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ナマクアランドと呼ばれるエリアは南アフリカ北ケープ州に位置し、雨の少ない乾燥した荒野。ほとんど不毛とも言われるこの地に、年に一度だけ、一面に花の絨毯と化する時期があります。7~9月にまとまった雨が降り大地を潤すと一斉に咲き誇るワイルドフラワー。この絶景に憧れて世界中から人々が集まるのです。ただし、毎年気候によって数週間から数か月咲く時期がずれるので、旅行時期をいつにするのか計画を立てるのが難しいところ。でもそれが秘境探しの様でワクワクさせられるのです。
ナマクアランドの基本情報
ナマクアランドの気候
南半球に位置するため日本とは季節が逆転します。日本の様な明確な四季はなく、乾季と雨季に分かれる他、地域によって気候の差がありますが、全体的には温暖で乾燥した気候と言えるでしょう。とは言え、ナマクアランドやウエスト・コーストへの旅行シーズンの8~9月は、早朝の気温が5度以下になることもあるので防寒準備は忘れずに。尚、ケープタウン周辺のリゾートは12~1月が賑わい、また、サファリ目的のクルーガー国立公園などでは乾季の5~9月が旅行シーズンとなります。
ナマクアランドへの行き方
日本から南アフリカまで飛行機利用の場合、玄関口となるのはケープタウン又はヨハネスブルグとなります。中東系航空会社利用が便利で、ドバイ、カタールなどで乗継ぎ、約20~25時間。ナマクアランドへはケープタウンからウエスト・コーストを北上、ナマクアランド中心の町スプリンボックまで車で約9時間の道のりです。クルーガー国立公園へは南アフリカに到着後、国内線を乗継ぎ向かいます。
ナマクアランドのお役立ち情報
アフリカ大陸と言えども、南アフリカはとても発展しており、クレジットカードは比較的どこでも利用が可能です。ケープタウンのコンビニや、ナマクアランドの町スプリンボックのスーパーなどでも利用が可能なので、パッケージツアーに参加であれば両替も不要かも。また、日本でもすっかり人気の南アフリカ産ワインはケープタウン周辺で造られています。とてもクオリティが高く、値段が手頃なので是非訪れてみてください。時間があればワイナリーが併設するホテルに宿泊するのがおすすめです。
荒野の花畑とは!?花を求めて南アフリカへ!
南アフリカのイメージと言えば、喜望峰にサファリでしょうか。とにかく大自然のイメージがありますが、大地一面の花畑が見られると知っている人は少ないかもしれません。しかもその花畑は、雨がほとんど降らない北ケープの荒野で年に一度だけ現れるのです。場所はスプリンボックの町を中心としたナマクアランドと呼ばれるエリア。開花時期は年によって異なりますので、行きたい!と思ったら早めに現地の気候や状況など情報収集を始めた方がいいでしょう。
ナマクアランドへの交通手段は陸路。ケープタウンから国道をひたすら北上し、中心の町スプリンボックへ。この町を宿泊拠点にし、周辺の花畑を楽しめる国立公園へ向かいます。ナマクア国立公園は約10キロ平方メートルもある広大な国立公園。シーズンには大地がオレンジの花で埋め尽くされ、ここが普段は殺風景な荒野だとはとても信じられません。また、同じくナマクアランドで訪れたいのがグーギャップ自然保護区。ここでも同じく花畑がみられますが、この地ならではのキヴァー・ツリーが幻想的で美しい保護区です。
様々な植物が多い南アフリカですが、あのプクプクとした可愛い植物「多肉植物」も原産国です。最近は日本でもアレンジの鉢植えなどを見かける様になりましたが、ここ北ケープでは荒野のいたるところに生息しているのです。石が多い乾燥した大地でをふと下を見るとカラフルな植物を発見!見つける度に愛おしくなる可愛さです。