子供が小さいうちは海外旅行をあきらめている方が多いかもしれません。しかし実は、子連れでの海外旅行にはたくさん良いところがあるのです。私自身、仕事をしていると普段はなかなかゆっくり娘と過ごす時間がないのですが、旅に出ることで娘の成長をたくさん感じることができました。
覚えてないから連れて行っても意味がないのではないか、と思う方もいるかもしれないですが、そんなことはありません!きっと旅で体験したことが、お子さんのこれからの成長の手助けになってくれると思います。生まれて初めての体験がたくさんできる小さなうちに、素敵な思い出を作りに、どんどん旅に出ていただきたいです。この情報が、子連れ旅行の第一歩の手助けになりますと幸いです。
子連れ旅行に欠かせない持ち物
子連れ旅行に欠かせない持ち物をご紹介いたします。(あえてテッパン以外を選びました。)
- ウエットティッシュ・・・海外ではおしぼりは出てきません。除菌タイプのものを持っていくのをおすすめします。
- お菓子・・・小分けにされたお菓子が便利です。食べきれなかった場合に封をする輪ゴムや、クリップも忘れずに。
- 体温計・・・子供は急に発熱などをしやすいので、いつでも検温できるように持ち歩きましょう。
- 冷えピタ・・・熱中症対策や発熱した際に便利です。
- 薬・・・急に体調を崩した時に備えて、飲みなれた薬を持っていくと安心です。
- オムツ・・・海外ではなかなかすぐには手に入らないので、多めに持っていきましょう。圧縮袋に入れるとかさばりません。
- ベビーカー、抱っこ紐・・・いつでも子供が寝られるようにベビーカーや抱っこ紐は必需品です。幼児になってきたら折りたたみ式のベビーカーが便利です。ベビーカーのレインカバーも忘れずに。
- ビニール袋・・・汚れた着替えを入れたり、使用済みのオムツを入れたり、けっこう出番は多いです。
- 水筒・・・とくに夏場の旅行は、いつでも冷たい水が飲めるように用意しておきましょう。
- 食事セット・・・エプロン、使い慣れたスプーンやフォークは持参しましょう。
旅程スケジュールの立て方
予定通りに行かないのが子連れ旅行です。また、移動や食事など、全てのことに時間がかかります。旅を楽しむために、余裕をもったスケジュールにすることが大切です。そして、各地では最低2泊すること、何もしない日(予備日)などを設けることが大切です。欲張って予定を詰め込みすぎないように注意しましょう。ハプニングがあってもリスケジュールがたてられるようにしておくのが、子連れ旅行を楽しむための秘訣です。
飛行機は直行便がやはり便利です。乗り継ぎで行く場合は、乗り継ぎ時間は、最低2時間は空けましょう。乗り継ぎ地で1泊するなどのスケジュールにするのもおススメです。
現地での移動は、公共交通機関よりドライバー付き専用車、タクシー、レンタカーなど車移動がおススメです。トイレ休憩など自分たちのペースで移動できます。
ホテル選び
子連れ旅行でホテルは旅を楽しむための重要な要素になります。リゾート地であれば、ホテル滞在時間が長いので中級以上のクラスのホテルを選びましょう。ホテルでの滞在時間が長い場合、サービスのクオリティやホテル施設の充実度は快適さに大きくかかわってきます。反対に、シティーステイであれば、ホテルは寝るだけになりますので、立地重視で選びましょう。町の中心地に宿泊すれば、移動時間が短縮できます。レストランもホテルの周りにたくさんありますので、レストラン選びにも困りませんし、歩いてレストランまで行けるので、暗くなった夕食時でも安心してお子様と外出ができます。
お子様が小さいうちは、添い寝になりますのでベッドはダブルベッドをリクエストしましょう。海外のホテルはベッドの高さが高いので、お子様を両脇からはさんで眠るとベッドから落ちる心配がなく安心です。ほとんどのホテルのチェックイン時間は14時から15時になります。赤ちゃん連れであれば、アーリーチェックインを予め予約し、長いフライトの疲れを翌日に持ち越さないために、すぐにお部屋に入ってゆっくりするのをおすすめします。
飛行機内での過ごし方
長いフライトで、いかに子供がグズらないようにするかはとても重要なポイントになります。まず夜の時間帯に飛ぶフライトを選ぶのがコツになります。昼間の時間だと、飛行機内も明るいので、子供はなかなか寝てくれません。夜発のフライトだと、機内の消灯時間が早いので、機内が暗くなれば子供もすんなり寝てくれます。飛行機に乗る前にたっぷりと空港内のキッズスペースで遊ばせることも大切です。疲れさせて機内で寝てもらう作戦です。とにかく子供が飛行機で少しでも寝てくれるのかが、快適に機内を過ごすうえで重要です。
それでもなかなか子供が寝てくれない場合は、秘密兵器として、新しい本やおもちゃを用意しておきましょう。新しい本やおもちゃへの食いつきは、いつも遊んでいるおもちゃとは断然に違います。子供にまだ着かないの?と言われた場合の対応方法ですが、うちの娘は3,4歳くらいになると、あと何回寝たら着くよと言うと納得してすんなり寝てくれました。なかなか子供にあと何時間と言ってもわからないので、あと何回寝たら着くよ作戦は思いのほか有効な作戦でした。
食事について
旅の楽しみの一つとして食事はとても大きな要素です。子連れ旅行で食事を楽しむ方法をいくつかご紹介します。1つ目は、宿泊しているホテルのレストランで食事をする。デラックスクラスのホテルに宿泊すると、レストランも有名レストランであることが多くあります。宿泊しているホテルであれば、まず移動が楽です。コース料理などで少し時間が遅くなっても、宿泊しているホテル内でしたら安心です。お子様が小さいうちは、個室にしてもらうのもおすすめです。個室であれば、周りのお客様を気にせず食事を楽しめます。また、ディナーであれば時間を少し早めの17時頃にすると、お客様が少なくて貸し切り状態ということも期待できます。ちょっぴり高級なレストランは、ランチで行くのもおすすめです。私は、娘が赤ちゃんのうちは、抱っこ紐で寝かして、そのまま抱っこした状態でコース料理を楽しんでいました。
2つ目は、ルームサービスを活用する。食事つきのホテルなどでは、お部屋で食事を楽しむことができるホテルも多くあります。お子様を遊ばせながら、大人はゆっくり食事ができます。
子連れ旅行だって、美味しい食事も食べたいし、美味しいお酒も飲みたい!!そんな方には、ワイナリーがおすすめです。ワイナリーに併設しているレストランはオープンな感じのところが多く、子供は広い庭で思う存分走り回れます。ワイナリーのレストランは食事が美味しいところが多いので、ランチがてらに行くのがおススメです。
トラブル対策
子連れ旅行で起きがちなトラブルについてご案内します。
【ロストバゲージ】
飛行機に預けた荷物が出てこない!海外旅行では良くある出来事です。ロストバゲージになった時のために、おむつと子供の着替えは手荷物に入れておきましょう。子連れ旅行に限らず、貴重品はもちろん、携帯やカメラの充電器も手荷物にいれるのを忘れずに。
【トイレ事情】
海外のトイレはおむつ台があるトイレはあまり多くありません。特にアジアでは少ないです。ホテルのロビーなどにあるトイレであれば、おむつ台がなくても、洗面台がきれいで大きいのでそこで替えることもできます。子連れ旅行でトイレを探すのであれば、ホテルを探しましょう。また、洋式トイレの蓋の上に立たせて替える裏技もあります。あまり綺麗なトイレでない場合は、ペットシートを持参し、その上に立たせて替えるのもおすすめです。
【病気やケガ】
万が一、お子様が体調を崩したり、ケガをした場合に備えて、海外旅行保険は必ず加入していきましょう。クレジットカード付帯のカードの場合、保証内容が足りない場合もありますので、必ず確認をしておきましょう。日本から常備薬を持参するのと、お粥などの非常食もあると役立ちます。
年齢別おすすめの国
0~2歳までのおすすめ旅行先エリア
なんでも口に入れてしまう赤ちゃんを連れての旅行で第一優先事項は、衛生面です。
実はフライト時間は赤ちゃん連れの場合それほど大きな問題にはなりません。赤ちゃんのときのほうが日頃から寝ている時間が長いので、機内でもぐっすり寝てくれます。むしろ歩きはじめてからの方が、じっとしていられず動きたがったり、飽きてしまったりします。
また、赤ちゃんの頃は抱っこやベビーカーで移動ができるので、ヨーロッパなどの街歩きをする国は、子供が歩くようになる前の方がスムーズに旅行行程をこなせます。
治安が良くて衛生的な ニュージーランド
ニュージーランドはイギリスのシンクタンクが毎年発表している「世界の安全な国ランキング」で常に5位以内にランクインしているほど安全な国です。
自然豊かな国で、街もとってもキレイに整備されています。小さな子供でも安全に遊べる公園がたくさんあります。
東京や大阪からは、オークランドまで直行便も運航をしています。乗り継ぎなしで行けるのも、子連れ旅行では嬉しいポイントです。
日本との時差も冬は3時間、夏は4時間と、19時間時差のあるハワイに比べても少なめで、子供が無理なく過ごすことができます。
子供に優しい国 ドイツ
子供を大切にする文化が人々に根付いているドイツは、子供と旅がとてもしやすい国です。どこにいっても子供連れの場合、全てが優先されVIP待遇となります。列車やエレベーターなどに乗る場合も、ベビーカーの私たちを優先してみなさん乗せてくることがなんどもありました。子供がぐずっていると、どこにいっても子供に優しく微笑みかけてくれます。
赤ちゃん連れOKのレストランも多く、気兼ねなく美味しい食事を楽しむこともできます。
3~5歳までのおすすめ旅行先エリア
自分で歩くようになった幼児を連れての旅行での第一優先事項は、治安の良さです。まだ足元がおぼつかなかったり、急に走り出したりするこの時期は、目が離せません。
飛行機内でも工夫が必要になります。横になれるように、座席の足部分を埋めて子どもの座っているシートがフラットシートのようになる便利グッズもおすすめです。空気を入れて膨らませるタイプなのでかさばりません。
ファミリー向けホテルが充実しているリゾート地のあるベトナム
ベトナムのダナンは日本からの直行便で約6時間のフライト時間で行けるので、フライトの負担がおさえられます。時差も2時間というのも嬉しいポイントです。
大きなプールや子供向けのウォータースライダーなどの施設が充実しているホテルに滞在すれば、敷地内だけでも楽しむことができます。
子供の写真を撮るのが楽しい国 タイ
アジアで人気な観光地であるタイも子連れで楽しめる国です。なかでも、タイ北部にある「タイ第二の都市」チェンマイは、バンコクのように都会過ぎず、適度に栄えているので、子連れでも安心して快適に過ごせる街です。
チェンマイにはおしゃれなカフェがたくさんあり、カフェ巡りが人気な街になります。クマさんのインテリアがかわいくて思わず子供の写真を撮りたくなるカフェや、遊具があるファミリー向けのカフェも充実しています。
トラの赤ちゃんや子供と触れ合えるタイガーキングダムもファミリーに人気のスポットになります。
【6歳~】のおすすめ旅行先エリア
小学生になってからは、子供が楽しめる体験ができる旅がおすすめです。
野生動物に出会える ケニア
サバンナで野生動物を見るサファリ体験は、日本では決して味わうことのできない体験です。
ケニアには日本語ガイドもいるので、お子様でも現地ガイドさんとのコミュニケーションを楽しむことができます。ケニア人は人懐っこい人が多いので、現地ガイドさんとの触れ合いはアフリカ文化に触れられるとても素晴らしい体験になります。
アフリカなのでホテルを心配する方もいるかもしれませんが、プールなどの施設が充実したまるでリゾートホテルのようなホテルが多いので、子連れでも安心です。
迫力満点の大自然に出会える アメリカ
世界遺産の「グランドキャニオン」や「ヨセミテ国立公園」など、子どもに一度は見せたい大自然に出会えるのがアメリカです。
ファミリー旅行には、キャンピングカーでアメリカの大自然をめぐる旅もおすすめです。キャンピングカーであれば、自分たちのペースで移動できます。
また、アメリカはピザやハンバーガーばかりで食事の心配があるかもしれませんが、キャンピングカーであれば車内で調理ができるので、ご飯を炊くこともできます。
ホテルに宿泊するよりも安いというメリットもあります。
日本では馴染みの少ないキャンピングカーの旅は、アメリカでしかできない体験です。
まとめ
子連れ旅行は、パパやママが楽しむこともとても大切です。
余裕をもったスケジュールにしたり、ホテル選びに気をつけたりすることで、無理なく楽しむことができます。
新婚旅行で行った2人の思い出の場所に、新しい家族となったお子様ともう一度訪れて同じ景色を見せてあげるのも素敵だと思います。日本では味わえない旅行での経験が記憶として残り、人生の素敵な思い出の1ページになるはずです。