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かつてバルカン半島地域に存在し、大きな存在感を放っていたユーゴスラビア。現在のセルビア、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニア、そしてコソボを含む地域にまたがり、多様性をもつ国家でした。
そのユーゴスラビアの中心だったのがセルビアの首都ベオグラード。現在もバルカン半島最大の都市であり、オスマントルコやハプスブルグ家時代など様々な文化を取り入れながら発展してきました。西ヨーロッパに負けず劣らない美しい街並みが魅力です。
2022年4月末にコロナが終息に向かいつつある出発時の成田空港、ドーハ空港での乗り継ぎ、そしてセルビア・ベオグラードの様子をレポートします。
【成田空港】人はどれくらい?お店の営業状況は?
私が日本出国したのは2022年4月27日。コロナ前ならGWの手前の成田空港というと皆浮き足立っているころですが、2022年の成田空港は客足もまばら。静かな夕暮れを迎えていました。
空港内のお店は、一部のファストフードやコンビニ、大手チェーンの雑貨屋さんなどが数店がわずかに営業しているのみ。両替所の多くも営業していませんでした。現地の人に渡すお土産や両替に関しては事前にある程度、済ませておくのが良さそうです。
【日本出国手続】チェックインでの書類確認は?
今回搭乗する便はカタール航空、成田発22:30の便です。少し到着早かったかなーと思いましたが出発4時間前の18:30にはすでにチェックインカウンターはオープンしていました。
お客が少ないためかほとんど待たされることなくチェックイン出来ました。コロナ前の大きな変更点は今回の目的地であるセルビアの入国に必要な書類(陰性証明書)を確認されるのと、渡航目的を聞かれたくらい。無事、チェックインができてとりあえずひと安心。
※2022年6月現時点では、セルビアへの入国制限は解除されており陰性証明書も不要です。
【機内の様子】機内食は?利用者数は?
成田からドーハへの機内の乗客は7割ほど。観光目的と思われる方は1割もおらず、主に海外遠征にいくスポーツ選手や外国人ビジネスマンの利用がほとんどでした。
離陸後、すぐに配られたのがマスクや除菌ジェル、ゴム手袋が入った衛生パックと、アイマスクに歯ブラシ、靴下がセットになった快眠パック。
乗務員含めて、乗客は飲食時以外のマスク着用することになっており、私があごマスクをしていたらすぐに鼻の上に戻すように指示されました。
機内食はコロナ前とほとんど変わっておらず、食後のお茶やコーヒーはもちろん、アルコールのドリンクも提供されていました。
ちなみにドーハからベオグラードの便はほぼ満席でした。国際社会は、すでに平常に戻りつつあることを肌で感じました。
【乗継ぎ】ドーハ空港の様子
ベオグラードへの乗継ぎはドーハ空港にて。手荷物チェックを受けて乗継ぎエリアへ進みます。手荷物チェックの列は特に混雑を見せず、ほとんど待つことなく通過出来ました。
ドーハの空港は、成田の空港とは異なり、やっていないお店を探すのが難しいくらい、たくさんの人で賑わっていました。免税店、高級ブランド店、カフェやレストランでは静かな日本の空港とはまるで正反対で、違う時代を生きているかのようにも感じました。
空港を行き交う人は、搭乗の際に求められるためか、多くの人々がマスクをしていました。
【セルビア入国】入国時に必要な手続きは?
ベオグラード空港に到着。まず空港に入るとパスポートと搭乗券を空港係員にチェックされます。するとすでに入管には長蛇の列。
パスポートコントロールは10レーンほどあるにもかかわらず、セルビアとユーロ居住者のレーンがほとんどで、それ以外の国からの旅行者のレーンはわずか1レーンのみ。結果入国できたのは最後の方になりました。
入国の際にチェックされたのはパスポートのみ。質問もされず、入国に必要とされていた陰性証明書どころかワクチンパスポートもチェックされませんでした。せっかく出発日当日検査してきたのに。
とはいえ、日本出発前のチェックインの時に必要になるので、取得しなくても良いわけではないのでご注意を。
預け荷物を受け取り、緑色の看板のタクシーカウンターへ。ここで行き先を告げるとタクシーのチケットを発行してくれるので、そのチケットを空港外のタクシードライバーに直接渡して乗車します。
市内中心部であれば2200ディナール。客引きのタクシーは正規料金よりも高い料金を請求してきますので、それらは無視しましょう。
【ベオグラードの観光】観光地の状況は?
今回、私はカレメグダン公園、カレニッチ市場、聖サヴァ教会、ゼムンといったベオグラードを代表する観光地を巡ってきました。
ベオグラードの街の状況は、2022年4月時点で、ほぼコロナ前と同じ状況に戻っていると言ってもいいでしょう。近隣諸国からの団体旅行客を目にすることも珍しくありません。週末にもなる多くの人で街の中心地はさらに賑わうそうです。
観光地に関してもコロナを理由に休業するお店はほとんどなく、観光の差し障りになることは全くないと言ってもいいでしょう。むしろ旅行客は、最盛期と比べればまだまだ少ない状況ですので、今が観光がしやすい絶好のタイミングとも言えそうです。
【ベオグラードの飲食店】街中のカフェやレストランの状況は?
ベオグラードの人々は天気の良い日でレストランやカフェのテラス席でくつろぐのが大好きです。ノーマスクで各自思い思いに食事や会話を楽しんでいます。マスクをするのは病院や混雑しているバスの中くらいだそうです。
セルビアの物価は非常にリーズナブルに感じます。観光地ど真ん中のカフェでコーヒーを飲んだとして1杯200円程度、ビールも同程度で飲めてしまいます。街歩きに疲れたら気軽にカフェが利用できるのはうれしいですよね。
日本では当たり前の体温チェックや除菌スプレーがどのお店にも設置されているわけではないので、気になる方は除菌スプレーなどをお持ちになることをお勧めします。
【ベオグラードのホテル】Five Points Squareの感染対策は?
私が今回宿泊したのは共和国広場という絶好のロケーションにある3つ星ホテルFIVE POINT SQUARE-CITY CENTERです。旧市街の目抜き通りであるクネズ・ミハイロ通りのそばのため、食事やショッピングに困ることはありません。
室内には冷蔵庫、シャワー、ドライヤー、無料のWIFIがそろっており非常に機能的です。ただし私の部屋の場合だけかも知れませんがベッドサイドの明かりが壊れていて消せなかったり、冷蔵庫の電源が入らなかったりと不満がないわけではなかったので、気になるようであれば5つ星ホテルなど、レベルが担保されているホテルを選ばれる方が無難でしょう。
ホテルの感染対策ですが、コロナ前の状況にほとんど戻ってしまっている状況のため、セルビアではカフェやレストランと同様に特別な感染対策というのはありません。
施設名 | Five Points Square City Center |
住所 | Trg republike 3, Beograd, |
TEL | +381 11 3287322 |
公式サイト | http://fivepointssquare.rs/ |
【セルビア出国】空港への行き方とチェックイン時の必要書類について
ベオグラード空港へはホテルフロントからタクシーを呼びました。運転手に確認すると料金は空港から市内へ移動した時と同じく2200ディナールでOKとのこと。
空港到着後、次なる目的地であるボスニアヘルツェゴビナへ向かうため、エアーセルビアにチェックイン。チェックインカウンターに並ぶ際に、職員に「Certification」と言われたので、ワクチン接種証明書を提示しました。日本のスマホアプリで画面を見せてOKでした。
※2022年6月現時点では、ボスニア・ヘルツェゴビナへの入国制限は解除されて証明書類は不要です。
ちなみに空港にも体温チェック、除菌スプレーなど日本では当たり前のものは全くありませんが、搭乗中はマスク必須なのでお忘れなく。
なお日本に帰国の場合は2022年6月現在、出発72時間前に検査した陰性証明書が必要となりますのでご注意ください。