目次
5つの国に囲まれたマケドニアは、東ヨーロッパのバルカン半島に位置します。日本人にはあまり馴染みのない国かもしれません。恥ずかしながら私自身も2018年に訪問するまで知識はゼロでした。なおマケドニアは、2019年2月には国名を「北マケドニア共和国」に変更しています。特徴的な赤と黄色の北マケドニア国旗は、独立の為に流した血と太陽がモチーフになっているそうです。
それでは、自然と食事に癒されたマケドニアでのTIMELESSな素晴らしい時間を回想して、お勧めする5つの理由をご紹介します。
北マケドニアの基本情報
正式国名 | 北マケドニア共和国 英語表記:Republic of North Macedonia |
面積 | 約25,333km2 |
人口 | 207.7万人(2019年) |
首都 | スコピエ |
言語 | マケドニア語。自治体によってはアルバニア語、トルコ語、ロマ語、アルーマニア語、セルビア語も。 |
宗教 | キリスト教(マケドニア正教)7割、イスラム教3割 |
通貨・両替 | 通貨単位はマケドニア・デナル(MKD)。補助通貨はデニ。1デナル=100デニ。ユーロを使えるお店も多いです。 日本からユーロを持っていき、現地で必要に応じてユーロからマケドニア・デナルに両替するのが一般的です。 修道院の入場料などはマケドニア・デナルでしか支払えない場合もあるので、多少は現地通貨が必要になるでしょう。 |
時差 | 日本との時差は-8時間。※サマータイム時は-7時間。 (日本が正午のとき、北マケドニアは4:00) |
世界複合遺産のオフリドが素晴らしいから
北マケドニアの旅のハイライトでもあるオフリド。世界でも39件と非常に少ない自然と文化の世界複合遺産です。街の中心の湖畔のレストランでは、湖で取れたトラウトを食するのがオススメです。旧市街の散策に疲れたら、湖畔のカフェでゆっくりとリラックスするのも良いでしょう。
オフリドから約30分の聖ネウム僧院や水の博物館も、是非訪れて欲しい場所になります。オフリド湖は透明度が高く大変美しい湖ですが、その美しい水はドリム川から流れ込んできているものです。ドリム川でのショートクルーズでは、その澄み切った水が湧き出る様子を肉眼で確かめる事が出来ます。ゆっくりとした時間の流れる北マケドニアでも、一際目を惹く美しい湖と歴史的な旧市街は、是非一度訪れて頂きたいです。
オフリド
世界複合遺産に登録されたオフリドの町は、北マケドニア旅行のハイライトです。3世紀末にキリスト教が伝来して以来、文化宗教都市として発展したことから今でも古い教会が多く残っています。また、400万年前に誕生したオフリド湖は、透明度の高い美しい湖として知られ古い町並みと見事に調和した景観が魅力です。
標高 | 695 m |
面積 | 383.93 km2 |
人口 | 4.203万 (2002年) |
スコピエの町が日本人にも所縁のある場所だから
北マケドニアの首都スコピエは、街の中心を流れるヴァルダル川を挟んで、旧市街のイスラム地区と新市街のマケドニア正教区に二分されています。市内中央には、アレクサンダー大王の大きな像が聳え建ち、宗教が混在する他民族都市のシンボルになっています。そしてノーベル平和賞を受賞した、かの有名な修道女マザー・テレサの生誕地としても知られています。スコピエ市内にのこる記念館や生家跡などの所縁の場所は必見です!!
1963年の大地震によって壊滅的なダメージを受けたスコピエ。地震後の復興の都市計画は、日本人建築家の丹下健三氏が策定しています。日本人が再建に携わった都市を訪れてはいかがでしょうか。
スコピエ
全人口の約3分の1が居住する最大の都市であり、同国の政治、文化、経済、学術の中心都市です。
標高 | 240 m |
面積 | 市街地571.46 km2 |
人口 | 54.68万 (2016年) |
新鮮なオーガニック野菜を使った食事がおいしいから
北マケドニアは、太陽が国旗に描かれるくらい、晴天日が多いことでも知られています。年間約280日も晴天日とは驚きです。そのおかげで新鮮なオーガニックの生野菜と赤ワインのクオリティは非常に高いです。
毎食の前菜には、新鮮なオーガニック野菜のサラダとホームメイドのパンにアイバン(パプリカのペースト状のソース)の組み合わせは絶品です。またメインには、丸ごと1匹の魚かお肉の盛り合わせ!食べ切れるか心配なほど満足です。強いて言えば、隣国トルコの影響で、トルコの甘すぎるデザートが出て来るのが、少し残念なくらいです(超甘党の人には良いかも?)。そしてマケドニアで作られた赤ワインは、毎食欠かさず飲むことをオススメ致します!
スピリチュアルな自然の宝庫だから
北マケドニアの自然といえばオフリド湖が有名ですが、スルーしてしまうのが勿体無いほど他にもたくさん素晴らしい自然に溢れています。その一つがスコピエ市内から約1時間で行ける景勝地のマトカ峡谷。新鮮な空気が溢れる自然の中の峡谷です。峡谷内のボートクルーズでは、圧巻の鍾乳洞を目の当たりにします。
もう一つが、マケドニア人にとっての山間の別荘地であるマヴロボ国立公園。夏は40度にもなる都市からの避暑地として、冬は高原のスキーリゾートとして人気です。緑が生い茂り、周りには雪が残る山。道中の景色にどこかアルプスを思い起こします。バルカン半島の他国とのコンビネーションで、訪れることも多い北マケドニアですが、真のマケドニアの自然を感じるには、マケドニア一国で訪問する事がベストでしょう。新鮮な空気に心も体も洗われます。
何しろ物価の安い観光国だから
西ヨーロッパや隣国の間では、自然の豊かさと物価の安さから、北マケドニアは密かな人気観光地になっています。ヨーロッパからの観光客の多くは、オフリド湖畔のリゾートホテルを訪れています。海のない北マケドニアでは、オフリド湖畔のホテルにビーチも作られ、湖畔で優雅なひと時を味わうのも良いでしょう。
物価は、日本と比べるととても安いです。日本の半分かそれ以下です。日本や欧米に比べるとかなりお得感が感じられるので、景観の良いオフリドで、ロングステイしてみるのも良いでしょう。個人的なお土産には、美味しくて安いマケドニア産の赤ワインを忘れずに購入しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。なかなか馴染みのない北マケドニアではありますが、この記事をご覧いただくことでヨーロッパ旅行を計画した際に選択肢として思い浮かべて頂けたら幸いです。魅力溢れる北マケドニアへの日本からの旅行者が増えることを願っております。きっと五年後にはクロアチアに次ぐバルカン半島の観光国になっているでしょう。