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インド旅行・初めて観光ツアーに行く人のための注意事項

ガートを歩けば楽しい光景がいっぱい(ベナレス)

ガートを歩けば楽しい光景がいっぱい(ベナレス)

悠久の大地インドへ旅したい・・・でも、インドって危なくないですか? 食事はカレーしかないし、私は英語が少ししか話せないし、暑い国は苦手だし、何より友達を誘っても来てくれないし・・・ ひとり旅だと寂しくないですか?

そんな迷える羊たち。インド旅行回数20回以上、北インドから南インドまで行きつくした私、川崎があなたのインドへの疑問に答えます。インドはあなたが考えるような国ではありません。食事は辛くないし、英語は少し話せばOK,インドは寒いし・・・ えっ、それってホント?まずは本文をご一読ください。

インドの基本情報
正式名称 インド共和国 Republic of India(Bharat Ganarajya)
国旗 サフランと白、緑の3色の横じま。サフラン色は勇気と犠牲、白色は真理と平和、緑色は大地と誠実を表す。
中央の法輪は古代文明を象徴している。
首都 ニューデリー New Delhi
面積 約329万km2
人口 約13億5140万人(2018年推計)
通貨 インド・ルピー

インドツアーが初めてなら個人旅行型がおすすめ

オルチャ遺跡・・インドは知られていない遺跡が数多くある

オルチャ遺跡・・インドは知られていない遺跡が数多くある

インドに行くのに添乗員付きの団体旅行がいいか、バックパッカーで自由旅行がいいか、どちらでしょうか? そもそもインドの団体旅行はツアーの設定回数が少なく、催行率もよくありません。いいツアーだと思っていても人数が集まらずにツアーキャンセルになることも多いです。また品揃えも少なく希望の内容を見つけるのは困難です。またwithコロナ、afterコロナの時代、三密の団体旅行はそもそも時代遅れです。とはいえ、バックパッカーとしてインドを自由旅行をするのもハードルは高いです。都市間の移動が大変なこと、トラブルが多いということが問題点です。1ヶ月の放浪の旅としてならともかく、1週間程度の旅なら2都市しか回れません。短い旅なら、おすすめはできません。

町角の散髪屋さん(ベナレス)

町角の散髪屋さん(ベナレス)

それでおすすめするのが、少人数で催行する個人旅行型ツアーです。1名からツアーが催行し、ツアーキャンセルがないこと、日本から添乗員は付かないけれど現地で日本語または英語ガイドがお世話してくれるので安心です。また、アレンジや延泊ができるので、カスタマイズも可能です。コースの中には完全フリーだけれど、ガイドさんが同行するユニークなものもあります。こうした旅行はインドを専門とした旅行会社で取り扱っています。モデルコースだけでも100コース以上ある旅行会社、説明会を随時実施し疑問質問に詳しく答えてくれる旅行会社、インド通のスタッフを自分の旅の担当者に指名できる旅行会社。これらの条件に当てはまるのがいい旅行会社です。

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あなたは英語がしゃべれますか? 苦手な人ほどインドが向いてます

英語が苦手な人でもインドの旅は楽しい(ナグプール)

英語が苦手な人でもインドの旅は楽しい(ナグプール)

あなたが中学程度の英語力しかないとします。その、あなたが世界を旅する時に一番最適な国はインドです。なぜかって? あなたがインドへ行きタージマハールのあるアグラでサイクルリクシャー(人力車)に乗ったとしましょう。その時の会話です。

人力車の兄ちゃんは「英語をしゃべるの?」って、よく聞いてきます。あなたは得意でないので、反射的に「すこしだけ」と答えます。多分「中国人か?」とも聞くはずです。こういうときは「ノー、ジャパニ」と答えましょう。インドは親日的な国なので、日本人だと知るとたいていの場合喜んでくれます。

占い師さんと私(デリー)

占い師さんと私(デリー)

そして、あと1回ほど話が続くと、「オー、あなたは英語がちゃんとしゃべれるじゃないか」と兄ちゃんは必ず叫ぶでしょう。とはいっても兄ちゃんの知っている英単語は多く見積もっても30単語くらい。それでも彼らは自分が英語を話せると断言するのです。中学程度のと英語力しかないあなたでも、この国では英語のうまい人になるのです。

だから英語が苦手な人ほどインドに行く方がイイというのが私の持論です。英語が苦手な人でもほめられて、気分が良くなる貴重な国。こんな国、世界広しとといえどもインドぐらいしかありません!!
インドでは「英語をしゃべるの?」って聞かれたら、「もちろん」って答えるようにしましょう。もちろん人力車の運転手さんや中級ホテル、レストラン、お土産物屋さんの店員などに対しての話です。さっそうとしたインド人ビジネスマンなどに対しては「すこしだけ」と答えたほうがいいですが・・・。

インドのベストシーズンは寒い?

乾季にガンジス河の日の出を見に行くボートツアーは寒く感じる(ベナレス)

乾季にガンジス河の日の出を見に行くボートツアーは寒く感じる(ベナレス)

インドの季節は雨季、乾季、暑季に分かれます。ベストシーズンは10月から3月上旬の乾季です。雨は降らず、たいてい最高気温も30度までは達しません。反対に北インドのデリーやベナレスなど12月、1月に最低気温が10度以下になり寒く感じることが多いので防寒着を忘れないでください。ベナレスのガンジス川の日の出と沐浴風景を見るためにボートに乗りますが、この時期は本当に寒いです。乾季はベストシーズンではありますが、オールマイティではありません。霧がかかり、交通機関(特に列車)が大幅に遅れることがあるのもこの季節のマイナス点です。

世界3位のカンチェンジュンガ峰 インドはヒマラヤの国でもあります

世界3位のカンチェンジュンガ峰 インドはヒマラヤの国でもあります

3月下旬から5月はインドで一番暑い季節です。デリーでは最高気温が40度を越します。インドが一番インドらしくなる季節で、それなりに楽しめます。
6月から9月は雨季です。ただ雨量は場所により異なります。デカン高原、ダージリン、南インドなどは雨量が多いですが、ジャイプールなどのラジャスタン地方は砂漠気候なので、雨季といっても雨はほとんどが降らないエリアもあり、雨季の様相は様々です。気温は暑季より低いので、雨量の多いエリアを除けば意外に悪くないシーズンかもしれません。
このようにそれぞれの季節のメリット、デメリットがるのがインドの気候の特徴です。

ひとり旅でも寂しくないのがインド

インド人の家庭でサリーを着る(デリー)

インド人の家庭でサリーを着る(デリー)

あなたがインドに行きたいとします。しかし、友達も一緒に行きたいというケースは少ないです。ハワイやバンコク、バリ島なら友達もすぐについて来てくれるでしょうが、インドはそういう訳には行きません。となると、インドは一人旅になります。個人旅行型ツアーで行くと現地係員が付くし心配はありませんが、そうはいっても町歩きはしてみたい。一人で町歩きは心細いなとか寂しいなあとか思われると思いますが・・・。

断言します。インドの町歩きひとり旅、寂しく感じることは決してありません。逆です。インド人はほっといてくれません。

ヘンナにも挑戦してみましょう(ジャイプール)

ヘンナにも挑戦してみましょう(ジャイプール)

バザールへ行けば、物売りの大声や客引きの声が響き、喧騒とカオスの中。1人旅のセンチメンタルな気持ちなどすぐに吹っ飛びます。ぼーっとしていると牛は近づいてくるし、油断していると物乞いがやってきます。チップを渡すと次から次に物乞いがやってくるので注意が必要です。

やっとのことでそういう難所を越えたら今度は用もなく声をかけるインド人オヤジ。話を少しして気が合えばお茶でも飲んでいけとのお誘いがかかる・・・(土産物屋のオヤジが自分の店に連れて行こうとするよくあるパターンですが・・・)

インドはそういう国です。ひとり旅でも寂しくはありません。

女子のひとり旅 勘違いされないために

サリーを着てタージマハール見学は定番中の定番(アグラ)

サリーを着てタージマハール見学は定番中の定番(アグラ)

女子のインドひとり旅。ずばり言います。あなたは日本にいるときよりも少なくとも3倍はモテます。北インドの大観光地ではナンパされるのは日常茶飯事ですし、泊まっているホテルのボーイさんや、お土産物屋の兄さんがしつこくつきまとう可能性もあります。

常にはっきりした態度をとって、勘違いされるような曖昧な態度は決して取らず、YES,NOをはっきりするようにしてください。

二人乗りカップル(デリー)

二人乗りカップル(デリー)

あなたが独身で彼氏はいず、自分探しのためにインドにやってきたとしても、そんな話をインド人男性にする必要はないです。そのインド人は自分にもチャンスがあると勘違いしてしまいます。正直に自分を語る必要はありません。
「今は一人だけど、今日の夜、夫が合流する。」とか話を盛ったり「夫の仕事はカラテの先生だ」とカラテのポーズをするのもいいかも。薬指の指輪も安物でいいので必需品です。

これでうっとうしいインド人の大半は撃破できます。ホテルのボーイさんが自分に部屋へ用もないのに訪れるというような勘違い事件もなくなります。
しかし、いつもその手を使うと現地人との交流がなくなるのでその辺のさじ加減は難しいかもしれません。

辛いものが食べられなくてもインドへは行けます

いろんなカレーを食べるのも楽しみですが・・

いろんなカレーを食べるのも楽しみですが・・

インドといえばカレーですが、カレーが食べられない人、辛いものは苦手な人という人でもインドへは行けます。
インドにはインド中華と呼ばれるジャンルのレストランがあります。インド中華は中華レストランや、中級クラス以上のホテル、および一部の町のレストランでも食べられるインドのポピュラーな料理です。

主なメニューに、フライドライス(焼き飯)、チョウメン(焼きそば)、マンチュアリアン(満州料理という名前の中華)、春巻き、スィート・アンド・サワー・チキン(酢鶏)など。味も悪くないです。

もちろん高級ホテルでは世界の料理も食べられる(ウダイプール)

もちろん高級ホテルでは世界の料理も食べられる(ウダイプール)

また、町のちょっとしたレストラン以上なら、ホテルのレストランとともに、簡単な料理なら頼んだ料理を作ってくれます。私は娘が小さい頃3回インドへ一緒に行きました。辛いものが全く食べられない彼女でしたが北インドから南インドまで苦労はしませんでした。どこでも作ってくれたのはフライドチキンとフライドポテト。さすが「チキンの国」です。どこでも当たり外れは少ないです。インドでは少しばかりお金を出せば、材料がありそうな物は、なんでも融通を利かして料理してくれるのです。
インド中華、フライドチキン、ナン、チャパティ・・・辛いものは食べられない人でもインド旅行は楽しめるのです。

インドは比較的安全な国です

地元の人と(アーメダバード)

地元の人と(アーメダバード)

インドはトラブルの多い国ではありますが、比較的安全な国です。アフリカや中南米の国のように危険ではありません。しかし、注意すべき点もいくつかあります。町角で声をかけてくるインド人の90%以上はロクな人間ではありません。絨毯屋の客引きかもしれないし、ナンパ男かもしれないです。また観光地で好意で案内してくれたと思っていると後でガイド料を請求されることもあります。いらないのであれば、ハッキリ嫌な顔をして「NO」というべきです。にこにこ笑って「NO」というとチャンスありと見てしつこく迫ってきます。これ以上うっとうしいことはないという顔で「NO」と言うか、完全無視しかありません。

ベナレスで夜にアルティの儀式を見る時はガイドさん同行をおすすめします

ベナレスで夜にアルティの儀式を見る時はガイドさん同行をおすすめします

バザールなどでよく見かける光景ですが、インド人はよく口論をします。ケンカが多い国です。しかし、自己主張するだけで暴力をふるうことはほとんでないです。さすがガンジーさんの「非暴力の国」です。

町歩きは基本、昼間は問題ないですが、暗くなってからの外出は気をつけたほうがいいです。ガイドさんと一緒に出る方がベターです。特にベナレスの夜のガンジス川のガートは要注意。またお祭りのときはインド人は大騒ぎをするので、この時期の外出にも気をつけたほうがいいです。
このように少しの注意でインドは安全に旅できる国なのです。

買い物は価格交渉で オキテが5条あります!!

ジャイプールはかわいい手工芸品の宝庫

ジャイプールはかわいい手工芸品の宝庫

最近では定価販売の店も増えたけれど、インドはまだまだ価格交渉が必要な国。何か面倒くさいような気がしますが、やってみれば意外とカンタン。お買い物のオキテを守れば、買い物もゲーム感覚で楽しいのです。

★オキテ1条 自分から値段を言わない。

お店に入って金額を知りたければいくらか聞いてください。自分から金額を言うと、その金額で買わなくてはいけないハメになることもあるので注意してください。

★オキテ2条 買いたい金額より下の金額をこちらから提示する。

800ルピーと言われて、300ルピーなら買ってもいい場合はこちらから200ルピーと提示します。

ストール屋さんにて(デリー)

ストール屋さんにて(デリー)

★オキテ3条 ラストプライスからもう一声ねばる。

お店の人がラストプライス400ルピーだと下げてきても、こちらも250ルピーだったらいいと粘ります。2枚買うから500ルピーにして・・っていうのもいい方法。

★オキテ4条 値段が折り合わなければ、店を出て帰るフリをする

たいてい、ここで呼び止めてくれます。ただ、呼び止めてもこちらの希望額ではなく、350ルピーにするからなどと、相手も必死です。折り合いのつくところで買いましょう。店を出るフリをして呼び止められない場合はあなたの希望金額が安すぎると考えてください。

★オキテ5条 買った商品を他の店で見かけても値段を聞いてはならない。

これが買い物のオキテの中で一番重要です。1時間かけて値段交渉をし、ようやく買ったのに、他の店の言い値が買った金額より安い場合がおうおうにしてあるのです。1日中気分が悪くなります。ですから決して買ったものの金額を他の店で聞いてはいけません。

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リクシャーに乗る時のオキテ その1

サイクルリクシャーに乗って(アグラ)

サイクルリクシャーに乗って(アグラ)

オートリクシャーにサイクルリクシャー。インドでの都市交通の要はコレ。価格交渉が面倒くさいような気もしますが、難しくはありません。リクシャーに乗るオキテを守れば、買い物同様ゲーム感覚で楽しいです。

★オキテ1条 流しのドライバーのほうが良心的。

ホテルの前や、大観光地の前で客待ちしているドライバー。おうおうにして観光客に高い金額をふっかける悪徳リクシャーのことが多いです。ホテルから出る時も客待ちのドラーバーは無視して、大きな通りに出て流しのリクシャーを捕まえるようにしてください。

オートリクシャの運転手さん(ジャイサルメール)

オートリクシャの運転手さん(ジャイサルメール)

★オキテ2条 行き先を告げて、わからないような素振りをされたら乗らない。

よくある話ですが、行き先を告げてもわからないような素振りをされることがあります。行き先がわからないか、言葉が通じていないか、どちらかですが、どちらにしろ、トラブルの原因になります。このリクシャーには乗らない方が賢明です。

★オキテ3条 行き先をわかってくれたら、必ず料金交渉を。

料金を聞かずに出発するのは危険です。必ず料金交渉をしてから出発してください。最初の金額はこちらからいわずに相手に言わせるのがコツです。

★オキテ4条 交渉は希望金額より低めからスタート。

最初の希望金額は自分が考える希望金額より低めからスタートするのがセオリー。交渉は強気で。

リクシャーに乗る時のオキテ その2

田舎ではロバのリクシャーというのもあります(ナーランダ)

田舎ではロバのリクシャーというのもあります(ナーランダ)

★オキテ5条 金額の差が大きすぎる時はさっさと違うリクシャーと交渉すること。

どうしても最初のリクシャーとの金額が折り合わない時はいつまでも交渉するのではなく、さっさと違うリクシャーと交渉するようにしてください。切り替えは早い方がいいです。

★オキテ6条 交渉成立しても確認を忘れずに

○○ルピーだよね? と確認することによりトラブルを未然に防げます。1台〇〇ルピー(per car)と言わないと,降りる時1人あたり〇〇ルピー(per person)とゴネられることもあるので注意しましょう。

シカラと呼ばれる小舟も料金交渉で(スリナガール)

シカラと呼ばれる小舟も料金交渉で(スリナガール)

北インドのアグラやベナレスなどのような大観光地のリクシャーは上記のオキテ以外に2つ気をつけないといけないことがあります。

★オキテ6条 金額を値切りしすぎると、土産物屋に連れて行かれることも。

アグラなどではリクシャーの運転手と土産物屋がつるんでいます。うまく言い寄られて土産物屋につれていかれることも。値段交渉の時に「買い物なしね」というような念押しも必要な時も。

★オキテ7条 シルク工場、絨毯工場、ファクトリーと言われても所詮お土産屋。

お土産屋といえばみんな敬遠するので、最近はシルク工場とか、なんとか工場につれていってあげるという言い方をします。こう言われると何か伝統文化の体験ができるのはと思いますが、所詮これもお土産屋の1種。確かに工房があるところもありますが、お土産販売が主流です。行く必要はあまりないです。「NO」とはっきり断りましょう。

病気になったら、さっさと往診を呼ぼう!!

本場のラッシーは濃厚で絶品ですが・・・(ベナレス)

本場のラッシーは濃厚で絶品ですが・・・(ベナレス)

マラリア、コレラ。A型肝炎、狂犬病・・・いろいろな病気のデパートみたいなイメージの国インド。しかし実際のインド短期旅行ではそれほど怖い国ではありません。一番気をつけないといけない病気は下痢と風邪です。特に下痢にかかる人は多いです。生水、生野菜、生物は口にしない。氷も避けてください。火をよく通したものを食べてください。また、屋台などの非衛生的な店での食事も避ける方が無難でしょう。

もし、下痢がひどいようなら、すぐさまホテルで往診を呼ぶようにしましょう。お医者さんのレベルは意外に高いです。ホテルでは提携している病院があるので、夜でも医者が来てくれます。処方箋を出してくれるので薬ももらえます。

動物にさわるのは避けましょう(アグラ)

動物にさわるのは避けましょう(アグラ)

薬を買いに行く体力がなくても心配ありません。ホテルのボーイさんにいくばくかのチップをはずみ処方箋を渡せば、喜んで薬局で薬を買ってきてくれます。

みなさんに言ってますが、海外旅行には旅行保険は必須です。こういう時は往診代や薬代は保険でおろしましょう。立て替え払いをし、お医者さんの証明書などがあれば、保険でその分戻ってきます。
ベッドで苦しまずに、すぐにお医者さんを呼ぶ、これはインド旅行のキホンです。

鉄道の旅こそ、インドそのもの

2段寝台列車に乗り込む(コルカタにて)

2段寝台列車に乗り込む(コルカタにて)

どの交通機関を使って旅するかにより、インドの印象は異なります。国内線のフライトを使い、専用車で周遊するラクチン旅行と、列車でまわるインド旅とは180度違うと言ってもいいでしょう。しかし、インドの本質に迫るためには少なくとも1回の鉄道旅行の体験は必要です。
インドの駅は基本混雑していてカオスそのもの。夜になるとホームで寝ている人も多いし、牛がたむろし、これこそ、行く前から描いていたインドそのもの。

2段寝台列車の乗客(アグラ近郊にて)

2段寝台列車の乗客(アグラ近郊にて)

2等列車は基本自由席でめちゃ混んでいて大変。ツアーではA/C エアコン2段寝台というカテゴリーを使いますが、やや快適。それでもキレイと言うわけではありません。エアコンが効きすぎるので、上から羽織るものが必要です。トイレにもちろんペーパーはありません。ミネラルウォーターは必ず持参してください。荷物の管理にも気をつけてください。

ちょっと不便な体験かもしれませんが、インドを知るのに最適な列車の旅。ラクチンだけの旅行ではインドは理解できない何かを見つけることができることでしょう。

ホテルはスーペリアクラス以上が理想的

宮殿ホテルの最高峰ウメイドバワンパレス(ジョドプール)

宮殿ホテルの最高峰ウメイドバワンパレス(ジョドプール)

インド旅行で他の国々と違うところはスタンダードクラスのレベルが低いことです。ツアーで利用するホテルでもスタンダードクラスといっても、他の国なら安宿を少し良くしたレベルです。お湯のシャワーが出なくなったり、部屋に虫が入ってきたりて驚くことも。インドのスタンダードクラスのホテルもそれなりにローカル色があって楽しいですが、設備面では劣ることを覚悟してください。このクラスのホテルで町の便利な場所に位置する場合、窓からの町の騒音がうるさいということもあります。便利な場所がいいホテルとは限らないのです。

宮殿ホテルに泊まらなくともお茶に行くというのも一案(ジャイプール)

宮殿ホテルに泊まらなくともお茶に行くというのも一案(ジャイプール)

おすすめはスーペリアクラスにグレードアップする旅です。また、スタンダードクラスのホテルに泊まったり、デラックスホテルのホテルに泊まったりと、いろいろなタイプのホテルを体験するのもアリです。特にデラックスホテルは宮殿ホテルに泊まるのがおすすめ。マハラジャ(藩主)の気分で夢のようなスティを体験してください。

いずれにしろ、いろいろとツアーをアレンジしてくれる旅行会社に頼むのがベターです。お決まりのパターンを変更し、自分なりの旅をデザインすれば旅の楽しみも増えます。

チップは必要経費と考えて!!

チャンドバオリとガイドさん

チャンドバオリとガイドさん

もともとインドはイギリスの植民地だったこともあり、チップの習慣があります。もしあなたがツアーで旅行するのなら、チップは必要経費と考えてください。ガイド、ドライバー、ホテルのポーターからアンバー城の象使いまでチップの相場があるので、前もって旅行会社にチップの相場を聞いておくといいでしょう。ガイドへのチップは最終日にまとめて渡すのが一般的です。ドライバーのチップも同様で最後に別れる日にまとめて渡します。

ゾウのタクシーに乗った後も必ずゾウ使いにチップを払おう(ジャイプール)

ゾウのタクシーに乗った後も必ずゾウ使いにチップを払おう(ジャイプール)

日本人の大半の人はチップを払いますが、中にはチップを払わないことを誇っているいる人もいます。ガイドさんに言わせると、払わなさそうな人は最初からわかるそうです。お金に細かい人、払わないというポリシーを持っている人、さまざまだとは思いますが、払わなそうな人と思われるとガイドさんのモチベーションが下がります。せっかく高いお金を出してインドまで行くわけですから、いいサービスを受けたいものですよね。チップを払わなそうなケチな客と思われないように、次のことに気をつけてください。

ホテルを出発する時は部屋でポーターを呼び、荷物を車に乗せる際にポーターさんに50ルピーを支払ってください。これは重要です。ポーターにちゃんとチップを払う。つまりガイドさんにちゃんとチップを払ってくれるだろう、いい客だとのアピールでもあるのです。

ガイドには遠慮せずに自分の意見を言うことが大切

ガイドさんと記念撮影(デリー)

ガイドさんと記念撮影(デリー)

旅の最後にチップを払う。それも大きな金額のチップです。ガイドさんには言いたいことがあったらはっきり言うようにしてください。もともとインドでガイドは何も言わずともちゃんとやってはくれますが、もし意見や要望があれば、遠慮せずに言うようにしてください。インド人が苦手なのが空気を読むということ。日本人でも空気を読めない人がいるくらいですから、彼らが空気を読むことは困難です。不満があって機嫌を悪くしても、彼らにそのことを何も言わなければ、問題がないと思われてしまいます。

ローカルマーケット(ムンバイ)

ローカルマーケット(ムンバイ)

また、どうしてもガイドさんと相性が悪かったり、万一ガイドの態度が良くなかったりする場合は旅行会社からもらった緊急連絡先に連絡をし、ガイドを変えてもらうなどの処置を取るようにしてください。
旅行から帰ってから旅行会社に文句を言ってもそれはもはや手遅れなのです。旅の思い出は返ってきません。その場で解決するのが重要です。

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まとめ

早朝のガンジス川の沐浴風景

早朝のガンジス川の沐浴風景

いかがでしたか? インドへ初めて行くにあたっての注意事項、現地に行ってからでも役に立つはずです。インドは特殊な国ではありません。これらの注意事項を知っておくとインドの旅がでより快適なものになるはずです。

それでは楽しいインド旅行を!!

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