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アフターコロナのフライト事情は?
成田空港からハノイのノイバイ空港までは、飛行機で6時間半ほど。今回はバンブーエアウェイズという、2020年に日本に就航開始したばかりの新しい航空会社を利用しました。
あまり聞きなじみのない航空会社なのでLCCだと思われがちですが、実はFSC(フルサービスキャリア)とLCC(ローコストキャリア)のちょうど中間くらいの需要を狙った航空会社なのだとか。
座席に機内モニターはついていないのですが、荷物が無料で預けられたり機内食が出てきたりと、LCCよりサービスは充実しています。
私が搭乗したフライトは満席で、旅行の需要が確実に戻ってきているなという印象を受けました。
ただ、旅行者の需要に対してまだフライトの本数が戻ってきていないので、飛行機の席は早く埋まってしまう傾向にあります。旅行を検討中の方は早めに予約したほうが良いでしょう。
コロナ後のベトナムの入国事情
2023年3月現在、ベトナムへの渡航には陰性証明やワクチン接種等の提出は必要ありません。ただし、日本への帰国時に「ワクチン3回接種証明書」もしくは「出国前72時間以内の陰性証明書」が必要になるので、渡航の際には注意が必要です。
さて、ハノイの空港に着いたらまずやっておきたいのが両替とSIMカードの購入です。
両替は町中の貴金属店やホテルでもできますが、空港のレートが良いので到着時にまとめて両替してしまうのがオススメ。SIMカードも格安で購入できるので、日本からWi-Fiルーターをレンタルするよりお得です。ちなみにセッティングなどはすべてお店の人がやってくれるので、電源をつけたらそのままネット接続完了。事前にSIMロック解除をしておく必要はありますが、初めての人でも簡単にできるので是非試してみてくださいね。
ハノイでは旧市街の町歩きを楽しみたい!
ベトナムの首都、ハノイ観光の醍醐味はなんといっても旧市街にあります。異国情緒の溢れる旧市街の町並みは、ベトナムの古き良き文化が残り、ぶらりと散策するだけでも楽しい場所。ここではぜひ雑貨屋を巡ったり、カフェに入ったり、ベトナムの伝統料理フォーを楽しんでみましょう。
今回私はノスタルジックな雰囲気が漂うカフェで、ベトナムのユニークな飲み物「エッグコーヒー」に挑戦しました!
ベトナムコーヒーと言えばご存知の方も多いと思いますが、コンデンスミルクをたっぷりと入れて甘くして飲むのが特徴的。でもこれベトナム人が特別甘党というわけではなく、使用しているコーヒー豆に理由があるのだとか。なんでも、ベトナムで栽培されているコーヒー豆の9割が「ロブスタ種」と呼ばれる苦みの強い品種で、その苦みを抑えるためにコンデンスミルクを入れるようになったのが、ベトナムコーヒーの始まりだと言われています。
今回注文したエッグコーヒーにももちろんコンデンスミルクは使われていて、コーヒーに卵、砂糖、コンデンスミルクを加えたちょっと不思議な飲み物なんです。スプーンでかき混ぜてみるとどろりとしていて、味わいはティラミスのよう。デザート感覚で楽しめるので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ベトナムの紙幣にも描かれている文廟へ!
儒教の開祖である孔子を祀っていることで知られる「文廟(ぶんびょう)」。ハノイに来たら一度は訪れたい観光地ですが、敷地内を進んでいくとどこか既視感を覚える建物に出会うはず。そう、実は文廟はベトナムの10万ドン紙幣にも描かれている歴史的な建物。1076年にはベトナム最古の大学である「国子監(こくしかん)」も併設されるなど、学問にゆかりのある場所として親しまれています。
日本でいうところの北野天満宮のような存在らしく、私が訪れた時にも合格祈願をする学生の姿がよく見られました。
とりわけ孔子像が飾られた大聖堂は赤色と金色で彩られた華やかな空間。ここでお祈りをすれば、もしかしたらご利益があるかもしれませんね!
施設名 | 文廟 |
住所 | 58 Quoc Tu Giam, Q. Dong Da |
TEL | (024)38452917 |
入場料 | 大人:3万ドン、学生:1万5千ドン、15歳以下無料 |
営業時間 | 夏期:7:30~18:00 冬期:8:00~17:30 |
URL | http://vanmieu.gov.vn/en/ |
ベトナムの秘境!「陸のハロン湾」ニンビンとは?
ハノイから車を走らせること2時間半あまり。次に私が訪れたのは、ニンビンという田舎町です。ベトナムのガイドブックをめくってみても数行しか記述のないこの場所。ごつごつとした岩山が無数にそびえる景観から「陸のハロン湾」とも呼ばれ、まさにベトナムの秘境とも言えるエリアなのです。
豊かな水田が広がるタムコックや、東南アジア最大級の仏教寺「バイディン寺」など、実は見どころの多いエリアですが、今回私はヴァンロン自然保護区という湿地帯に訪れ、小舟でのクルーズを楽しみました。
小舟を漕いでくれるのは地元のお母さんお父さんたち。小柄ながらオールを操る腕は力強く、スイスイと進んでいきます。
ハロン湾と比べるとまだまだ観光地化が進んでいないため、辺りから聴こえるのは、鳥の鳴き声や草木の揺れる音、オールが水をかく音だけ。ホーチミンのような大都市では味わえない、素朴なベトナムの姿を感じられる場所なのです。
また、運が良ければベトナム固有の猿デラクールラングールを見ることもできます。絶滅危惧種に指定されているこの猿は、まるでパンツを履いているかのようにお尻の部分が白くなっているのが特徴。ボートからは距離があるので、もし興味のある方は双眼鏡や望遠レンズなどを持っていくといいかもしれません。
フーコック島で世界一長いケーブルカーにトライ!
ハノイから国内線に乗ること2時間。フーコック島は、どこまでも続く白砂のビーチとオーシャンブルーの海が美しい、ベトナム南部のリゾート地です。
フーコック観光の新定番として2018年より運行を開始したのが、南端の村アントイからホントム島を結ぶ、全長7.9kmほどにもなるケーブルカー。実はこれ世界一長いケーブルカーとしてギネスにも認定されていて、到着までの15分間、フーコックの美しい海岸線を360度余すところなく楽しむことができるんです!
そしてそんなケーブルカーの終着点にあるのが、「アクアトピア ウォーターパーク」。子供から大人まで楽しめるこの施設には、ウォータースライダーやジェットコースターをはじめ、20近いアトラクションがあります。
私が訪れた時にはそこまで混雑しておらず、ジェットコースターに至っては待ち時間もほとんどありませんでした。
ちなみに、チケットはウォーターパークの入園料もセットになっていて、帰りのケーブルカーを乗る際にも必要になるので、ちゃんと失くさないように保管しておきましょう。
とりわけお子様連れの方にはピッタリなスポットなので、ぜひフーコック旅行を計画されている方は参考にしてみてくださいね。
施設名 | アクアトピアウォーターパーク |
住所 | Bãi đất đỏ, An Thới, Phú Quốc, Kiên Giang |
TEL | 84 886 045 888 |
入場料 | 大人:26USD 子供(100cm~140cm):20USD 子供(100cm以下):無料 ウォーターパークのチケットにはケーブルカーの往復の料金も含まれています。 |
営業時間 | 10:00~16:30 |
URL | https://www.fairfieldcityleisurecentres.com.au/aquatopia-water-park/ |
JWマリオット フーコックで贅沢なホテルステイ
また、フーコックでの滞在でオススメしたいのが「JWマリオット フーコック」という5つ星の高級リゾートホテル。このホテルのユニークな点は、なんと言ってもそのコンセプトにあります。ホテル全体が架空の大学「ラマルク大学」をモチーフにしており、敷地内にはグラウンドをはじめ、学生寮のようなつくりの客室、食堂をイメージしたレストラン、そしてなんと大学長の銅像まで飾られています。
また7つあるホテル棟は、そのどれもが教科ごとのテーマに沿ったデザインになっていて、それぞれ印象も大きく異なります。敷地内を歩いているだけでも、なんだか大学生の気分です。
ディテールも非常に細かく、飽きさせない工夫がたくさんあるJWマリオット・フーコック。設計やデザインはもちろんのこと、ホテルのプライベートビーチもあるので眺めも抜群。ひと味違うホテルステイを楽しみたい方におすすめです。
【まとめ】ちょっとニッチなベトナム旅を楽しんでみては?
いかがでしたか?ホーチミンのような近代的な都市が増えている一方で、ベトナムにはまだまだ知られていない自然豊かなエリアが多く残っています。そしてベトナム本来の人の温かさや素朴さを感じられるのも、そういったディープなエリア。普通の旅では物足りない!そんな風に考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。