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南アフリカを旅する楽しみのひとつは動物とのふれあいです。サファリの旅では動物は遠目に眺めるものですが、ケープタウンに行けば、もっともっと近くで可愛い動物たちを観察したり餌をあげて触れ合ったりができるのです。
まずは人気のペンギンです。ケープ半島を喜望峰に向かって南下する道中にある、ボルダーズビーチにはアフリカンペンギン(ケープペンギン)がたくさん生息しています。
もう一つがダチョウの牧場です。ダチョウのことに詳しくなれる上に、ダチョウに餌をやったり背中に乗ったりと、通常ではありえない体験も楽しめるのです。
1日のフリータイムを生かして、ペンギンのビーチとダチョウの牧場を満喫した私の体験記をご紹介いたしましょう。
ビーチで遊ぶペンギンたちに大接近!
ケープタウンの郊外、ケープ半島を南下する道中、サイモンズタウンとケープポイントの中間あたりに位置するボルダーズビーチ。美しい紺碧の海の広がるこの白砂ビーチには、アフリカで唯一のペンギンのコロニーがあります。アフリカで見られる唯一のペンギンの種類だから「アフリカンペンギン」と呼ばれています。可愛らしいペンギンの一大コロニーは「ボルダーズペンギンコロニー」。
1982年に最初のアフリカンペンギンの繁殖するつがいがこの地に現れてから月日が流れ、近年は約2,200羽ものペンギンが集まるようになったそうです。
エントランスを入り、木の遊歩道を歩いていくと、ビーチにたくさんのペンギンが集まっている姿が見られます。遠くの方からもその鳴き声が聞こえます。ちょっとロバの鳴き声にも似ていることから、ジャッカスペンギン(のろまなペンギンの意味)という愛称もあるそうです。
ビーチで遊ぶペンギンや、海に入って泳ぐペンギンたちも。遊歩道のすぐ下にいたり、陸地の砂地に作った巣にテクテク歩いて戻ってきたり、人を怖がらないので至近距離で愛らしい姿をたっぷり満喫できるのです。その撮影は望遠レンズがなくても、スマホでも十分いいショットが撮れます。
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手軽にペンギンに会いに行くためのお得なプランとは?
ケープタウンに行く人の誰もが参加するツアーは1日で行く「専用車利用ケープ半島周遊とケープタウン市内観光ツアー」でしょう。ケープタウンを南に向い、一路喜望峰を目指します。道中、喜望峰自然保護区を巡りますが、喜望峰、ケープポイントまで行く道中に、アフリカンペンギンコロニーであるボルダーズビーチやオットセイの棲むドイカー島も訪問します。ついでに必見のテーブルマウンテンも訪れ、市内のカラフルな街並みマレー・クォーター<ボカープ>も見学できる盛りだくさんのツアーなのです。
このツアーは専用車なので自由が利くメリットがあります。ほかの行きたい場所にアレンジも可能なのが嬉しいところです。ボルダーズビーチでもしっかり時間を取ってくれ、人間を怖がらないので真近でペンギンたちをたっぷり観察するのはユニークな体験でしょう。
私は以前にこうしたツアーに参加して各地を見学したので、今回は、喜望峰までは行かずに、ボルダーズビーチとダチョウの牧場だけ専用車で行くことにしました。ペンギンたちには何度会っても飽きることがありません。
ダチョウ博士になれるほどダチョウのすべてがわかる、いろんな体験も楽しいダチョウの牧場
ケープタウンから北部へ車で約50分、DUBANVILLEには「ダチョウの牧場 CAPE TOWN OSTRICH RANCH」があります。入場料は109ランド(約900円)
牧場のレンジャーさんからダチョウの詳しい生態などの説明を受け、たくさんのダチョウを観察。地球上でダチョウが最も大きな鳥であること。ダチョウの首がなぜこれほどフレキシブルに曲がるのか?骨がないみたいです。
多くの鳥の中で最大の卵を産むダチョウ。展示されている卵を見てその大きさの比較もできます。
大きな卵の上に乗って卵の固さを知ることもできます。ここで記念写真を1枚。
そしてハイライトは恐る恐るダチョウの背に乗って記念写真です!ちゃんと木枠で固定してくれるから、走り出したりの心配はありません。これはユニークな写真ですから、年賀状の写真に採用してみては?
巨大ダチョウ3頭にガンガン詰め寄られて?タジタジの私でした!?
ダチョウの牧場の楽しみは、実はまだあります。そしてこれが私にとっては間違いなく最高にスリリングでエクサイティングな体験となったのです。
まずは、3ランドのダチョウの餌を4袋購入しました。餌をやって触れ合いを楽しむ気十分です。
レンジャーさんがダチョウの餌入れをもって来ました。その中に買った餌を入れます。私に箱を渡して柵越しにダチョウに背を向けて箱を持って立っていると…・後ろから肩越しに大きなダチョウが2頭左右の背後から餌をつついてくるのです。くちばしで箱をつついてくるのが、ガンガン・・・すごい迫力。うかうかしていると、箱を持った指までつつかれます。痛っ!!箱を持つ指の位置に注意が必要です。
次は柵の中に入ってきてください、ここで餌をやってみて!とレンジャーさん。箱を持って中に入って待つと、3頭の大きなダチョウが前から近寄ってきます。そして3頭が順番にガツガツガツ…すごい勢いで箱に頭を突っ込んできます。その力強さに思わず箱を放しそうになり、私は少しずつ後ずさりしていきました。タ~スケテ~help help ・・・・そしてレンジャーさんにバトンタッチして退散です。一同大笑いでした。
この情けない笑える動画はこちらをご覧ください。↑
まとめ
ダチョウに襲われて?!ちょっと怖い思いや、指をつつかれて痛い目にも遭いましたが、ダチョウの牧場での触れ合いのひと時は、今回のケープタウンの旅行の中でもっともインパクトの大きい時間となりました。
そして何度目かの訪問となったペンギンのビーチ。愛らしいペンギンの姿はいつみても癒され、幸せな気分になれるのでした。
南アフリカに行くなら、そしてケープタウンに行くなら、ぜひとも訪れてほしいスポットなのです。