目次
ケニアのサファリといえばマサイマラ動物保護区が有名ですが、それ以外にもオススメの保護区がたくさんあります。その一つがスィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)です。初めて聞く場所かもしれませんが、マサイマラにはないおもしろさがここにはあるのです。
スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)が当編集部がオススメの理由は何なのか? そんな話をここでしてみようと思います。
サイの保護区でサイにタッチできる
スィートウォーター動物保護区の中でも最高に楽しいスポットがサイの保護区です。絶滅の危機に瀕したサイを保護する施設なのです。
人気者のサイであるバラカは今年で29歳。目が見えなけれど、とても可愛らしい。サイは巨大でユニークな形状の動物だけれど、口をパカーッと開けて草をモグモグ食べる姿はとてもキュートな感じです。
私達は午前8時の開園そうそうに訪問しました。観光客は他にいなくて、バカラを独占できました。レンジャーさんがブッシュにいるバラカに声をかけながらこちらに連れてきてくれます。餌をもらえると知っているのか、ちゃんとこちらに来てくれるのがおもしろい。
乾いた草をやるとムシャムシャと食べるし、角や顔や体に触ることもできます。楽しい記念撮影タイム。すごく良かったです。オススメです!!
施設名 | スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区) |
公式サイト | https://www.olpejetaconservancy.org/ |
ケニアのツアーはこちら
チンパンジーの森でチンパンジーに出会う
スィートウォーター動物保護区内にはチンパンジーの保護区もあります。チンパンジーは中央アフリカなどから来ました。親を失い孤児になり、救出された30匹ほどのチンパンジーがこの土地で平和に暮らしています。
それぞれのチンパンジーには名前もつけられて、フレンドリーです。彼らのそれぞれ名前を呼ぶと反応してくれるのが楽しいです。口をおもしろい形にして見せてくれたり、立ち上がって手におでこにつける仕草をしたり。何かチンパンジーと心が触れ合うような気分です。
また展示場では、チンパンジーがいかに知能が優れているかの説明も聞くことができます。
スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)がチンパンジー保護区を開設したのは 1993 年です。現在野生のチンパンジーは約15万~20万頭しか残っていません。国際自然保護連合(ICUN)によって絶滅の危機に瀕していると分類されています。
開設以来、この保護区は、闇市場から救出されたチンパンジーをたくさん保護してきました。ケニアでこうした活動をしているのはここスィートウォーター保護区のみなのです。そんな現状をここへ来て初めて知りました。本当に貴重な体験だと思いました。
スィートウォーター セレナ キャンプ
スィートウォーター動物保護区にある豪華なテントロッジがスィートウォーター セレナ キャンプです。高級ロッジのセレナ系列だけあって設備は充実し食事も美味しいと定評があります。
さまざまなアクティビティや体験ができるのがこのロッジの特徴です。ケニアの他の保護区ではできないナイトサファリも、ここスィートウォーター保護区では楽しめます。ナイトサファリではツチブタ、オジロマングース、カラカルネコ、さらにはオオミミギツネなど、珍しい夜行性の動物を目撃することができます。さらにヒョウの姿を見ることも。
しかし、このロッジの最大のウリは、いろいろな動物がロッジに遊びに来ることです。ロッジの前に水飲み場があり動物が集まるのです。朝目が覚めてテントの外に出るとキリンやシマウマなどが遊びに来ていた、なんていう体験がこのロッジではできるのです。
私がこのロッジに滞在した時に見つけた動物はバッファロー。間近まで近づいてきていました。野生のサイも見かけました。さすがスィートウォーターです。サイの保護区だけでなく、いろいろなエリアでサイが出現するのですね。
施設名 | スィートウォーター セレナ キャンプ |
公式サイト | https://www.serenahotels.com/sweetwaters |
サンクチャリー タンバラレ
スィートウォーター保護区のゲートから車で1時間、かなり保護区の奥深い場所に位置するラグジュアリーロッジがサンクチャリー タンバラレです。2022年にオープンしたラグジュアリーキャンプです。
スィートウォーター セレナ キャンプの方が家族連れやカップルの客が多く人気が高く、混んでいますが、ここサンクチャリー タンバラレはわずか10室の静かな豪華ロッジ。まさに野生動物の隠れ家のような秘境感があり、ハイダウェイ・リゾートというにふさわしい環境です。
眼の前に広がるのはサバンナと森。静かな空間が広がります。時々動物も近づいてきます。
宿泊したテントはセンスが良く、デラックスで快適。広いシャワールーム、トイレ、洗面所のシンクは2つあります。テントの前にはテーブルと椅子があり、サバンナの光景を心ゆくまで満喫できます。
オールインクルーシブでワインやビールも無料。ミニバーとか湯沸かしポットはないけれど、、無線で頼めば部屋に運んでくれます。またランドリーサービス無料。洗濯物をたっぷり出しました。サファリ旅行でこうした優雅なロッジもいいかもしれません。
施設名 | サンクチャリー タンバラレ |
公式サイト | https://sanctuaryretreats.com/safaris/kenya/sanctuary-tambarare/ |
BIG 5を狙うならスィートウォーターのサファリドライブ
ビックファイブとは、ずばり「5大動物」の事です!かつては狩猟を意味していたサファリ(ゲームドライブ)。その当時、狩猟の対象として大物とされていた動物をビックファイブと呼んでいたのです。ライオン、ヒョウ、アフリカゾウ、サイ、バッファローの5種類の動物です。
サファリではこのBIG5を全部見たいと、こだわる人がたまにおられますが、意外と難しいのです。例えば世界でも有数の動物保護区、マサイマラ。鳥類を含めると670種類近いアフリカの野生動物が住むマサイマラ国立保護区ですが、サイとヒョウはなかなか見つかりません。サイはこのエリアにあまり住んでいないし、ヒョウは夜行性のため夜間走行のできないマサイマラでは見つけにくいのです。
しかし、ウォーター動物保護区では全部見られる可能性が高いのです。
なぜスィートウォーターではBIG5が見つかりやすいのでしょうか?その理由は3つあります。
①小さな保護区なので動物が見つかりやすい。(まあ小さいといっても360平方kmなので、東京23区の半分くらい)
②絶滅の危機にあるサイですが、サイ保護区もある関係でこの保護区には165頭のサイが生息しています。
③夜行性のヒョウは昼間見つけにくいですが、ここではナイトサファリができるので遭遇する確率が高いのです。
さあスィートウォーターでBIG5を狙いしましょう。
まとめ
いかがでした? スィートウォーター動物保護区の魅力を感じてもらえたでしょうか? サイやチンパンジーの保護区で絶滅の危機に瀕した動物とのふれあいが楽しめること、ロッジにいながらにして動物ウォッチングができること、そしてBIG5をすべて見る可能性が高いサファリにトライできることなどなど。他ではできない体験がここではできるのです。
ケニアのサファリといえば、マサイマラとしか思い浮かばない人は多いかと思いますが、この保護区のことも見逃すわけにはいきません。