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東アフリカの国、ウガンダ。この国の最大の国立公園がマーチソン・フォールズ国立公園です。ナイル川の源流のひとつに数えられるマーチソン滝の近くに広がるサバンナで、ダイナミックなサファリが堪能できます。
マーチソン・フォールズ国立公園の魅力は通常のサファリドライブだけではありません。どんな楽しみ方があるのかをここでお話したいと思います。
サファリドライブで多くの動物が見られる
ウガンダで一番動物が多いと言われるマーチソンフォールズ国立公園です。中でも、絶滅危惧種にリストアップされた、地球上に野生のものは700頭しかいないとされる、ロスチャイルドキリンが見られるのもここならでは。ロスチャイルドキリンは、マサイマラ動物保護区のマサイキリンや、サンブール動物保護区のアミメキリンと並ぶ3大キリンのひとつで、足の部分が白いのが特徴。希少価値があるので、ぜひ見てみたいですね。
ライオン、ヒョウ、ハイエナ、ジャッカル、バッファロー、ゾウ、カバなどといった多くの動物に出会うことができます。ウガンダならではのレイヨウ類が多いのもこの国のサファリの特徴です。ウガンダコーブ、オリビ、ジャクソンハーテビーストなどが見られます。
私は今回のサファリで、ライオン、バッファロー、ヒョウ、ゾウのBIG4は見ることができました。
施設名 | マーチソン・フォールズ国立公園 Murchison Falls National Park |
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ナイル川のボートサファリが楽しい
マーチソンフォールズ国立公園で楽しいのはナイル川のボートサファリです。実はボートサファリが楽しめる場所は、サファリ王国であるケニアやタンザニアでもケニアのナイバシャ湖くらいしかできません。そのナイバシャ湖にしてもボートサファリはできるものの、サファリドライブができないのです。サファリドライブとボートサファリの両方ができるのは珍しく、わずかな保護区でしか体験できません。
つまりそんな貴重な経験ができる動物保護区なのです。
川岸にはバファローなど野生動物や鳥たちがいて、川にはカバがたくさんいるので、クルーズをしながら動物ウォッチングやバードウォッチングも楽しめます。カバが大きな口をあけていたり、時々陸地に上がって愛らしい姿を見せてくれたりも楽しみのひとつ。カバ好きには最高です。ゾウやバッファロー、ワニの姿も見られます。マーチソン滝が眺望できる地点までクルーズボートは進みます。
水が爆発?するマーチソン滝
マーチソン滝はボートクルーズからの眺望だけではありません。滝の真上からマーチソン滝を見ることもできるのです。この滝の最大の特徴は、幅が6mと狭く、ナイル川の水が一気に狭い出口を抜けるように、40mの高さから噴出すような勢いで流れ落ちていることです。
「水の爆発だ」と表現されるほど、滝の勢いはすさまじく圧倒的です。「水の爆発」とは本当に的確な表現のように思います。
あまりに水量が勢いよく流れ込むので、滝の周囲は水しぶきでビシャビシャです。運がよければ虹も見られます。
ビクトリア湖から注ぎ出すナイル川はこのマーチソン滝を経て、スーダンを経由しエジプトへ流れ込みます。一大文明を築いた母なる川ナイルの旅路を思うと感慨深いものがあります。
ジワ・サイのトレッキング(ライノトレッキング)
マーチソンフォールズ国立公園に行く途中にジワ・サイの保護区があります。その数は32頭。こここはウガンダで野生のサイを見ることができる唯一の場所です。トレッキングをして歩いてミナミ シロサイの生息地まで入ります。よく訓練されたレンジャーが、藪の中を通ってサイがいる場所までゲストをご案内します。トレッキングの所要時間は約1時間半から2時間半ほどです。
この冒険ツアーは、絶滅危惧種に瀕したシロサイを自然の生息地で観察する感動的な体験ができます。ジワのすべてのサイは、この保護区内70平方kmを自由に動き回っているのです。保護区内はサイがいるだけではありません。ウォーターバックやウガンダコーブなども生息、まさにウォーキングサファリを経験できるのです。
マーチソンフォールズ国立公園のサファリでライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファローに出会い、ここでサイのトレッキングをすれば、BIG5(ライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファロー、サイ)のすべてを制覇したことになるのです!!
施設名 | ジワ・サイの保護区 |
マーチソンフォールズ国立公園と自然保護
マーチソンフォールズ国立公園で気がかりなことが、園内で進む石油開発。実は国立公園内に地下油田があり、パイプラインでタンザニアまで送る事業が始まっているのです。
ウガンダ政府や開発業者は、
「環境に配慮している。事業をしている土地は国立公園内の0.1%に過ぎない」と、影響がないということですが、少し心配です。
大きく変わったのは以前は砂埃の激しい非舗装道路だった南北の縦貫道路が舗装道路になったことです。雰囲気は確かに変わりました。
ただ、南アフリカのクルーガー国立公園でもサファリの道路は舗装道路になっています。動物たちにここは自分たち以外のモノが通るということを理解させるためだと言われています。一概に舗装道路がいけないわけではありませんが。
そう思っているとひょこひょこ現れる動物たち。舗装道路をゆっくり渡るバッファロー。キリンの家族、急いで走るウガンダコーブやイボイノシシも。
自然の中の動物はたくましいなあと、つくづく思いました。
国立公園内のベスト!パラアサファリロッジ
マーチソンフォールズ国立公園内のベストロッジのひとつがパラアサファリロッジです。国立公園を眺望できる小高い丘の上にあります。庭の緑と、プール、そしてその向こうに湖を眺めることができます。
プールサイドにはイボイノシシのファミリーも。この周辺は彼らの棲家みたいです。いい写真が撮れます。
さてお部屋はエアコン付き。冷蔵庫はないので冷たいドリンクはバーに行って持ち帰らないといけません。ただ、湯沸かしポットやコーヒーセットは用意されています。
バスルームはシャワーオンリー。ただし、いつでもたっぷりのお湯が出るのでサバンナの大自然のロッジとしては合格点でしょう。
レストランの味も良くてサービスも丁寧。美味しいローカルビールはと聞くと「NILE SPECIAL」と教えてくれました。飲みやすくて美味しいビール。教えてくれたスタッフに感謝です。
施設名 | ジワ・サイの保護区 |
公式サイト | https://paraalodge.com/ |
まとめ
いかがでしたか? ケニアやタンザニアのサファリとは一味違うウガンダのサファリ。1つの国立公園でサファリドライブ、ボートサファリ、サイのトレッキング(ウォーキングサファリ)の3種類のサファリができ、かつマーチソン滝という大自然も堪能できるのです。サファリ上級者でも楽しめる場所だと思います。