます。ボブ・マーリーはジャマイカで盛り上がりつつあったアフリカ回帰を願う「ラスタファリ思想」を音楽に融合し、世界的に影響を与えました。
その影響はスタイルにも表れ、赤・黄・緑のラスタカラーと呼ばれる配色は後にレゲエカラーとして定着し、ラスタファリ思想によるドレッドヘアも今やレゲエの象徴。かと言ってこの思想=レゲエという繋がり方ではなく、互いが独立し、影響し合う関係性も魅力。自由や解放を歌うレゲエは、旅人を魅了する力も持ちます。どっぷりと音楽に浸る旅もおすすめです。
大自然と雑多なダウンタウンのギャップに魅了される
ジャマイカは海の他にも、東部にブルーマウンテン山脈があり、自然豊かなコーヒー農園も人気です。大自然やビーチののどかな光景も素敵ですが、現地の日常生活を垣間見ることの出来るダウンタウンも訪れてみたい場所。首都キングストンの町は観光客の多いアップタウンと生活感のあるダウンタウンに分かれており、タクシーなどをチャーターして車での観光が便利で安全。
ダウンタウンは人も車も多く雑然としていますが、素敵なカフェやレコード屋が集まるオレンジロード等、魅力的な場所がたくさん。防犯対策がとられた路面店を見ると治安が悪いのかと思いきや、案外道行く人々は穏やかなので昼間はちょっと勇気を出して行ってみては?ただし夜はおすすめしません!そんな雑多でスリリングな雰囲気と、開放的な大自然とのギャップは是非味わいたいものです。
丁寧に育てられたブルーマウンテン・コーヒーが美味
ブルーマウンテン・コーヒーは言わずと知れた有名なコーヒーです。キングストンの北にあるUCCコーヒー農園では、緑豊かな山の斜面に40万本ものコーヒーの木が植えられ、高級なブルーマウンテン・コーヒーとして生産・輸出されています。農園は見学が可能です。広大な敷地に入って山道を進むと、途中でコーヒーの実を収穫している現場に遭遇することも!
赤い実を摘んで腰のカゴに入れます。運が良ければ、体験できるかもしれません。大きな植物が印象的な雄大な山の景色にも癒されます。農園の管理事務所となっている建物はクレイトン・ハウスと呼ばれ、イギリス統治時代にジャマイカ総督の別邸として建てられた館。ここでコーヒーの味見や、豆の購入が出来ます。すっきりとした味わいながら強い香りが特徴的。コーヒー好きの女子にぴったり!
原色の雑貨がカワイイ!色に込められた意味とは?
ジャマイカに来たなら何度も目にするであろう原色カラーの雑貨。いわゆるラスタカラー、レゲエカラーの雑貨たちです。Tシャツや帽子やストール、ミサンガなどのアクセサリーに工芸品など、どれも派手な色合いがジャマイカの文化を象徴しています。ラスタカラーの色にはそれぞれきちんと思想的な意味があります。
赤は「戦士の血」、黄は「太陽や富」、緑は「自然」。これは、アフリカを象徴する色で「汎アフリカ色」と呼ばれるものです。色の起源はエチオピアの国旗にあり、アフリカ回帰を願って独立機運の高まっていた1960年代のジャマイカが影響を受けたことは勿論、アフリカ各国の国旗にも多く見られるシンボル的な意味を持つ色です。深い意味を持ちますが、単純に明るく元気な色の組み合わせが可愛いと女性人気も高く、お土産にもおすすめです。
陽気で音楽が大好きな現地の人々が最大の魅力
旅の目的の一つとして、現地の人々との関わりも外せない要素。体格が良くて一見怖そうに見えても、ユニークで朗らかな方が多いジャマイカ。音楽好きで、町ゆく人は鼻歌を歌い、窓を開け放って走るタクシーからは大音量のレゲエが聞こえ、夜はクラブでリズムに乗って踊り明かす・・・。そんな開放的で軽やかな国民性に憧れて、彼らに会いに行く日本人も多いのです。
キングストンの町が夜の闇に包まれてきたころ、タクシーを拾って是非行きたい場所はレゲエクラブ。どんな室内かと思いきや、会場は屋外!星空の下、お酒を飲みながら陽気に踊る現地の人々とふれあうことが出来ます。DJが場を盛り上げて夜が深まるほど賑わい、意気揚々とリズムに乗せて自然に体が動きます。自由で刺激的な旅に憧れる女子のみなさん、ジャマイカで心を解き放ってみては?
まとめ
カリブ海に浮かぶ常夏の小さな島国、ジャマイカ。
アフリカ的な色彩を強く残しつつ、レゲエなどの独特のリズムを生み出し、そのパワフルなカリビアンスピリッツは世界中の旅人を魅了し続けています。
ベストシーズンは乾季の12月~4月。湿気が少ない為過ごしやすく、欧米からの観光客で賑わっています。
8~11月は最も雨が多くハリケーンの発生しやすい時期ですが、オフシーズンとなるため静かで、のんびり過ごしたい方には狙い目です。