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日本から近いアジアの国々への旅は、フリープランを選ぶ人も少なくないでしょう。フリープランはやりたい事、行きたい場所に好きなだけ時間をかけられるのがいいところです。ですが、自分で行くにはちょっと不便な場所にある観光地へ訪れたい場合や、効率巡りたい方は、オプショナルツアーに参加するのがオススメです。オプショナルツアーでは大抵ガイドさんが付きますので観光地の説明をしてもらえたり、その国の話を聞けたりとより楽しむ事が出来るのです。ここでは私が今までに参加して思いもよらず楽しかった9都市のオプショナルツアーをご紹介します!
どんな衣装がお好み?【変身写真】<台北発>
好奇心旺盛な女性なら、雑誌に掲載されるような衣装とポーズで写真を撮ってみたい!という方も多いはず。台湾で人気の「変身写真」はその名の通り、プロのヘアメイクさんに「変身」させて貰い、プロのカメラマンに「写真」を撮ってもらうのです。衣装もクラシカルなドレスだけでなく、古式中華風チャイナドレスや花魁風着物までジャンルも豊富です。
撮影するスタジオも本格的で、衣装に合わせたセットの中、カメラマンの指示に従ってポーズ。初めは慣れませんがだんだんコツが掴めてきてリラックスした雰囲気の中撮影が進みます。撮影後にどんな風に撮れているかを友達と一緒に見るのがまた楽しい!日本ではなかなか変身写真を撮る機会がありませんが旅先だからこその楽しみ。貴重な体験をぜひ台北で!
サル&蛍?【リバークルーズ】<コタキナバル発>
ファミリー旅行の行先として人気のコタキナバルは、ボルネオ島の西北部にあるビーチリゾートです。ビーチリゾートと言えども、ボルネオの熱帯雨林を体験しないなんてもったいない!ジャングルを流れる川とそこに棲むテングザル探しに出掛けるのはいかがでしょう。テングザルとはボルネオ島の低地の水際に生息する、天狗の様な長い鼻を持つサルのこと。マングローブの茂る川をボートで進みながらのサル探しに大興奮間違いなしです。
また、このツアーでは日の落ちた川での蛍鑑賞もついています。ビュッフェディナーの後、再度ボートに乗り込んで真っ暗闇の中を進むと、その先には無数に輝く蛍が!沢山の蛍が集まる木はまるでクリスマスツリーの様。幻想的な光景にうっとりです。一度に二度楽しめるリバークルーズはオススメです。
トライショー体験【世界遺産旧市街巡り】<ペナン発>
マレー半島の西海岸側に浮かぶペナン島。16世紀は貿易港として栄え、18世紀のイギリス統治時代には様々な人種、民族が移住してきました。そんな歴史的背景もあって、世界遺産のジョージタウンには現在もあらゆる国の文化がそのまま残ります。ヨーロッパ風の建物から中華建築、インド寺院などがひとつの町に収まり融合されています。そんな町並みをトライショーと呼ばれる人力車に乗車して一回り。ころころと変わる町の表情を楽しめます。
ジョージタウンですっかりお馴染みとなっているウォールアート探し。2012年にリトアニアの若手アーティストが書いた絵を発端とし、沢山のアーティストにも広がりました。今やすっかりフォトジェニックスポットに。個人でジョージタウン散策も出来ますが、炎天下、効率よく回るにはやっぱりガイドさんの案内があると助かります。
チャオプラヤ川【クルーズ&アユタヤ】<バンコク発>
バンコクから日帰りで行ける人気の観光地、世界遺産アユタヤ。14~18世紀に栄えた古都で、多くの遺跡が残り象乗りも出来る人気のスポットです。バンコクからは列車でも行けますが、アユタヤの遺跡は点在しているので移動も大変です。やっぱりオプショナルツアーに参加してしまうのが一番。ガイドの説明付きで効率よく見どころを案内してくれます。
アユタヤへの日帰り観光には往復車を利用するコースも多いのですが、おすすめなのが復路をチャオプラヤ川クルーズで帰るコースです。往路は早朝車でアユタヤに行き、午前中丸々観光後、昼過ぎにクルーズ船に乗船しバンコクへ向かいます。のんびりとした田舎の風景からだんだん都会の風景に変わってくる様子を、大河から眺める贅沢なクルーズ。こちらも一度に二度楽しめるオプショナルツアーです。
アオザイ姿で【写真撮影】<ホーチミン発>
台湾の変身写真とは違いこちらはもっと気軽に民族衣装での写真撮影です。アオザイはベトナムで今でもよく着られている衣装。さすがに普段着とは言えませんが、ちょっとした式、集まりに着ていける、日本の着物よりハードルの低い民族衣装です。女性のアオザイは腰までのスリットが入り、丈の長いパンツがセットとなりスラっとした印象です。一度は着てみたくなりませんか?
アオザイ写真館では豊富なアオザイから好きな色、形のものを選びます。深紅や紺色の落ち着いたものからパステルカラーの若々しい色まで種類は様々。選んだアオザイに合わせノン(笠)を被ったり、蓮の花を持って撮影を行います。価格もお手頃で、気軽に挑戦できるのが魅力。希望であれば追加代金で1日レンタルも可能です。
家庭訪問【水上集落散策】<バンダルスリブガワン発>
ボルネオ島マレーシア領に囲まれた小国にして豊かな国ブルネイ。その首都バンダルスリブガワンには世界最大級の「カンポ・アイール」と呼ばれる水上集落があり、約9千人もの人々がそこで陸上と変わらぬ生活を営んでいます。電気や水道も整備されたカンポ・アイールに住む人々は決して貧しいわけではなく、選んでこの地に住み続けているのです。
そんなブルネイの一部となっている水上集落へ訪れるツアーがあります。街の中心にあるブルネイ川の船着き場からボートに乗り込み水上集落へ。人々が暮らしている集落は家と家が橋で繋がれ大きな迷路の様。橋の下はすぐ川なので散策では落とし物に気をつけて。ツアーでは1軒のお宅を訪問し、ブルネイのお菓子でティータイム。他の国とは違う裕福な水上集落を訪ねてみてはいかがでしょう。
メコン川を上る【パクオー洞窟】<ルアンパバーン発>
ラオスの山間部にある欧米人観光客に人気の町、古都ルアンパバーン。この町の一番の見どころである旧市街には多くの仏教寺院が集まり、修行僧達の朝の托鉢が有名です。そしてもうひとつ訪れていただきたいのが、ボートで川を2時間上ったところにある鍾乳洞パクオー洞窟。そこには神聖な場所として人々が奉納した仏像が約4,000体以上もあるのです。その光景はとても神秘的。ボートでしか来れない特別な場所なのです。
このツアーでは途中、ラオスの地酒「ラオ・ラーオ」を造っているサンハイ村にも寄り道。実際にお酒を造っている工程を見せてもらい試飲も可能です。度数の高い蒸留酒は小さな小瓶でも売られているので、お酒好きな方にはいいお土産にもなります。メコン川の雄大な景色を眺めながらの移動も山に囲まれた土地ならでは。大自然も楽しめるオプショナルツアーです。
落ちない!?【ゴールデンロック】<ヤンゴン発>
ミャンマーの首都ヤンゴンから180キロのところにある仏教徒の巡礼地の一つ「チャイティーヨー・パゴダ」。標高約1,100mの山頂に、今にも落ちそうなギリギリの位置に巨大な金色の岩の仏塔がそびえます。仏教徒が一生に一度は行きたいと願う聖地で、多くの人々が訪れます。ここまで行くにはまず麓の町キンプンまで車で向かい、そこからピックアップトラックに激しく揺られ山頂へ。
トラックを降りたとこから参道へ入り、途中からは素足になって進みます。やがて見えてくる金色に輝く岩!その大きさと落ちずにバランスのとれている姿は神がかっている!?岩に触れるエリアは女人禁制、男性だけが入る事を許されています。夜になると岩の下ではろうそくが灯され更に神秘的に。ここへは日帰りも可能ですが夜のパゴダの美しさも格別なので、1泊する事をオススメします。
神秘的【ケチャックダンス】<バリ島発>
バリ島に残る伝統舞踊の中で一押しなのが「ケチャックダンス」。サンセットが美しいウルワツ寺院で行われ、男性の声楽だけで繰り広げられる舞踊劇です。「チャチャチャ」のコーラスだけでストーリーが展開していきますが、そのテンポと声の迫力が凄い!観光客をはじめ、会場一帯が独特の雰囲気に包まれます。
叙事詩「ラーマヤナ物語」を取り入れた約1時間の劇ですが、ちょうど日が落ちる頃、魔王に奪われたシータ姫を救い出す戦いでクライマックスを迎えます。そして王子と白猿ハヌマンは戦いに勝利し、平和が訪れるのです。劇が終わった後でも耳にはケチャのリズムがきっと残ってしまうはず。余韻を耳に残しながら、夜風に吹かれるジンバランのビーチでシーフードBBQの夕食もオススメです。バリ島では必須とも言えるオプショナルツアーです。
まとめ
今回は9種のオプショナルツアーをご紹介しましたが参加したことがあるツアーはありましたか?その土地をフリーで歩いて観光するのももちろん楽しいですが、オプショナルツアーに参加する事でその国のガイドさんにいろいろ話が聞けますし、何より効率的に巡ることができます。実際私が参加して失敗した、と思うオプショナルツアーはひとつもありません。決して参加して損する事はないと思いますので、今度アジアに訪れる機会があればぜひ参加してみてください。