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国土の北半分が北極圏に位置するノルウェーは、ダイナミックなフィヨルドと夏の白夜で有名な北欧の国。北欧と聞くとフィンランドの雑貨やスウェーデンの家具を思い浮かべる人も多いと思いますが、ノルウェーはとにかく大自然を堪能したい国。いつかノルウェーに行きたいと思っている方に「まずはここへ行って欲しい!」とおすすめしたい魅力溢れる町&フィヨルドをご案内!
【魅力1】カモメが飛び交う港町オスロ
まずノルウェーに来たら訪れる町オスロ。大都会と言うより穏やかでさわやかな港町と言ったサイズで、町を走るトラムと徒歩で十分楽しめるのが旅行者には嬉しいところ。旅の起点となる中央駅に近いカール・ヨハン通りにはレストランやショップが建ち並び、夏にはテラスが歩道を賑わせます。
そんなメイン通りの突き当り。広大な公園に囲まれた王宮は、すぐそばのオスロ大学の学生達の憩いの場となっています。また国立美術館には有名な画家ムンクの「叫び」が収蔵されているのでぜひ訪れたいところ。
ノーベル平和賞授与が行われる市庁舎の裏側はもう港。時間があれば訪れたいビィグドイ地区へのフェリーも出ています。港が近いオスロは、カモメが飛び交うのんびりとした雰囲気の街なのです。
【魅力2】世界遺産の歴史的街並みベルゲン
オスロの次に人気が高いのがベルゲンという町。12~13世紀にはノルウェーの首都でもあり、その後もハンザ商人達によって発展してきました。港に面するブリッゲン地区にはカラフルな木造建築が建ち並び、当時の隆盛を伝える世界遺産となっています。このブリッゲン内には小さな工房がいくつもあり、ここでしか買えない一点ものもあるのでいろいろ探してみたいですね。
天気がいい日には町を一望出来るフロイエン山へ。ケーブルカーで約6分、頂上には展望台の他カフェや公園もあり、街歩きの休憩がてらに訪れるのもおすすめです。ベルゲンには博物館や美術館も多く、ショッピング街もあるので2泊はしたい魅力的な港町となっています。
【魅力3】新鮮なシーフードは絶対食べたい!
町の話から逸れますが、やはり食事はどこの国においても押さえておきたいポイント。ノルウェーに来たら絶対食べたいのがシーフードです。港町ベルゲンのフィッシュマーケットでは獲れたての魚料理を食べれる出店やレストランも併設しているので、観光客でも手軽に新鮮なシーフードを楽しむことが出来ます。特にサーモンのサンドイッチやタラのフィッシュ&チップスなどが食べやすくてオススメ!新鮮な魚を使うとこうまで美味しくなるのかと感動の美味しさです。
また北欧の朝食でよく見られるニシンの酢漬けは、肉厚もあり種類も豊富で、もはや付け合わせではなく、立派な前菜。これと共に朝から白ワインも飲みたくなります。スーパーではオイルサーディンやタラコのペーストなども買えるので、北欧の味をお土産にするのもいいですね。
【魅力4】ノルウェー定番のソグネフィヨルド
ノルウェーに来たら西部海岸線のフィヨルドへは行きたいもの。でも町からフィヨルドへはどうやって行くの?と交通の便を心配してしまう人も多いと思います。ですが「ノルウェー・イン・ア・ナット・シェル」という周遊券を使えば、定番の「ソグネフィヨルド」へ時間のロスもなく、効率的にまわることが出来ます。雄大なフィヨルドはノルウェー観光で外せません。
オスロ又はベルゲンから出発し、列車やバス、フェリーを使って大自然を巡ります。フィヨルドが楽しめるのはフロムからグドヴァンゲンまでの約2時間のクルーズ。ネーロイフィヨルドの中には小さい村々も見られ、あらためて聳え立つ山々とフィヨルドの大きさに驚くはず。フェリーのデッキで感動の時間をお過ごしください。
【魅力5】フィヨルドの中にある静寂の町フロム
ソグネフィヨルド観光でフィヨルドクルーズのフェリーの発着港であり、フロム鉄道の発着駅のある町、フロム。多くの観光客は電車とフェリーの乗り換えに立ち寄るだけでほとんど宿泊されない町ですが、あえて1泊してみるのはいかがでしょう。フェリーの発着時間を終えたアウルランフィヨルドからは観光客の姿もなくなり、宿泊者だけにフィヨルドの静寂な時間を過ごす事が許されます。
フロムにはホテルも少ないので夏のシーズンには早目の予約が必須です。もし宿泊するならこの町からバスで45分ほどのステガスティン展望台で、壮大なフィヨルドを上から眺めるのもおすすめです。フィヨルドを時間をかけて楽しむなら絶対フロムに1泊ですね。
【魅力6】フィヨルドの真珠 ガイランゲルフィヨルド
フィヨルドの中でも海岸線より奥まった場所にある秘境「ガイランゲルフィヨルド」。切り立つ山々に囲まれ、壮大な自然が美しいことから「フィヨルドの真珠」とも呼ばれます。このガイランゲルフィヨルドはネーロイフィヨルドと共に世界遺産となっています。
ガイランゲルフィヨルドの拠点はオーレスン。6~8月の夏の間、ベルゲンとヒルケネスとを結ぶフッティルーテンという沿岸急行船が、オーレスンよりガイランゲルまでフィヨルドを航行するので利用しない手はありません。この航路は約4時間とたっぷりフィヨルドを楽しめます。クルーズ後はガイランゲルで宿泊してダルスニッパ展望台まで足を延ばすのもいいですね。オーレスンから日帰りも出来ますが、大自然を楽しみに来たならゆっくり過ごしたいものです。
【まとめ】
ディズニーアニメ「アナと雪の女王」の舞台のモデルともなったノルウェーのフィヨルドとその町並み。そんな物語にも使われるフィヨルドへの初めての旅行は、オスロから行けるソグネフィヨルドを満喫してベルゲンまでいく「ノルウェー・イン・ア・ナットシェル」利用ルートがおすすめです。このルートでは魅力的なベルゲンやフロムの町々も通ります。もし6~8月であれば、フィヨルドクルーズをより長く楽しめるガイランゲルフィヨルドまで足を延ばすのも悪くありません。
ノルウェーのフィヨルドは誰もが一生に一度は見たい絶景のひとつ。そこへの道のりも実はそんなに難しくはないのです。魅力的な町並みとシーフードも楽しめるノルウェーへぜひお出かけください。