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トルクメニスタンで最もお勧めの観光ポイントは?と訊かれたら最初に答えたくなるのが地獄の門です。首都アシガバードの北、カラクム砂漠の中央のダルヴァザ付近に位置しています。地獄の門は地名ではなく単なる通称。最近ではメディアやガイドブックでも取り上げられるほど注目の観光スポットとして知られています。直径およそ60メール深さ、およそ20メートルの巨大クレーターから燃え上がる炎は50年近く消えることなく燃え続けています。
トルクメニスタンの基本情報
国名 | トルクメニスタン |
面積 | 48万8,000平方キロメートル(日本のおよそ1.3倍) |
首都 | アシガバット |
言語 | トルクメン語(ロシア語も広く使用されている。英語は通じにくい。) |
時差 | −4時間(日本が正午のとき、レバノンは8:00) |
通貨 | マナト |
トルクメニスタンの気候
大陸性気候で、国土の大部分を砂漠が占めるため夏は厳しく、気温は60℃近くまで達することがあります。冬に旅行するなら防寒具が必要です。夏でも朝夕は冷え込むことがあるので、脱ぎ着のしやすい服装を持参することをおすすめします。特に地獄の門を観光する際、夜はかなり冷えるのでフリース等を重ねるなどの防寒対策が必要です。
トルクメニスタンの行き方
首都アシガバードにあるサパルムラト・テュルクメンバシュ空港まで日本からの直行便はありません。一般的なルートはソウルとタシケントの2都市を乗り継いでの入国です。地獄の門のあるダルヴァザはアシガバードから北におよそ260キロ、車でおよそ2時間半のところにあります。多くのツアーでは隣のウズベキスタンのヒヴァから陸路で国境を越えて入国します。
トルクメニスタンのお役立ち情報
トルクメニスタンは入国に際しビザが必要です。基本的に自由旅行が認められていないので、全ての日程を入国前に確定させる必要があります。そのため日本の旅行会社を経由して早めに手配を完了し、現地旅行社が発行する招聘状を取り寄せなければなりません。多くのツアーは陸路で国境を越えるため、入国にあたり現地ガイドがエスコートしてくれます。ビザの料金や所要日数などの要件は流動的なのでその都度、旅行会社に確認をしてください。
地獄の門でオールナイトキャンプを楽しもう
地獄の門へのアクセス
隣の国ウズベキスタンのウルゲンチまたはヒワの先から陸路で入国するのが一般的。
トルクメニスタン入国後、北部都市のタシャウスから車で南下し、ダルヴァザの地獄の門までおよそ4時間。
地獄の門は1971年に地質学者がボーリング調査をした際に天然ガスに満ちた洞窟を偶然発見し、調査の過程で落盤事故が起きてその姿を現しました。その後、洞窟から高濃度の有毒ガスが噴出していることが判明し、その放出を食い止めるため点火することになりました。現時点ではこの天然ガスの燃焼を食い止めることは困難、そして天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのかわからないと言われています。
このクレーターを地元の人たちはドアトゥヘルと呼んでいます。以前は転落防止の柵も警告看板も一切ありませんでした。もし穴に落ちたら助からないであろう、その放置された感が地獄の門と呼ばれる所以かもしれません。夕刻から夜、真夜中、夜明け前、そして朝まで、見る時間帯によってその姿が変わるのが地獄の門の特徴なので、その変化を楽しむためにテントで一夜を過ごすツアーがおすすめです。炎の上がるクレーターから歩いて5分ほどの場所にテントを張り、日が暮れたらバーベキューのディナータイム。満天の星空の下、ウォッカを片手にガイドさんら現地の人たちとのふれあいで心も体も温まります。
遠くから眺める風景、近づいてその熱気に包まれながら眺める風景、いつでもどこからでもその姿は感動的です。特に真夜中から早朝にかけての炎は圧巻で感動的まさに地獄の門という名がピッタリの大迫力です。テントで休みながら自分のペースで見られるので運が良ければ誰もいない真夜中にその空間を独り占めすることもできます。
まとめ
入国が面倒な国で公共交通機関もなく個人では行きづらいのでガイド付きのツアーで行く方が安心です。地獄の門はいつ消えるかわからない、また観光に対する規制などいつ政府が対策を講じるかわからないので少しでも興味を持たれたら早めに行くことをお勧めします。