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世界87カ国を回った筆者が選んだ世界の絶景を紹介します。世界の絶景といわれるものは数多くあります。世界遺産といわれるものも現在1121あります。また、世界遺産に指定されてないけどすばらしい絶景もたくさんあります。せっかく旅行に行くんだったらこれらは見逃したくないですよね。そんな世界の絶景スポットを無理矢理、独断と偏見で10か所に絞り込んでみました。何かの参考にしてもらえればうれしいです。
マチュ・ピチュの歴史保護区/マチュピチュ(ペルー)
一度は行ってみたい世界遺産ランキングで常に上位をキープする「マチュピチュ」。多くの人を魅了するのにはワケがあります。マチュピチュは南米ペルーのアンデス山脈、標高約2,450mの尾根に位置する古代インカ帝国の遺跡。山裾から遺跡の存在が確認できないことから、「空中都市」「インカの失われた都市」などと呼ばれています。
何故このような高地の断崖絶壁に、要塞都市が建築されたのか?かつてインカ帝国がスペインの侵略から財宝を守るために建設した都市、という説や、最後の砦であったという説がありますが、アンデス文明は文字を持たないため、その理由は明確になっていません。
アンコール遺跡群/アンコールワット(カンボジア)
一度は行ってみたい世界遺産ランキングで常に上位をキープする「アンコール遺跡群」。.カンボジア北西部に広がる熱帯雨林に囲まれた「アンコール遺跡群」は12世紀前半、アンコール朝のスールヤヴァルマン2世が建設を開始したアンコール・ワットや1181年に王位に就いたジャヤヴァルマン7世が着工したアンコール・トムに代表される都市遺跡です。
中でも最大のアンコールワットの他にもタ・プローム、バンテアイ・スレイ、プリア・コー、象のテラス、ロリュオス遺跡、ベンメリアなど見所たくさんです。
メンフィスとその墓地遺跡/ギザのピラミッド(エジプト)
一度は行ってみたい世界遺産ランキングで常に上位をキープする「メンフィスとその墓地遺跡」は古代エジプト文明の象徴的存在です。エジプトの首都カイロ近郊、ナイル川西岸にあるメンフィスのピラミッド地帯は古代エジプト古王国時代の王たちが作った巨大な建造物のある地帯です。
王国の都だったメンフィス周辺のギザからダハシュールにかけて約30のピラミッドやその他の建造物が点在していてその景色は圧巻です。
秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(中国・西安)
スケールの大きさに驚く!中国初代皇帝の権力を示す壮大な地下帝国!中国の初代皇帝始皇帝の陸墓。紀元前3世紀、覇権を競い合った戦乱の時代を制して、中国に巨大な統一国家を打ち立てた秦。中国史上、最初の皇帝となった秦の「始皇帝」が、70万人の労働力と40年の歳月をかけて作り上げた巨大な陵が、中国の西安郊外に残されています。
1974年、この始皇帝陵から1kmほど離れた場所で偶然、地中に埋まった素焼きの像が発見され、地下5メートルの巨大な地下空間に、おびただしい数の兵士や馬の素焼きの像が埋まっていることがわかりました。
フィレンツェ歴史地区(イタリア)
ルネッサンスのシンボルともいえるフィレンツェの街は、メディチ家統治の下、15〜16世紀に経済・文化的繁栄を謳歌していました。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、ウフィツィ美術館、ヴェッキオ橋(ポンテ・ヴェッキオ)、ヴェッキオ宮殿、ピッティ宮殿、 サンタ・クローチェ聖堂、 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会など見所がありすぎといった感じです。
またジオット、ブルネッレスキ、ボッティチェッリ、ミケランジェロといった大芸術家達の貴重な名作の数々は今なおこの街に残されています。
ンゴロンゴロ保全地域 (タンザニア)
現地の言葉で「巨大な穴」を意味し、1979年に自然遺産に登録されたタンザニア北部のンゴロンゴロ自然保護区は総面積約8,288km2。数百万年前の大噴火とその後の地殻変動によってできた山手線の内側ほどの巨大なクレーターに、約2万5000頭の野生動物が生息。
また区域内のオルドワイ渓谷からは、初期の人類の化石や足跡などが発見されており、2010年に文化遺産としても評価され複合遺産に。「動物の楽園」だけでなく、この地では太古から人間と動物の営みがあったことを窺わせます。
ラパ・ヌイ国立公園(イースター島・チリ)
ラパ・ヌイ国立公園は、チリの本土から太平洋へ西に約3,700km沖に浮かぶイースター島にあるチリの国立公園です。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
ラパ・ヌイは、先住民の言葉で大きい島という意味で、イースター島に残るモアイ像が有名です。モアイは約900体が残っていますがその殆どは、16世紀から17世紀に起きた部族抗争で破壊されてしまいました。7世紀から1,000年にわたって作られたモアイ像は部族の長の姿を表したのだと云われています。
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群 (中国・ラサ)
中国チベット自治区の区都ラサ。標高37000mに近い高度に位置する、この天空の都には、チベットの聖域にしてダライ・ラマの宮殿であったポタラ宮、離宮ノルブリンカ、巡礼者が引きも切らないチベット仏教の総本山ジョカン、3つの建築物が世界遺産に登録されています。
ラサは吐蕃の首都であり宗教・政治上の最高責任者ダライ・ラマの鎮座する場所でした。そのため、ラサはチベット文化の中心地として発達しました。ラサにあるポタラ宮をはじめとする建造物群は周辺の文化にも影響を与えチベット様式を確立しました。
エルサレムの旧市街とその城壁群(イスラエル・エルサレム)
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3宗教の聖地であり多くの門を擁する城塞に囲まれた僅か1平方㎞の旧市街は、未だ解決せぬ帰属問題と政治的背景からヨルダンよる代理申請という形が取られた異例の遺産です。
そのため、登録国は実在の国ではない「エルサレム」として扱われています。ユダヤ教:嘆きの壁、キリスト教:聖墳墓記念聖堂、イスラム教:岩のドームというそれぞれの遺産を見ることができます。現在市街はユダヤ教徒地区、キリスト教徒地区、ムスリム地区、アルメニア人地区の4つに分かれてます。
ラリベラの岩窟教会群(エチオピア)
ラリベラの岩窟教会群は、エチオピア北部標高3000mの場所にあります。エチオピアは、4世紀にキリスト教が伝来して以降、周囲をイスラム諸国に囲まれながらも、アフリカにおいて唯一のキリスト教国です。
ラリベラは、ザグウェ朝7代国王ラリベラの命により、12世紀末~13世紀にかけて建造されました。国王ラリベラは、信仰心の篤い王で、12世紀末、聖地であるエルサレムはイスラム教徒の手に渡っていたため、ラリベラを「第二のエルサレム」にするべく教会造営に着手したといわれています。