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世界中から観光客が押し寄せるギリシャのエーゲ海とイオニア海の島々。その数は何と3000にも及ぶと言われています。エーゲ海と言えば紺碧の海に沈む夕日、青い屋根や白い壁の家々が断崖絶壁に建ち並ぶ風景が有名ですが、実はここの魅力はそれだけではありません。ギリシャ文明発祥の島や神話に登場する島、スタジオジブリの映画『紅の豚』、『風の谷のナウシカ』のモデルとなったとうわさされる島など、魅力的なところばかりでどこに行けばいいのか迷ってしまうことでしょう。ロマンチックな雰囲気を満喫したいカップルやハネムーナー、古代文明の遺跡や歴史に興味がある人、海に囲まれた大自然をアクティブに、また反対にただのんびりと過ごしたい人など、ギリシャの島々への旅を考えているそんなあなたの助けになればと7つのおすすめの島をピックアップしました。
正式国名 | ギリシャ共和国 英語では一般的にグリースだが正式名称はヘレニック・リパブリック。 ギリシャ語ではエリニキ・ディモクラティア、または、エラス、エラーダともいう。 |
概略 | ヨーロッパの南東、バルカン半島南端に位置し、トルコ、ブルガリア、北マケドニア、アルバニアの4国と国境を接している。 東にはエーゲ海、西にはイオニア海、そして南に地中海に面していて豊富な海産物も楽しめる。 |
首都 | アテネ |
面積 | 日本の約3分の1にあたる13万1957平方kmで総面積の約20%はエーゲ海に浮かぶ島々で構成されている。 |
人口 | 1072万人。約3分の1の300万人あまりが首都のアテネに集中している。 |
通貨 | ユーロ |
宗教 | ギリシャ正教 |
民族構成 | 100%近くがギリシャ人で他にはトルコ人やウズベキスタン人などの中央アジアの民族 |
言語 | 公用語はギリシャ語で観光地やレストランなどでは英語が通じる |
アクセス | 現在ギリシャへの直行便はないのでトルコで乗り継ぐターキッシュエアラインズや中東で乗り継ぐカタール航空、 エミレーツ航空を利用するルートが一般的 |
ド迫力の断崖絶壁・ザキントス島のシップレックビーチ
イオニア海に浮かぶザキントス島は自然豊かなのんびりとした島です。海岸沿いにはたくさんのビーチがあり、海水浴やボートツアーで真っ青な美しい海を堪能できます。中でも最も有名なビーチがシップレックビーチです。正式名称はナバギオビーチですが、たばこの密輸船が難破して打ち上げられたのをきっかけにそのように呼ばれるようになりました。
アクセスは海からのみで、ボートツアーに参加することになります。ボートはビーチ近くまでしか行けないので水着と着替えが必須です。天気は晴朗でも強風でビーチに近づけない日は適当な場所に停泊してスイミングタイムを取ってくれることもあります。そして、シップレックビーチの最大のハイライトはなんと言っても断崖からの景色です。迫力満点の景色に足が竦むことでしょう。シップレックビーチのボートツアーでは断崖の上まで行きませんのでザキントスタウンからタクシーを数時間貸し切っての観光になりますが、それだけ価値のある光景が広がります。また、ザキントス島の海岸線にはいくつもの洞窟が連なり小さなボートを利用した青の洞窟ツアーも人気です。ザキントス島から同じイオニア海に浮かぶ島、ケファロニア島への日帰りバスツアーに参加することもできます。神秘の青の洞窟・メリッサニ洞窟が特に有名です。
エリア | シップレックビーチ(ナバギオビーチ) |
概要 | バルカン半島の西、イオニア海南方のザキントス島にある断崖絶壁に囲まれた風光明媚な観光地。 島のシンボル的存在で青い海と白砂のビーチがとても美しい。 スタジオジブリの映画『紅の豚』に登場するポルコの隠れ家のビーチだとうわさされている。 |
アクセス | ザキントス島へはアテネからのフライトを利用。夏のシーズンはヨーロッパからのチャーター便で特に賑わう。 冬のオフシーズンは本数が減るので注意が必要。シップレックビーチにはザキントスタウンから出発するボートツアーに参加。 (水着必携)断崖絶壁の上からの景色を見るには公共交通機関はないのでタクシーをチャーターする。 |
エーゲ海の島と言えばサントリーニ島でしょ
サントリーニ島と言えば青と白のコントラストが美しい町並みです。青い屋根と白い壁、白い雲と青い空と海が強烈な印象として残ることでしょう。もちろん、エーゲ海に沈む夕日も忘れてはいけません。特にイアの夕日が有名ですが、西側に面している町からならどこからでも美しい夕日を堪能できます。カップル向けにお部屋から夕日を楽しむなら思い切ってお部屋のアップグレードがおすすめです。綺麗な夕日をお二人だけで満喫する最高のひとときになるでしょう。夕日だけでなく、夕日に照らされオレンジ色に染まった町並みをゆっくり眺めてお過ごしください。
島内の移動は路線バスが便利です。島の中心地のフィラを起点にして島巡りをお楽しみいただけます。フィラの町は素敵なレストランやカフェ、雑貨屋さんがたくさんあり、芸術家が多く住んでいる関係でユニークなショップもいっぱい。歩いているだけでも楽しい町です。歩き疲れたらロバのタクシーに乗ってみるのもよいかもしれません。
エリア | サントリーニ島(ティラ島) |
概要 | エーゲ海南方にある島で正式名称はティラ島。 断崖絶壁に造られた青い屋根と白い壁の建物が連なる美しい町並み。 |
アクセス | アテネから毎日多くのフライトがある。定期船の移動も可能だがちょっとした天候の変化に左右されるのでお勧めしない。 島内の移動は島の中心地・フィラを拠点に路線バスが多数出ていて空港、イアへの移動も簡単。 |
こちらもエーゲ海の島の代名詞・人気のミコノス島
サントリーニ島と並んでエーゲ海の島を代表する人気の島、ミコノス島。ここには風車がたくさんあります。元々生活のための必需品として使われていましたが、今ではミコノス島のシンボルとして世界の観光客から愛され続けています。島の中心となるミコノスタウン内では、アノ・ミリの丘の風車、6つの風車が特に有名です。
ミコノスタウンは徒歩で楽しむことができます。目抜き通りのエノプロンディナメオン通りとマトギアニ通りはカフェやレストラン、土産物屋さんがたくさん並んでいるので、ゆっくり時間をかけて散歩してみましょう。裏通りに入ると迷路のような道が続き迷ってしまうかもしれませんが、海の方向さえしっかりと掴んでいたら何も心配はいりません。面白い物をいっぱい発見する1日になるでしょう。
エリア | ミコノス島 |
概要 | サントリーニ島と並んでエーゲ海の島の代表格の島。そして、風車の景色で有名なのがミコノス島。 島のシンボルとして定着していてアノ・ミリの風車と6つの風車が特に有名。 |
アクセス | アテネから毎日多くのフライトがあるがミコノス島周辺は特に風が強く遅延することも多い。 夏のシーズンになるとミコノス島~サントリーニ島間の船便が運航される。 所要時間は30分から2.5時間と船の種類によって異なるが日帰り観光も可能。 |
古代歴史書に登場するエーゲ海東端の世界遺産の島・ロードス島
地理的にはトルコに近いロードス島ですが、紀元前の古代ギリシャの時代から歴史が始まり、たくさんの紆余曲折があって現在はギリシャ領となっています。古代の七不思議のひとつとして数えられる「ロードス島の巨像」(残念ながら現存しない)としても有名です。十字軍運動の際に活躍したヨハネ騎士団が本拠地としていたのがロードス島で、中世の姿を色濃く残す旧市街全体が1988年に世界文化遺産に登録されています。
エリア | ロードス島 |
概要 | ミノア文明、ペルシャ戦争、ペロポネソス戦争など紀元前より多くの歴史の舞台に登場した。 ロードスタウンの約半分を占める旧市街は中世の雰囲気が色濃く残り新市街には近代的なビルが建ち並び対照的でおもしろい。 |
アクセス | アテネから毎日多くのフライト有り。夏のシーズンはヨーロッパからのチャーター便で特に賑わう。 |
郊外にも歴史的な見どころがたくさんあり、古代ロードスのアクロポリス・スミス山とアクロポリスの町並みが残る古代三大都市のひとつ・リンドス、美しい海岸の町として人気のトリアンダにあるイアリソス遺跡など歴史好きには必見のポイントもたくさんあります。
クノッソス宮殿で有名なクレタ島
古代ギリシャ文明発祥の地として名高いクレタ島は紀元前7000年頃から人が住み始めた痕跡が残っています。紀元前3000年頃にクレタ文明が始まり紀元前1700~1400年頃に最盛期を迎えました。クレタ文明と言えばクノッソス宮殿ですが、長い間、ギリシャ神話の中だけの物として受け止められていたものが、実在の宮殿であったことが発掘により証明されたのがわずか120年前の出来事です。復元されたクノッソス宮殿は必見ポイントです。
クノッソス宮殿跡の最寄りの町・イラクリオンはクレタ島最大の町になります。他の主要観光スポットとしてはハニアとレシムノがあり、中世のヴェネチア時代の影響が今も残る美しい町です。ご旅行日程に余裕があれば、是非、脚を伸ばしてみることをおすすめします。
エリア | クレタ島 |
概要 | エーゲ海南端地中海との境に位置するギリシャ最大の島。アフリカ大陸までわずか300km。 クレタ島の中心地・イラクリオンはギリシャで最も裕福な都市とも言われておりクノッソス宮殿にも近い。 他にも見どころが多数点在するため網羅するにはそれなりの日数が必要。 |
アクセス | アテネから毎日多くのフライトが運行 |
イオニア海北端の旧市街全部が世界遺産の島・コルフ島
古くは古代ローマ帝国の領土であったコルフ島。その後もビザンチン帝国やヴェネチア共和国、フランス、イギリス、ドイツ、イタリアなどの西欧諸国の支配下にあったため、この島はヨーロッパの雰囲気に満ち溢れています。そのような歴史的背景もあり、コルフ島には様々な建築様式の建物が並びます。そんな美しい街並みと抜群の透明度を誇る海…コルフ島はギリシャで最も美しい島として知られ、ヨーロッパでは有名な高級リゾート地となっているのです。2007年には旧市街全体が世界文化遺産に登録され、ギリシャとヨーロッパ文化が混在する人気の島となっています。
ヴェネチア帝国時代の建造物や石畳の道路がそのまま残る旧市街の散策が一番のおすすめです。旧市街から海沿いに伸びたパレオ・フルリオ、ネオ・フルリオの新旧要塞も見応えがあります。新要塞の展望台からは美しい旧市街が一望できます。
エリア | コルフ島(ケルキラ島) |
概要 | イオニア海最北端に位置し位置的にはイタリアが近い。コルフ島の名称はイタリア語でギリシャ語ではケルキラ島と呼ばれる。 ギリシャ人が住みたい島ナンバー1になったこともある。 スタジオジブリの映画『風の谷のナウシカ』のモデルとなった島とうわさされている。 |
アクセス | アテネから毎日多くのフライトが運行。イタリアのバーリの南の港町・ブリンディシからの船便もある。 |
夢のエーゲ海の島巡り・エーゲ海ミニクルーズ
エーゲ海やイオニア海の島々へは往復飛行機を利用することになりますので費用はどうしても高くなります。魅力的なスポットが目白押しなので、少なくとも2泊はしたいところ。
しかしご旅行日程やご予算に余裕がない場合もあるでしょう。そんな時の救世主が、日帰りで参加できるエーゲ海ミニクルーズです。訪問する島はアテネからほど近い、エギナ島、ポロス島、イドラ島の3島です。
アテネからほど近い島とは言え、そこはまさにエーゲ海の島々のイメージそのもの。朝から晩まで時間はたっぷり。船内では豪華ランチや歌と踊りのアトラクション。少しの追加料金でガイド(英語)さん同行のオプショナルツアーにも参加でるので効率的に島巡りができます。もちろん、気ままにのんびり島内のお散歩をして過ごすのもよいでしょう。
ツアー名 | エーゲ海ミニクルーズ |
ツアー概要 | 早朝6時30分以降でお泊りのホテルの玄関先またはその近隣の指定ホテルに集合。ツアーバスでピレウス港までご案内。 大型のクルーズ船を利用してエギナ島、ポロス島、イドラ島の3島を巡る。各島での滞在時間もたっぷりある。 ランチは船内のビュッフェにて。 |
公式サイト | https://www.onedaycruise.gr/en/ |
まとめ
時が過ぎると共に様々なものがオレンジ色に染まる。世界中のどこの日常にもある風景ですが旅先で体験するとひと味もふた味も違ったものになるのが不思議です。さらにその光景を豪華ホテルのスイートルームから眺めたりするとその風景は非日常となり一生忘れられないひとときとなるでしょう。
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