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世界のビールを愛するみなさま。旅先で飲むビールはなぜあんなに格別なのでしょう。異国情緒あふれる街並み、エネルギッシュで喧噪とした町中、きらきらと光る川面、沈みゆく太陽、見渡す限りの広大な砂漠・・・・そんな素敵な景色とともにあるからでしょうか。ビール好きな私が旅先で味わった、そこでしか飲めない世界のおすすめビールを厳選してご紹介したいと思います。
門外不出のベルギービール「ジュピラー」
ベルギーには様々なビールが存在し、その数1500種類以上ともいわれています。日本で有名なのはヒューガルデンやヴェデットといった独特な風味や苦味、旨味があるビールでしょう。しかし、ベルギーで最も飲まれているのは日本でもおなじみのピルスナー(ラガータイプ)。そう、「まずはビール!」で飲みたくなるあのすっきりしたのど越しのビールです。ベルギー人の家庭の冷蔵庫には必ず入っているといわれるそのビールの名前は「ジュピラー」です。
なんとこのビール、ベルギーで人気ナンバーワンにも関わらず、国外には流通していません。なので、ベルギーでしか味わうことができないのです!ベルギー人のスポーツ観戦にはかかせない赤いラベルが特徴的なこのビール。すっきりとした爽快な飲み心地をぜひ、ベルギーで味わってみてください!
チェコのブドゥヴァル醸造所で飲むピルスナー
ビール好きの聖地ともいえる、チェスキーブディヨヴィッツェ。プラハから電車やバスで約3時間の南ボヘミア最大の町には、アメリカのバドワイザーの名前のもとになったことでも有名なブドゥバル醸造所があります。ブドゥバル醸造所のビールは、なんと世界50か国以上で愛されているそうです。
醸造所では見学ツアーも行っていて、モルトの仕込みからビン詰めまでほぼ全行程が見られます。そしてツアーの最後にはできたてのタンクビールを試飲!見学に参加できなくても、併設のレストランでブドゥヴァルビールをいただけます!醸造所でできたてのビールをグイッと飲み干す瞬間、たまりません(笑)
エリア | チェスキーブディヨヴィツェ |
住所 | Budweiser Budvar, National Corporation, K. Svetle 512/4, 370 04 Ceske Budejovice |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 1~2月の日曜日、月曜日 |
入場料 | 工業見学ツアー 180チェココルナ 所要約1時間、毎日14:00発~ |
アクセス | プラハからチェスキーブディヨヴィツェ駅まで約3時間30分。 駅から醸造所まではバス利用。 |
公式サイト | https://www.budejovickybudvar.cz/en/tours |
スロバキアの小さな田舎町でつくられるオリジナルビールERB
スロバキアの小さな世界遺産の町、バンスカーシュテアヴィニツァ。かつては金・銀の採掘が盛んで18世紀にはハンガリー王国の最も重要な鉱山都市ともなった町です。が、現在はひっそりとしていて、どこか寂しげな雰囲気漂う町です。そんな世界遺産の町に滞在して、忘れられない最高の一杯に出会うことになりました!ホテル周辺には特にレストランが見当たらなかったので、ガイドさんにおすすめのお店を尋ねたところ、教えてもらったのが隠れ家的レストラン「ERB」です。
店内に一歩はいると、金色に輝く巨大なビールタンクが目に飛び込んできます。なんとレストラン内でビールを醸造しているのです!すっきりとした飲み心地の超できたてのビールを味わえます。さらにお料理も秀逸で、スルスルとビールを飲んでしまいます(笑)旅先での偶然の出会いがもらたしてくれる最高の一杯。これだから旅はやめられませんよね。
エリア | バンスカーシュテアヴィニツァ |
住所 | Novozámocká 2, 969 01 Banská Štiavnica,Slovenská republika |
電話番号 | +421 917 755325 |
営業時間 | 11:30~21:00 |
公式サイト | https://pivovarerb.sk/en/restaurant/ |
ザンビアの国立公園で体験する極上のサンダウナー
正直、ビールの特徴はまったく覚えていないですが、雰囲気が忘れられない場所があります。脳裏から離れないそのひとときの空気感や匂い、ザンビアのサウスルアングア国立公園です。野生動物保護のパイオニア、ノーマン・カー氏が創設し、初めてウォーキングサファリを始めたというロッジがあります。
1日2回のサファリドライブを終え、サバンナの真ん中に突如車をとめたレンジャーさんは、車から次々と机やクロス、飲み物などをおろし、あっという間に素敵なテーブルをしつらえてくれました。そこで楽しむのがサンダウナー(夕暮れ時の一杯)です。なんと贅沢な空間でしょう。静けさに包まれたサバンナ、時折聞こえてくるのは鳥の声だけ。ゆっくりと沈む夕日を眺めながらの最高に贅沢な一杯となりました。
エリア | South Luangwa National Park, Zambia |
住所 | https://www.southluangwa.com/ |
営業時間 | ザンビアの首都ルサカから国内線でムフエまで約70分。ムフエから車で約1時間のところにある。 |
【番外編】イランではノンアルコールビールをご賞味あれ
最後に番外編をご紹介します。中近東(イスラム圏)では、宗教上アルコールが禁止されている国が多いですよね。とはいっても、実際は観光客向けのレストランやホテルのバーでは飲むことができます。そんななか、ほんっとに厳しく禁止されているのがイランです。持ち込みももちろんNGです。見つかったら罰金、取り調べと厄介なことになります。ビール好きは一体どうすればよいのか・・・。そこで、イランで見つけたのがノンアルコールビールです!
味は・・・ほぼジュースかもしれませんが、ビール片手に気分だけでもエキゾチックな雰囲気に酔いしれてみてはいかがでしょうか。実は、40年前の革命以前は、アルコールも飲めていたとのこと。ノンアルコールビールの種類の豊富さからみて、イラン人のビールに対する熱い思いをかすかに感じてしまうのです。
まとめ
旅行で欠かせないものは、美味しいお酒とご飯!といっても過言ではないと思っています。美味しいものを求めて旅に出る方も多いのでは?観光やショッピングでもその国の雰囲気は十分味わえますが、やっぱり胃袋をつかまれた国というのは、いつまでも「涎の出る思い出」として、脳裏に残りますよね(笑)
次は、「お酒に合う海外飯」を求めて旅ができたらな、と思う次第です。