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「私は中国が好きです。」思い返せば、祖母が生まれ育った満州、七五三などの家族の節目のイベントや法事では中華料理店で円卓を囲み、初めての海外旅行も中国、大学生の頃短期滞在をしたのも中国(北京)、勤務先でツアーの企画に携わったのも中国、現存する日本最古の中華料理店で勤務した事もあり、日本国内の観光協会の就職の面接にて、世界で一番好きな国は何処ですか?その魅力は?と英語で質問されて、「中国」。と答えてしまうほど(質問の正解は日本でしょうが、焦..)何故か繋がりがあり、中国に惹かれてしまうのです。そんな中国好きがちょこっとDEEP女子旅先として中国愛と共に中国の魅力をご紹介したいと思います。
雲南省 麗江
中国の中で誰かに一番紹介したい場所は何処だろうと考えた時、最初に思い浮かんだ場所が雲南省の「麗江」です。ここは是非家族を連れてまたいつか訪問したい場所でもあります。麗江は13世紀の南宋時代にナシ族によって作られた街で、象形文字の1つであるトンパ文字を使い独自の文化と宗教を作り出してきました。現在でも漢族よりも少数民族が多い人口構成になっています。郊外の白沙村、束河村を含めた麗江旧市街が「麗江古城」として1997年に町の美しさと文化的背景から世界文化遺産として登録されました。
麗江の旧市街の街を歩く。なによりそれが一番麗江感じる事ができます。迷路のような石畳、ゆっくりと流れる水路、ナシ族の伝統様式の木造建築、トンパ文字の壁やお土産物店、趣のあるカフェ、揺れる柳の木、古い水車、そして高台にある万古楼へ登って眼下に広がる一面の瓦屋根は圧巻です。
雲南省 デチェン・チベット族自治州 シャングリラ
かいまみ標高約3,200メートルチベット族が多く住むシャングリラはイギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの「シャングリラ~失われた地平線」のモデル地と言われ、街の名前を中甸(ちゅうでん)から2002年にシャングリラに変更しました。積もった万年雪が美しい梅里雪山,雲南のポタラ宮とも言われる壮大なチベット仏教寺院の松賛林寺、寺院では数百名の僧侶達がお勤めを姿を見る事ができます。
私の高校の時の親友で、台湾で通訳や日本語を教える仕事をする中で結婚し、中国全土を旅した事がある彼女が選んだハネムーン先がシャングリラでした。お相手の方も日本人なので旅行先はモルディブかハワイかな?なんて思っていたので、中国を極めた人が選ぶハネムーン先なのかと改めて深い場所だなと考えさせられました。
四川省 黄龍
四川省の中心地成都から北に240キロ。アバチベット族チャン族自治州松藩県に位置する黄龍は山から溶け出す水に含まれる石灰分が、落ち葉や石にあたって何100年かけて溜まり、千枚皿のようにたくさんの池をつくっています。その景観が黄金色のうろこをもつ巨大な龍が頂上に向かって昇るように見えるため黄龍と名がつきました。同じく景勝地である九塞溝と共にユネスコの世界自然遺産に登録されています。
黄龍はよく、東洋のパムッカレと言われてトルコの有名な石灰棚のパムッカレと比較されることがありますが、個人的には黄龍に軍配を上げたいくらいです。太陽の光線を受けてエメラルドブルーやエメラルドグリーに光るその水の色はこの世の物とは思えないくらいの美しさで、行ってよかったと必ず思わせてくれる景色です。
広西チワン族自治区 三江トン族自治県
中国でも有数の観光地であり、まるで水墨画のような桂林の郊外に、トン族の古い木造建築が残る三江があります。三江のトン族の村がそのまま残る程陽景区では、トン族独自の美しい木造建築が立ち並んでいます。周りには近代的な建物が一切ないので、まるでタイムスリップしたかのようにトン族の村を感じる事ができるでしょう。そして、トン族の人々は現在も生活を続けながら文化や風習を守り続けています。
中でも最大の見どころは程陽風雨橋。1912年に建造された全長77.6メートルの風雨橋で、釘一つないその巨大な建造物は、これを見る事を旅の目的地としても良い場所です。トン族の建築技術はとても優れていて「木の民」と呼ばれる少数民族の建築を学びに世界中の建築家が足を運びに来る場所なのです。
福建省 南靖土楼
烏龍茶で有名な福建省の海辺のリゾート地アモイから車で約2時間半、のどかな田園風景の中に、円形、楕円形、方形とさまざまな形をした巨大な要塞のような建物群が見えてきます。この土楼は、北方からの移民、客家(ハッカ)が一族で居住する「土楼」といわれる集合住宅で、日本で言うと長屋のような建物です。1階部分は台所、2階は穀物の倉庫、3~4階がそれぞれ住居となっており、(観光用の場合1階をレストランやお土産物屋さんとして開放しています。)階によってその使い方を別けています。
実は、土楼にホームステイしたい!泊まってみたいと!現地旅行社に相談してみたのですが残念ながらそれは行っていないそうです。でも諦められません、いつか泊まってみたい憧れを持ち続けたいと思います。
現代の生活の中で、人と人との繋がりが希薄に感じるのは、こういった土楼のような共同体である地域コミュニティがだんだんと小さくそして消滅しつつあることからも考えられます。子供の頃、地域のお祭りや、清掃、公民館でのイベント等、学校とは違う場所で大人と子供が触れ合う場所、学ぶ場所がありましたが、今は参加する人も少なくなりました。守られたコミュニティの中で子供たちが元気に外で遊びまわる姿は、見ているだけでなんだか安心してしまいます。中国の田舎の中で学ぶべき事、気づける事があるのかなと感じます。
お洒落すぎる!!中国の贅を尽くした 泊まりたくなるホテル
【アマンリゾート】
日本でも都市型のアマン東京ホテル2014年にスタートさせたのを封切りに次々にまるで魔法のように夢のようなホテルを発表し続ける、ラグジュアリーホテルチェーンアマンのホテルが 2021年6月現在中国にも4カ所にあります。
北京:Aman Summer Palace(アマンサマーパレス)
麗江:Amandayan(アマンダヤン)
杭州:Amanfayun(アマンファユン)
上海:Amanyangyun(アマンヤンユン)
アマン(Aman)の洗練された建築やデザイン、その土地の文化や歴史、伝統を尊重したホスピタリティは一度利用すると必ずや再び訪れたくなる場所です。
【バンヤンツリーホテル&リゾート】
アマンと同じく人気のラグジュアリーホテルグループバンヤンツリーの中でも一番高級ブランドの(Banyan Tree)では五感(観る、香る、触れる、味わう、聴く)全てを癒してくれるホテルです。2021年6月現在中国にも13カ所にホテルがあります。
安吉:BANYAN TREE ANJI
重慶(北碚):BANYAN TREE CHONGQING BEIBEI
杭州:BANYAN TREE HANGZHOU
黄山:BANYAN TREE HUANGSHAN
九塞溝:BANYAN TREE JIUZHAIGOU
麗江:BANYAN TREE LIJIANG
マカオ:BANYAN TREE MACAU
シャングリラ:BANYAN TREE RINGHA, YUNNAN CHINA
三亜:BANYAN TREE SANYA
上海:BANYAN TREE SHANGHAI ON THE BUND
騰衝:BANYAN TREE TENGCHONG
天津:BANYAN TREE TIANJIN RIVERSIDE
陽朔:BANYAN TREE YANGSHUO RESORT
バンヤンツリーもきっと訪れた人が幸せな時間を過ごす事が出来る事を行く前から約束できるホテルです。スパは特に人気があるので必ずホテルの予約とあわせてスパの予約をお勧めします。
世界で一番美味しい料理は中華料理!
これは私のあくまで持論なのですが、世界で一番美味しい料理は中華料理!だと思います。勿論日本人なので日本料理も大好きなのですが、そのメニューの豊富さ、なによりもうま味を引き出す調理法、火の入れ方、とにかくうま味という味への中国人の探求心にはいつも驚かされてばかりです。老舗中華料理店ではなく、町の中華料理店でもメニューの欄を見てこれオーダー入らないメニューないのかなぁと、お店側の仕入れを気にしてしまうほど沢山の種類があって食べる前に選ぶ幸せを与えてくれるのです。
秋(9月から2月頃まで)に中国を訪れる際には是非一度は上海で上海ガニを召し上がってみて下さい。その中でも9月はメス(雌)・10月はオス(雄)が一番のシーズンで、日本人には特にメスの濃厚な黄色い卵の部分が人気です。上海ガニは中国では「大閘蟹/ダイ ザッ ハイ」と言い、上海から2時間ほどの所にある陽澄湖産のものが最高級とされています。日本の上海ガニ専門レストランでディナーコースをもし食べたら、お食事だけで一人30,000円~お酒も飲んだらはたしていくらなの?とお財布が心配になるのですが、上海で食べれば4分の1位の値段なのでぐっとリーズナブルです。蟹が苦手な方も、他にもフカヒレの姿煮、北京ダック等もびっくりするほど安い値段なので旅費を考えてもおつりがきてしまうかも?中華料理を食べるなら是非中国でお腹いっぱい食べる事をお勧めします。
まとめ(最後に)
中国旅行のガイドブックや紹介のHPをみるといつも、あーなんでこうなってしまうのだろうと思うくらい地味なのが本当に残念でなりません。欧米に負けないくらいインスタ映え映えの場所も沢山あるので、本当はもっともっと凄いのです。元々中国旅行大好きという人だけではなく、若い人にも是非中国に行ってみてほしいと切に願っております。