寒くなると、無性に恋しくなる温泉・・・。
ところで海外には温泉文化はあるのでしょうか?ヨーロッパの人って、あまりお風呂に入らないイメージです。海外のホテルのバスタブなんて、お湯をためるのが目的ではないのがほとんど。日本人ほどお風呂(温泉)好きな国民はいない、とよく言われます。が、世界を旅していると・・・ありました!日本では考えられないようなユニークなお風呂スポットが。今回は、実際に旅先で浸かってきた、おすすめのお湯を厳選してご紹介します。行ったつもりでゆるりとリラックスしてくださいね。さぁ、世界のお風呂であったまりましょう!
ハンガリーのセーチェニ温泉
実は、古代ローマ時代から2000年の歴史を持つ、温泉天国ハンガリー。その首都であるブダペストは、なんと世界で唯一「温泉都市」の称号を持っているのです!そんなハンガリーで最も有名なのが「セーチェニ温泉」です。地下鉄「セーチェニ駅」から徒歩3分とアクセスがよく、観光客も気軽に楽しむことができます。
歴史ある建物に入り、案内カウンターで入場券を購入したら、ロッカーのカギを受け取ります。水着に着替え、早速温泉へ!そこで信じられない光景を目にします。温泉の中でチェスを楽しむオジサマたちの姿・・・。日本の温泉では見られないその光景に「?!」がとまりません!こちらの温泉は、朝から晩まで、家族連れやカップルなど地元の人たちでにぎわっていますが、お湯は少しぬるめなので、昼間に訪れるのがおすすめです。
エリア | ブダペスト |
住所 | Állatkerti körút 9-11. Budapest |
電話 | +36-20 4350051 |
営業時間 | 7:00〜19:00 |
休業日 | なし |
入場料 | 大人:ロッカー使用 HUF 5900 、 週末、祝祭日は+ HUF 300 |
アクセス | 地下鉄(M1) セーチェニ温泉(Széchenyi fürdő)駅から徒歩 1分 |
公式サイト | http://www.szechenyifurdo.hu/ |
備考 | 温泉ですが、水着のご用意をお忘れなく。 2021年11月20日から、保護証明書またはワクチン接種証明書を持っている16歳以上の人が入浴できます。 |
アイスランドのブルーラグーン
世界最大の露天風呂といえば、アイスランドの「ブルーラグーン」。レイキャビックから車で約40分ほどのところにある、広大な乳白色の温泉です。ブルーラグーンを最大限に楽しむために外せないことが2つあります!1つ目は泥パック。ブルーラグーンの白い泥「シリカ」には美容効果があるとされていて、この泥を塗ってパックをすれば、ピカピカのお肌になります。
2つ目は温泉に浸かりながらビールを飲むこと。ブルーラグーンの中にはバーもあり、ビールやスパークリングワイン、ソフトドリンクを楽しむことができます。アイスランド名物のスキールスムージーもあるので、是非トライしてみてください。近くのホテルに1泊して、夜のブルーラグーンを楽しむのもいいですね。運が良ければ、お湯に浸かりながら、オーロラが見られるかも?!しれません。
住所 | Norðurljósavegur9240Grindavík |
電話 | +354 420 8800 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
入場料 | ISK 6990~ |
アクセス | レイキャビックから車で約50分。ケプラヴィーク空港から車で約30分。 |
公式サイト | https://www.bluelagoon.com/ |
備考 | 事前予約が必要です。 |
フィンランドのサウナ
サウナ発祥の地として知られるフィンランドの首都ヘルシンキでは、パブリックサウナに行ってみましょう。私が訪れたのは「クルットゥーリ・サウナ」。日本人デザイナーとフィンランド人建築家が「人々が集まる場所を作りたい」という想いで作った北欧らしいスタイリッシュなサウナです。
フィンランドのサウナは、日本でいうところの湯舟のような存在。シャワーで汚れを落とした後、熱々のサウナ室に入り、じっくりと体を温めます。もう限界!というところまできたら、目の前にあるバルト海の天然水風呂にザブンっ!ですが、私はというと、フィンランド人のおば様の横で、ちんまりと座って汗を出しただけなのでした・・・。地下鉄のハカニエミ駅から歩いて15分ほど。心地よい風が吹く、海沿いのとっても気持ちの良い場所でした。
エリア | ヘルシンキ |
住所 | Hakaniemenranta 17 00530,Helsinki |
営業時間 | 火曜日~土曜日 8:00~12:00 |
入場料 | 大人15€ |
アクセス | 地下鉄のハカニエミ駅から歩いて約15分。 |
公式サイト | https://www.bluelagoon.com/ |
備考 | 事前予約、90分制。ワクチンパスポートの提示が必要。 タオル、シートクロス、ウォーターボトル(ガラス瓶不可)の持参がおすすめ。 |
ブータンのドツォ
幸福度NO.1の国、ブータンにもユニークなお風呂がありました。伝統的な石焼き風呂「ドツォ」です。このお風呂を準備するには、まず川から水を運んでくるところから始まります。その水を、木造の風呂釜(日本の家庭にある湯舟と同じくらいの大きさ)に入れる合間に、焚火で大きな石を焼いていきます。じっくり焼いたその石をドボドボと風呂釜に放り込むと、ジュっという音がして、熱々のお風呂の出来上がりです。
母屋から少し離れたところにあるこのお風呂、まわりはかろうじて木枠や布で覆ってありますが、ほぼ露天風呂のような風情です。普段はお風呂に入る習慣のないブータンの人々。お客様のおもてなしにと用意してくれる、とっても贅沢なお風呂なのです。電気やガスであたためたお風呂とは違い、じんわり体の芯から温まります。
トルコのハマム
トルコには「ハマム」という伝統的な公衆浴場がありますが、こちらも地元の人だけでなく旅行者も実際に体験することができます。洗い場や脱衣所がドーム状になっていて、ポコポコとした外観も面白いです。
ラグジュアリーなハマムだと、こんな感じです。「ハマム」はイスラムの伝統的な蒸し風呂。蒸気でむんっとした空間の中、まずは温かい巨大な大理石の上でゴロゴロと体をあたためます。あかすり担当のおば様が、「これでもかっ」と言わんばかりに垢を出してくれた後は、もこもこの泡で全身を洗ってもらい、お湯をザバーンとかけられたら終了です。休憩室でチャイを飲みながらほっと一息。旅の疲れもとれる極上体験です!イスタンブールだけで100個近くのハマムがあり、地元感の強い格安ハマムから、ホテル併設のゴージャスなハマムまでそのスタイルは様々。予算、気分にあわせて使い分けてみてくださいね。
エリア | イスタンブール |
住所 | Cankurtaran, Ayasofya Meydanı No:2, 34122 Fatih/İstanbul |
電話 | +90 212 517 3535 |
営業時間 | 8:00~22:00 |
アクセス | トラムヴァイT1線スルタンアフメット駅から徒歩5分。 アヤソフィアとブルーモスクの間。 |
公式サイト | https://hurremsultanhamami.com/ |
備考 | 事前予約がおすすめ。 |
トルコのスルタニエ温泉
お次もトルコから、珍しい泥温泉のご紹介です。マルマリスの近郊、キョイジェイズ湖畔にあって、カシュからボドルムへ抜ける道中にある、辺境の「スルタニエ温泉」。古代より病気や美肌のために効果のある泥温泉として知られています。入場料を払って、水着に着替えたら、いざ泥風呂へ!泥の中はなまぬるくてちょうどいい温度です。
ドロドロの底なし沼のような感触。濃度が高いので死海のようにプカプカと浮かんで遊べます。足元から顔、髪の毛にいたるまで全身泥パック。そこら中、泥人間がうようよしています(笑)。お風呂の外で体を乾かしてからシャワーで泥を流すと、つるつるすべっすべの美肌があらわれます!
エリア | キョイジェイズ湖畔 |
住所 | Ekincik, 48800 Köyceğiz/Muğla |
電話 | +90 252 266 0077 |
備考 | 温泉ですが、水着のご用意をお忘れなく。 |
チェコのビールスパ
ピルスナービール発祥の地「プルゼニュ」には・・・なんとビールスパが!ホップの入ったお風呂に入りながらビールを飲む、というビール好きにはたまらないお風呂があります。バスタブからはふんわりとビールの香りが漂います。ふと手を伸ばせは、ビールの出る蛇口が。セルフサービスの時間内飲み放題制です。お湯に浸かれる時間は約20分なので、それほど飲むことはできませんが・・・(笑)
古代では神に捧げる神聖な飲み物、エジプトでは「液体のパン」、中世ドイツでは「ビールスープ」として栄養源となったビール。免疫力を高め、筋肉をリラックスさせ、美肌効果も期待できるビールスパ、ビール好きならずとも、入るべし!ですね(笑)。
エリア | ピルゼン |
住所 | 2, Selská náves 21, 326 00 Plzeň 8-Černice |
電話 | +420 377 994 366 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
アクセス | ピルゼン中心部からバスで約15分 |
公式サイト | https://www.purkmistr.cz/ja/ |
まとめ
海外のユニークなお風呂スポット。お気に入りの湯は見つかりましたか?旅先で出会うお風呂、どこから来ようと、どんな人でも、温かく迎えいれてくれる大きな器。心もほっこり、旅の疲れも癒されます。まだまだ世界にはおもしろいお風呂がたくさんあります!是非、ユニークなお風呂があれば浸かってみてくださいね。はぁ、また世界の温泉に浸かりに行きたいな~(笑)