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大自然、ユニークな文化や民族。アフリカの魅力はさまざまありますが、人気NO.1はサファリです。サファリはアフリカのさまざまな国で楽しめますが、なかでもケニア、タンザニアの東アフリカが最高です。もし、初めてアフリカでサファリを楽しむならこの2国のサファリをお勧めします。このコラムでは、そうした初めてアフリカに行く人のために注意事項をあげたいと思います。知らないと損をします。じっくり読んでくださいね。
初めてのサファリはパックツアーが安心
私もかつては格安航空券を買って、安宿に泊まる、いわゆるバックパッカーの旅をしていました。ケニアでも同じようにホテルの予約もせずに空港に降り立ったこととがあります。しかし、サファリは現地のローカルバスを使っていけるものではありません。現地にて、旅行会社を探しサファリツアーに参加しなければ行けません。しかも現地で探した場合、そのサファリ会社のツアーのクオリティは不明です。私は現地の安ホテルでサファリツアーを頼んだのですが、その内容はさんざんでした。サファリカーがボロボロで1泊2日のアンボセリ国立公園サファリで2回車はパンクし、2回エンストというお粗末さでした。
そもそも人気のロッジはかなり混んでいます。現地に行って予約を取るというのも適切ではありません。1ヶ月や2ヶ月のアフリカ個人旅行をするのならともかく、1週間から10日間程度のアフリカ旅行なら、はじめからパックツアーを選んだほうが絶対に良いです。
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旅行会社はアフリカに詳しい会社を選びたいものです
なにせ未知なる大陸、アフリカ。ハワイやバンコクに行くのとは訳が違います。身近にアフリカに行った人もいないし、情報も少ないです。ネットの情報も何か頼りないような情報ばかり、コピペしたような内容のものが多いです。だからこそ、ツアー選びはアフリカに詳しい旅行会社を選びたいものです。アフリカに詳しい旅行会社を選ぶには、その会社のホームページを見て比べてほしいです。ケニアだけで100コース以上のコース数、タンザニアだけで100コースのコース数を取り揃えているような専門的な会社こそ、信頼できる会社と言えるでしょう。
また、説明会を実施しているとか、アフリカに詳しいスタッフを自分の専任スタッフとして選べることができるというのも重要な要素です。
繰り返しますが、アフリカ旅行に行く際に、最も大事なことの1つが旅行会社選びなのです。
シマウマの大群だけで驚いてはいけません
サファリは通常の観光地を巡る旅とは根本的に違います。サファリのドライバーガイドさんの勘と、ゲストの希望により、行く場所が異なります。通常ドライバーガイドはできるだけ多くの動物を見せようとします。なおかつ人気の動物、ライオン、チーター、ハイエナなどの肉食獣を探してくれます。例えばサファリの始まりでシマウマの大群を見つけたとします。もちろんドライバーさんはサファリカーをストップし、写真を撮らせてくれます。次にインパラの大群を見つけました。また止まって写真を撮らせてくれます。次にまたシマウマの大群が・・・
その時に再度写真を撮りたいのならドライバーさんに告げてください。そうすれば止まってくれますが、言わないと止まらないことも。なぜかというと、シマウマの大群だけでいちいち止まっていたら、キリがないからです。シマウマ、インパラ、グラントガゼル、トムソンガゼルなどは捨てるほどいます。これが東アフリカのサファリです。シマウマだけで驚かないでください。
ドライバーさんは知っています。サファリの大物を見つけないとドライバーさんはゲストが喜んでくれないことを。大物とはライオンであり、チーターであり、ハイエナであり、エリアによってはヒョウであり。これらが主役です。準主役はキリン、ゾウ、サイ、カバなど。ケニアのマサイマラ、タンザニアのンゴロンゴロ、セレンゲティなど主役が見つかる確率が90%以上の保護区では肉食獣を探すことが目的となるのです。
団体旅行ではなく、専用サファリカーの旅を!
サファリカーは通常6人から7人が定員です。団体旅行の場合は何台かのサファリカーに分乗します。例えばナイロビからマサイマラに行く行程の場合、ナイロビからマサイマラは所要時間約6時間、到着後、2時間から2時間半のサファリをします。知らない人が同じサファリカーに同乗し、数時間ならともかく長い時間一緒ですと、結構苦痛になります。特にサファリの間は同乗者と好みの動物が違ったりするとストレスが貯まります。ですので、陸路でサファリを周遊する場合は専用サファリカーをおすすめします。グループごとでサファリカーを使えるコースが何よりなのです。
ナイロビからマサイマラの間の道中には、ケニア版道の駅とか、ケニア版ドライブインなどがあります。何も言わなくてもこれらで適宜トイレ休憩をドライバーさんは取ってくれますが、専用サファリカーだと、早めにトイレ休憩を取りたいなどのわがままも言えます。また、この動物が見たいという特別のリクエストもできます。サファリでもしライオンを見つけても寝ていることが多いのです。しかし、ちょっとの物音で急に立ち上がり、歩き回ることも。専用サファリカーなら時間を気にせずにライオンの寝起きを待つこともできます。
日本でツアー選びをするときにあまり重要と考えないかもしてませんが、行ってから専用サファリカーの重要さがわかります。
コース選びに専用サファリカーはマストなのです。
ケニアに行くか、タンザニアに行くか??
初めてのアフリカ・サファリ。ケニアがいいか?それともタンザニアがいいか?というのはよくある質問です。ケニアもタンザニアもサファリのレベルは高く、どちらがいいかを選択するのは困難です。ただ、どちらを選ぶにしてもケニアのマサイマラ、タンザニアのンゴロンゴロ、セレンゲティのうちのどこか1ヶ所は必ず訪問してください。
ケニアの方がおすすめできる一番の要因は料金がタンザニアに比べて10万円くらい安いことです。ロッジの選択肢も多いことやマサイマラ以外でも変化に富んだ動物保護区があることも魅力です。行く場所にもよりますが、おおよそ6月から10月に旅するのならケニアに軍配が上がります。
逆によりワイルドなサファリを求めるならタンザニアの方がおすすめです。シーズンはこれも行く場所により異なりますが、11月から3月がいい時期です。
初めて行くサファリは80%ケニア、20%タンザニアというのが、私の感じる経験値です。
今ここで述べたことをベースにして、信頼できる旅行会社に自分の好みを伝え、どちらがいいかを相談してもらうのがベストだと思います。
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初めてアフリカでサファリに行くときの注意事項。今回は基本的な条項について話をしたいと思います。治安、病気、気候、お金、チップなど。他の国々へ旅行する場合とかなり違う点があります。こちらもよく読んでください。その1の項目でも話しましたが、旅行会社選びが大切です。こうした基本項目をベースに、それぞれの項目で追加の情報も必要になるかと思います。信頼の高い旅行会社ですと、そうした情報も提供してるはずです。
安全は何よりも大切。お金で安全を買いましょう
世界の国々で治安があまり良くないといわれる町や国があります。ヨーロッパだと、イタリア、スペイン。他にもインドとかエジプトとか。しかし、私に言わせばアフリカの大都市に比べたらそれらの国は極めて安全です。世界の国々で町歩きで危険と思えるのは、アフリカや中南米の都会です。十分に注意してください。まず、ケニアのナイロビ、タンザニアのアルーシャのような都会では、基本的に歩いて外出しないでください。ましてや夜の一人歩きなど厳禁です。どうしても外出したい場合は現地のドライバーガイドさんと一緒に車で出かけてください。中でもローカルマーケットやバスターミナルは犯罪の温床です。
買い物をしたいのなら、セキュリティのしっかりしたショッピングモールやスーパーマーケットへ出かけてください。
夕食を食べたいのなら宿泊しているホテルで取るようにしてください。ドライバーガイドさんと別れたあと、どうしても外のレスレストランで食事したい場合は、タクシーを呼んでレストランに行き、帰りはそのレストランでタクシーを呼んでもらう方法がありますが、夜間のタクシーは必ずしもおすすめはできません。
アフリカに冒険に出かけているわけではないはずです。安全は何よりも大切です。安全に十分注意しても事件に巻き込まれる可能性がないとは言い切れません。リスクを軽減する行動を心がけてください。
感染症の対策は十分考えたいものです
ケニア、タンザニアともに、予防注射は必須ではありません。しかし、ケニア、タンザニア2国を周遊する場合はタンザニア側が黄熱病の予防注射イエローカードを要求します。また、ケニアの後に、エジプト、モルディブ、インド、ドバイなどの国々を周遊する場合は、それらの国は黄熱病の予防注射を要求しますので、事前に予防接種を済ませ、イエローカードを取得してください。
ケニアやタンザニアではマラリアがあるので蚊を防ぐ対策が重要です。マラリアは東アフリカで最も注意すべき病気です。とりわけ海岸部などの低地エリアに行く場合は一層の注意を払ってください。どちらにしろ蚊取り線香や虫よけスプレーは必需品です。蚊に刺されないようにしてください。特にマラリア蚊は夕方から翌朝にかけて活動すると言われています。夕方以降は短パン、半袖シャツを避け、長袖、長ズボンの服装を心がけてください。
また夜は蚊取り線香を部屋でつけるようにしてください。
マラリア予防薬は現地でも調達できますが、日本から持って行くのもいいでしょう。ただ1週間程度の旅でマラリア予防薬が必要かどうかは判断が難しく医師と相談してください。
その他の予防注射も同様で長期滞在なら必須のものもありますが、短期の旅行では注射のリスクを考えると、これも判断が難しくこちらの方も医師と相談してください。
蚊だけでなく、一部のハエにも注意してください。ツェツェバエがセレンゲティなどの低地に生息しています。何度も刺されると眠り病にかかります。ツェツェバエは昼間しか刺しません。サファリカーにも入ってきて刺したりするので油断しないようにしてください。ツェツェバエに刺されないためにもサファリカーの中で居眠りするのは避けた方がいいようです。
なお新型コロナウィルスについては、状況が刻々と変化しますので、最新の情報は旅行会社などでお尋ねください。
動物に襲われないように注意が必要?
アフリカへ旅行に行ったというと、ライオンに襲われなくて良かったですねなどと真顔でいう人がいます。そもそもライオンは絶滅危惧種です。サファリで何とか見つけることができるという存在です。旅行者がライオンに襲われるというのは宝くじで1億円当てるよりも難しいです。そもそも国立公園や保護区は決められた場所以外でサファリカーから降りて歩くことは禁止されています。
マサイマラはサファリの大観光地の1つですが、お土産店やレストランもないです。サバンナの草原が広がっているだけです。つまり、ロッジの外に出ても歩いて行ける場所もないし、歩くことも禁止されているのです。
しかし、動物に注意するということはある意味では当たっています。注意する動物はカバです。カバは人間の住んでいる場所にも生息しています。おとなしい性格のようですが、自分の縄張りに侵入すると攻撃的になります。何と3トンの体重を持ちながら、時速30kmで走れるのです。アフリカで人間が犠牲になる動物のトップはカバなのです。ケニアのナイバシャ湖畔でカバに襲われた観光客もいました。十分気をつけてください。
アフリカでは狂犬病があるので、犬に咬まれないようにしてください。犬に近づかないことが必要です。また、マングーズやハイラックスがかわいいといって近づき、咬まれて狂犬病に感染した例もあります。くれぐれも用心してください。
「アフリカは暑い」は間違っています
世界地図を広げると、ケニア北部に赤道が横切っています。さぞ暑いところだと思うかも知れませんが、それは間違っています。サファリで行くケニア、タンザニアは大部分はサバンナ気候。標高は平均1700mの高原です。日中は長袖程度。朝晩はかなり冷え込みセーターは必需品です。プラス、ウインドブレーカーがあってもいいかと思います。特に朝のサファリは窓を開けて走りますので、体感温度がより低く感じます。タンザニアのンゴロンゴロなどは標高2400mなので、主要な保護区の中で一番寒いです。
服装はそれゆえに脱ぎ着のできる服装を考えてください。午後のサファリに出発するとき、いくら外が暑いからといっても、帰りの夕刻には予想外に温度が下がることがありますので、サファリカーにセーターなどを持ち込むようにしてください。
また日中は日差しが強いので、帽子が必要です。目の弱い人はサングラスも。
ザンジバルなどのインド洋に面した海岸エリアは、上記のような気候ではなく、熱帯性気候です。夜も蒸し暑いと考えてください。
日本円を持っていっても意味はありません
日本から持っていくお金はUSドルの現金がベストです。USドルの現金を現地の空港、銀行などで、ケニア・シリング、タンザニア・シリングに交換してください。その際、現地通貨に替えすぎないようにするのがコツです。日本円は限られた場所でしか両替できないので不便です。USドル以外ではユーロかポンドがいいでしょう。
お土産屋やホテルではドルの現金での支払も可能です。ただ、高額紙幣を拒否する店もあるので100ドル紙幣は、銀行での両替用として考えてください。
クレジットカードは観光地の土産物屋、ホテル、ショッピングセンターなどで使えるので不便はないです。サファリでその国を周遊する場合、トイレ休憩を兼ねて、道の駅やドライブインのような場所にストップします。こういう場所でお土産を買うこともできますが、相手の言い値で買ってはいけません。値段交渉が必要です。しっかり値切って安い買い物をする場合は現地通貨の現金かドルの現金に限ります。クレジットカードでは値引率が低いと思ってください。逆にショッピングセンターは定価販売なのでカードでの支払いはおすすめです。
チップは必要経費と考えてください
もともとサファリはイギリス人などのヨーロッパ人から広まったこともあり、ドライバーガイドさんへのチップは暗黙の了解で必ず支払うことになっています。これはサファリの重要なお約束なのです。チップの相場は1日ドライバーガイドさんに最低20ドルです。例えば2人で5日間サファリをした場合はドライバーさんに100ドル(現地通貨も可)を最後の空港でお別れする時にお礼のあいさつと一緒に手渡しします。2人なので一人あたり50ドル支払うという計算になります。また、ホテルでは荷物を運んでくれた時に1ドル(現地通貨でも可)くらいをポーターさんに渡してください。
日本人がサファリをするときに90%くらいの人はチップを払いますが、残りの10%くらいの人は払わない人がいます。ガイドさんに言わせると払わなさそうな人は最初からわかるそうです。お金に細かい人、払わないというポリシーを持っている人、さまざまだとは思いますが、払わなそうな人と思われるとガイドさんのモチベーションが下がります。せっかく高いお金を出してアフリカまで行くわけですから、いいサービスを受けたいものですよね。チップを払わなそうなケチな客と思われないように、次のことに気をつけてください。
ホテルを出発する時は部屋でポーターを呼び、荷物をサファリカーに乗せる際にポーターさんに1ドルを支払ってください。これは重要です。ポーターにちゃんとチップを払う。つまりガイドさんにちゃんとチップを払ってくれるだろう、いい客だとのアピールでもあるのです。
ガイドさんに言いたいことははっきり言う
旅の最後にチップを払う。それも大きな金額のチップです。ドライバーガイドさんには言いたいことがあったらはっきり言うようにしてください。もともとケニアやタンザニアのドライバーガイドは現地ではいい仕事なので、何も言わずともちゃんとやってはくれますが、もし意見や要望があれば、遠慮せずに言うようにしてください。彼らが苦手なのが空気を読むということ。日本人でも空気を読めない人がいるくらいですから、彼らが空気を読むことは困難です。不満があって機嫌を悪くしても、彼らにそのことを何も言わなければ、問題がないと思われてしまいます。
例えば動物の写真を取る時に光線の関係から少し車を前に出してほしいとか、この動物を絶対に見たいから、それを優先させてほしいとか、サファリ中にトイレに行きたくなったとか(この場合は安全な場所でネイチャートイレとなります)・・・・
目安は日本にいるときよりも30%ほどわがままになることです。たとえ30%増でも、我の強い欧米の観光客に比べると、まだまだおとなしいはずです。
そして気をつけることは自分たちはちゃんとチップを払う常識的な客だと思わせるように。先程の⑥の項目で書いたことを思い出してください。また、休憩時に冷たい飲み物をガイドさんにごちそうするのもいいでしょう。ガイドさんと良いコミュニケーションを取ることはサファリをより楽しむための重要な要素なのです。