九州と同じくらいの広さの小さな国【ブータン】東日本震災の年に親日家として知られるワンチュク国王夫妻が来日されてご存知の方も多いと思います。この国は国民の9割以上が幸せという国民総幸福量でも知られています。GDPは全世界中で165位(2018年現在)と決して高くはありませんが、人々のひまわりのような笑顔。日々の生活を大切に生きる姿。雄大なヒマラヤ山脈。天国へと続くような見渡す限りの棚田。生きている事の素晴らしさを感じさせてくれる国です。
ブータンの基本情報
ブータンの気候
春・夏・モンスーン(雨期)・秋・冬の5つの季節があり、西ブータンでは、雨期に多くの雨が降ります。南ブータンは、夏に高温多湿となり冬は涼しくなり、中央と東ブータンは、夏は暖かく冬は涼しく、概ね西部より温暖で乾燥した気候です。
ブータンへの行き方
日本からブータンへは直行便が無い為、タイのバンコク、シンガポール、インドのデリーにて乗り換えてブータンのパロ空港へ向かいます。乗継の利便性を考えますと、バンコク乗り継ぎが一番便利です。その他にも他国との周遊の場合バングラデシュのダッカ、ネパールのカトマンズ、インドのバグドグラ、コルカタ、ムンバイなどからもパロヘの就航があります。陸路の場合プンツォリンにある国境を越えて西インドと一緒に周遊も可能です。
ブータンのお役立ち情報
ブータンは世界初の完全オーガニック(有機農業)の国になるという目標を定めているくらい食品への意識が高い国です。100%ピュアはちみつや、ヒマラヤから溶け出す水を利用した山の恵みのウイスキー、いろいろな種類のある唐辛子、漢方薬にもなる薬草のハーバルティ等、お土産もオススメです。またお隣の国のインド産の最高級紅茶としても知られるLOPCHUもとてもリーズナブルに購入できるので、身体にもお財布にも優しい国です。
幸せの在り方を考えさせられる国ブータン
ブータンを訪問して一番に感じる事は時間の感覚を忘れさせてくれることです。首都であるティンプーでも信号機もなく警察官が交通整備をする交差点が1か所あるだけで、国内には列車もありません。ネット社会は私達の生活を、便利にしてくれましたが、現代人、はいつも時間に追われています。何時に何をすると決めないで歩く速さに合わせて観光をすると思いがけない人々との出会いや、生活の息づかいを感じる事ができます。
外国でホームステイというと緊張してしまうこともありますが、ブータンの家は日本の田舎に行った時の感覚に似ていて、まるでふるさとに帰省をしたようなほっとした気分になります。育てている家畜や野菜畑をみせてもらったり、焼いた石を入れて温めるドツォと呼ばれるブータン式のお風呂に入り、夜はやさしいお母さんの手料理に舌鼓、食後には一緒に天気やサッカーの話をしたり、ブータンの伝統的な民族衣装キラを着せてもらうとよりブータン人の心に近づけます。
ブータンの料理は辛い、味付けが多いのですが、どことなく日本の田舎料理に似ています。それはなぜだろうと考えた時野菜の種類の豊富さと、じっくり味を付けた煮物料理。そしてなによりも白いご飯が進むおかずが多いのです。美味しい物を食べた時人は幸せな気持ちになります。家族みんなで食卓を囲んで大皿料理をみんなでシェアする習慣は自然と会話も弾みます。食事の時間を共有することでより家族の深い絆を感じます。