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「世界一美しい街」と称されるチェスキークルムロフには、世界中から多くの観光客が訪れます。13世紀にお城が建設され、16世紀にはルネッサンス様式の街として繁栄しました。当時の町並みが雰囲気も丸ごと保存されているので、中世の世界にタイムスリップしたかのような滞在を楽しめるのが魅力です。可愛らしい街並みや中世らしいお城、クラシカルなホテルに地ビールなど、楽しめる要素が満載です。そんなチェスキークルムロフのとっておきの楽しみ方をご紹介します。
まずはチェスキークルムロフへの行き方から
首都プラハからチェスキークルムロフに行く場合、バスか電車、またはツアーに参加するという3つの選択肢があります。
・バス
プラハから直通で移動できる長距離バスが便利です。所要時間は片道約3時間、本数も多いのでおすすめです。
・電車
公共交通機関では、バスの他に電車も通っています。ただ、基本的に乗り換えが必要で、本数もバスより少なめ。さらに、チェスキークルムロフの鉄道駅は町の中心部から少し離れていて、バスより運賃も高いです。電車に乗りたい!という人でなければ、メリットはなさそうです。
・ツアーに参加
バスに乗るのは不安、自分で調べるのが面倒という人は、ツアーに参加すると良いですよ。プラハからの日帰りツアーバスもありますし、専用車を使えば周辺の見どころとあわせて効率的にまわることもできます。
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とにかく可愛い!パステルカラーの広場
街歩きの起点になるのがスヴォルノスティ広場です。こぢんまりとした町なので、わざわざ広場を目指さなくても、散策しているうちに辿り着くでしょう。パステルカラーの可愛らしい建物が並んでいて、形も様々。思わず写真に残したくなります。
お土産屋さんを見てまわったり、テラスでゆったりお茶をしたり、観光中にちょっと一休みするにもぴったりのスポットです。私が訪れた時には、アイスを食べながらゆっくりしている人が多かったです。時には屋台が出ることもあるのだとか。観光案内所もあるので、困ったら立ち寄ってみましょう。
チェスキークルムロフ城で中世にタイムトリップ!
チェスキークルムロフ城はパステルカラーの可愛らしい塔が目印の必見観光スポットです。この辺りではプラハ城の次に大きな規模の建築物で、増改築を重ねてきたので、ゴシックやルネッサンス、バロックと様式が混在しています。上まで登れば、中世のようなチェスキークルムロフの街並みを360度ぐるりと見渡すことができます。中世の世界にタイムスリップしたかのような絶景は旅の思い出の大切な1ページになるでしょう。
また、チェスキークルムロフ城の城壁にはだまし絵のスグラフィット技法が取り入れられていて、立体的な美しい装飾なのに、近くでよく見ると平面の壁に描かれたものと分かって驚きます。ガイドツアーに参加して城内を見学することもできるので、訪れるならぜひ参加してみてくださいね。
ロマンティックなホテルに宿泊!
チェスキークルムロフは小さい町ながらも、人気観光地ということもあり複数のホテルがあります。中でもおすすめなのはHOTEL RUZE(ホテル ルージェ)。修道院だった建物を改装した5つ星ホテルで、中世の雰囲気の中でロマンティックな滞在ができます。ルネッサンス風の家具でまとめられた客室は可愛らしく、落ち着いた印象なのでゆったりくつろげます。
ホテル内にはレストランがあるのですが、こちらも同じくクラシカルな内装が素敵。さらに、スタッフさんまで中世らしい衣装を着ておもてなししてくれるので、本当に中世の町にやってきて宿泊しているような気分に浸ることができます。地元の食材を使ったお料理やワインも美味しいですよ。
ベストシーズンの夏か冬がおすすめ!
チェスキークルムロフを訪れるなら、おすすめの時期は夏と冬です。夏はカラッとして過ごしやすく、観光に最適です。また、毎年6月に五弁のバラ祭りが行われ、町全体が普段以上に中世の世界観に染まります。伝統工芸の市場や騎士の馬上槍試合などが開催されて、中世らしい服装をしている人も多くいるそうですよ。ぜひ一度お祭りにあわせて訪れてみたいですね。
冬のヨーロッパは寒いと言われますが、チェコも例外ではありません。しかし、そんな寒さの中で賑やかなクリスマスマーケットが開催されます。例年11月下旬頃から各地でクリスマスマーケットが開かれるので、あちこちのクリスマスマーケットを巡る旅も人気です。
こうしたピークシーズンは必然的に混みあうので、旅行の計画や予約は早めにするのがおすすめです。
チェコビールと共に最高の一日を
チェコは世界的なビール大国としても知られていますね。チェコのビールとしてはピルスナービールの元祖である「ピルスナー・ウルケル」という銘柄があります。実は日本で流通しているビールの約99%はこのピルスナービールという種類なのだそうです。キレのある爽やかなのどごしや、ホップの苦みが特徴です。
そしてチェスキークルムロフには、16世紀頃から作られている「エッゲンベルク」という地ビールがあります。爽快なのどごしで、ピルスナー・ウルケルより少し苦みがあり、日本人には親しみやすい味と言われています。他の街で飲める機会はほとんどないそうなので、チェスキークルムロフを訪れたら忘れずに飲んでおきたいですね。
ドイツやオーストリアとの周遊にも便利
チェコ南部に位置するチェスキークルムロフは、隣国のドイツやオーストリアへのアクセスも良いので、これらの国を周遊したい場合にも便利です。
チェスキークルムロフからの移動は列車だと少し不便なので、シャトルバスを利用するのがおすすめです。例えば、チェスキークルムロフからウィーンへはシャトルバスで約3時間半で移動できます。
CK Shuttleというバス会社ならチェスキークルムロフ発の路線が豊富で、プラハ、ウィーン、ミュンヘンをはじめ、ザルツブルクやハルシュタット、ブラチスラバやブダペストへの便もあります。
または、路線数では劣りますが、日本語対応のサイトがあるBean Shuttleもあります。チェスキークルムロフからプラハ、ウィーン、リンツ、ザルツブルク、ハルシュタットへの路線があります。
まとめ
中世の町並みや雰囲気が詰まったチェスキークルムロフは、中世やクラシカルな世界観が好きな人には特におすすめの旅先です。周辺諸国との周遊もできるので、このエリアへの旅行を考えているなら、ぜひチェスキークルムロフでの滞在も検討してみてくださいね。