西アフリカのベナン。
かつてTVタレントとして有名だったアフリカ人タレントのゾマホンの出身地として、もしかしたらご存じの方もいるかもしれません。
そんな日本とあまり縁のなさそうなベナンですが、実は多様性と歴史的な豊かさから、観光地として注目を集めています。
ベナンはかつてはダホメ王国と呼ばれる王国が栄え、ブードゥー教の聖地として崇められている寺院や奴隷貿易の悲惨な歴史をもつ遺構が数多く残されています。
「未知の国に行ってみたい!」「日本とは縁のない文化や習慣のある国に訪れてみたい!」、そんな方にピッタリな旅行先なのです。
それではベナンについてご紹介いたしましょう。
ベナンってこんな国
西はトーゴ、北はブルキナファソ、東はナイジェリアに隣接し、南はギニア湾に面しています。この地理的な配置により、ベナンは周辺国々との交流や影響を受け、多様な文化が交じり合った国として知られています。
公用語はフランス語で、これはかつてフランスが宗主国だった歴史的な影響を反映しています。フランス語は行政や教育の分野で使用され、国内外でのコミュニケーションに広く利用されています。
宗教は主にブードゥー教が広く信仰されています。外国人がベナンを訪れる際には、特に気を付けるべき宗教上のタブーはほとんどありませんが、宗教関連の施設に訪れる際の服装には留意が必要です。なるべく露出が少ない服装を心がけ、肩や膝が出るものは避けることが一般的です。これは敬意を表すとともに、地元の習慣や慣習を尊重する姿勢を示すものとされています。
ベナンのベストシーズンは、一般的に11月から2月とされています。
乾季の11月から2月は雨が少なく気候も穏やかです。観光地の見所を十分に楽しむことができるでしょう。一方で雨季は、屋外での観光が多いベナンにおいては行程に影響を受ける可能性が少なくありません。特に7月と8月は雨が多く、道路や交通機関の運行に支障をきたすことがあります。
旅行時期を考慮すれば、ベナンの観光や文化体験を十分に楽しむことができるでしょう。
ベナンへの行き方
日本からベナンへの最短の移動手段は、エチオピア航空を利用することでしょう。アジスアベバでの乗り継ぎを経て、ベナンのコトヌー国際空港に到着できます。ヨーロッパ発の便では、エールフランスや北アフリカ発の便ではロイヤルエアーモロッコも利用できます。また、西アフリカ諸国を巡る際には、ASKY航空が便利です。ASKY航空は、ロメを拠点としており、旧フランス領の国々を結んでいるため、複数の国を訪れる際に最適な航空会社となっています。
空路だけでなく、陸路でもベナンの周辺国を巡ることが可能です。西にはトーゴ、東にはナイジェリアと国境が近いため、これらの国々を合わせて周遊するには最適な国です。トーゴ/ベナンの出入国は比較的簡単ですが、ベナン/ナイジェリアの移動は注意が必要です。特にナイジェリア側の入国審査官は、賄賂を求めることがあります。また、「仕切り屋」と思わしきチップを求める人たちもおり、これらの対応は困難を伴うことがあります。信頼できる現地ガイドをつけることが、安心して移動する上での最良の方法です。
なお、ベナンを含む周辺の国々ではビザや黄熱病予防接種が入国の条件とされていますので、これらの準備には余裕をもって取り組むことが重要です。
ベナンの観光、見どころは?
ブードゥー教や奴隷制度の負の遺産をはじめ、見どころが多いベナン。この項目ではベナンの主要観光スポットの中から4つの都市を紹介いたします。
1:ウィダ
ウィダはブードゥー教の聖地とされる都市で、毎年1月に開催されブードゥーフェスティバルで大きな盛り上がりを見せることでも知られています。ウィダにはブードゥー教やそれに関連するスポットが数多く存在します。また、奴隷貿易の拠点としても知られており、西アフリカ諸国からアメリカ大陸へ奴隷として送られた人々の悲しい歴史を感じることができます。ウィダはベナンを訪れる際に必見の都市の一つです。
2:コトヌー
ベナンの最大の都市であるコトヌーは、多様な文化と歴史を抱える魅力的な場所です。特にコトヌーのゴダメ地区では、トーゴ湾に面した海岸線に古い建築物が点在し、奴隷貿易の歴史的な痕跡を感じることができます。また、アートや工芸品のマーケットが賑やかで、伝統的なベナンの工芸品やアートに触れることができます。
3:ポルトノボ
ポルトノボはベナンの行政の中心地であり、ベナンの首都でもあります。ここではフランスの植民地時代の建築物や政府の建物など、歴史的な建造物が見どころとなっています。特に、ポルトノボの大聖堂や王宮は、その歴史的な価値を象徴しています。
4:ガンビエ
ガンビエは、ベナンのトーゴ湾に浮かぶ水上の村。トーゴ湾の中に浮かぶ数多くの杭や板で作られた家屋が特徴であり、水上生活を営む人々のコミュニティが形成されています。ここでは伝統的な船での生活や漁業が日常的に行われ、水上での暮らしを垣間見ることができます。ちなみにガンビエは「アフリカのヴェネツィア」とも称され、水上の道や運河が村全体を繋いでいます。カヌーやボートで訪れることが一般的で、村の中を探索しながら地元の人々と触れ合うことができます。伝統的な衣装を身にまとった住民たちや、カラフルな市場も見どころの1つです。
ベナンへのツアーは?
ベナンが公用語にフランス語を有しているため、フランスを含むヨーロッパからの旅行者は多いですが、日本からのツアーはまだ一般的ではありません。いくつかの団体ツアーも存在しますが、出発時期や日付、内容などに制約があり、自由度が高いツアーを組むことが難しいという課題があります。望ましいのは、旅行者の個人の要望に応じたプランを提供できる会社です。同時に、現地の治安やローカルの習慣に精通したガイドを提供できることも重要です。
ファイブスタークラブでは、現地を訪れたことがあるスタッフが旅行のプランニングとアドバイスを提供しますので、安心して旅行を楽しむことができます。ベナンでは信頼性の高いガイドとドライバーが、あなたの旅行をサポートします。ガイドの付き添いなしでは難しいような、地元の人たちが集まるローカルなレストランでトーゴの名物料理を味わってみてください。そこでの食事はきっと特別な体験となることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はベナンについて以下の4点にてついてレポートしました。
1:ベナンってこんな国
2:ベナンへの行き方
3:ベナンの観光、見どころは?
4:ベナンへのツアーは?
ベナン旅行をお考えの皆さんにとってよいご旅行になることを心から願っています!