目次
アマゾン河と聞くと、原始的な生活を続ける部族や、ワニ・ピラニアといった恐ろしい生き物など、謎に満ちた場所をイメージします。事実、アマゾン河は世界最大の熱帯雨林と言われ、植物や昆虫、魚、小動物などユニークな生き物の宝庫です。またその規模も規格外!アマゾン河はブラジルを中心に6か国を流れ、総面積はなんと日本の国土の18倍です。地球上の生物種の約1割が生息し、地球上の酸素の20%を生産しているともいわれる(諸説あり)ほど、我々日本人には未知の世界です。そんなアマゾン河を気軽に楽しめるエコロッジがあると聞いて、ツアーに参加してまいりました!
アマゾン河の基本情報
アマゾン河の気候
アマゾン河流域は年中多雨で高温です。そのため流域には常緑樹林が密生したセルバ(熱帯雨林)が広がっています。12月~5月下旬にかけてが雨季となり、3~7月頃、川の水位が最高位に達します。乾季は6~10月頃で、8~2月頃は低水位期、12月が最低水位です。アマゾン河の支流に入りジャングルウォッチングを楽しむのであれば、水位の高い時期の方が、より奥地に入り込めます。釣りや動物ウォッチングをしたいのであれば低水位期がお勧めです。
アマゾン河への行き方
よく日本の裏側と言われるブラジルですが、アマゾンまでの道のりは容易くはありません。2020年現在、ブラジルまでの直行便は飛んでおらず、主にアメリカ、ヨーロッパ、中東などを経由してサンパウロやリオデジャネイロに入ります。そのあと、さらに国内線に乗り換え、アマゾンの玄関口、マナウスを目指します。マナウスからボートに乗り換え、アマゾン河支流にあるエコロッジに向かいますが、ロッジに到着するまで2~3日かかることは覚悟しましょう。
正式名称 | ブラジル連邦共和国(República Federativa do Brasil) |
面積 | 851.2万平方キロメートル(日本の22.5倍!) |
人口 | 約2億947万人(2018年) |
首都 | ブラジリア |
民族 | 欧州系(約48%)、アフリカ系(約8%)、東洋系(約1.1%)、混血(約43%)、先住民(約0.4%)(ブラジル地理統計院) |
言語 | ポルトガル語 |
宗教 | カトリック約65%、プロテスタント約22%、無宗教8%(ブラジル地理統計院) |
エリア | アマゾナス州(Estado de Amazonas) |
行き方 | サンパウロやリオデジャネイロなどの国内主要都市からエドワルド・ゴメス国際空港まで航空便が多数運航されており、 サンパウロからは直行便で約4h。その他、大西洋沿岸やアマゾン川流域の都市からは定期船が運航されている。 |
住所 | Largo de Sao Sebastiao – Centro, Manaus – AM(アマゾナス劇場) |
HP | https://teatroamazonas.com.br/(Teatro Amazonas) |
ブラジルのツアーはこちら
アマゾン河のお役立ち情報
1年を通して高温多湿のアマゾンでは、虫よけ対策が必須です。虫よけスプレーはもちろんのこと、ジャングルトレッキングの際は長袖・長ズボンがお勧め。しかし、どう予防しても虫刺されは避けられないので、かゆみ止めもあると便利です。またサングラスや帽子、タオル、日焼け止めも必携です。大量の汗をかいたり、濡れたものが渇きにくかったりするので、速乾性のある素材がベターです。ツアー途中に立ち寄るレストランでは、原住民が作ったカラフルなお面や吹き矢、ピラニアのはく製などユニークなお土産が売られています。独特な民芸品はいかにも“アマゾン感”溢れる逸品です。
アマゾン・エコロッジ滞在記
日本からやっとの思いでアマゾンに到着した私がまず連れて行かれたのは、マナウスから30分ほどスピードボートで進んだところにある、2河川合流地点です。ここはアマゾン河の支流、ネグロ川とソリモンエス川が合流するアマゾン観光ハイライトの一つです。川の合流地点の何がそんなに面白いのかと思うかもしれませんが、見て驚き!黒色のネグロ川と茶色のソリモンエス川が交わる事なく流れているではありませんか!このコントラストが起きるのはそれぞれの川の流れるスピードと、比重や温度が違うためと言われています。手を入れてみると、確かにネグロ川の方が暖かい!なんと神秘的な光景でしょう。
アマゾンに生息する怖い生き物といえば、ピラニアやワニをイメージしますよね。アマゾンエコロッジではピラニア釣りや野生のワニを見に行くというナイトクルーズなど、オプションが複数用意されています。まずはピラニア釣りへ。釣り方はいたってシンプル。竹竿に生肉を付けて、ピラニアが食いついた瞬間に竹竿を引き上げるだけ!え?そんなんで釣れるの?という不安をよそにこの超原始的な方法で小さなピラニアが釣れました!そして夜、ドキドキのナイトクルーズです。真っ暗闇のアマゾン河には何か動物の鳴き声・・・。なにやら不気味な雰囲気です。ガイドさんがサーチライトを向けた先に光る二つの目!姿は見えずとも、確かにそこにいるワニの気配。すばやく岸に船を近づけると、ガイドさんは迷いもなくワニを捕まえました。小ぶりなワニとはいえ、恐るべき身体能力です。
やはりロッジがどういうところなのかも気になるところだと思います。エコロッジはホットシャワーや電気はもちろん、近年wifiもスタンダードになってきています。若干部屋では電波が悪いかな~という印象がありましたが、ロビーなどは問題なし!時折停電してしまうこともありましたが、そんな時は雨に濡れるジャングルを見つめていれば飽きることはありません。思いのほか近代化しているロッジですが、しかしそこはやはりアマゾン。ホテル周辺は熱帯のジャングルに囲まれカラフルなオウムや昆虫、大きなトカゲが現れてびっくりすることも。
私が今回触れたのは広大なアマゾンのほんの数パーセントに過ぎませんが、驚きと発見、興奮に溢れた旅になったことは、言うまでもありません。
エリア | アマゾナス州(Estado de Amazonas)アマゾン川の支流のひとつタルマ川に面した広い敷地を有するロッジ。 |
行き方 | 全てのパッケージにマナウス空港又は市内ホテルからの往復トランスファーが含まれます。 エドワルド・ゴメス(マナウス)国際空港から陸路+水路移動(ガイオーラ船やスピードボート)合わせて、約片道1時間 |
住所 | Igarape Ecopark s/n – Tarumã, Manaus – AM, 69025-090Manaus, 69025-090, BR |
HP | http://www.amazonecopark.com.br/ |
まとめ
アマゾン川は世界最大の流域面積の川でその広さは705万キロメートルにも上り、ブラジルを中心に、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアにまたがっています。
エクアドルやペルーなどの源流域では深いジャングルとさまざまな動物達が、コロンビアやブラジルのマナウスなどの中流域では雄大な大自然が、ブラジルのベレン河口域では人々の暮らしとともにある大河アマゾンの姿が、訪れる場所により全く異なる姿を見せてくれます。今回ご紹介したブラジルのアマゾン以外のアマゾンも訪問できます。
ファイブスタークラブでは、ガイドブックにも載らない辺境から、おなじみの場所まで世界中のさまざまな形の旅行をご提案しています。どこへ行きたいか迷ったらぜひスタッフにおすすめをお問い合わせください。