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セイシェルとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

マヘ島のビーチ
マヘ島のビーチ

マヘ島のビーチ

インド洋の真珠とも言われるセイシェル諸島。小さな島が連なったこの国は、世界中のハネムーナーに人気のリゾート地です。「アフリカの島」と聞くとなんだか雑然とした印象を受けるかもしれませんが、実際のセイシェルは「本当にここはアフリカなのか」と驚くほど美しい海と砂浜が広がる楽園のような場所です。
バリやハワイなども良いけれど、人とはちょっと違ったリゾートに行きたい。日本人に遭遇せずのんびりとした時間を過ごしたい。セイシェルはそんな方に是非ともオススメしたい国なのです!ここでは実際にセイシェルに訪れた経験をもとにこの国のお勧めスポットをご紹介していきたいと思います。

セイシェルってどんな国?

プララン島のビーチ

プララン島のビーチ

インド洋に浮かぶ島セイシェル。115の島から成るセイシェルは、アフリカにありながら全くアフリカらしくない美しい国です。マダガスカルの北、アフリカ大陸(ソマリア)から1300km離れた場所にあり、総面積はわずか460㎢。種子島とほぼ変わらない大きさです。
公用語は主にセイシェル・クレオール語。フランス統治時代に現地の言語と移民の言語が混ざって生まれた言葉ですが、今では国民の9割以上が話す公用語になっています。また大半の人は同時にフランス語も話すことができ、観光地では英語も通じやすいのが旅行者にとっては嬉しいポイントです。

ホテル リユニオン・イステイトにいるリクガメ

ホテル リユニオン・イステイトにいるリクガメ

セイシェルを訪れる観光客の目的はもちろんその美しい海にあります。手つかずの自然が多く残るセイシェル。島ごとに特徴が異なるので是非いくつか島を巡ってみるのがオススメです。110を超える島がありますが、観光客に人気の高いエリアは主に3つ。首都のあるマヘ島、プララン島、そしてラ・ディーグ島になります。これらの島を拠点にしてさらに小さな島へとアイランドホッピングするのも楽しいでしょう。そういった島に行けばなお一層静かなリゾートライフを過ごせます。

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治安・両替・病気など注意する点

魚をキャッチ!

魚をキャッチ!

アフリカの国ですがリゾートアイランドということもあって、セイシェルは比較的治安の良い国の一つです。ただそうは言っても外国なので、最低限の注意は必要です。貴重品はセーフティボックスに預ける、荷物から目を離さないなどの対策をしておくといいでしょう。
またアフリカ旅行で気になる病気についてですが、セイシェルにはマラリアが無いので予防接種の必要はありません。ただ蚊を媒介とした感染症の可能性もゼロではないので、虫除けスプレーや蚊取り線香などのグッズがあると安心です。もしアフリカ諸国から入国する場合、国によっては黄熱病の予防接種およびイエローカードが必要になりますので、事前に自分の訪れる国はどうなのか調べておきましょう。

海沿いのレストランにて

海沿いのレストランにて

一方、両替に関しては日本からドルやユーロを持ってきて現地でセイシェルルピーに両替するのが一般的です。ただホテルやレストラン、お土産物屋ではドルやユーロがそのまま使えるところも多いので両替は必須ではありません。また支払いがドルやユーロのみで、現地通貨を受け取らないお店もあります。いずれにしてもドルやユーロを持参することが必須。日本円だけだと不便なことをお忘れなく。
もしセイシェルルピーに両替するのであれば、他に使える国が無いので帰るまでに使い切るつもりで両替するのがベターです。

マヘ島…セイシェルの首都がある緑やビーチが多い島

セー・セルウィン・クラーク・マーケット

セー・セルウィン・クラーク・マーケット

首都ヴィクトリアがあるマヘ島は、人口の約9割が暮らすセイシェル諸島最大の島です。全長27km、幅8kmの細長い島には美しい熱帯樹林やビーチが広がり、まずその自然美に圧倒されるはず。エメラルドグリーンに輝く海は透明で美しく、本当にここがアフリカの島なのかと疑ってしまうほど。しかしそれと同時に政治や経済の中心地でもあるマヘ島は、日中は活気に満ちています。高層ビルやショッピングモールのような大きな建物はありませんが、その代わりにクレオールの建築様式の背の低い建物がいくつか並んでいて、人々のリアルな生活を覗ける町なのです。

リクガメのエサやり/ボタニカル・ガーデン

リクガメのエサやり/ボタニカル・ガーデン

特に「サー・セルウィン・クラーク・マーケット」は市民の台所的存在で、セイシェル料理に欠かせないスパイス類をはじめ多くの食材が店先に並びます。
またマヘ島にはリクガメと触れ合える植物園もあり、ガイド立ち合いのもと餌付け体験をすることも可能です。

プララン島…神秘のヤシの森と静かで美しいビーチ

プララン島のビーチ

プララン島のビーチ

マヘ島に次いで2番目の大きさを誇るプララン島は、ラグーンに囲まれた美しい島です。数あるセイシェルの島々の中でもとりわけこの島を訪れる人が多い理由は、伝説の果実ココ・ド・メールが自生することにあります。
そもそもココ・ド・メールとは何なのかと言うと、昔インド洋に流れ着いた双子ヤシの実のこと。ずしんと重いこのヤシの実は海に沈み、時間を経て中の実が腐って空洞になると再び海面に浮かんで遠くの島まで流されたのだと言います。そのためココ・ド・メールはプララン島とその北にあるキュリューズ島にしか自生しませんでした。

ヴァレ・ド・メ国立公園 双子椰子とガイドさん

ヴァレ・ド・メ国立公園 双子椰子とガイドさん

どこから流れてきたのか謎に包まれていたヤシの実は、モルディブでは神聖な実として王へと贈られ、インドではアーユルヴェーダの薬に、ヨーロッパでは食器や楽器として利用されていたのだとか。
不思議なヤシの実の正体が明らかになったのは、1768年のこと。フランス人探検家ジョゼフ・マリオンによって、ここプララン島のココ・ド・メールの森「ヴァレ・ド・メ」が発見されたのです。
この島ではそんな神秘的なヤシの森は勿論のこと、ビーチも必見です。特にアンス・ラジオはエメラルドグリーンの海と白砂が美しく、プライベートビーチのような静けさが魅力なのです。

ラ・ディーグ島…これぞインド洋の竹富島!?

ラ・ディーグ島名物のオックス・カート

ラ・ディーグ島名物のオックス・カート

プララン島から東へ6.5kmほど行った場所にあるラ・ディーグ島。透き通るようなライトブルーの海と真っ白な砂浜が魅力で、セイシェルの中でも指折りのビーチが広がります。島は長さ5km、幅3.5kmと小さく、主な交通手段は自転車かオックス・カート(牛車)、そして徒歩になります。自転車で風を切りながら島を走るのもいいですが、もし時間に余裕があるなら牛車を使ってのんびりと島内を巡るのも趣があります。可愛く装飾された荷台を引く牛は、まるで沖縄の竹富島のそれを彷彿とさせ、どこか昔懐かしい気持ちにさせられることでしょう。

ホテル ドメーヌ・ドゥ・ロランジュレ

ホテル ドメーヌ・ドゥ・ロランジュレ

車とは違い島の空気を肌で感じられるので観光客に人気のある牛車ですが、台数が限られておりレンタサイクルよりも値段が高めに設定されています。また牛車が通れないような悪路も自転車ならば走れることが出来るので、それぞれのスタイルで島をまわってみるのがオススメです。
またスース・ダルジャン岬には花の形をした花崗岩が並んでいます。波が浸食したことで岩が削れてそのような形になったそうで、自然の力を感じさせるお勧めスポットとなっています。

バードアイランド…200万羽のセグロアジサシの大群に感動

ふわっふわのセグロアジサシの幼鳥

ふわっふわのセグロアジサシの幼鳥

セイシェル諸島の北部に位置するバードアイランドは、3000年という時間をかけてサンゴが堆積し出来た島です。約5km続く白砂のビーチが美しい島ですが、一番のハイライトはその名の通り島に棲む鳥にあります。
小さな島にもかかわらず島内にはおよそ100種類の鳥が生息しており、中でもセグロアジサシの巨大な繫殖地となっています。真っ白なお腹と頭から背にかけての黒い羽が特徴的なこの鳥。繫殖期の6月になると、なんと200万羽近い群れがこの島にやって来て巣をつくるのです。その期間には北部のビーチは立ち入り禁止となり、ロッジでくつろいでいるとセグロアジサシの姿を頻繁に見かけるようになります。

ゾウガメに餌をあげてみる

ゾウガメに餌をあげてみる

巣もあちらこちらで見かけるので幼鳥にも出会えるかもしれません。幼鳥は羽がふわふわしていてまるでタンポポの綿毛のよう。とても可愛いので、もしこの島に訪れるなら産卵期を少し過ぎたあたりを狙って行くと良いでしょう。
またカメも多く生息しており、彼らとの交流もこの島の楽しみの一つです。ビーチだけでなく動物ともふれあえるバードアイランドは、セイシェル諸島を満喫するのに最適な島の一つではないでしょうか。

セイシェルの行き方

マヘ島からプララン島へのフェリー

マヘ島からプララン島へのフェリー

日本からセイシェルへの直行便はありません。ドバイ乗り継ぎのエミレーツ航空が成田、羽田、関西から就航し、一番ポピュラーな方法です。またアブダビ乗り継ぎのエティハド航空も成田、中部から就航しています。便数は少ないですが、スリランカ航空のコロンボ乗り継ぎ便は成田から就航しています。飛行機に乗っている時間の短さでは、このスリランカ航空が最短となります。他にもカタール航空ドーハ乗り継ぎなどのルートがあります。

セイシェル空港朝焼け

セイシェル空港朝焼け

インド洋の楽園セイシェルは最低1回は乗り継ぎをしないといけない遠い国ですが、かつては成田から直行便はないものの、経由便(乗換なし)で行けていた時代もありました。それもなんと30年前のことです。飛んでいたのはブリティッシュエアウェイズ(BA)で、成田→香港→コロンボ→マヘ島(セイシェル)→ヨハネスブルグという超ユニークなルートでした。私の父は何度もセイシェルへ旅していますが、初めてこの国に訪れた時はそのルートを使ったそうです。当時からセイシェルは憧れの楽園だったのだとか。

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セイシェルのツアー

ホテル パタトランビレッジ(ラ・ディーグ島)

ホテル パタトランビレッジ(ラ・ディーグ島)

未知なるリゾートに行くのならセイシェルは最適です。旅行中日本人に会う確率が低い、地球上に残された数少ない楽園の1つだからです。最短6日間のツアーで行けますが、できたら8日間くらいの時間を取り2島巡りや3島巡りをしてみたいものです。マヘ島だけでなく、プララン島やラ・ディーグ島もおすすめです。これにバード島を含め4島巡り10日間というのも捨てがたい日程です。他にもデニス島やフリゲート島などの離島があり、3泊くらいゆっくり滞在するのもいいでしょう。とにかく、セイシェルは島の個性が強いのが特徴で、マヘ島だけで帰るのはもったいないかなと思います。いずれにしろ旅行会社はセイシェルに詳しい旅行会社を選ぶのをおすすめします。ファイブスタークラブはセイシェルについて精通しているだけでなく、近隣諸国とのコンビネーションのバリエーションが多いので、この会社に聞いてみるのが安心です。

ココ・ド・メールホテル(プララン島)

ココ・ド・メールホテル(プララン島)

セイシェルと他国のコンビネーションツアーも楽しいです。ベストの組み合わせはケニア。ケニアでサファリをして、帰りにインド洋の楽園セイシェルでのんびりするというのは最高の組み合わせです。日数は最低9日ですが、できれば10日以上がベター。もちろんハネムーンの旅先としても支持されています。
セイシェルとドバイの組み合わせも人気があります。エミレーツ航空を利用する場合、ドバイで乗り換えをするので、ついでに1泊か2泊滞在するという、気楽さが受けています。
また、世界遺産とビーチというテーマなら、スリランカで世界遺産を見学して、セイシェルでリゾートするというルートも新鮮です。
インド洋の楽園といえば、セイシェル以外にモーリシャスも考えられます。それぞれに良さがあるのですが、どちらがいいか迷う人も多いかと思います。そんな人は、セイシェルとモーリシャス2国周遊プランもいいかもしれません。

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