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ベトナムで唯一夕陽を鑑賞出来るリゾート、フーコック島。コロナ前、2010年前後よりリゾート開発が進み、外資系リゾートも続々と増え、2012年国際空港も完成、年々と観光客が増えてきた矢先のコロナでしたが、丸2年を経てようやく落ち着き再び活気を取り戻してきました。国際空港も出来、漁村しかなかった島からどんどん変貌を遂げているフーコック島。そんな今後が期待のベトナムゾートの2022年8月現在をご紹介!
フーコック島:基本情報と行き方
フーコック島はベトナム最南、タイランド湾に浮かぶ島。ヌクマムやコショウの生産地として有名で、緑の多い長閑な漁村の多い島ですが、その一方でリゾート開発が進み、外国人にとっても人気のアジアンリゾートの一つとなりました。
日本からフーコック島への行き方は、ハノイ又はホーチミンで乗り継いで国内線を利用します。ホーチミンからのフライトは約1時間。空港から島の中心へは車で約20〜30分ですが宿泊ホテルによって空港から1時間位かかる事もあります。ホテルは夕陽の見られる西海岸に多く、特に白砂のロングビーチに高級リゾートからスタンダードクラスまであるので旅の予算で選べます。西海岸のビーチ沿いのホテルに宿泊すれば夕陽も見られるのでオススメです。
これが今のフーコック!「ヴィン」ワールド
ベトナムの不動産開発大手ヴィングループはフーコック島の北部に大人も子供も楽しめる巨大なエンターテインメントワールドを建設しました。
5星ヴィンパール・リゾートを中心に、ベトナム唯一のカジノ、ヨーロッパ風の町並みにレストランや人工運河のある「グランド・ワールド」、水族館のある遊園地「ヴィン・ワンダー」、キリンまでいる本格的な「ヴィンパール・サファリ」など滞在中飽きる事のないエンターテインメント施設が充実。数泊しないと遊びきることが出来ません。
グランド・ワールドはヴェネチア風の町並みで運河にはゴンドラが浮かび、決められた時間になるとショーが行われます。ここは眠らない町とも言われ、深夜までお店が開いているのも観光客には嬉しいところです。ヴィン・ワンダーにある水族館では巨大水槽での人魚ショーが人気。魚達が泳ぐ傍で素潜りで華麗に泳ぐ様はまさに人魚!思わず見とれてしまいます。また巨大な観覧車からは「ヴィン」ワールドの全貌が見渡せますのでぜひチャレンジを!
施設名 | ヴィンパール・リゾート&スパ・フーコック |
住所 | Bai Dai Area, Ganh Dau Commune, Phu Quoc City |
TEL | 84 297 3550 550 |
客室数 | 604 |
風呂 | バスタブあり |
公式サイト | https://vinpearl.com/en/hotels/vinpearl-resort-spa-phu-quoc |
これが今のフーコック!「サン」ワールド
ヴィングループと並ぶ大企業サングループはフーコック島南部に一大ワールドを建設中です。ここの目玉は世界最長と言われるケーブルカー(ロープウェイ)。全長7,899.9メートル、アントイ諸島のいくつかの小島と海の上を通って一番大きな島ホンタム(別名パイナップル島)に渡ります。ケーブルカーから見下ろす沢山の漁船が浮かぶフーコック島の海の風景はなかなか見る事の出来ない絶景です。また、島の南端にはところ狭しと密集する昔ながらの漁村の風景も眼下にあり、未だ漁村を生業とする人々がいることに少しほっとしたりも。
ケーブルカーの乗り場は島の中心部から車で約30分、ヨーロッパ風の建物が並ぶ開発エリアにあります。周辺の建物にはまだ入居している人や店舗は少ないですが、今後どんどん発展していけば立派な町になりそうです。渡った先のホンタムには「サンワールド・ホントム・ネイチャーパーク」が造られ、その中に有料の「アクアトピア・ウォーターパーク」や無料のビーチがあるので、水着を持参して遊びたいですね。
施設名 | sunworld hon thom nature park |
エリア | フーコック島南部 |
住所 | Red ground, An Thoi town, Phu Quoc district, Kien Giang province. |
TEL | 029 73526666 |
営業時間 | 08:30-17:00 |
入場料 | 3,000~4,000円 |
アクセス | 島の中心より車で約30分 |
公式サイト | https://honthom.sunworld.vn/en |
これが今のフーコック!サンセット・サナト・ビーチクラブ
「インスタ映え」スポットがフーコック島にも続々登場!サンセットは眺めるだけでも美しいものですが、その夕陽を背景に芸術的なオブジェが並ぶとまた一段と幻想的に。そんな風景を楽しめるのが「サンセット・サナト・ビーチクラブ」。場所はロングビーチ、ソル・ビーチ・リゾートの近くになります。
建築家ニキータ・マルシュノクがデザインしたオブジェは不思議なデザインで、風に揺れる様が美しかったり、夕陽を背景にしているからこそ映えるものだったり、一見の価値ありです。コロナ前は年末年始に有名なDJが来るイベントもあり、とても賑わっていたビーチクラブ。2022年12月にはイベントも予定されているとの事。ビーチ沿いには宿泊が出来るリコテージ風のリゾートもあります。
施設名 | Sunset Sanato Beach Club |
エリア | フーコック島南西部 |
住所 | Bắc Bãi Trường, Dương Tơ, Phú Quốc, Kiên Giang 922200, Vietnam |
TEL | 84 297 6266 662 |
入場料 | 100,000 VNĐ |
アクセス | 島の中心より車で約15分 |
公式サイト | https://sunsetsanato.com/en |
これが今のフーコック!豊富な名産物
フーコック島と言えば「コショウ」、「ヌックマム(魚醤)」、「真珠」の名産地。フーコックの海で獲れた新鮮な魚を利用したフーコック産のヌックマムは、ベトナム全土の中でも最高級品と言われています。島にはいくつかのヌックマム工場があり、見学も可能です。ただし臭いが相当きついため、購入したヌクマムは機内持ち込みが禁止されていますのでご注意ください。
フーコック島では、コショウも名産です。コショウは海外への輸出量も多く、特にフーコック島のコショウは土壌も適し、手摘みで品質がいいそうです。コショウファームでは黒コショウ、白コショウも手頃な価格で購入できるので是非お土産に。また、真珠も古くから養殖が行われており、資料館や販売店もあるので美しい真珠に興味のある人は見に行くだけでも楽しいです。せっかくフーコック島に来たならばこれら名産物にも注目を!
これが今のフーコック!ホテル事情
リゾート開発が始まってからのフーコック島ではどんどんホテルが増えて来ています。ベトナムの企業のリゾートだけでなく、外資の有名ホテルも建ち始め、フーコック島はホテルでも選べるようになりました。特に夕陽鑑賞の出来る西海岸にはビーチ直結型の大型のリゾートホテルが多く、プールはもちろん、スパ、フィットネスセンター、いくつかのレストランを備えています。リゾートゆっくりステイ派にはこの様なリゾートホテルに連泊するのがおススメです。
島内の中心地といえばナイトマーケットの行われるユーンドン。市場へ出掛けたり、フーコック島の昔ながらの漁村の雰囲気を楽しむアクティブ派にはこの周辺のホテルに泊まるのもいいかもしれません。ミニホテルから中級クラスのホテルまであるので、予算で選べます。ここからももちろんビーチには歩いて行けますので、水着もお忘れなく。また、もちろん中級クラスのビーチ沿いリゾートもありますので、ゆっくりしたいけど節約派という方もご安心ください!
まとめ
私が初めてフーコック島を訪れたのは2006年。当時はローカルな雰囲気の小さい空港で、周りには何もなく、ただ緑と海があるだけでした。高級ホテルLa Verandaがオープンした頃で、見るところと言えば中心部の市場だけ、その他道中は何もなく、それこそ「ベトナム最後の秘境」というイメージでした。それから約15年、空港が大きくなり、リゾートが沢山建ち並び、レストランやバーも増え、すっかりリゾート島へ。ニャチャン、ダナンに次ぐベトナムリゾートとして更に盛り上がって欲しいものです。