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新型コロナウイルスの流行が始まり早3年。ワクチンの普及もあり、ようやく海外旅行が再開されています。世界的に入国制限が完全撤廃されている国も多数。スリランカもその一つです。また、2022年7月にスリランカにて宣言された経済破綻。国内各地で起きたデモ、混乱の様子は、当時日本でも報道されました。スリランカ旅行をしたい人にとって気になるコロナと経済破綻における現在の状況はどうなのか?2023年2月に実際にスリランカに行った際の様子を、治安、観光情報を含めてまとめていきます。
スリランカにおけるコロナウイルス・経済破綻の説明
2023年2月現在、スリランカに入国する全ての人に対するコロナウイルス関連の規制はありません。ワクチン接種の有無に関わらず、陰性証明書の提示も必要ありません。
スリランカ国内でのマスクの着用率は10~20%ほどだと感じました。ホテルやレストランのスタッフは着用している人が多かったですが、街中を歩く大半の人々は着用しておらず、完全に個人の自由で着用するかしないか決めている様子です。マスク着用必須の表記がある場所もありましたが、現在は義務というわけではなく、私自身もスリランカでは一切マスクをしませんでした。ブッフェも数回利用しましたが、マスクや手袋の着用なども一切ありませんでした。
2022年の7月に宣言された経済破綻。その原因としては、他国からの無計画な借入、15年にわたるラジャパクサー一族による独裁的政治などが挙げられます。さらには、コロナウイルスの流行によって、スリランカの主要産業である観光業が大打撃を受けたことも要因の一つとされています。経済破綻によってガソリンが不足し、ガソリンスタンドに長蛇の列ができている様子や、大統領官邸にデモ隊が侵入する様子が日本でも報道されました。燃料や物資不足は多少改善されているようですが、計画停電が実施されたり、デモが行われたりと、2023年2月現在でもスリランカ国民の生活に影響を与えています。
【スリランカの今】治安は問題ない?
2023年2月現在、外務省による危険度レベルは、スリランカ全土に対してレベル1の「十分注意」に指定されています。しかしながら、キャンディ、シギリヤ、ゴール、ヌヌワラエリヤど、観光客が多く訪れる場所は基本的な海外での危機管理さえすれば問題なく観光できます。スリ対策をする、人気のない裏道などは通らない、しつこい客引きについていかないなど、慣れない土地にいることを意識して行動することが大切です。
2019年にコロンボにて爆破テロがあり、多数の犠牲者がでましたが、現在その影響はほとんどないと言われています。また、前述したように、経済破綻に対する抗議デモも時々起こります。デモといっても激しく危険なものではないそうですが、デモ情報に注意を払い、会場付近にはいかない、群衆を見つけたら近づかないなど、十分に注意して自分の身を守りましょう。
テロやデモと聞くと恐ろしく危険と感じるため、スリランカ観光はやめようと思うかもしれません。しかしながら、スリランカの人々は穏やかで優しい性格であり、親日な人も多いため、快く観光客を迎えてくれます。基本的な危機管理さえすれば、問題なく観光を楽しめる国です。
【スリランカの今】物価はどれくらい?
コロナ流行やウクライナ侵攻によって、世界的にインフレが進んでいます。スリランカも例にもれず、ものによっては2倍以上物価が上がっているそうです。しかしながら、スリランカルピーに対して日本円は優勢であるため、日本よりもはるかに安く商品を購入できます。
例えば、500mlの水が約20円、カフェの紅茶が約70円、14ギガのSIMカードが約750円、ホテルディナーでのライムジュース約250円など。ビールは750mlの大びん450円程度でした。また、日本では10,000円以上してしまうであろうホテルでのスパやマッサージも、高くても5,000円程度で受けられます。
スリランカでは米ドルでも支払いができることがありますが、円安ドル高の今、米ドルでの支払いは避けた方が得でしょう。特に、お土産を買い損ねて空港の免税品店で買おうとすると、基本的に米ドル支払いです。スリランカ土産で有名なスパセイロン、セイロンティー、カシューナッツなどのお店がたくさんあり、搭乗までの時間を過ごすにももってこいの場所ですが、日本で買うより安いからと言って散財して後悔しないよう注意しましょう。
【スリランカの今】経済破綻を経て、インフレの状況は?
経済破綻は今でも国民生活に影響を与えていると前述しました。しかしながら、2023年2月現在はピーク時よりは改善されているようです。例えば、燃料不足の影響でガソリンスタンドに長蛇の列ができるという様子は一切ありませんでした。
ただし、個人が購入できるガソリンの量が定められている、計画停電が実施されているなど、まだまだスリランカ国民は不便を強いられているようです。実際に、バスで移動中に見た住宅街は薄暗く、計画停電や燃料不足の影響かなと感じさせられました。
それでは、スリランカを訪れる観光客に対して、経済破綻の影響はあるのでしょうか?
答えとしては、「基本的にない」と言えるでしょう。スリランカにおいて、観光客が宿泊するホテルは自家発電をしているそうで、停電することはありません。また、ツアーで使用するバスや車に対しては、ツアー行程に必要な分のガソリンを申請して購入できるため、燃料不足の影響もないでしょう。ただし、一般的なカフェやショップは計画停電が行われているため、タイミングが悪いと入店した場所が停電している、なんてことはあるかもしれません。
【コロンボの今】デモはある?観光はできる?
スリランカ最大の都市であるコロンボ。植民地時代の名残あるコロニアルな景観の中に、現代的な高級ホテルや高層ビルが立ち並び、その間を多くの車やバイク、人々が行き交う熱気と喧騒の街です。人口が集中しているため、経済破綻への抗議活動が頻繁に起きるだろう場所ですが、私が訪れた時はデモなど一切なく、どこに行っても安全な様子ではありました。スリランカ建国記念日をお祝いする軍事パレードが行われていたようで、各地に銃を持った軍人が待機してはいましたが、物々しい雰囲気などは感じられませんでした。
大都市コロンボで過ごすなら、なんといってもショッピングがおすすめ。ただし、おしゃれなショップはたくさんありますが、交通量の多いコロンボの街中をあちこち移動するとなるとかなり大変です。ショッピングするなら、大きなショッピングモールに行くことをおすすめします。アーユルヴェーダ関連の商品で有名なスパセイロンや、セイロンティー専門店、スーパーマーケットなど、お土産購入にちょうど良いお店がたくさん集まっています。ホテルに隣接しているショッピングモールなどもあるため、楽に移動するためにはホテル選びも重要ですね。
【シギリヤの今】シギリヤロックの観光は楽しめる?
世界遺産のシギリヤロックは、スリランカをよく知らない人でも思い浮かべることができるほど、スリランカを代表する観光地ではないでしょうか?
2023年2月現在、シギリヤロックはコロナに対する規制もなく、問題なく入場できます。観光客の数もコロナ前と同じとは言わないものの、観光地らしい賑わいを見せていました。狭い階段を上り下りしなければならないため、混雑が嫌になるほどには観光客が訪れています。
見どころの一つであるシギリヤレディは、以前は頂上に行く途中で見れたようですが、ルートが変わったそうで、頂上からの帰路で拝めます。写真撮影は禁止のため、しっかりと目に焼き付けましょう。
シギリヤロックの楽しみ方として、ホテルから岩山の景観を眺める方法も挙げられます。私が今回宿泊したホテル・シギリヤは、プールのある中庭からシギリヤロックを一望することができ、シギリヤ地域で宿泊するにはおすすめのホテルです。シギリヤロックまでも車で10分ほどとかなり近いので、朝早く、人が少ないうちにシギリヤロックを訪れたい人にも最適です。現在はスタンダードルームのみですが、リノベーションを行い、スイートルームができる予定だそうです。
施設名 | シギリヤロック |
エリア | シギリヤ |
住所 | Rock front, Sigiriya 21120 Sri Lanka |
TEL | 94775446135 |
営業時間 | 7:00~17:30 |
休館日 | なし |
入場料 | 30USD(4,662円) |
アクセス | コロンボから147km トランスポートサービスの予約がおすすめ |
公式サイト | https://sigiriyasrilanka.com/ |
【キャンディの今】寺院でもマスクは必要ない?
「スリランカで最もスリランカらしい町」ともいわれる古都・キャンディ。シンハラ王朝最後の都として栄えました。
キャンディ観光で絶対に外せない場所が、寺院内に仏陀の歯が奉納されている仏歯寺。コロナ流行中、敷地内に入るためにはマスクの着用が必須だったようです。実際に私も、セキュリティチェック前に着用を求める表記を見ました。しかしながら、敷地内でマスクをしている人は全くおらず、改めてスリランカ国内ではコロナ関係の規制はなくなっているんだなと実感しました。
仏歯寺はスリランカを代表する仏教の神聖な場所だからか、欧米からの観光客は、他の観光地と比べたら少なめでした。もちろん、仏教徒でなくても入れますが、ドレスコードは守らなければなりません。男性は油断しがちですが、膝の見えるショートパンツもNGです。今回、同じグループにショートパンツを履いていた男性がいました。仏歯寺ではスカーフを借りて膝を隠せていましたが、どこの寺院でも可能とは限りません。寺院に行くと分かっている時にはドレスコードに注意しましょう。ちなみに、貸し出し用のスカーフは洗っているかどうか微妙なので、コロナを気にするのであれば、避けた方が無難かもしれません。
施設名 | 仏歯寺 |
エリア | キャンディ |
住所 | Sri Dalada Veediya, Kandy 20000 Sri Lanka |
TEL | 94812234226 |
営業時間 | 5:30~20:00 |
休館日 | なし |
入場料 | なし(寄付) |
アクセス | キャンディ鉄道駅より徒歩約20分 |
公式サイト | sridaladamaligawa.lk |
【ゴールの様子】 お土産やレストラン、外国人観光客は?
美しいインド洋とコロニアルな街並みを楽しめるゴールは、南部最大の街であり、世界遺産に登録されています。街並みが世界遺産に登録されてるだけあって、散策しているだけで楽しい街です。
海沿いの街であり、おしゃれな雰囲気のある街だからか、特に欧米人の観光客が多く感じました。また、旧市街においてはコロンボのような喧騒や熱気はなく、のんびりと観光やショッピングするには最適の場所です。今回の旅程で自由に街中を散策できた唯一の街でもあったのですが、女性一人で歩き回っても問題ないくらい、治安も安定した街でした。
ただし、観光客に人気なファブリックのショップ・ベアフットは計画停電中だったのか店内が暗く、せっかくのお洒落な内装・お店の雰囲気を楽しめない状況でした。ここで初めて経済破綻の影響を体験して、スリランカの生活の大変さを実感した瞬間でした。
施設名 | ゴールの旧市街と要塞 |
住所 | Church St, Galle 80000 Sri Lanka |
営業時間 | 24時間 |
休館日 | なし |
入場料 | なし |
アクセス | ゴール鉄道駅から要塞入口ゲートまで徒歩5~10分 |
公式サイト | https://galledutchfort.business.site/ |
【まとめ】2023年の海外旅行はぜひスリランカへ!
経済破綻の印象が強いからか、日本からスリランカに訪れる観光客はまだまだ少ないそう。しかしながら、2023年2月において、私自身は何の問題もなくスリランカ観光を楽しめました。日本ではあまり知られていませんが、実は親日でもあるスリランカ。ジェフリーバワの建築や、アーユルヴェーダ、スリランカカレーなど、見どころはたくさんあります。2023年の海外旅行先として、ぜひ検討してみてください。