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サンテミリオンはボルドー郊外にあるブドウ畑に囲まれた中世都市で、世界遺産にも指定されています。中世の面影残る町並みにある「オテル ドゥ パヴィ」は、町のランドマーク的存在の優雅なホテルです。ホテル内のミシュランの星付きレストランTABLE DE PAVIで頂くフレンチの料理の数々には感動のひと言です。このホテルがいかに素晴らしく料理が感動的だったか、今回体験した情報をお届けします。
ワインの町サンテミリオンはぶどう畑に囲まれた世界遺産
サンテミリオンは楽しい町です。このブドウ畑に囲まれた中世都市は世界遺産。かつては中世サンチャゴの巡礼の宿場町でした。当時の面影残る町並みと、カーヴ、カフェなどワインが気軽に楽しめる環境、そしてミシュランの星付きレストランなどに代表される美味しい料理。この町を散策するだけで、何かワクワクしてきます。
中世の街並みを一望する高台に位置するホテルが「オテル ドゥ パヴィ」です。中世の街並みに溶け込んだエレガントな建物。14世紀の修道院を改修し、「オーベルジュプレザンス」として生まれ変わりました。ミシュラン2つ星の有名なオーベルジュとして、かなり人気を博しましたがその後、経営権とシェフが変わり現在の「オテル ドゥ パヴィ」に名前が変わりました。
宿泊したのはLUSSEAUルソーという名前の部屋
ベルタワーハウスDLXというカテゴリーです。旧市街の一部の赤レンガや煙突が見渡せ、バルコニーから上を見上げると塔が見えます。村の上にあるためパノラマを楽しめるのです。
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町を代表する歴史あるホテル
室内はおしゃれな壁紙。ブルーの水玉模様が斬新です。家具もリネンもエレガント、大画面TV。エスプレッソマシーン、湯沸かしポット、シャワー独立、大バスタブ。
フワフワのバスローブなど必要な物はバッチリ。
ホテル内のレストランは現在も2つ星を誇っていますが、今の料理を監修しているは「ルドワイヤン」「LE 1945」と、ミシュラン3つ星を2軒保持しているヤニックアレノ氏です。現在のフランス料理界を代表するトップシェフなのです。エグゼクティブシェフはセバスチャン・フェラモン氏が担当。「オテル ドゥ パヴィ」でヤニックアレノ氏は3軒目の3つ星に向かってラストスパートをかけていると聞きます。
一生の思い出に残るディナータイム
メインレストラン、TABLE DE PAVIで4コースディナーを堪能しました。2週間強の南西フランス旅行中で最高の料理でした。
AROMES DE PAVIE 4コース 165ユーロ
4コースと言っても、メニューにないアミューズが3皿も出るので量的には十分すぎます。またデザートは2皿出ますが、2皿で1コースの記載です。日本のレストランの中には、小さなアミューズまで1皿とカウントしたりするという店も少なくありません。そうした日本のせこい店の計算でいくとこの店は計8コースを提供したという計算になります。
家族はシャンパーニュ&ワインのペアリングは3杯79ユーロを。私はサンテミリオン・PAVIのワインのいいやつを40ユーロを。日本の一部の高級レストランのようにちびちび少なめに注がないところがいいです。結構たくさん注いでくれました。私、グラスワインの量がケチケチされるのが一番嫌なのです。
ヤニック・アレノ氏が三ツ星を狙うレストラン
★最初の皿 メニューになし。目の前のすりばちで。
鰯のクリームをすりコギで擂って作り、かりっとあげたパンにつけて出してくれます。香ばしくて美味しい。
★2皿目 これもメニューになし。
フォアグラとソースの上に薄くスライスしたマッシュルーム、からすみをふりかけて。一口で食べないと大惨事に。素晴らしいという言葉につきる1品です。
★3皿目 これもメニューになし。
洋風茶碗蒸しみたいなものに、グリーンシューのソース、きれいで美味しくて斬新。
★フィセル風のバゲットと、イギリスプチパン バター2種
★ここからメニューの1皿目・・・ミルフィーユ状のパリパリのパイに包んだアンティチョークと、リンゴ。コニャックをスプレー状で。
★メニューの2皿目・・・ちょっと量の多いロブスター、ボルドースタイル。比較的さらっとしたスープの中に。
★メニューの3皿目・・・骨付き仔羊風。一切の臭みなく絶品。別皿でオイスタークリーム。
★デザート2品はかなり個性的。メレンゲとクリームチーズ、ルバーブを煮込んだ赤カンピョウみないなもの。びっくり。
★カフェ
料理は斬新でイノベーティブでありつつ、伝統も大切にした完璧なものでした。
2週間強の南西フランスの旅の中で味、メニュー内容、サービス、食材のどれをとっても最高の料理でした。