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エベレストをはじめとする世界の高峰の数々から、亜熱帯の低地まで、変化に富んだ自然の中に30を超える少数民族が暮らす国、ネパール。ネパールと言えばトレッキングが有名ですが、ジャングルでのサファリ、ラフティングや、原風景の残る田舎でのホームステイなど楽しみ方もバラエティ豊かです。絶景の山岳ロッジや自然派エコリゾートでの滞在もネパールに来たら楽しみたいもの。かつての王宮や寺院が立ち並ぶ古都をそぞろ歩くと、この国が「神々の住む国」と言われる所以がわかる気がします。
国名 | ネパール連邦民主共和国 |
首都 | カトマンズ |
人口 | 2,970万人(2019年) |
言語 | ネパール語 |
宗教 | ヒンドゥー教(80%)、仏教(9%)、イスラム教(4%)、その他 |
時差 | -3時間15分 ネパールが正午のとき日本は午後3時間15分 |
通貨 | ネパール・ルピー |
国旗 | 世界で唯一四角形でない、三角形を2つ重ねた珍しい国旗。2つの三角形はヒマラヤ山脈と、 ヒンドゥー教と仏教の2大宗教を表してる。図柄の月と太陽はヒンドゥー教のシンボルで、月は王家を、 太陽は宰相を表し、国家が永く繁栄する願いを込めたもの。青はヒマラヤの空を、赤は国花シャクナゲの色で国民を象徴している。 |
神々の住む街、カトマンズ
カトマンズはネパールの首都だけあって、見所もいっぱいです。「神々の住む街」という呼び名がふさわしく、道を歩けばいたるところに寺院の数々。街角にはシヴァ神やハヌマーン神などの色鮮やかな石像に出会います。レンガ造りの街並みはまるで中世の時代に遡ったよう…。神々への信仰に彩られた情緒あふれる街並みは、近郊のパタンや古都バクタプル、チベット仏教巡礼の地スワヤンブナートと共に世界遺産に登録されています。街の中心、ダルバール広場では少女の生き神様、クマリの住む館もあり、運が良ければクマリが窓から現れることも!
ヒンドゥー教寺院のパシュパティナートもまた、興味深い場所の一つです。火葬の煙が空へと上がり、瞑想にふけるサドゥーと呼ばれる修行僧の姿、沐浴をする人々、観光客の荷物を狙う猿と、次から次へと驚きの渦が押し寄せます。人間と神々、生と死、そして信仰とは何か?と想わずにはいられない、それがカトマンズという街なのです。
エリア | カトマンズ |
住所 | दीघा पहलेजा, J P Marg, Kathmandu 44600 ネパール |
電話番号 | +97714268969 |
公式ページ | https://www.bhaktapur.com/ |
営業時間 | 24時間営業 |
エリア | カトマンズ |
住所 | Pashupati Nath Road 44621, Kathmandu 44600 ネパール |
電話番号 | +97714470340 |
営業時間 | 開門 朝4時 閉門 夜7~9時頃 |
入場料 | 1,000ルピー(約1,100円) |
アクセス | トリブバン国際空港より徒歩20分、タクシーで5分 |
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湖とマチャプチャレの大展望!ポカラってこんな場所
ポカラはカトマンズから国内線を利用して1時間半、陸路で移動すると約6時間の場所に位置します。標高は約800mとカトマンズ(約1,300m)に比べて低地にあり、気候も温暖です。ポカラは低地にあるにもかかわらず7,000~8,000m級の山々と美しい湖(フェワ湖)が楽しめる場所として有名です。高山病など無縁なこの場所からネパールが誇るヒマラヤ連峰が見えるとあれば、行かないわけにはいきませんね。
マチャプチャレ(6,993m)を始め、アンナプルナⅠ(8,091m)アンナプルナⅡ(7,937m)といった高峰の大絶景が広がります!この町から数日かけて険しいトレッキングに行く人もいれば、日帰りで気軽に楽しめるミニハイキング、パラグライダーを楽しむ人など、アクティビティも様々です。湖畔で小舟に揺られながらヒマラヤ連峰を眺めるも良し、ハイキングに出掛けるも良し、バザールでお買い物をするも良し、手軽に絶景が楽しめ、リラックスができる大変人気のリゾートです。
エリア | ポカラ |
アクセス | 「バス」 ・ジャガダンバトラベル 25ドル(3,867円) 7時間 ・グリーンライン 25ドル(3,867円) 7時間 ・ツーリストバス 600ルピー 7時間 ・ローカルバス 450ルピー 7時間 「タクシー」 80〜100ドル(12,374円~15,468円) 5〜6時間 「飛行機」 100ドル(15,468円) 25分 ※欠航が多い |
カトマンズとの距離 | 140km |
備考 | 直線距離は140kmですが、車で行く場合は200km走ることになります |
アンナプルナを望む自然農場型リゾート はなのいえ
マチャプチャレ(6,993m)とアンナプルナ(8,091m)の眺望が素晴らしい自然派エコ・リゾート「はなのいえ」。4ヘクタールの広大な敷地では有機無農薬野菜が栽培され、家畜が飼われています。これらを使った日本食を提供してくれるのですが、これがまたおいしい!静かでゆったりとくつろげる環境の中で蜜蝋のろうそくを作ったり、牛の乳しぼりや乳製品作り、農作業体験、近くの民家や村を訪問したりと無料プログラムも充実しています。
貸し切りで入れる五右衛門風呂は、はなのいえの名物です。やけどの心配なく入れる、本格的な窯風呂は2~3人が一度に入れる大きさです。ゆったりとヒマラヤの絶景を独り占めしながら入るお風呂は贅沢そのもの。何もかもナチュラルでそれでいて洗練された、超お勧めエコロッジです。
エリア | アスタム |
住所 | Pokhara Office 547 Lake Side, Pokhara, Nepal |
電話番号 | +977(0)61-465457 |
料金 | お一人様利用 / 部屋 / 泊 125ドル(19,335円) お二人様利用 / 部屋 / 泊 200ドル(30,936円) お子様料金 6~12歳 50% |
アクセス | ポカラの街またはポカラ空港よりジープで1時間半 |
エベレストを見たい!大迫力のマウンテンフライト!
世界で一番高い山と言えば、だれもが知っているエベレストです。世界最高峰に憧れを持つ方は多いはず。登ることは無理でも、この目から拝むことはできないだろうか・・・。一般的に肉眼でエベレストを見ようと思ったら、カトマンズから6泊程度の本格的なトレッキングが必要です。残念ながら世界最高峰はそんなに容易く、その姿を見せてはくれないのです。
時間と体力がない、そんな方は是非マウンテンフライトに挑戦してみてはいかがでしょうか。高度6,000mの雲の上を飛びますので、高確率でエベレストを狙うことができます。目の前に現れるエベレストは自然の驚異をまざまざと見せつけるのです。とても言葉では形容することのできない感動とスリルあふれる体験となることでしょう。
象の背中に乗ってサファリ体験!?チトワン国立公園
「サファリ」というとアフリカの大草原を4WDで走りながら行うイメージがつよいですが、チトワン国立公園では、ジャングルの中を象に乗って歩く「象のサファリ」が楽しめます。恐る恐る象の背中に乗って、いざ出発です!象さんはのんびりとした歩調で、ラプティ川を渡り公園内へと進んでいきます。川に象が倒れないか心配になりながらも無事渡り終えると、目の前に草木の生い茂るジャングルが現れます。
車ではとても進むことができない道、草地を踏み分けて進む象のサファリは爽快そのもの。チトワン国立公園では絶滅の危機に瀕しているインドサイの他にアジアゾウ、ベンガルトラ、ヒョウ、サイ、サル、ワニなども生息しています。また運が良ければ公園内の川に生息する淡水イルカにも出会えるかもしれません。
住所 | GFM2+JXW, Sonepur 44200 ネパール |
電話番号 | +9779814380807 |
料金 | 2000ルピー(1日有効) |
関連サイト | https://www.chitwannationalpark.gov.np/ |
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世界遺産の古都パタン&バグタプル
カトマンズから日帰りで訪れる事ができる郊外のおすすめスポットが、バグタプルとパタンです。どちらもカトマンズとともに世界遺産に登録されている古都で、中世の雰囲気が今も残る町。カトマンズから東へ約12㎞に位置するバドガオン(別名バクタプル)は「信仰の街」を意味しています。ここは15~18世紀の寺院や旧王宮など、かつての華やかな時代を彷彿とさせる建築物が訪れる人を魅了します。古い家を改装したカフェやレストラン、土産物屋さんを覘いてみたりとそぞろ歩きが楽しい町で、映画「リトルブッダ」のロケ地にもなっています。
カトマンズから車で約30分。パタンはサンスクリット語で「ラリトプル=美の都」を意味する通り、古くから彫刻や絵画、工芸の街としてたくさんの芸術家を生み出した町でもあります。旧王宮の木彫装飾や、ゴールデンテンプルのマンダラ、マハボーダ寺院の仏像の彫刻など、素晴らしい装飾の数々は町中が美術館のようだとも評されています。
エリア | パタン |
住所 | M89G+HWP, Lalitpur 44700 ネパール |
営業時間 | 5時30分~18時00分 |
入場料 | 50円 |
仏教の聖地、ルンビニとは?
ブッダ生誕の地ルンビニは、ネパール南部のタライ平野に位置しています。ブッダ4大聖地の一つとして古くから仏教徒の巡礼の地として信仰されており、あの三蔵法師も636年にこの地を訪れています。ルンビニの見所はブッダ聖母マーヤー夫人を祀るマーヤー聖堂、仏陀生誕地を確定する証拠にもなった、アショーカの石柱などがあります。ルンビニは14世紀頃から興隆したイスラム勢力に破壊され、1896年の発掘調査で石柱が発見されるまで、人々の記憶から消し去られていました。
ルンビニの発掘と開発は進み、マーヤー聖堂とアショーカ王の石柱がある聖園を中心に、日本をはじめ、中国、ミャンマー、ドイツなど各国の寺院も建築されました。これは世界的建築家、丹下健三氏によって整備計画されたものです。日本も発掘調査を行ったりと、実は日本人とも関わりが深いルンビニ。今日も聖園の菩提樹では仏教徒たちが敬虔な祈りを捧げているのです。
エリア | ルンビニ |
住所 | Taulihawa Road, Lumbini Sanskritik 32900 ネパール |
営業時間 | 営業 6:00-18:00 |
アクセス | カトマンズからバイワラ空港まで約35分。空港からは車で30分。 |
ユニーク!ネパールの田舎でホームステイ体験
訪れた土地の文化に親しみたい、風土をもっと知りたい、現地の人と触れ合いたい、体験型の旅行に価値を見出す人が増えている昨今・・・。雄大な自然と、本当のネパール人の暮らしを体験できるヴィレッジホームステイはいかがでしょうか。首都カトマンズから車で3時間+1時間半のハイキングで辿り着く、なんとも不便なクンプール村。ここでワクワク・ドキドキのホームステイ体験です。
シャワーもなければ、電気も通っていないような片田舎。ここは複数の少数民族からなる小さな村です。村からはアンナプルナ連峰、マナスルなどの雄姿が眺められ、たくさんの滝と美しい自然に囲まれています。ここの農家のお宅に滞在し、家畜の世話や農作業、水汲み、乳搾り、学校訪問などを体験します。村人と一緒に仕事をし、村で採れた野菜や肉を食べる。電波も電気もない。大自然とともに穏やかに生きる、真のネパール人の暮らしを体感してみてはいかがでしょうか。
アクセス | 首都カトマンズから車で3時、その後1時間半のハイキング |
チベット交易路ジョムソン街道とタサンビレッジ
7,000m級の山々に囲まれたジョムソン街道は、その昔チベットへの交易路として栄えた街道です。ジョムソン空港から山頂ロッジ・タサンビレッジへの道中に立ち寄るのが、街道沿いの見所マルファ村です。石畳の細い道に面して、小さなホテルやレストランが軒を連ねる村は情緒満点。街道一美しい村との呼び声も頷けます。街道沿いの村ではリンゴがたくさん採れるので、おいしいリンゴジュースやブランデーなどが名産品として売られています。
街道を進むとナウリコットの山頂ロッジ、タサンビレッジに到着します。ロッジはダウラギリ(8,172m)とダウラギリ氷河を正面に臨み、背後にはニルギリ(7,061m)やアンナプルナの山々。そしてツクチェピーク(6,920m)の姿も!これほど多くの山々が、しかも間近に見られるロッジはネパールではそう多くありません。
エベレスト街道トレッキング
トレッキングの開始となる村ルクラ(2,840m)からエベレスト登山のベースキャンプとなるカラパタール(5,545m)までのルートをエベレスト街道と呼びます。カラパタールまで行くのはなかなか時間も体力も必要ですが、途中の村シャンボチェまでであれば中級者でもトライできるお勧めルートです。ルクラからゆっくり登山を開始し、シェルパ族の里、ナムチェ(3,440m)に到着。この村から更に様々なトレッキングルートへと分かれていくため、たくさんのトレッカー達がこの村を経由します。ナムチェはエベレスト街道沿いの小さな村ですが、日用品から食べ物、トレッキング用品などが売られるバザールがあったり、チベット仏教のお寺や博物館もあったりととても賑やか。登山者にとっては高度順応やトレッキングの準備にうってつけの村なのです。
エベレスト街道の見所の一つ、シャンボチェの丘(3,800m)まではナムチェから約2時間のトレッキング。ここからはエベレスト(8,848m)やローツェ(8,516m)、ヌプツェ(7,864m)、アマダブラム(6,812m)といった8,000m級の高峰の大展望が広がります。富士山を超える標高ですが、ホテルエベレストビュー、シェルパリゾートなど設備やお食事も充実したホテルがある事に驚きです。ホテルから世界最高峰のエベレストが見えるとは、まさに贅沢の極み!朝日や夕日、満点の星空と、一刻一刻と変わっていく景色は決して見飽きることのない美しさです。シャンボチェからまた徐々に高度を下げながらトレッキングを続け、ルクラに下山…トータルで5泊前後の行程となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?ネパールは、アクセスが良いわけではありませんが、だからこそ普段と異なる新鮮な体験をすることができるとも言えます!
その国の文化にしっかり触れたいなら、現地の人々とのコミュニケーションが一番です!
歩く最中に現地の話しかけてもいいですが、それでも物足りないという方は、是非ホームステイ体験をしてみてはいかがでしょうか?