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インド洋に浮かぶスリランカ。小さい島国でありながら8つの世界遺産が登録され、豊かな自然と歴史を持つ魅力あふれる国です。そんなスリランカでオススメしたいのが、窓から絶景を楽しめる高原列車の旅。
スリランカの鉄道はイギリス植民地時代、コーヒーや紅茶などの農産物を輸送するために線路を敷いたのがはじまりで、今では世界中の鉄道ファンや観光客を魅了しています。
車移動では味わうことのできないスリランカの列車旅の魅力をお届けします。
<基本情報>
■首都
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
■言語
シンハラ語、タミル語、英語
■宗教
仏教、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教
■通貨
スリランカルピー(LKR)
スリランカの高原列車って?
スリランカには現在7つの鉄道路線が走っており、北から南、海岸地帯から山岳地帯まで幅広く鉄道路線が敷かれています。近距離から長距離まであり、路線によって風景の違いが楽しめます。その中でも人気があるのがキャンディ~ヌワラエリヤ(ヌワラエリア)間を走る通称「高原列車」と呼ばれる路線です。
キャンディを出発した列車は山岳地帯を走り、標高が上がるにつれて、爽やかな風と緑一色の茶畑が広がります。紅茶畑が広がる絶景を楽しめるこの路線は「紅茶列車」とも呼ばれています。なだらかな丘陵上を紅茶園が続き、車窓からの景色はアジア屈指の絶景です。
高原列車の乗り方は?
高原列車の座席クラスは1等車から3等車まであり、また観光客用につくられた全面ガラス張りの展望列車もあります。チケットの買い方は、駅の窓口で行き先と座席クラスの希望を伝え料金を支払えばOKです。チケットを受け取ったらホームで列車を待ち、購入したクラスの車両に乗ります。乗車中か降りる際にチケットを確認されるので、すぐ取り出せるようにしておくと良いです。
1等車と展望列車は駅窓口での事前予約が必須なので、乗車日が決まったら早めにチケットを購入しておきましょう。乗車日の1ヶ月前から購入が可能です。
時刻表はスリランカ鉄道公式WEBサイトから確認できます。ただ決められた時間通りに電車が来ることの方が珍しいので、参考程度にしておくくらいが良いかもしれません。
人気区間「キャンディ~ヌワラエリヤ」乗車中の楽しみ方
キャンディからヌワラエリヤまでは約4時間と長い道のりですが、のんびりゆったりと、変わりゆくスリランカの景色を眺めながら過ごす、列車旅の醍醐味を満喫しましょう。
1等車は窓が開かないことが多いので、車窓からの景色を楽しみたいのなら2等車がおすすめ。3等車は地元の人の割合が高いので、よりローカル感が味わえます。地元の人との触れ合いを楽しみたい人にはおすすめです。車両の連結部分はドアがなく開放感に満ち溢れています。とても危ないですが、スリルは満点です。
列車の中にはお菓子や飲み物を販売する売り子さんがいるので、小腹が空いたらぜひトライしてみましょう。
ヌワラエリヤに近づいてくると次第に紅茶畑の景色が現れ、緩いカーブにさしかかると窓から茶畑の中を進む列車を眺めることができます。
標高1,800m!茶畑が広がる避暑地「ヌワラエリヤ」
ヌワラエリヤはスリランカの内陸部、山岳地帯にあり、セイロンティーの本場として有名です。標高1,800mの高原地帯にあるので夏でも涼しくさわやかな風が吹き、紅茶の生産にはぴったりの気候で、避暑地としても人気を集めています。イギリス植民地時代につくられたエリアなので英国様式の建物やホテルが建ち、当時の面影を色濃く残しています。
ワールズ・エンドと呼ばれる約1,000mの断崖絶壁があるホートン・プレインズ国立公園や工場見学が楽しめるティーファクトリ―、少し遠出をすれば9つのアーチを持つ美しい鉄道橋で話題を集めているナインアーチブリッジと、たくさんの見どころが詰まっています。
アクセス | ナヌオヤ駅からバスで約30分 |
概要 | 植民地時代に避暑のために移り住んできたイギリス人たちの手が加わって、 ヌワラエリアをはじめとするスリランカの高地は世界有数の紅茶の生産地へと発展を遂げました。 |
製造工程の見学と試飲が楽しめる「紅茶工場」見学は外せない!
紅茶は世界20か国以上で生産されています。産地の気候や風土によって香りや味にそれぞれの特徴があり、産地名が銘柄としてそのまま使われます。セイロンティーの5大産地はヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナ、ウバ、ディンブラです。ヌワラエリヤの紅茶は緑茶のような適度な渋みを持っているので、日本の緑茶に近い感覚で楽しめます。
本場セイロンティーの有名産地だけあって、ヌワラエリヤには紅茶工場が多数あります。工場内は見学が可能で、茶畑で茶摘みをする光景や、摘み取った茶葉が商品になるまでの過程を間近で見る事ができます。約30分の工場見学の後は紅茶の試飲ができ、気に入ったお茶は購入することも可能です。
営業時間 | 8:00~12:00、14:00~16:00 |
見学料 | 200ルピー(試飲料込み) |
アクセス | ヌワラエリア中心地からトゥクトゥクで約15分 |
アフタヌーンティーが楽しめる!「グランドホテル」
豊かな茶畑のなかに英国様式のホテルや建物が多く残るヌワラエリヤ。せっかく時間をかけて来たんだから、日帰りではなく宿泊して、ヌワラエリヤの雰囲気をゆったりと満喫したい!そんな方におすすめしたいのが「グランドホテル」です。100年以上の歴史をもつ最高級老舗ホテルで、重厚感のある内装と植民地時代の雰囲気に包まれています。
ホテル内のラウンジではアフタヌーンティーが楽しめ、宿泊しなくても利用ができます。サンドイッチなどの食事系からやクッキーなどスイーツ系まで取り揃えており、様々な種類の紅茶と一緒にいただけます。ホテルのすぐそばには季節ごとに咲き乱れる花々や日本庭園があるビクトリアパークがあり、自然豊かな雰囲気の中で散策も楽しめます。
住所 | No. 05 Grand Hotel Road Nuwara Eliya, Nuwaraeliya 22200 |
アクセス | ヌワラエリア中心地から車で約10分 |
公式サイト | https://thegrandhotelnuwaraeliya.com/ |
いいとこどりのスリランカモデルプランはこれだ!
【ニゴンボ1泊→ポロンナルワ2泊→キャンディ1泊→ヌワラエリヤ1泊→ゴール1泊】
上記8日間の行程であれば、絶対外せない人気観光地をおさえつつ、動物や文化に触れる楽しみを盛り込んだスケジュールで効率良くスリランカを満喫できちゃいます!
ポロンナルワを拠点に古都アヌラダープラ、仏教伝来の地ミヒンタレー、シギリヤロック遺跡をまわります。その後キャンディへ移動し、鮮やかな壁画と黄金仏像が美しいダンブラ石窟寺院や仏歯寺を観光します。スリランカゾウに間近で触れ合える象の孤児院を訪問したのち、ヌワラエリヤでゆったり1泊。その後港町ゴールで、コロニアルな世界遺産の町並みを堪能します。最終日はコロンボへ向かう途中、ウミガメ保護センターで可愛いカメと触れ合います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?豊かな自然と数多くの歴史を誇るスリランカの、車移動では味わうことのできない高原列車の魅力をお伝えしました。電車に揺られながら異国の絶景を眺める楽しみ、ぜひ実際に味わっていただきたいです。
スリランカ旅行の計画を立てる際、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです!