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インド旅行にはまりませんか?なぜこんなに魅かれるのか

皆さん、インドという国にどういったイメージをお持ちでしょうか。カレー、ターバン、タージマハル、ボリウッド、ヒンズー教、人口が多い、カースト制度、牛、なんか汚そう、治安が悪そう・・・などなど。ネガティブな情報を目にすることも多く、海外旅行の難易度は高いと思っている方も多いのではないでしょうか。

それだけでインドを拒絶してしまうなんてもったいない!こんなに面白くて奥が深い国、なかなかありません!何十か国と旅してきた中で、私はなぜにこんなにもインドを推すのか、インドの何が面白いのか、自分なりに考察してみました。

〜インドへ行くにはビザの申請が必要です〜

象の背に乗って世界遺産アンバー城へ(ジャイプール)

象の背に乗って世界遺産アンバー城へ(ジャイプール)

憧れのインドへの道!まずは日本でビザを申請しましょう!無敵パスポートと言われる日本人であっても、インドに行くにはビザの申請が必要です。アライバル、オンラインビザなどもありますが、やっぱり安心なのは大使館で申請するビザです。なにより、パスポート1ページにまるまるビザのシールが貼られると、俄然テンションが上がってくる、というものです。

すでに旅が始まった感じ!私がインドに行く際に申請するのは観光マルチプル6か月タイプ。6か月以内なら、何度でもインドに出入国が可能です。申請には申請書、往復の予約済み航空券、証明写真、パスポート本体が必要。申請から受け取りには1週間もみておけば良いでしょう。

外務省による各都道府県のパスポートセンターまとめページはこちら

航空会社はエアインディアがおすすめ

機内ではサリーを着たCAがお出迎え♪エアインディア

機内ではサリーを着たCAがお出迎え♪エアインディア

インドへは現在、エアインディア、全日空、JALの3社が直行便を出していますし、キャセイパシフィック航空をはじめとした諸アジアの航空会社など乗継便も充実しています。個人的には日系に乗りたいところですが、サリーを着たCAさんにナマステ~と挨拶してもらえ、搭乗の瞬間からインド気分に浸れるエアインディアをお勧めします。

また、エアインディアはスターアライアンスに加盟しているため、ANAやユナイテッド航空のマイルを積算することができます。貯めたマイルはスターアライアンス加盟航空会社にて、航空券の購入や座席のアップグレードに使うことも可能です。

エアインディアのサイトはこちら

とくに、広いインドで国内移動を飛行機で・・・と考えている方には、乗り継ぎもスムーズで国内周遊の航空券が安く買えるというメリットもあります。インドは広いです!首都デリーから有名な観光地ベナレス(バラナシ)まで列車で移動しようとするとなんと8時間(遅延するとさらに数時間)もかかるんです。列車には列車の魅力があるのですが(それは後述)、賢く国内線を使ってプランを立てるというのも広大なインドを旅する攻略法の一つです。

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その①世界遺産の宝庫!歴史ある国は見所たくさん!

タージマハルではサリーを着て記念撮影が映えますね~

タージマハルではサリーを着て記念撮影が映えますね~

では、私的インドの好きなところその①!なんといっても世界遺産の数です。数の多さでいえば、世界第6位。文化遺産、自然遺産、複合遺産あわせると38件になります。3泊でデリー・アグラ・ジャイプールという超人気都市を巡るツアーが初心者の方にはお勧めですが、この3か所を巡るだけで、なんと世界遺産が9つも見る事ができます。

その中でもインドの代名詞と言っても過言ではない、タージマハルはやっぱりスゴイ!テレビや教科書で見たことがあるとはいえ、実物の大きさ、美しさには度肝を抜かれます。タージマハルでサリーを着て記念撮影☆は、ここアグラに来たら絶対楽しみたいアトラクションの一つです。

こんなかわいい鉄道も世界遺産に登録されています

こんなかわいい鉄道も世界遺産に登録されています

世界遺産と聞くと、遺跡や建造物、大自然などをイメージすると思いますが、インドでは鉄道も世界遺産に登録されているんです。鉄道が世界遺産とはまたユニークだと思いませんか?インドにはダージリン、ニルギリ、カールカー・シムラーという3か所に山岳鉄道が走っており、それらが世界遺産に登録されています。

なかでも標高2,200mを走るダージリン鉄道は、1881年紅茶の輸送目的で作られた、世界最古の山岳輸送鉄道です。トイトレインと呼ばれる蒸気機関車が高原を走る様は絵になりますね。まるで機関車トーマスみたいで、まさにおもちゃのような可愛さ!ポッポーと汽笛を鳴らして走る蒸気機関車は鉄道マニアならずとも、大興奮です。

その②多様な宗教、多様な文化、多様な民族

シク教の聖地ゴールデンテンプルにて 正装した子供達

シク教の聖地ゴールデンテンプルにて 正装した子供達

日本に暮らしていると、あまり宗教という言葉を意識することはありませんが、ここインドにおいては自分は何を信じているのだろうか?と考えさせる事がしばしばあります。インドの人口は2020年時点で13億5265万人と言われています。

日本外務省の情報によると、ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%です。インドと聞いてターバンを思い浮かべる人も多いと思いますが、実際にターバンを巻く宗教の人はシク教徒のみ。人口の1.7%だから意外と少ないと思うかもしれませんが、13.5億人の1.7%なので2,295万人くらいの人口になります。東京の人口を余裕で上回っていますね。

北インド・上ラダック地方ゴンパ(僧院)のお坊さん達

北インド・上ラダック地方ゴンパ(僧院)のお坊さん達

インドの色々な都市を旅していると、まるで1つの国の中にいくつもの異なった国があるように感じます。ところ変われば民族も信じている神様も、服装や食事、街の雰囲気までも変わります。仏教の聖地ルンビニやブッダガヤ、イスラム教徒の多いシュリーナガル、シク教の聖地ゴールデンテンプル、ジャイナ教の聖地シャトルンジャヤなど、インド中にそれぞれの聖地、寺院が点在していて、見所なんて挙げたらキリがありません。

ラダック地方の僧院でお経を唱える子供のお坊さん、早朝のまだ寒い中ガンジス川で沐浴をする人、マザーハウスで宗教問わずボランティアにいそしむ人、インドという国にいると、様々な宗教と文化を肌で感じる事ができるのです。人々が祈りを捧げる姿からは尊さと美しさが、時として熱気があふれ出ているような気がします。

その③時間の概念を忘れてゆっくり楽しもう!寝台列車

細かいことは~気にするな♪インド列車旅の始まり

細かいことは~気にするな♪インド列車旅の始まり

広大なインドには網目のようにたくさんの列車が走っていて、そのすべての鉄道の総延長距離は64,000㎞!さすが人口13億を誇る国の鉄道です。そう、インド人にとって鉄道は大切な生活の足であると同時に、旅人にとっても最もポピュラーな交通手段の一つなのです。とはいっても、人気都市のデリ~ベナレス間で約8時間、ベナレス~アグラ間は約12時間という長さ。

しかもこれは“予定通り”に列車が走ればの話・・・。インドが一筋縄でいくはずはありません。定刻なんて言葉は、あって無いに等しいです。特に12月頃になると北インドでは濃霧が発生し5時間、6時間遅れも当たり前の様相。動いては止まり、また動いては止まりの繰り返しで、丸一日電車の中にいるようなハメになることも。

子連れファミリーとの出会いも列車旅ならではの楽しみ

子連れファミリーとの出会いも列車旅ならではの楽しみ

それでも“あえて”寝台列車に乗りたいという旅人は後を絶ちません。長時間、あまりきれいでもない列車に揺られ続ける事の何がそんなに魅力なのでしょうか。それはやはり、旅情感としか言いようがありません。インドの長距離列車は等級に分かれていますが、12時間の長距離なのにただの座席であるとか、エアコンなし、狭い3段ベッドなど日本人には難易度の高い等級もあります。

2Aと呼ばれる等級以上ですと、2段ベッド&エアコン付の個室なのでお勧めです。とはいえ完全なる個室ではなく、ほかの乗客とのシェアになります。でも、地元民との触れ合いもまた旅の醍醐味の一つ。話しかけてみると意外にも話好きで、笑顔で応えてくれる人が多いです。また駅に停車するごとに現れる物売り。彼らからチャイやスナックを買ったりして過ごすひと時もまた“インド”を感じられる瞬間です。ここでは時間や細かいことは気にせず、どーんと構えて非日常を楽しみましょう。飛行機で移動すれば1時間・・・でもしかし!寝台列車に乗らずしてインドを体験したことにはならない!と私は思うのです。

その④東西南北インド(特に南!!)

伝統的な船ハウスボートで水郷地帯をクルージング

伝統的な船ハウスボートで水郷地帯をクルージング

日本の国土の約9倍の広さを誇るインド。その面積は世界第7位です。北海道と沖縄で気候が天と地ほどに違うように、インド国内においても東西南北で気候も違えば、文化、宗教、言語、食べるカレーの種類まで変わります。1度や2度の旅行でインドを知ることはまず不可能です。何度行っても新しい魅力が見つかる、それがインドに憑りつかれる理由の一つともいえます。広大なインドを超大まかに分けるとすると・・・

デリーやアグラをはじめとした人気都市がありインド入門編ともいうべき北インド、インド第二の都市で映画大国ムンバイを擁する西インド、本当のカオスがここにあるともいえるコルカタ(カルカッタ)を筆頭とする東インド、そして穏やかな人柄と気候、大自然が自慢の南インドとなります。東西南北とどの地域にも壮大な遺跡や魅力溢れる都市があるのはもちろんですが、私が一通り経験した上で、「控えめに言って南インド超最高」とここに宣言させていただきます。

タダで(←ここ重要!)伝統漁法の見学をさせてくれた

タダで(←ここ重要!)伝統漁法の見学をさせてくれた

北・東・西インドで感じる街の騒々しさや、物乞い、ゴミ、臭い、けたたましいクラクション、親切かと思ってたらお金を要求された・・・等々、インドが苦手な人の中にはこういった煩わしさを理由に挙げる人は多いのでなないでしょうか。

私はそういった喧しさ全部ひっくるめてインドらしくて好きですが、南インドでは、あなたは本当にインド人ですか?と聞きたくなるくらい穏やかな人々と、美しい田園風景に出会えます。マイソールの煌びやかな宮殿に、ゴアの美しい海岸線、壮大なハンピ遺跡と見所だらけの南インドにおいて私の最推しは、ケララ州の大水郷地帯です。ベンバナード湖一体に全長約900㎞にわたって広がる水郷地帯のバックウォーターは、まさにこの世の楽園です。海のシルクロードとも呼ばれ、緑豊かなヤシの木が茂るのどかな風景。それを眺めながらのクルーズは、本当に生涯忘れられない体験です。北インドに疲れた人は是非南へ行ってみてください♪

その⑤北インドのさらに北は「インド」ではない

旧王宮から見たレー市内 荒涼とした大地で暮らす人も

旧王宮から見たレー市内 荒涼とした大地で暮らす人も

つい先ほどまで、インドは南!と言っていましたが、北インドのさらに北にも面白い場所があるのを忘れていました。それはジャンムー・カシミール州のレー(ラダック)と、シュリーナガルです。レーはインドのなかにあるチベットとも呼ばれるエリアで、近代化しつつあるチベットよりもチベットらしいと言われています。

チベットもレーも行ってみましたが、確かにレーの方が数段素朴です。標高は3,500mもあり、まるで月面のような荒涼とした大地が続いています。ここに住む人たちはインド人の濃い顔とは違い、我々日本人のようにあっさりした顔立ちで小柄。チベット仏教を信仰しているというだけあって、ゴンパ(僧院)はとてもカラフルです。ここの旧王宮をモデルにチベットのラサにあるポタラ宮が作られたそうです。この地を訪れるのであれば初夏から秋にかけてが気候が良くお勧めですが、冬、凍てつく寒さの中で凛と暮らす人々と大自然の中でこそ、本当のレーの美しさが見れるのかもしれません。

ダル湖に浮かぶボートタクシーと湖岸の水上ホテル

ダル湖に浮かぶボートタクシーと湖岸の水上ホテル

同じくカシミール州にある、「水の都」シュリーナガル。長年、隣国パキスタンとの領土問題に揺れる地域ですが、北インド屈指の山のリゾート地です。シュリーナガルにはダル湖と呼ばれる大きな湖があり、そこにはボート式の水上ホテルが浮かんでいます。ボートのホテルといっても内装はとても豪華で、かつてここがイギリス統治下だったこともあり、ちょっと洋風な雰囲気もあります。インド人にとってここシュリーナガルはハネムーンのメッカだそうです。たしかに暑いインドにおいて軽井沢のような清々しさと、風光明媚な景観はロマンティックかも。

この地域はイスラム教徒が圧倒的に多く、モスクやイスラム料理などを楽しめるのもポイントです。早朝に湖にボートが集まり開かれる水上の野菜マーケットは賑やかでとても楽しいので、是非ボートに乗って見に行ってみてください。レーとシュリーナガル、同じ州で文化も風景もこんなに違う。インドという国の多様性を象徴するような場所ですね。

その⑥混沌という言葉が似合う町ベナレス(バラナシ)

ガートを歩けば楽しい風景がいっぱい

ガートを歩けば楽しい風景がいっぱい

そしてやっぱりインドを語るうえで欠く事の出来ない場所、それはベナレス(バラナシ)でしょう!この町は良い意味でも悪い意味でも“インドらしさ”がギュッと濃縮されているような気がします。町を歩けば野良牛が悠々と寝そべり、物売りやリキシャの声かけに辟易となり、ときにカモられ、ベナレスに来る前と来た後では度胸が5割増します。

ベナレスの最大の見所は、母なる大河、ガンジス川です。川沿いにはガートと呼ばれる沐浴場が84もあり、その中にはマニカルニカ・ガートと呼ばれる火葬場も。そう、ガンジス川は人間の生と死を象徴する聖なる川なのです。

毎晩行われる、プージャー(祈りの儀式)も必見です

毎晩行われる、プージャー(祈りの儀式)も必見です

夜明け前、「すべてを浄化する」と言われるガンジス川は、沐浴をする人達で溢れます。朝日に向かって川に入り祈りを捧げる人、祈りのお花を売る女性、沐浴後の着替えを売る人、幼子を抱えて喜捨を求める子供、体を灰で白く塗ったサドゥーとよばれる修行者、路上の床屋、物乞い・・・。目の前に広がる光景に、あまりの情報量に、頭がシビれるような感覚。こんな非日常が日常であることへの驚き。この混沌こそ、私がインドに求めていたものなのかもしれません。

日暮れごろから始まる、プージャー(祈りの儀式)もここベナレスに来たら必見です。ガンジス川沿いのダシャーシュワメード・ガートでは5~6人のバラモン(カースト制度で最高位の人)と呼ばれる司祭が火のついたロウソクの燭台と鐘を持ち、音楽や歌に合わせて祈りを捧げます。昼間のベナレスとうって変わって、朝晩のベナレスは実に幻想的です。

インド旅行に欠かすことのできない必須アイテム

ハンピ遺跡にいたサドゥー インドで待ってるよ♪

ハンピ遺跡にいたサドゥー インドで待ってるよ♪

最後にインド旅に持っていったら便利なものを紹介します。

1.トイレットペーパー

ホテルや中級以上のレストランでは心配ありませんが、観光地やローカルレストランなどではトイレットペーパーがないのがデフォルトと思ってください。1週間程度の旅行であれば1ロールあれば十分です。(かさばるので芯を抜いて持参してます)

2.ウエットティッシュ

手を洗う場所も少ないし、レストランでお手拭きは出てきません。何かと汚れが気になるインド旅ではウェットティッシュがないと不安になります。除菌できるものであればなおGOOD!

3.大判のストールや帽子

夏場は想像以上の暑さに観光もままならなくなることも。直射日光は避けましょう。もちろん日焼け止めは言わずもがな。夏、レストランや列車内は冷房ガンガン、特別な寺院に入る際に女性は髪の毛を隠さなければいけないこともあり、大判のストールがあるとマルチに活躍してくれます。

4.サンダル

寺院によっては靴を脱がなければならないこともあり、サンダルだと履き替えがラクです。またシャワー時や雨の時、部屋履きにも使えます。

5.キャンディや小分けされたお菓子

列車で同室になったインド人、ドライバー・ガイドさん、街で出会った子供などに渡すと、相手の気分もほぐれます。一期一会のサポート役として。

持っていく人は少ないと思いますが、ブランド品や高価なものは日本に置いていきましょう。金目の物を見せて歩く事は危険です。インドではおしゃれよりも快適さです。ちなみに通貨はルピーですが、現地にて日本円からの両替も可能です。

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終わりに・・・

牛はヒンドゥー教の神様。ベナレスにて

牛はヒンドゥー教の神様。ベナレスにて


長々とインドの好きなところを語ってきましたが、インドの魅力はまだまだこんなものじゃありません。行く度に面白い発見と驚きがあって、清も濁も、酸いも甘いも、多様な人種、宗教が入り混じった国はそうそうありません。計り知れない魅力を持ったクセの強い国インド。百聞は一見にしかず!思い立ったが吉日!勇気をもってインドの扉を開いてみませんか?

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