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バンコクではトゥクトゥク、ハノイではシクロが庶民の足として横行していた90年代、とにかく東南アジアへの旅が好きで、オーストラリアに留学したのに半年後はアジアに渡ってしまい、結局アジアに1年近く住んでしまった私。もちろんアジアの屋台飯も大好きで、スパイシーなスパイスもパクチーも大好きで、美味しいビールと一緒に何でも食べてきました。そんな私が今でも続けるアジア旅行で、絶対食べる料理「これ」と「あれ」をご紹介!まだ食べた事がなければ次の旅行で是非ご賞味あれ!
【ベトナムで食べる】フォー&ゲウハップサー
▼フォー(Pho)・・・米粉麺
今やベトナム料理と言ったらフォーと言う位日本でも知られている料理ですよね。米粉で作られた麺にシンプルなスープをかけた屋台メシのひとつです。鶏肉入りは「フォーガー」、牛肉入りは「フォーボー」、豚肉入りは「フォーヘオ」、あとは葱だけ。お好みでチリソースや甘辛みそをプラスして。もう何度もベトナムに行っていますが、やっぱり今でも到着した日に食べたい料理です。
▼ゲウハップサー(Ngheu Hap Sa)・・・ハマグリのレモングラス蒸し
東南アジアでよく使われる香草レモングラスを惜しげもなくたっぷり使った貝の蒸し料理。ベトナム産のハマグリは小ぶりでアサリよりちょっと大きい位のサイズ。それでも出汁がレモングラスと合わさるとこんなに美味しくなるのかぁと感動のシンプル料理です。これも旅の途中、レストランで見かけたら迷わず注文!
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【タイで食べる】プーパッポンカリー&パッシーユー
▼プーパッポンカリー(Poo Pad Pong Curry)・・・蟹のカレー炒め
私がタイに行くと必ず食べる料理のひとつがこれ!ふわふわ卵とカニの旨味が、カレーのスパイシーさとココナツミルクの甘さにうまく混ざり、ご飯が進むこと間違いなし。特にシーフードの美味しいお店や海の近くの町で食べるとカニも新鮮で美味しいです。ホアヒンの漁港近くで食べたプーパッポンカリーが美味しすぎた思い出が。
▼パッシーユーセンヤイ・・・太麺焼きそば
私のパッシーユーとの出会いは20年以上前の、チャオプラヤ川の船着き場近くの食堂。初めて食べたこの麺料理のおいしさに衝撃を受けました。以降バンコクに行く度に必ず食べる一品に。パッタイも同じく焼きそばですが、麺の太さが違います。「パッ=炒める」、「シーユー=甘めの大豆由来の調味料」、「センヤイ=太麺」という事です。これにお好みで唐辛子やライムを。
【ラオスで食べる】ラープ&カオチー
▼ラープ(Lap)・・・肉(魚)と香草炒め
ラープは主にラオス、隣国タイ北部で食べられている、肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたご飯のおかず又はサラダとも言える料理です。お店によってハーブの種類、辛さは様々ですが、とにかくもち米(カオニャオ)に合います!ラオビールとの相性も良く外国人にも人気の料理です。
▼カオチー・・・フランスパンサンドイッチ
ベトナムではバインミーとして知られるフランスパンのサンドイッチ。ベトナム同様フランスの植民地時代に根付いた食のひとつです。ラオスのカオチーは青パパイヤと肉でんぶ?が入っている事が多く、パクチーもたっぷり。パンを網で軽く焼いてくれるのも嬉しいところです。屋台によって様々な具材があるので色々食べ比べもしたいグルメです。
【ミャンマーで食べる】チャッターヒン&アチョ
▼チャッターヒン・・・ミャンマーチキンカレー
インド、バングラデシュ、タイと国境を接するミャンマー。ミャンマー料理はその隣国から影響を受けた料理が多く、特にカレーは国民食として家庭でもよく食べられています。ミャンマーのカレーは「ヒン」と呼ばれ、油で煮込むスパイス煮で日本のカレーとは全く違い煮物感覚。具材は鶏肉(チャッター)が人気で、とにかくご飯とよく合います。
▼アチョ・・・揚げ物(スナック)
ミャンマー料理は本当に隣国からの影響を受けていると実感する、人気の揚げ物スナック達。中華風揚げパン イチャーコイや、サモサなど人が集まるところには様々な揚げ物の屋台があります。数種類の揚げ物の中からどれにしようかと選ぶのも、それをつまみながら町をぶらぶら歩くのもちょっと楽しい。
【インドネシアで食べる】ナシ・ウドゥック&ガドガド
▼ナシ・ウドゥック(Nasi Uduk)・・・ご飯&おかず
インドネシアの米料理として定番なのはナシ・ゴレン(炒めご飯)ですが、同様に定番として食べられている料理がナシ・ウドゥック。ココナッツミルクで炊かれたご飯に肉、魚料理や野菜、豆料理が添えられたワンプレート料理です。甘辛系のおかずが多いですが、更に辛いのが好みの場合は唐辛子の調味料サンバルをプラスして。
▼ガドガド(Gado-Gado)・・・茹で野菜のピーナッツソース和えサラダ
私がこの料理と出会ったのはまだインドネシアに行ったことがない時代、渋谷のインドネシア料理店ででした。ガドガドという名前にもインパクトを受け、更にピーナッツソースの意外さと、その美味しさに驚きました。茹で野菜の他に厚揚げ、茹で卵が入っているのが定番です。これも未だに注文してしまう料理のひとつです。
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【マレーシアで食べる】ラクサ&肉骨茶(バクテー)
▼ラクサ(Laksa)・・・カレー麺
マレーシアの朝食によく食べられているカレーうどん。ターメリックなどのスパイスとココナッツを使用した、スパイシーでクリーミーな麺です。元々は華僑とマレー系との子孫が生み出したニョニャ料理のひとつで、今はマレーシアだけでなくシンガポールでも定番料理となっています。マレーシアの熱気に包まれる朝に食べたい料理です。
▼肉骨茶(Bak Kut The)・・・骨付き肉の薬膳スープ
私の思い出に残っている肉骨茶(バクテー)は、ラマダン中のマレーシアで食堂が全て閉まりお腹を空かせている中、唯一オープンしていた中華系のお店の肉骨茶。お腹が空いていたからとはいえ、土鍋に入った漢方のスープと柔らかい豚肉に体が回復するのを感じました。それ以来肉骨茶は旅行中疲れると探すメニューに(笑)。
【シンガポールで食べる】海南鶏飯&チリクラブ
▼海南鶏飯・・・チキンライス
その名の通り、鶏肉の茹でた出汁で炊いたご飯に茹鶏肉を乗せて食べるシンプルですが深い料理。生姜やニンニク、チリソースをお好みで添えて食べるローカルフードのひとつです。ホーカーズと呼ばれるシンガポールの屋台村で食べたい1品です。
▼チリクラブ・・・カニの甘辛炒め
シーフードも豊富なシンガポールで食べたいのがチリクラブ。甘辛いチリソースでカニを殻ごと炒めた料理で食べるときは殻をバキバキ折って身を出して食べます。ソースも余すことなくパンにつけて全てを食べつくすのが基本。カニなだけにちょっとお値段は張りますが旅行中一度は食べたい贅沢な一品です。
【フィリピンで食べる】アドボ&ルンピア
▼アドボ(Adobo)・・・肉の煮込み
酢と醤油、砂糖など少し甘辛酸っぱい調味料でお肉を煮込んだ料理をアドボといい、フィリピンでは各家庭で様々な味付けで作られている国民食です。主に骨付き肉を使い、野菜と一緒に柔らかく煮込み、ご飯と一緒に食べる日本人にも絶対に合う料理です。
▼ルンピア(Lumpia)・・・春巻き
これもフィリピン料理で日本人の口にも合う料理、フィリピンの春巻きです。日本の春巻きよりちょっと小ぶりで、チリソースをつけて食べます。具はひき肉と野菜などで食べやすく、スナックとして手軽に食べられています。何となく安心の料理でつい選んでしまいます。
【カンボジアで食べたい】ニョアム&モアン・アン
▼ニョアム・・・・サラダ
カンボジアでサラダってどうなの?と思っていましたが、実際レストランではサラダも種類が豊富です。それもそのハズ、野菜も果物も沢山採れる国なので美味しいのは間違いありません。中でも、青いマンゴーのサラダやバナナの花のサラダは珍しく、訪れたらどちらかは必ず食べたい一品です。
▼モアン・アン・・・焼き鳥
やっぱりこうでなくっちゃ!と嬉しくなる豪快な焼き鳥。店先で炭火で焼かれている鶏肉はクメール王朝から続く伝統的な焼き方です。下味のついた鶏を日本の様に小さく切った鶏肉ではなく、ざく切り、半身、丸ごと1匹など大き目。シンプルに黒コショウとライムで食べるのがカンボジア人流です。
まとめ
東南アジアの各国は似たようで実は文化も人種も宗教も違い料理もそれぞれ。亜熱帯というところは同じでスパイシーなところは似ていますが、辛かったり、甘かったり、一括りには出来ません。日本でも最近は各国料理のレストランも増え、身近で手軽に食べられる様にはなりましたが、やはりその国の空気、雰囲気の中で食べるのとは美味しさが全く違います。やっぱりこれからも美味しいご飯を求め、東南アジアには通い続けたいですね。