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今まで私が旅した93か国の中から、働く女性が等身大で楽しめる場所をチョイスしました。治安や衛生面が極端によくない場所は外してあるので、いずれも安心して行ける場所です。掲載している写真も実際に見て、心で感じたものを写したものです。プロのカメラマンが撮ったものに比べると少し違うかもしれませんが、逆にいうと、みなさんも、足を運べば同じような写真が撮れるということです。その地を歩いた者だけが知る情報や空気感などをご紹介いたします。次の旅先の参考にしていただければ幸いです。
ウユニ塩湖 【ボリビア】
死ぬまでに見たい絶景に必ず選ばれる、ボリビアの中央西部アルティプラーノにある広大な塩の大地 ウユニ塩湖。地平線まで続く白銀の世界は、昨今の絶景ブームの火付け役と言っても過言ではありません。塩湖の上にできる”天空の鏡”は生涯忘れられない絶景です。一瞬一瞬で表情がかわるウユニ塩湖は何時間でもぼーっとたたずんでいられるところ。心の中にあるモヤモヤがいっきに浄化されていきます。まさに地の果てにあるこの世の天国です。
一番の絶景は雨期(1月~2月)。雨が降った直後のわずかな時間だけ、水が波もたたないほど薄く広がるため、湖面が鏡のように反射します。あたり一面、塩でできた六角形の模様で真っ白となる乾季(4月~11月)もおすすめです。乾季は雲が少ないため、きれいな青空が見えます。でも冬なので防寒は必要です。お肌の天敵 紫外線にも注意です。雨期から乾季への変わり目の時期である5月だと、乾季と雨季の両方の姿が味わえます。
アクセス | エル・アルト(ラパス)空港からウユニの町までは飛行機と車で約1時間半 |
URL | http://www.tourismtunisia.com/sidi-bou-said-travel-guide/ |
ペトラ遺跡 【ヨルダン】
映画インディージョーンズ 最後の聖戦の舞台で知られるペトラ遺跡。謎が多いことから、古代世界の8番目の不思議と称されます。
遺跡観光はかなり歩きます。シークと呼ばれる岩の割れ目を進むこと1.2㎞。道幅も狭く、崖の高さが100mにおよぶところは圧迫感がありますが、同時に冒険にきたようなワクワク感も募ります。ようやく抜け出すと、この遺跡のメインであるエルハズネが現れます。スケールといい、美しい彫刻といい、圧巻です。特に崖の上から見る全体像は必見です。道なき道を登るのは苦労しますが、その価値は絶対にあります。(有料のロバのタクシーもあります。)
遺跡が美しくライトアップされる、「ペトラ・バイ・ナイト」もおすすめです。昼間歩いたシークがロウソクでライトアップ。そのやさしい明りに導かれ、歩みを進めると、およそ1800個のロウソクに照らされたエルハズネが目の前に現れます。息をのむほどの幻想的な光景は、忘れられない思い出となります。
アクセス | アンマンからバスで約4時間 |
入場料 | 50J.D(一日券/ペトラ宿泊) 90J.D(ペトラ非宿泊者) |
URL | http://www.visitpetra.jo/ |
クルーガー国立公園 【南アフリカ】
南アフリカが誇るサファリのメッカ、クルーガー国立公園。おとな女子におすすめは極上のサファリロッジステイです。クルーガー国立公園の中でプライベートサファリができる唯一のロッジ「シンギタ」は、世界のセレブに愛される最高級ロッジです。丘の上に立つシンギタレボンボロッジと、川に面したシンギタスウェ二ロッジ合わせても6、7台のサファリカーしかありません。めったに他のサファリカーに会うことがないので、ゆっくり優雅にサファリが楽しめます。国立公園の中にある私営保護区なので、国立公園の厳しい規制がなく、動物にかなり近づくことができます。
ロッジにはワインセラーがあり、いつでも美味しい南アフリカワインが楽しめるのも、おとな女子には外せないポイントです。最高級の食事と最高級のサービスでもてなしてくれるシンギタで、極上サファリ体験はいかがでしょうか。
アクセス | ヨハネスブルグから車で約5時間 |
入場料 | 大人 424ZAR 12歳以下 212ZAR(年により変動あり) |
URL | http://south-africa.jp/meetsouthafrica_lists/2768/ |
コッツウォルズ 【イギリス】
コッツウォルズはイングランドの中央部「ハート・オブ・イングランド」とも呼ばれる丘陵地帯です。何百年も変わらない田園風景が魅力的で、特別自然美観地域にも指定されています。ガイドブックには載っていない秘密の村がたくさんあります。
ここでの旅のコツは、いつもよりペースダウンして、のんびりとした時間を過ごすこと。時間にしばられず自然に浸るのが、ここでの流儀です。”
ロンドンから観光バスで日帰りもできますが、最低2泊は滞在するのがおすすめです。貴族のホテル「マナーハウス」はおとな女子にぴったりのホテルです。マナーハウスは、16~18世紀に建てられた広大な庭園を持つ邸宅ホテルで、ラグジュアリーな雰囲気と食事を味わうことができます。オーナーこだわりのおしゃれなインテリアもここに滞在する楽しみの一つです。
この地方は、アンティークショップが充実していることでも有名です。素敵な旅の思い出の一品を探してみては。
アクセス | ロンドン・パディントン駅から電車で約1時間半(モートン・イン・マーシュ駅まで) コッツウォルズを効率よく回るにはツアーへの参加が便利です! |
URL | https://www.visitbritain.com/jp/ja/ingurando/ingurandozhong-bu/%E3%82%B3%E3%83%83%E3% 83%84%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BA |
ブハラ 【ウズベキスタン】
シルクロードの中継地として長い歴史を持つウズベキスタン。なかでも、もっとも古い町がブハラです。ブハラは2500年の歴史をもつシルクロードのオアシス都市です。
遺跡とバザール、たくさんのお店が一か所に集まり、歩いてすべて回れるサイズの町です。
治安がいいので、地元の人になりきって歩いてみましょう。ラビハウズという池のほとりでチャイを飲んだり、そよ風が気持ちいいオープンテーブルで自国のワインと共にシャシクリ(串焼き肉)を食べて、エキゾチックな町での女子会を楽しんでみては。
ウズベキスタンを代表する伝統工芸品スザニは、おとな女子へのおすすめのお土産です。果物や草木、星などをモチーフにした美しい刺繍模様に、かわいいもの大好きの女子心をくすぐられます。スザニでできたバッグやクッションカバーなどは軽いのでお土産にぴったりです。またウズベキスタンは物価が安いので、大人買いできちゃうのもうれしいところです。
砂漠気候のため、朝晩は冷え込みます。夏でも羽織物は必須です。乾燥対策も忘れずに。”
アクセス | タシケントから飛行機で約1時間 |
URL | https://en.unesco.org/silkroad/content/bukhara |
マチュピチュ 【ペルー】
数ある世界遺産の中で、一生に一度は訪れたい!と自信をもって言いきれる世界遺産、それがマチュピチュです。マチュピチュはウルバンバ渓谷の山間、標高2880mの頂上にあります。山裾からはその存在を確認できないことから”空中都市”とも呼ばれています。発見から100年以上経つ今でも、その起源の解明がされていない謎多き遺跡です。
ぜひマチュピチュ村に宿泊し、早朝から遺跡に行ってみましょう。朝靄がたちこめる早朝の静けさの中に、そっとたたずむ遺跡の姿はとても神秘的です。
背後にそびえるワイナピチュに登ってみるのもおすすめです。約40分~50分かけて頂上まで行くと、天空都市をさらに上から見下ろすことができ壮観です。
マチュピチュ村に宿泊した場合、温泉も楽しみのひとつです。水着で入る市民プールのような雰囲気ですが、地元の人々との交流が楽しめます。
マチュピチュのベストシーズンは乾季の5月~8月です。高地なので夏でも涼しいですが、紫外線対策はマストです。湿度が高く、虫が多いので虫除けスプレーは必須です。
アクセス | クスコ市街からポロイ駅までタクシーで約30分 ポロイ駅から列車で約3時間 |
URL | https://www.machupicchu.gob.pe/?lang=en |
シャウエン 【モロッコ】
アラブの文化や独自の風習が色濃く残るイスラム教の国モロッコ。そんなエキゾチックな国 モロッコでおとな女子におススメの場所はシャウエンです。モロッコ北部、フェズから5時間。リフ山脈の奥深くに摩訶不思議な町があります。正式名称「シャフシャウエン」。
旧市街に一歩足を踏み入れると、そこはまさに別世界。右を見ても、左を見ても青、青、青!アクセスはけっしてよくないですが、そんなところも秘境感があってワクワクします。
モロッコに滞在するのなら、リヤドステイは外せません。リヤドとは伝統的な古い邸宅を改装したプチホテルです。細い路地にたたずむ小さな扉を開けた瞬間、秘密の世界が広がります。緑の美しいパティオにはバラの花を散らした噴水があったり、青いタイルで装飾された豪華な壁やオーナーの個性が光る素敵なインテリアにテンションアップまちがいなしです。もうかわいいが止まりません!数ある中からお気に入りのリヤドを見つけるところからモロッコの旅は始まります。
アクセス | フェズからシャウエンバスターミナルまで国営バスで約4時間半 そこから旧市街まではタクシーで約5分 |
URL | https://www.visitmorocco.com/en/travel/chefchaouen |
メテオラ修道院 【ギリシャ】
「こんなところにどうやって・・・」メテオラ修道院を初めて見た瞬間に思わず出た言葉です。メテオラは「宙に浮く」という意味。その名のとおり、岩の上にある修道院はまるで空に浮かんでいるかのようです。麓から見上げると、なぜこんな辺鄙な場所の、こんなに険しい奇岩にいくつもの修道院を建てたのか、不思議に思わずにはいられません。高さは最高で600m。四方は断崖絶壁で周囲から完全に隔絶されています。長い年月のなかで橋や階段が整備されてきましたが、かつては縄ハシゴや滑車を使って命がけで上り下りしていたというから驚きです。
14~16世紀の最盛期には60以上の修道院が建てられましたが、今も修道士が共同生活しているのは6つとなりました。いずれも拝観可能です。修道院内は肌を露出した服は厳禁です。
修道院の中は静寂に包まれています。まさしく天空の聖地。日々の喧騒を忘れて自分自身に向き合ってみるにはぴったりの場所です。日頃の疲れを癒すとともに、秘密の願いを神様へお伝えしてみてはいかがでしょうか。”
アクセス | アテネからカランバカまで列車で約5時間 カランバカからメテオラまでバスで約30分 |
休館日 | 修道院によって異なる |
URL | https://www.visitgreece.gr/experiences/religious-tourism/monasteries/meteora-monasteries/ |
ビクトリア滝 【ジンバブエ、ザンビア】
ジンバブエとザンビアの国境にあるビクトリアの滝。イグアスの滝(南米)、ナイアガラの滝(北米)と並び世界三大瀑布とうたわれています。現地では「モシ・オア・トゥンヤ(雷鳴とどろく水煙)」と呼ばれており、その名のとおり水量が多い雨季(11月~3月)には1分間に5億リットルの水が落下します。滝から落ちる水量は三大瀑布の中でも随一です。少し離れた場所からでも、水煙や轟音が確認でき迫力満点です。滝沿いの遊歩道を歩けば、即座にびしょ濡れに。ばっちりメイクもほぼ落ちます・・(怖) 臨場感はたっぷり味わえますが、濡れたくないという人はできる限りの防水対策をしていきましょう。
ザンビア側でおススメなのが、その名も”恐怖のデビルズプール”です。滝の端っこにできた天然プールのようなもので、観光客は水着でつかります。ちょっと身を乗り出すと、そこは切り立った崖&滝。かなりスリリングな絶景を見ることができます。
ビクトリアの滝は、一年を通して観光を楽しめますが、4月~6月の乾季が始まった頃がベストシーズンです。”
アクセス | リビングストン空港からタクシーで約15分 |
URL | https://www.zambiatourism.com/destinations/waterfalls/victoria-falls/ |
チェスキークルムロフ 【チェコ】
チェコといえばプラハが有名ですが、おとな女子におすすめしたい場所が、チェスキークルムロフです。S字に蛇行するモルダウ川に囲まれたチェスキークルムロフは、森の深い緑と褐色の屋根が織りなすハーモニーが美しく、まるでおとぎの国の世界に来たようです。中世の面影をそのまま残した小さな町は、ガイドブックがなくても大丈夫。曲がりくねった川や家の間を、気の向くままに歩けば、きっとお気に入りの風景が見つかるはず。ちょっと疲れたら、地元のビールでのどを潤しましょう。
プラハから日帰りでも行けますが、チェスキークルロムロフに1泊するのがおすすめです。観光客で賑わう昼間とは違い、ライトアップされたロマンチックな夜は滞在した者だけが味わえる至福の時間です。チェスキークルロムロフの町中には、古城風の高級ホテルや、かわいいプチホテルなどいろいろな選択肢があります。ヨーロッパでも比較的治安が良い国なので、女子一人旅にもぴったりの場所です。
アクセス | プラハからバスで約3時間 |
URL | https://www.visitczechrepublic.com/ja-JP/Things-to-Do/Places/Landmarks/Cities/t-cesky-krumlov-unesco |
まとめ
日本国内にも絶景は数あれど、世界に視野を広げるとやはり規模が大きく変わります。コロナ禍の鬱屈とした気分を払拭するには、絶景を見て心にガツンとパワーを注入するのが一番だと筆者は思います!
絶景や旅には人生を大きく変えるスパイスがあります。今回ご紹介した場所は、個人でも行くことは可能ですが、ツアーを利用した方がうまく回れるところも多いですので、皆さんの予算や予定を考慮して、楽しい旅の計画を立ててみてくださいね!